acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

赤岩尾根縦走 宿題は早めに片付けないと,,,

2019年06月14日 17時55分16秒 | 山行速報(薮・岩)

奥秩父 両神山 赤岩尾根縦走

2019.6.1(土) 天気:晴れ

メンバー:szt(CL),yuka

装備:登攀具一式,ロープ(8mm×30m),ロープ(8.6mm×50m)

5/31 21:00自宅→1:45赤岩橋P

6/1 5:10赤岩橋P→6:12赤岩峠→6:58赤岩岳山頂→7:43 P1583→9:56 P4→11:00 P2→12:09八丁峠→13:40基点P

 

 気が付けばもう6月.早いもので今年も半分が過ぎようとしている.この日の計画はおよそ1ヵ月前に計画を立てたものの縦走コンプリートができなかった赤岩尾根.昭文社地図では破線ルートになっていて今後の計画の良い練習になりそうということで,ちょっと重たい荷物でトライしてみることにしました.

いろいろあって登山口に到着したのは未明の2時前.そこから大した睡眠もとらず,明るくなるころにはもぞもぞと起き始めます.そして5:10には行動開始.6月ともなれば,周りはすっかり明るくなっているのでした.

1ヵ月前に来たこともあって,快調に赤岩峠を過ぎ赤岩岳山頂までやってきます.1か月前と違うのは,山の樹々の葉がすっかり開いて林間からは山の感じが掴めないことくらい.以前来たときは切り立った崖が目立ち,岩が脆くてもロープの練習には良さげな場所が散見されましたが,そんな場所も濃くなった葉っぱでカモフラージュされています.

この日もいい天気.瘠せ尾根がいいスパイス?

前回はあんなに時間がかかったのに,今日はあっさりここまで到達.

赤岩岳から先は未知の領域.途中切れ落ちた尾根から,鉱山に積まれた白い石がよく見えます.

高度感満点の尾根を過ぎると,左側にフィックスロープがセットされた尾根の基部に到着.おそらくここがP1583の基部と思われ,ここで50mロープを出します.事前に調べた情報では,ロープなしで登っている人もいる通り,岩慣れしている人が弱点をつけば登山靴でも登れるレベル.この日はロープを出しましたが,今後を見据えて当日は登山靴で上部まで登ることにします.

P1583の基部より.ロープワークは覚えられそうでしょうか? 

P1583から上部を見る.葉っぱが開く前の時期に取付くのがいいのかもね.

ロープを出している間に,後続の男性2人パーティが我々を抜いていきます.もう少し人がいるかと思いましたが,案外山は静か.前週までの谷川に比べれば賑わいは大違いです.

P1583を過ぎても,小ピークの登り降りを繰り返します.ところどころで岩が出て,場所によっては切れ落ちた高度感を得られるポイントもいくつかありました.八丁峠までに1回だけ念のためのロープを出すものの,この日は天気が良く岩は乾いていて総じて快適な山歩きを堪能することができました.

ピークはいくつあったっけ?

ロープを出したのは,このもう少し後.ここは濡れているとイヤでしょうねぇ...

昭文社の地図に書き込まれている,「一」の石標?

P3は10:52通過~

P2は11:00に通過~

P1への登りは岩登りが混じる.でもロープはいらないくらいでした.

P1付近から,歩いてきた尾根筋の眺め.右はP2のはず.

P1付近から両神山方面.

P1の標識がある少し手前で小休止.P1手前の登りが思っていたより岩々した雰囲気でしたが,特にてこずることもなくまずまず順調に八丁峠までやってくることができました.八丁峠でガチャ類やハーネスを外しあとは登山道を下るだけ.

それにしても,1ヵ月も経てば山は緑に包まれてすっかり夏の雰囲気です.

八丁峠に到着~.両神山にはいつになったら行くことができるのだろう?

上落合橋の登山口まで来てみれば,両神山に向かうハイカーたちのものと思われる車で駐車場はいっぱい.さすが百名山といったところでしょうか.

のんびり林道を下り,相棒の宴会芸第二弾”猿の鳴き真似”を聞きつつ,今後の山行計画をあれやこれや練っているうちに赤岩橋に無事に到着.最後は前回同様,道の駅の温泉で汗を流しめでたしめでたしとなりました.

 

szt

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奥秩父 赤岩岳(直登ルート)

2019年05月02日 05時28分28秒 | 山行速報(薮・岩)

2019.4.28(日) 天気:晴れ

メンバー:szt(CL),yuka

装備:登攀具一式,ロープ(8.6mm×50m)×2,クライミングシューズ,カム(未使用)

4/27 21:40 つくば発→高速道路使用→1:30頃 上落合橋登山口P着

4/28 6:12 基点P→6:43 赤岩橋公民館跡→7:47 赤岩峠→8:30頃? 登攀開始→9:54 2P目スタート→10:53 小休止→11:08 3P目取付き→12:00頃 登攀終了→12:57 下山開始→12:59 赤岩岳山頂→13:23 赤岩峠→14:03 赤岩橋公民館跡→15:08 基点P

 

 バリエーションルートでどこか手頃なところはないかとネットで検索していると,ひょんなことから両神山に登る八丁峠のその先の,赤岩尾根の記録をみつけこれが気になりだす.あれやこれや調べてみると,赤岩尾根にある赤岩岳や途中のP1583にロープを出して登っているところがあるみたい..練習するには良さそうかな?そんな気持ちで,赤岩岳とP1583をクライミング後,赤岩尾根を縦走する計画で奥秩父へ向かってみた.

基点は上落合橋登山口にある駐車場.車は4~5台は停められそう.天気は晴れているものの,寒気が入っているせいか日陰はとても寒い.それでもこの時期になると陽は長くなるから,山の計画も長めのものを立てられる.

ニッチツの住居跡がある赤岩峠への登山口へは,舗装された林道を下っていく.駐車場では冷たい風が吹きつけていたが,30分も歩けば体も温まる.赤岩橋の駐車場(幅広くなった路肩)には車が3台停まっている.「あら~,出遅れたかな~?まぁ,先行パーティで渋滞してたら赤岳への直登はパスだな」と思い,住居跡をパスして赤岩峠への登山口へ.

