acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

鳥海山千蛇谷大滑降

2015年04月29日 20時00分00秒 | 山行速報(山スキ-)

1、日時   :2014年4月27日

2、 メンバー :kim他3名

3、 行動時間 :登山口(5:30)~七高山(9:00~9:40)~鳥海山新山(10:10~11:00)千蛇谷(14:00)~中島台レクレーションの森(15:15)

 

活火山である鳥海山は庄内平野の北に聳え、山形では出羽富士、秋田では秋田富士と称され、昔から東北第一の名峰と昔から崇められてきました。鳥海山には文珠岳、行者岳、伏拝岳という山伏修験道にちなんだ山名や祠が至る所にあり、垂直に切れ落ちた馬蹄形カルデラ、その上部に奇妙な巨岩が数多く点在している外輪山と新山の間には、西から西北に流れる千蛇谷がある。

千蛇谷は鳥海山が噴火した時に、真っ赤な溶岩流が日本海に向かって流れ込む光景が、千匹の蛇に見えたからとの由来。

 残雪期にこの千蛇谷は長大なスキーコースを提供してくれ、バックカントリースキーヤー憬れのルートです。しかし、その長大のルートの為、登路で体力の大半を使い果たし、滑降(下降)時には脚がヘロヘロになってしまうと聞いた事があるので、今回は祓川から登高して七高山から新山に登り千蛇谷を滑り下る計画。  

車を2台使用し、1台を下山場所の中島台に駐車後、祓川まで移動し車中泊。祓川から仰ぐ鳥海山は夕日に輝き、明日の天候は好天が予測される。

 翌朝5:30出発。祓川からの登路は未だ雪面に大きなクラックも発生してなく、時折、雪面のウインドクラスト部が剥がれて風に舞う中、登高を続け9:00に七高山の頂に着いた。

 七高山の頂きで小休止後、スキーをザックに括りつけ、足元にはアイゼンを装着して新山に向かい、七高山の急斜面の下降を開始した。

距離は短いが急な雪面は後ろ向きになり下降し、ロープを出す事は無かったが、アイスバーンになり硬い雪面の下降時には、ロープを使用して安全確保する必要があるかも知れない。

新山に続く雪面は傾斜も緩いので快適に新山の頂に立ち、鞍部に戻って大休止後。いよいよお楽しみの大滑降開始。

最初は外輪山との狭い所を滑り降りるが、アルペン的な景色に感動し写真を撮りながらの安全滑降。新山を右に回り込むと千蛇谷の広大な斜面が目の前に広がる。各自がテレマークターン、アルペンターンで思い思いのシュプールを描き、残雪の千蛇谷を満喫した。振り返って上部を見ると、右手の外輪山断崖絶壁がアルペン的な風貌を見せ、新山との間には真っ白なカール状の千蛇谷が広がり、北アルプスの大雪渓を滑っているような錯覚さえ覚えてしまう。

七五三掛を望むところで小休止をし、七五三掛方向を見ると、数人のスキーヤー、登山者が七五三掛を横断しているのが確認できる。千蛇谷の大雪原は遥か下方まで続き、まだまだ快適な滑降が堪能できそうだ。

車をデポした中島台に近くづくと樹林帯の滑降になるが、雪質が懸念していたストップ雪にならず、先行者のトレースを辿りながら樹林帯を滑降して獅子ヶ鼻湿原を通り、赤川に掛かる橋のところでスキーを外し、ザックにスキーを括りつけて約15分歩き、中島台の駐車場に到着した。

 

 

 

 

 

 


北アルプス 黒部源流・赤木沢遡行

2015年04月28日 15時21分53秒 | 山行速報(沢)

2014年 9/12(金)~14(日) 天気:晴れ・晴れ・晴れ
北アルプス 黒部源流・赤木沢遡行に行ってきました。

メンバー:Apple・他1名の2人パーティです。
装備:ザイルφ8.0×30m(使用せず)

今回の登山行程は、前夜発車で常磐道=首都高=中央道=松本IC=R158=R417=道の駅上宝(車中泊)まで入る。

12日(金):道の駅上宝=有峰林道=9:30折立~14:30-45太郎平小屋~17:00薬師沢小屋(泊)