目立った標識があるのかと思っていたら,特にそれらしいものはなし.”山火事注意”の赤いのぼりのわきにある作業路のような踏み跡のそばに目印があり,それを頼りに山へ入る.踏み跡は時に薄くなりかけるが適度な間隔で目印があらわれ,さらには比較的新しい踏み跡を先行パーティのものだろうと予想して薄暗い植林帯をえっちらおっちら登ってゆく.すると植林帯は切れ,芽吹く前の広葉樹林帯が広がる小尾根に出た.

植林帯が終わった直後の登り.明るくなりました.

なんか練習できそうな岩峰あり.ただスズメバチの巣があったから夏は要注意?

直前までこの登山口へつながる県道と林道が通行止めだったようなので,登山道は明快ではないがそれと思われる踏み跡を頼りに赤岩峠まで足を進める.

赤岩峠まで登ってみれば,先行の5人パーティが登攀具を身につけ出立するところ.挨拶しつつ今回の予定を尋ねると,赤岩尾根を八丁峠までの縦走路を歩くよう.どうやら直登ルートには誰も取付いていないようで,ちょっとほっとして小休止.

7:47赤岩峠着.取付きはここからすぐ.

赤岩峠で休むものの,これからの予定を考えるとあまりのんびりもしていられない.ひとまず取付きと思われる尾根の基部まで移動する.取付きと思われる針葉樹には黄色のリボンが巻いてある.

ここでロープを出しクライミングシューズに履き替える.ただ,ここは赤岩岳の西側の尾根にあたり,8時台では陽が全く当たらず寒いことこの上ない.パートナーのyukaさんはフリースの上にダウンジャケット.それ正解です.こちらはリードをするのでさすがにダウンは暑かろうと思いフリースを上に羽織るだけ.天気は良いが,寒気のおかげか風は至って寒いのです.

寒さに打ち震えながら登攀開始.基部から尾根に向かって近づき,あまり考えもせず基部からみて右にある南側のフェイス状の岩壁へ進んでいく.右上した先に灌木がありそこを支点に取れそうだと思い,登ってみると思いのほか脆そう.そしてスタンスもなかなかにシビア.

んっ?ちょっと待てよ..このルートこんなに難しかったけ??こんなところ行ったら,トラバース気味だし,マルチピッチデビューのyukaさんのフォールは必至...落ち着いて落ち着いて,と一旦クライムダウンして,藪っぽい凹角状をめがけて左へトラバース.ここならフォローでもなんとか登れそうかな?ということを踏まえてロープを引いてゆく.

藪っぽい凹角状を見上げたところ.ここならきっと登れるはずとおもいまして..

リーチ差や筋力差を考えて,ところどころにお助け紐やお助けアブミをセットしつつ登ってゆく.適当な灌木もあり支点をとるのには困らない.ほぼいっぱいにロープを引いたところで傾斜も緩まり,使えそうな灌木で支点をセット.見上げれば下調べした2P目の取付きっぽいところでのビレイとなった.

フォローのyukaさんにコールを送りロープを引き上げるが途中でロープがピタリと止まる.少し心配になって大声で様子を確かめるが返事はなし...あれ~,岩にでもぶつかって気絶でもしてるのだろうか??と気を揉んでいると,ロープがじわりじわりと引けるようになる.ゆっくりではあるけれどフォローも登ってきて,無事1P目は終了.なんでも岩が少しハング状になっていて声は聞こえど,声は届かずだったみたい.よかったよかった

1P目の終了点より.2P目はチムニー状を登りました.

2P目.出だしはチムニー状を登る.チムニーの間に灌木があり,ここにまたしてもお助け紐をセット.チムニーを抜けると藪は減って周りの山々が見渡せ,高度感,開放感が出てくる.テラス状になっていて周りの風景を楽しめるところだ.特に厳しいところもなく,ビレイしやすいところで適当な灌木に支点をセット.フォローのyukaさんも危なげなく登ってくる.陽当たりも良くなり,清々しくてとても気持ちがいい.

チムニーの間にある灌木にランニングをセットしてパチリ.

灌木も少なくなって,周りの眺めが爽快です.

フォローのyukaさん.危なげない登りです.

2P目を終了したところで10:30過ぎ.このペースだと,赤岩岳まで行けたとしても縦走するにはちょっと慌てることになりそう.ということで,陽当たりもいいし,休めそうなスペースもあるしで小休止をすることに.

考えてみれば,yukaさんは初めてのマルチピッチのクライミング.深刻なトラブルなくここまで上がれたし,気持ちのいい天気なんだから今日はクライミングを楽しむ一日に予定変更.まずは無事に赤岩岳の山頂へ到着できるように進みましょうと話し合う.

小休止後,クライミングを再開.2P目の終了点からやや左へトラバースした尾根状の所から3P目をスタート.このピッチが一番高度感を体感できたかな?核心と思われるカンテへのトラバースも直前に残地ハーケンがあり,リードでもそれほど怖さは感じない.カンテを抜けた先でお助け紐をぶら下げて先へ進む.ランニングの取り方が悪かったせいでロープが重くなったため,太い立ち木で支点をとりピッチを区切る.

区切った先は藪交じりとなり,ビレイもいらないくらい.安定したところまで抜けて最後は肩がらみでフォローをビレイしてクライミングは終了.ランニングをうまくとれば,小ピークの手前に陽当たりの良い快適なテラスがあり,記録を残したパーティはここまで3P目のロープを伸ばしたのだろう.

快適なテラスに到着したのが12時頃.今日は赤岩岳の山頂まで行って登山道を引き返そうということで話はまとまり大休止とする.

核心と思われるところを越したところ.フォロー用にお助け紐もセット.

3P目のフォローも危なげなし.

大休止後はいよいよ下山.計画では縦走で抜ける予定だったので,下山路となる赤岩岳を北から回り込む登山道のことはあまりよく調べていなかった.なので油断は禁物,まずは赤岩岳を目指して行動を開始する.休憩したテラスから先へ進むと,明瞭に踏まれた跡があり,2分ほどであっけなく赤岩岳山頂に到着.周りを見れば,手作りの標識があり,赤岩岳方面への目印も下へ続いている.これなら道に迷うことはなさそうだ.

それでも,赤岩峠から3Pで山頂まで登っただけあって,登山道は急傾斜.一部切れ落ちたところあり,ロープは出さないもののクライムダウンする場面ありと油断大敵である. 

山頂直下の下り.ご覧のように目印は豊富.

リボンだけでなく,ケルンもあり.

一部クライムダウンもあり.

登山道を赤岩峠まで下れば,あとは来た道を戻るだけ.明るい広葉樹林帯を過ぎ,暗い植林帯をすぎればニッチツの住居跡.

赤岩峠付近では芽吹きはまだ.見通しも良く,陽が当たれば清々しい.

登山口着.右ののぼりが目印です.

ニッチツの住居跡にて.廃墟を感じさせない華やかさ.

林道まで降りたら,装備を外し小休止.あとは車やバイクに気を付けて駐車場まで戻るだけ.この道中,今回完遂できなかったP1583へのクライミングと赤岩尾根の縦走をコンプリートしようと,計画がまた一つ決まったのでした.

計画にはなかった林道歩き.花をめでることができて,これはこれでよかったのです.

次にここへ来るのはいつだろう?ほかに参加者もいるのかな??

 

szt

 

 

 

 

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奥只見・村杉岳-大川猿倉山

2019年04月30日 10時32分06秒 | 山行速報(薮・岩)

2019/4/22-23 奥只見・村杉岳-大川猿倉山

 

道の駅で一夜を過ごす。

翌朝は生憎の小雨。

ゆっくりと朝支度をしてから、奥只見を目指す。

 

シルバ-ラインのトンネル群はまるでタイムマシンのよう。

オレンジ色のナトリウム灯が次々に後方へと消えていく。

そして現れる銀世界。

 

相変わらず霧雨舞う丸山スキ-場の駐車場で「急いでも仕方ないか」と二度寝を決め込む。

天気の見立ては回復傾向。

雨が上がって青空が垣間見えた、朝九時に出立

駐車場から只見川を見下ろす。

電源開発道へと降り立つと、数日前のものと思しき踏み跡。

あとはこの道、踏み跡を辿っていく。

「道」とはいっても、時に雪の急斜面やデブリ跡をトラバ-ス。

慎重にキックステップで越えていく。

 

大鳥橋で只見川の右岸に渡る。

白滝沢右岸尾根を少し回りこみ、雪の詰まった小さな沢筋をひと登りで尾根上に立つ。

 

途切れ途切れの残雪を拾って急傾斜を行く。

傾斜もゆるむ頃には残雪とブナの世界。

荒れた呼吸を整え、一休み。

 

ここで幕を張りたい衝動を押さえつつ、目前の急斜面を登り支尾根を詰めると1395峰。

峰を回り込んだその先に、村杉岳。

その丸みを帯びた山姿へ、伸びやかに雪堤が続く。

 

 

”シルバ-ライン”

振り返ると雪堤は三羽折の高手、倉前沢山へと続く。

 

 

 

村杉岳に向き直り、よく見ると前方に先行者。

数日前と思っていた踏み跡の主は、大鳥橋から倉前沢山へと詰め上げ、村杉岳に続くこのシルバ-ラインを繋いだようだった。

彼はこの先、猿倉山を目指すという。

 

 

村杉岳からの展望は、奥只見を中心に尾瀬、南会津、会越の山々がまるで波打つ海原のよう。

荒々しい山海にあってここだけは、絵に描いた無人島のような佇まい。

これはこれで、”半島”と呼ぶに足るものだ。

 

 

斜陽に急かされて今日の幕場、1508峰へは思いのほか近い。

強まる風を少しだけ避けて幕を張る。

猿倉を目指す氏も近くに幕を張っている。

 

あとはまったりと水を作りながら夕酌。

重さは気にせず担いできた食材。

中々豪勢なメニュ-。

重荷に耐えた甲斐があったというものだ。

 

風切音に夕陽が靡く。

個々の苦悩は、ありふれた日常だ。

「重荷に耐えた甲斐があった。」

そう思い報われる日が来ることを信じて。

 

静かな山夜に月明かり。

外は版画のような陰影の世界が広がっていた。

 

 

 

翌日は朝靄が晴れてからの出発。

隣の氏はすでに猿倉山に向けて出立していた。

 

最低限の荷物を背負って、雪堤を下る。

高度を下げると雪堤は途切れ、不安定な雪塊や薮を行くことになる。

とはいえ、先行している氏の踏み跡に助けられ歩を進められる。

 

登下降を繰り返し、大川猿倉山。

村杉岳が主峰なら、大川猿倉山はこの山塊の中心。

ぜひ来てみたかった場所だ。

 

山頂には、先行の氏。

先行トレ-スの礼を述べ、奥只見の山々について話に花が咲く。

猿倉山を目指し、もう一泊を用意している氏と別れ、往路を戻る。

幾分緩み始めた雪と登下降に苦労しながらも山海をかき分けていく。

 

幕場を撤収したら、第二幕。

1413峰から村杉沢右岸尾根を下降する。

豊富な残雪と雪堤。

あっという間に高度を下げつつ、やがて現れるブナの木々。

まるで私を出迎えてくれているかのような錯覚さえ覚える。

 

樹幹に青空。

ハッとするようなブナの木立。

原始の姿がここにある。

 

高度950くらいから尾根に雪が少なくなり、急角度で落ち込む。

それを嫌い、右手の斜面に活路を見出す。

やがてルンゼとなるが、それを下ると一旦傾斜は緩くなる。

その先は再び尾根状を行き、薮を頼りに下っていくと村杉沢の渡渉地点。

電源開発道路上には村杉沢の流れが横断しているので、靴を履いたまま強引に渡り切る。

 

ここまで来るとこの山旅も終盤。

あとは大鳥ダムの湖面やふきのとうに癒され、時に目前で起きるブロック雪崩に身の危険を感じながら丸山スキ-場まで。

 

 

薮とブナの王国に残雪を利した山旅。

 