何度も天気でお流れになった黒部源流と赤木沢、やっと実施できたという感じだ。
北アルプスの最深部に入るので雨には慎重にならざるえないから仕方が無い。
夜に出発してゲートまで行くつもりが、眠たくて道の駅上宝までで車中泊する。

早朝に出たが山道は思いのほか時間がかかり遅い時間の入山になる。
駐車場はほぼ満車である。前にも歩いた登山道なので遅くなっても不安は無い。
登山道は来るたびに整備されてきて、神社の参道を思わせるぐらい歩きやすい。
日差しは強いが、秋の空気が爽やかで快適である。ついついよそ見して時間をくう。
じみちに高度をかせぐと有峰湖が見え、遠くに薬師岳が見えると太郎平小屋はもうすぐだ。
太郎平小屋に着くと北アルプスの山々が一望できる。
空気が澄んでるせいか、雲ノ平や水晶岳まで良く見える。
太郎山の方に進んで、薬師沢が見えるあたりから下降していく。
木橋を何本か渡り、湿原風の平らな場所の先を下ると薬師沢小屋に到着する。
登山客より釣り客が多い感じの山小屋である。
夜はにぎやかな宴会があちらこちらで遅くまでやっていた。

   
薬師岳登山口    有峰湖が見える   整備された登山道  太郎平小屋よりの薬師岳

   
水晶岳       薬師沢への木道  黒部源流の風景をバックに 薬師沢

  
薬師沢に架かる橋  湿原のような風景  薬師沢小屋

 

13日(土):7:30薬師沢小屋/入渓(黒部源流)~9:00-30赤木沢出合~10:55祖母沢出合~11:50-13:20小窓沢出合付近/下降~15:10赤木出合~16:35薬師沢小屋(泊)

今日は黒部源流を遡行する。
最初の一滴まで行ければ最高だけど、釣りもしたいので時間を決めて戻ることにする。
小屋の前の降りるとすぐ入渓となる。水は冷たいのでなるべく濡れないように遡行開始。
基本は左岸側を遡行すると小屋の人にアドバイス受けたけど、右岸を行った方が良さそうなとこは徒渉して進む。
そうするとほぼ水線通しでパンツまで濡れずに行くことが出来た。でも水量次第であるが。
赤木沢出合は遠くからでも分かる横に長い2m滝がある。
淵の水はグリーンに輝き美しく、一見の価値はあります。
今日は源流に向かうので右岸から滝上に出る。滝は天然の堰堤になっており堰堤を渡って左岸に渡る。
沢の流れ込み付近で竿を出してみるが当たりは無い。
ここからは滝は無く延々と河原歩きになる。しかし景色がいいので飽きずに進める。
所々で竿を出してみるが当たりは無い。岩陰に隠れているのだろうが魚影は薄い感じだ。
五郎沢と祖父沢を過ぎ、沢が入り組んだ原野のような感じのところで淵にイワナが沢山いるところを発見。
竿をだしてみるが、まったく食ってこない。何故?という感じだ。
こんどはテンカラ竿を出して毛鉤でやってみると一発で食ってきた。
今の時期は羽根物に反応するらしい。その後はバンバン釣れた。
(薬師沢小屋で確認したけど釣るだけは問題無いとのこと)
天気も良くまったりとしてしまった。最高の沢遊びになった。
時間もきたので、ここで遡行を終了して薬師沢小屋に戻る。

   
薬師沢小屋前のテラス ここより入渓する  黒部源流の河原  黒部源流でのスナップ

   
黒部源流の淵    ゴルジュ帯  赤木沢出合遠望   赤木沢出合の淵

   
赤木沢出合 2m滝  赤木沢入口の滝    2m滝の前で    2m滝上の淵

   
滝上から  ゴーロ歩き     五郎沢出合      沢が入りこんだとこ

 
テンカラでイワナを釣る 黒部のイワナは黒い

 

14日(日):7:00薬師沢小屋/入渓~8:25-35赤木沢出合(赤木沢)~9:10-20 3段20mナメ滝~11:00-20 30m滝~11:30二俣(右俣)~13:10-14:00湧水~15:00赤木岳~17:20-35太郎平小屋~21:15折立