ダムという人造物によって隔絶された原始の香り。

近代化の代償に孤立した峰。

それが、村杉半島。

 

湖水に囲まれたことで、その存在は一層際立つ。

そうして原始の山群は、人々を惹きつけ続けるのだ。

 

 

 

sak

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西上州 表妙義 相馬岳北稜

2019年04月21日 17時06分44秒 | 山行速報(薮・岩)

2019.4.13(土) 天気:晴れ

メンバー:szt(CL),isi

装備:登攀具一式,カムC0.3-1,8.3mm×60mロープ

4.12 20:00つくば発→23:30取付き付近待避所

4.13 5:00取付きP→6:46 P5→8:03 P7→9:21 P12→仙人窟→11:07 相馬岳山頂→12:44 国民宿舎跡→13:30 基点P

 

 西上州といえば,切り立ったやせ尾根や標高は低いながらも険しい山々が多い印象のエリアだ.そんな西上州は表妙義の気になるバリエーションルートの相馬岳北稜に行ってきた.

取付きそばの待避所に車を置き予定通り5:00出発.取付きから踏み跡があり,そこら中に踏まれているようにも見え,辿っていくと知らぬ間に尾根から離れてしまう.P5までは尾根を忠実にたどり,厳しいところは基本西側を巻く感じで行くのが良い感じかな?

P5からは目指す相馬岳が見えるが,あれれ雪が...この日はチェーンスパイクや軽アイゼンをお互い用意していたが,車道付近の様子から「いらないよね」と置いてきてしまった.まぁ何とかなるでしょ.

P5より相馬岳方面.

P5から少し戻り,テープの巻いてある目印からP5-6のコルへ向かう.P6への登りは一見するとツルツル滑りそうでホールドもなさそうだが,近くで見るとロープなしでも登れそうな雰囲気.isiさんに確認するとロープ希望とのことなので,ここでロープを出さないという4人パーティに先を譲り我々は念のためロープを出す.でもリードは行けるでしょ?とリードはお願いして楽してしまう.

P6-7のコルへは12~13mほど懸垂下降.しかし先攻のパーティがルートを見いだせないようで下降ポイントでお休み.このお休みタイムでルートを確認すると,どうもコルから東面の方へ登る雰囲気.先行パーティもどうやらそのルート取りを選択するようで,ここも先行パーティにじゃんじゃん登ってもらう.ただ,ここらへんは陽が当たらず,待っている間がちと寒かった.P7へ登る東面の壁は陽が当たり快適.でも陽が当たりすぎてちょっとぬめるくらいか?

P6-7のコルからP7へ.楽しそ~.

P7の終了点付近.暖かいですね~

P7からはてくてくと特に問題なく歩いゆく.すると先行パーティのコールが聞こえてくる.どうやら先行はP12に取付いているようだ.尾根から覗き込むと,P11-12のコルへはP11から懸垂で降りるか東面を巻くかの二通りの様子.先行パーティはもうちょっと時間がかかりそうだし,巻き道もそんなに良さそうな感じがしないので,我々はP11まで登って懸垂下降を選択.下降する長さは22~23mくらいかな~?

P12へ登る先行パーティ.素早いですね~

さて核心部と思われるP12への登り.ここはわたくしがリードということで,アプローチシューズのまま核心部へ赴くと,,,そこには古~いスリングとともにチェーンが垂れ下がっている..残地ハーケンにランニングをとり,カム(0.75)も一つ決めてフリークライミングで突破を試みるが,荷物が重たいのとめぼしいホールドが見当たらないのとで突っ込むか逡巡する...クライミングシューズに履き替えて空身で行けば登れる気はするけど...

で,結局は目の前にあるチェーンをわしっと掴み,人工物を思いっきり頼りにして核心を突破するのでした.目の前にぶら下がってるのに無視してケガしてもねぇ,と思いましたものですから

P12より.いい眺め.

もう一つP12より.下に見えるは国民宿舎跡?

P12より相馬岳方面.何か雪多くない?

P12からは2回ほど短い懸垂下降を交えつつ,東面方向から仙人窟へ向かう.仙人窟はどこだと岩の上から探していると,isiさんが「これがそうじゃないですか?」と私が立っている岩の下の穴を指す.なるほど,そ,そうっすね.間違って登っちゃったよ.どうやって降りましょ??

仙人窟の辺りからは雪が多くなってくる.今日はアプローチシューズで軽アイゼンは置いてきたけどごまかしながら相馬岳を目指していく.それでも,濡れると良く滑り雪の上に乗って滲みてくる自分のアプローチシューズのおかげで雪の上を四苦八苦しながら登る.あ~萎える~~

雪はあるかもと思ったけど,予想よりちょっと多かったかな?

最後の雪の付いた尾根(北稜だから溶けません)を登りきると,そこは相馬岳山頂.何か月か前に眺めた山々に雪が付くおまけつき.でも天気がいいからサイコーです.

相馬岳山頂より.奥に見える白い山は八ヶ岳?

相馬岳北稜は長いと聞いていたから,1ビバークの装備をしょってたけど全然その必要なし.相馬岳山頂到着が11時過ぎとは予想外.多分核心部のチェーンと先行パーティが入っていたおかげだね.山頂までの雪山登りで気持ちが萎えたため,珍しく山頂で大休止.それでも30分後くらいには先行パーティに続いて下山を開始する.

浅間山も白くお化粧しています.噴煙がなんとものどか.

下山路も途中で鎖場が出現.そこも雪に若干埋まっているため侮れない.しばらく下ると先行パーティから先を譲られて下山口に向けて快調に下る.

的確な足さばきのisiさん.油断も隙もないのです.

13時前に国民宿舎跡の下山口に到着.これで緊張から解放される.あとは舗装道路を歩くだけ.途中バードウオッチングをしているおじさんたちと話をしようと思ったら,おじさんたちお目当ての鷹が飛び始めたみたいでみんな一斉にシャッターを押している.何か記者会見みたいだった,,

ちょうど桜が見頃でした.

車への到着も予想より大幅に早まり,つくばへの帰り道の選択は当然ながら下道一本やり.ふりかえれば麗らかで穏やかな一日となったのでした.

 

szt

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裏妙義・木戸前ルンゼ

2019年04月13日 19時21分30秒 | 山行速報(薮・岩)

2019/4/6 裏妙義・木戸前ルンゼ

サクラサク。

春の盛りに手軽なクライミングはどこがいいだろ?

 「行きたい山リスト」の中から自身未登のル-トからチョイスしたのが木戸前ルンゼ。

 桜見物渋滞を心配したけど、妙義は意外と空いていた。

 

メンバ-は2月に入会のartさんとisiさん。

 artさんはクライミングの基本的な流れとビレイの実践体験していただくことにした。

 岩が脆いという風評も気にはなるけど、初めてにはちょうどいいかもしれない。

 何事も実践での体験が良き訓練となるはずです。

 

国民宿舎は大盛況。 結構、ル-ト被るかもしれないな、という心配は無用でした。

 木戸壁、木戸前ルンゼはだ-れもいない。

ゆったりと準備をして、木戸壁の取付きを説明したりしてからルンゼに入る。

 しばらくはルンゼというか沢というか。

枯れているけど滑床みたいな場所をグリグリ登る。

間違って登ったルンゼを見下ろす

懸垂下降で本流まで戻る

やがて、沢筋は2分される。

 ここでトポを見誤り、支流の左俣へ入る。

 しばらく薮と岩を漕いでいくと、青空が広がりコルとなっている。

 これはさすがに、間違いを確信して懸垂下降。

 

これも、訓練です。

こちら(本流)が正解です。

グリグリ登る。

本流を再出発。

 チョックストンには残置もあるが、フリクションを利かせて行けば問題ない。

 その上もアバタ岩にフリクションが心地良く、グリグリ登れます。

 そこここに支点があるので、このあたりからロ-プを出すという選択肢もあると思うけど、あまり必要性を感じない。

木戸前ルンゼの核心

凹角状となった基部からロ-プを出す。

靴はそのまま、登山靴で問題なさそう。

1ピッチ上部は立ってくるので、このあたりが面白い所。

立木の支点で一区切り。

2ピッチ目も特筆する所はない。

それでコルに至って終了。

 なんだかとっても物足りなく終わってしまった。

 

さて、それじゃフォロ-をビレイしますか。

と、思ったらルベルソがない。

 あれ?ん?あぁ-。

 確認すると1ピッチの終了点にあるらしい。

忘れた? いえいえ、これも訓練です。

 

二人をカラビナビレイで迎えて終了。

 あまりにあっけないので丁須の頭まで行って、時間があれば少し木戸壁に触りましょうか。

木戸裏沢を1懸垂を交えながら下り、一つ尾根を乗り越すと登山道(籠沢コ-ス)。

そこから一時間ほどで丁須の頭。

昼過ぎだったけど、登山口での車の台数から山頂も賑わっているのだろうと思ったけど誰もいない。

それでは思う存分クライミングしましょうか。

妙義の岩峰がぐるりと見渡せる。

今日、星穴岳にはlilyさんが熊本の山仲間と入っている。

西には昨年登った西大星。こちらから見るとあまりさえない山容だ。

思い出深い御殿への尾根筋は、なかなかにうねっている。

三方境方面は未だ歩いていないんだけど、七人星にはとても興味があるんだよんね。

懸垂下降で基部まで戻り、小休止。

再び籠沢を下り、木戸壁でクライミングの練習などして国民宿舎についたときには、あれほどあった登山者の車はどこにもない。

それはそれで、のんびりと支度をして下山後の温泉に向かったのでした。

 

アルパインというには物足りないけど、妙義というフィ-ルドは奥が深い。

晩秋や早春の岩場遊びには、また訪れることだろう。

 

sak

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妙義・金鶏山~筆頭岩

2019年03月01日 20時31分19秒 | 山行速報(薮・岩)

2019/2/23 妙義・金鶏山~筆頭岩


ポカンと空いた休日。

2日後の谷川行を鑑みて「完全休日もアリかな」とは思ったものの、せっかくジョイントできるパ-トナ-がいるとなれば、答えはGO→だ。
軽く岩登りとル-ファイが楽しめればいいなぁ。ということで、記憶もかすかに残る金鶏山~筆頭岩(薮尾根縦走&クライミング)にした。

メンバ-はkim会長、isiさん、新入会のatさん。そしてsak。
sakにとってはリバイバルな一本です。

パラグライダ-飛行場の路側帯から中ノ岳神社方向へ少し進む。
「金鶏山は岩が脆く大変危険ですから入山しないでください」
と、記された階段のところから尾根を目指す。
みなさん、決して油断なきよう。

しばらくは落ち葉の急登。
これがなかなか歩きにくいので、その辺の枝を杖代わりにする。

しばらく行くと、岩場。
妙義らしいアバタ岩だ。

凹角状になっていて溝を行ったり、リッジに乗ったりを繰り返す。
ホ-ルド豊富で解放感もあるので、とても楽しい。
本格的な岩登りは初めてのatさんもしっかりついてきている。
まだまだ、これからが楽しいところですからね。

ほどなく金鶏山の山頂。
ここで一休み。

atさんはsakのチョットした軽口にも余裕のコメント。
この先も問題なさそう。
isiさんは安定した登り。不安はないので後半はトレ-ニングでル-ファイを頼んでみようと思う。
kim会長は金鶏山は初めてらしく、とても気に入っていただけた。

それぞれの背景に合わせて楽しめる山。
そう思うとなかなかグッドなチョイスだったかなぁとsakも安堵。

金鶏山から先はいわゆる薮山。
赤布や踏み跡もあるが、時に不明慮。
あちこちにある踏み跡に惑わされたりもする。

そんな中、皆で協力しながら筆頭岩を目指す。
登山は「全体最適」を目指す冒険ミッション。
登頂という結果のみを目指すものではない。
それでこそパ-ティ-(パ-トナ-)というものだ。

筆頭岩を目前に岩尾根の乗越。
降り口は断崖。

筆頭岩側から見れば、ここは懸垂下降が「吉」だったのだが、この時は岩尾根基部を回り込むように下降する。
県道が見えた頃、岩尾根基部。
そこから登り返しで、筆頭岩の取付に到着。

ロ-プをつけたら、登山靴での登攀。
isi-at、kim会長-sakのオ-ダ-でクライムオン。

とにかく、快適。
うららかな陽気に程よいクライミング。
そして、切れ落ちているリッジはスリリング。
いわゆる「インスタ映え」する場面。

全5ピッチで山頂。
4ピッチ目が一番美味しいピッチです。
(怖い人にはクサリもあります)

少し、風も出てきたので記念写真を撮ったら下ることにする。
10m、40mと二回の懸垂下降で基部に至る。
atさんは初めての懸垂下降。慌てず慎重に降下完了。

自由闊達にフィ-ルドを駆け巡る。
いい大人が、子供のころを思い出すような時間。
もちろん技術や知識を学ぶ場としても、こういう山は必要だ。

この山が次の登攀につながる。
そう思う。


sak

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筑波連山縦走~桜川市バス ヤマザクラGOに向かってゴー!~

2019年01月26日 23時03分02秒 | 山行速報(薮・岩)

2019.1.26(土) 天気:晴れ|風強し

メンバー:szt(単独)

7:20筑波山口→8:44女体山山頂→9:25湯袋峠→9:58上曽峠→11:05足尾山山頂→11:58加波山山頂→13:30雨引観音分岐→14:35岩瀬駅着→(桜川市バス ヤマザクラGOにて)→16:00筑波山口

 

 どこか雪のある所へ行こうかと思ったものの,週の中日辺りに何やら頸から背中にかけて痛みが走る.中途半端なコンディションで無理をしてインフルエンザになってもバカバカしいので,速攻睡眠タイムを確保し疲労をとる.あーすっきりした.

しかし木曜日に早く寝たおかげで遠征の準備ができなくなり,今日は筑波山にでも行くか~となんとも中途半端な時間に筑波山口に到着.無料駐車場に置いた車の中でもぞもぞと靴を履いていると,やけに外の風が強いじゃありませんか.おまけに小雪までちらついているし..さてさて今日はどんなルートを辿ろうかと,のそのそと外に出て動き始める.

筑波山口のバスステーションはちょっと前に改修されてなんだか小ぎれいになっていて,気持ちがイマイチ盛り上がらないのをいいことにうろうろ時間をつぶしていると時刻表に目が留まる.

なになに,どうやら桜川市を走るバスが定期便になったらしい.ほうほう..んっ?200円で岩瀬駅からここまでバスで来られるの?しかも1時間に1本位走っている??今何時だっけ??? 7:20...”縦走いけんじゃね?”

確か縦走の最短記録は10時間を切っていたはず.確認すると岩瀬駅発の最終バスは19時台.ということで,,ひとまず筑波山神社まで歩いてこれからのことを決めましょうと,てくてくと歩きはじめる.

相変わらず風は強く,薄着のため寒いことこの上ない.筑波山,よく見ると雪舞ってそうだし.風強そうだし..などと思ってると,なぜだかムクムクと縦走する気になってきて,メーリスで岩瀬まで縦走することを報告.いよいよ岩瀬駅に向けて本格的に縦走を開始する.

雪が舞っているようなもやのかかる筑波山.寒そうですがなぜかやる気になっちゃいました..

風が強く寒さも厳しいこともあってか,女体山までの登山道はハイカーがほとんどいない.それでもせっせと急な登山道を登ってゆく.

女体山の山頂にて.風が強い.そして人が全然いない.これから進む天引山方面.

女体山の山頂でこれから進む道のりを眺め,ひょいひょいと登山道を下ってゆく.ここからは秘密の抜け道をうまく使ってできるだけ時間短縮を図る.

これまで縦走した経験から,足尾山の山頂が筑波山口と岩瀬駅の概ねの中間地点.で,ここには11時過ぎに到着.4時間を切っているではないか!これは新記録達成できるかも,,などと思いつつ足を進めるが,ここら辺から何やら膝やアキレス腱に痛みが走り始め何やら不穏な空気が漂う.

足尾山より筑波山の眺め.いいペースだよね.

足尾山山頂の様子.冬はさらに展望が素晴らしい

膝やアキレス腱だけでなく,内ももまで痛みが出るようになりペースが落ち始めるが,燕山を過ぎてしまえばあとは急な登りもほとんどなくなってしまう.もうちょっと頑張れば岩瀬駅だ.

とある展望台より筑西方面.あとちょっと~.

岩瀬の登山口へ向かって降りている時に足の痛みは最高潮に.これは筋力が落ちたのか?それとも飛ばしすぎか?ともかく,そろりそろりと登山道を下り,岩瀬の町並みを抜ければそこはもう岩瀬駅.

久しぶりの岩瀬駅.輝いてやしませんか??

時計に目を向ければ,14:35.あれっ!?,筑波山口からの時間は,7時間20分を切っている?あっさり新記録達成となったのでした.

バス停の時刻表を確認すると,筑波山口へのバスは14:52発.グッドタイミング!ということで,風邪をひかぬよう上着を着て帽子を身に着け,噂の”ヤマザクラGO”に乗っかって筑波山口へ向かう.

筑波山口行き”ヤマザクラGO”の時刻表.なかなかの本数ですな.

バスに揺られまぶたが閉じかけたころ筑波山口に到着.バスに乗り,バスが走るルートからすると,縦走路からエスケープした場合は必ずしも乗りやすい位置にバス停があるわけではない.そして,バスの乗客は私以外には中学生と思われるお客さんが2人だけ.

縦走路をエスケープすることは私はあまりないと思うので,バスがとにかく岩瀬駅から筑波山口まで走ってくれることがありがたい.しかもバス代は200円!!

乗客の数からすると採算が取れているようにも思えず,すぐに廃止となってしまうかもしれないが,少なくとも梅雨入り前まで何とか走っていてほしいものだ.このバスが走っているうちは,縦走をもう少し増やしてみようかなぁと思いつつ,筑波山口の駐車場を後にするのだった.

szt

 

※今回歩いた縦走路,この時間で歩けるようになるまでには5回以上要しています.確か初めて通しで歩いたときは11時間くらいかかったような..この記事を読んでチャレンジされる方は,時間に余裕を持って自己責任で取り組んでくださいね~.

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表妙義・星穴岳と星穴めぐり

2018年12月26日 14時55分18秒 | 山行速報(薮・岩)

2018/12/22 表妙義・星穴岳と星穴めぐり


星を探しに。

妙義にはいくつもの石門、風穴がある。
それらにあって表妙義の「射抜き穴」「むすび穴」は星穴と呼び、その頂を星穴岳と呼ぶ。
風情のあるそのネ-ミングに惹かれる者は少なくない。

星を見つけに行く山旅。
表妙義、二つの星穴を巡ります。
ちょっと岩登り、ちょっと空中懸垂です。

メンバ-は、sak、kim会長、N連合艦隊長官、lilyさん。
にわかに「スタ-ツア-ズ」と洒落込みます


表妙義の中ノ岳神社境内を通って轟岩への急な階段。
いきなり息が切れる場面。

数ある岩塔を縫うように進めば、見晴台。
石門群が一望できる。
振り返れば重量感のある岩壁群が聳え立つ。

主稜のコルから中ノ岳への道を右に見送り、西岳方面へ。
「この先登山道に在らず」の標識

眺めの良い尾根の広場で装備を付けて、岩場を二つこなすと西岳山頂。
標識もないが、眺めは素晴らしく、向かう星穴岳の全貌が良く見える。

「星」つながりで言うなら、11月に行った裏妙義・西大星がある。
星穴はなかったと思うけど、山容は似てるよね。

そこから懸垂下降も交え、急下降。
支点や赤布などの痕跡は豊富なので、迷うことはないだろう。

いくつかの岩場トラバ-スは高度感もあり、画になるシ-ン。
12月とはいえ、南面の岩場なのでポカポカ陽気。

射抜き穴への懸垂支点を見送り、星穴岳直下の岩場はロ-プを出す。

星穴岳山頂

山頂を懸垂下降で後にして、今度は射抜き穴への懸垂下降。
ここは空中懸垂となるため、とても気持ちのいい下降。
それぞれにVサインなどしながら。

控えめな大きさの「射抜き穴」

すぐ脇の懸垂支点から今度は45mの懸垂下降。
アバタ岩にロ-プがスタックしないように要注意。

降り立ったところからルンゼ状を行く。
ホントは左岩基部の踏み跡を行った方がよかったみたい。
一投足で「むすび穴」

山中に輝く星。
きっと里からはそう見えることだろう。

あとは、落ち葉を踏みながら。
サクサクと昼下がりの冬山ハイキング。
軽口を叩きながら、が心地いい。

 Like a bolt out of the blue
 Fate steps in and sees you through
 When you wish upon a star
 Your dream comes true

sak

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丁須の頭

2018年11月27日 20時03分57秒 | 山行速報(薮・岩)

2018年11月23日(土曜日) 天気:快晴
メンバー:szt(L)、kim(SL)、yuka、りりぃ
ルート:上級 御岳登山口7:00-御岳9:10-丁須の頭の肩10:15-丁須の頭(ハンマーヘッド)11:25-第二不動の滝12:48-鍵沢登山口13:42-駐車場13:50

 11月3日に西大星北稜から見たハンマーヘッド。関東に戻ってまだ日が浅い私には衝撃的な景色であった。
なんともそそられる岩峰!しかも頂上に人が立っているのが見えるではないか。
バリエーション好きの私はもう一目惚れ ドーパミンだかなんだかわからないけど、脳内フェロモンが洪水状態でいつの日か自分があの頂に立っている姿を想像していた。

あれから20日がたち、妄想は現実となる

麻苧ノ滝駐車場にて前泊。日本海側は雪予報といlこともあり、流石に明け方は寒くて夢うつつ。
カサカサと風に舞う枯葉の音ばかりが聞こえる。6時に起床。テントの外に出てみれば、サプライズなプレゼント。目の前の山が真っ赤に朝焼けして美しい。ここでモルゲンロートが見れるなんて、今日はまさしくハッピーデイ。続々と数パーティーの車が到着。お目当てはみんな一緒だろうから、大混雑まちがいなしだ。

7:00御岳ルートにて出発。石仏が所々に鎮座している。麻苧ノ滝側壁や岩壁に鎖がかかっている個所を登っていく。確かにこのルートは、地図でも危険マークがいっぱいついている(;´・ω・)

最近はすごい勢いで山行を重ねて、確実に実力を上げているYukaさんもしっかりとした足取りで岩稜帯を通過。

御岳の途中の大きな岩穴。誰かビバークしたのかな、焚火の跡も。

 

9:10御岳山頂。表妙義のギザギザな山並みも見える。あそこも行かなきゃ♪ 


進行方向に目をやれば、丁須の頭が高く聳え立つ。もうすぐだ。

ここからは、以前にも増してかなりの急登をあえぐようにして登ったり、やせた岩稜、連続する鎖場と気が抜けない箇所が続く。
稜線は風が吹いて体温が奪われ、薄手のウインドブレーカーを着ていて丁度よかった。

 

 

余裕のピース(*^^)v

余裕綽綽♪

もうすぐよ。がんばれー(^^)/

丁須の肩まで上がる。鎖は使わないでも手がかり足掛かりは豊富。だけど、もうお腹ペコペコで堪らなかったから鎖を使って時短でさっさと登った。いつもはそんなに食べない私だが、やはり山登りでの消費エネルギーは半端ないようだ。食べても食べてもお腹が空く。上がったところは少し開けていてゆっくりと腰を下ろして休むことができた。その間にも続々とハイカーが上がってきて丁須の頭の肩は大賑わい。でも、大方の人は眺めるだけで満足してハンマーヘッドには登らずに下山していかれた。

準備はいいかい?

私とYukaさんは、念のためにロープを出していただき安全を担保する。先にsztさんがロープを引いて鎖も使わず登っていく。流石です!丁須の頭は、最初の一歩が核心で、空中に身を投げ出すようにしないと足がかからないから勇気が試される。鎖だけならちょっと怖い。
Yukaさんも多少奮闘したようだが、しっかりと丁須の頭まで登ってきた。kimさんは待ちくたびれたのか、登る気がうせちゃったと言われていたが、本当はどうなのかな。私たちの写真を撮ってくれるためなんじゃないかと思うと感謝しかない。

まだかなー?

 

 見事な「命」 やり遂げましたね

 

幅の狭い丁須の頭の頂上

 

思いは伝わった。片思いからの脱却。

下降は懸垂でスルスルっと肩の下まで安全に降りる。Yukaさんも緊張の面持ちではあるものの上手に降りてきた。後は装備を解いて下山だ。

鍵沢のコルからU字溝状のルンゼに長い鎖が連続してかかっている。Kimさん、下るのもめちゃ早いなぁーーー。下山道は山の木がすべて落葉しているため、ふかふかだ。日差しもそこそこ差し込み、風もないので軽快に下れる。すごく気持ちいい。小鳥の声は聞こえなかったが、代わりに私のザックからジオグラフィカの「ぴよぴよぴよ♪」が定期的に聞こえてきていたのが、なんか可愛かった。

鍵沢コースは最後の最後にロープやはしごの少しいやらしい箇所があるけど、ケガすることもなく無事で下山できて本当に良かった。そうそう、木に熊の爪痕???らしきものがあった。登山口の看板にも「熊出没注意」ってあったから怖いね。

下山後は峠の湯¥600で汗を流し、名物おぎのやの峠の釜めしを食べる。ちなみに持ち帰った釜めしの容器は、現在我が家の梅干し入れとなって活躍している。

 

 

~~~付記~~~

 りりぃさん丁須ノ頭,おつかれさまでした~.もっと大渋滞してるかと思ってましたけど,頭に乗っかる人は少なかったっすね~.りりぃさんの華麗なるクライミングも見事でしたし,頂上で全然ビビってないのはさすがっす!!

ところで,誰かさんの頂上での「命」(←しかし古いっすね~),完全にへっぴり腰ですね~.これから「炎」とかをやってくれる猛者が我が会から出現することを期待しましょー.

szt

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裏妙義・西大星北稜

2018年11月07日 22時16分43秒 | 山行速報(薮・岩)

2018/11/3 裏妙義・西大星北稜


西大星北稜は前半のホノボノとした岩稜に奇石。
目指す本峰はまるで岩峰が集まる城塞。

後半は乱立する岩峰に入り組んだルンゼ。
諮らず踏み込めば、手痛い仕打ちを受けることであろう。

ルンゼを縫い進めば比較的容易に頂に達することもできる。
しかし、それでは物足りない。そうも思う。
正解のない岩薮に高揚を覚えるかどうかは、個々の性癖のようなものだ。

メンバ-はsak、sztさん、kakさん、lilyさん。

覚悟はいい?(笑)
夜明けとともに出立です。


【薮岩】
取付きは鍵沢登山道脇の石碑から。
薮はそれほど濃くもなく、快適。

岩場が出たら、その場のフィ-リングで直登か左右の巻き。
1個所だけ右に支尾根で切れ落ちる岩稜があるので注意。

【奇石】

最初のリッジは細いので慎重に。

2つ目のリッジは廊下状。余裕で「シェ-」のポ-ズ。

奇石群はリッジ沿いに。
フリクションも充分で不安はないけど、切れ落ちているので念の為フィックスを張る。

西大星の岩峰群が近づいてくる。
北稜最初の岩峰は正面凹角状スラブに青ロ-プの残置。
ここは右へ懸垂下降して巻いたけど、あまり良くなかった。


コルへと上がって次の岩壁は反対側の岩壁基部を巻いて最初のルンゼを詰める。


【前衛峰】

ルンゼを詰めあげると、右にフェイス。
一部ボルトがあるという記録もあったので、岩場周りを探してみたが見い出せなかった。
記録とは違う場所に入り込んでいるのかもしれないが目指すのは目の前の前衛峰。
ともかく弱点を見出し左の尾根に乗って突き当りのフェイス基部を左にトラバ-ス。

4人集まれそうな草のテラスから取りつく。
集塊岩用のスリングを使って登攀。
右凹角状を狙ったが、上部立木までの乗越で確信が持てず、フェイス左に転進。
トラバ-ス気味に左上する。
10mほど上の薮でビレイ。

目の前の小さな凹角を上がれば、あとはヤブ登りに終始。
何時だって痕跡なき登攀は刺激的。御殿東壁を想い出す。

前衛峰と本峰の間は切れ落ちたコルとなっており、45mの懸垂下降を要する。
途中から空中懸垂。落ちこみのリップでフリクションが掛かるためロ-プ回収に注意が必要。

【西大星】

空懸後、コルを上がり反対側を少し下ったルンゼを詰める。
下部でチョックストンを抱いており、右のフェイスをひと登りでやり過ごす。
あとは落ち葉の詰まった薮ルンゼを登り切ると本峰手前峰。
本峰は意外と高く聳え立つが、ここからは容易であっという間に山頂に達する。

下降は少し戻って本峰手前峰とのコルを一気に下る。
45m、40m。2度の懸垂下降で緩やかな沢床。
ここから歩きで鍵沢登山道に合流。
後は忠実に登山道を下る。


【備忘録】

<赤岩と烏帽子>

西大星から見る赤岩は西面が切れていて素晴らしく男前。
斜陽に陰る烏帽子の尖峰もトンガリファンには堪らないシルエット。
次の機会に。

<ハンマ-ヘッド>

丁須の頭で、なるか人文字。トリプル”丁”撮影。
万歳三唱」をしたときはあるんですけどね。


【最後に】 

今回のプランに名乗りを上げていただいた皆様。
本山行が皆様のご趣味に合ったかどうか。
少々不安な夜を過ごすsakです。

「また、行ってもいいかも」

そう思ったならば、おめでとうございます!
これであなたも「篤志家」の仲間入りです。

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◆登山における「篤志家-とくしか-」

志しを以って山に登る人。
不人気で道の無い薮山などに分け入り、場合によっては不快な状況を耐え忍ぶことに価値を見出す傾向がある登山愛好家。
物好き。

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もう一度言います。

おめでとうございます!

 

sak

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