今日は赤木沢を遡行する。
出合に着き左岸より水中をヘッツて赤木沢に入る。すべってドボンするが気持ちいい。
小さな滝を越えると、すぐナメ床歩きとなり水が澄んでいる。
しばらく行くと沢が開け最初の滝が表れる。おーという感じの美しい滝と淵だ。
滝はどれも直登可能で、どちらからでも登れる。
それからはナメ床と滝が適度な間隔で続く。景色はすばらしく天上の楽園だ。
簡単に遡行するのはもったいないと思える。のんびり行く。
黒部源流では誰にも会わなかったが、ここは沢山のパーティがいた。
一ヶ所直登不可能な30m大滝は左岸リッジより巻く。急だが木があるのでロープ不要です。
滝上すぐで二俣になるが右俣を行くことにする。
水涸れする手前でランチとお茶をし、景色をおかずにまったりする。
水源で沢装備を外して登山靴に履き替え草原を登り、ハイ松帯を薮漕ぎして稜線に出る。
あとは登山道を太郎平小屋に向かう。小屋に着くとだいぶ陽が陰ってきた。
予定は明日下山だが泊まるかどうか思案する。夜歩きも好きなのでこのまま下山する。
月明かりが無く真っ暗な登山道を下山するが、星がとても綺麗でした。
遅くに到着し充実の山行で一杯やって車中泊する。( _ _ )zzz

   
赤木沢に入る    赤木沢に入るとナメ床が      20m斜滝でスナップ

   
ナメ床が続く 連瀑の滝上より 斜瀑は続くよどこまでも 釜のある10m斜瀑

   
トヨ状10m斜瀑 滝上より    黒部五郎岳が見える トイ状の斜瀑の二連続

   
ナメと緑が美しい 斜瀑の連続  20m斜瀑       岩壁が見える

   
30m大滝  滝上を回り込む   右俣の7m滝 右俣の5m滝上より

   
源頭の風景になる  稜線がかすかに    右俣の水源    薬師沢源頭が見える

  
稜線より薬師岳   黒部源流の山々   太郎平小屋

 
夕闇が迫る     薬師岳登山口に到着

by Apple

 


北ア 白馬岳~不帰嶮~五竜岳縦走

2015年04月28日 09時47分54秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2014年 7/25(金)~27(日) 天気:晴れ・晴れ・雨
北ア 白馬岳~不帰嶮~五竜岳縦走に行ってきました。

メンバー:Apple・他1名の2人パーティ
装備:補助ロープφ6.0×12m


今回の登山行程は、前夜発車で常磐道=首都高=中央道=安曇野IC=R147=R148=白馬第2Pまで入る。
25(金):白馬第2P=7:00猿倉~7:50白馬尻~13:00-40村営頂上山荘~16:15-30白馬鑓ヶ岳~17:30天狗山荘(泊)

学生のころ白馬山荘と五竜山荘でバイトしていたM君、不帰嶮を越えたことが無いのが心残りとのこと。
その願い私が叶えましょう。
せっかくだからついでに八峰キレットも越えて鹿島槍ヶ岳も制覇しようと計画を立てる。
高い所は苦手のようなので一応簡易ハーネスも準備する。(私も苦手)
後は天気のよさそうな梅雨明けを見計らって休みを取ってもらう。

混雑の猿倉から出発するが登山道も人が多い。ハイシーズンはこんなもの?
しかたないのでガンガン飛ばす。100人以上抜いて白馬尻小屋に到着。
ここから雪渓歩きなので抜くのも大変だけど飛ばして行く。
寝不足と始めの飛ばし過ぎが効いたかM君どうも体調が悪いよう。
大雪渓の雪が切れる所で超~大休止する。
村営頂上山荘に着くと私の足の調子が悪くなり、ここでも大休止する。
天気は良いので白馬岳は止めて、天狗山荘まで進むことにした。
最悪ビバーク可能なように水は多めに補給し出発。
それからはかなりのペースダウン。(>_<)
杓子岳はトラバース、白馬鑓ヶ岳はトラバースできないので山頂を踏む。
なぜかM君は元気になりルンルンと歩く。
天気は微風快晴で天気が崩れる心配もないので、景色と花を愛でながらスローに進む。
暗くなる前には小屋に到着。
天狗山荘は食事も良く、ゆったりと泊まれる良い小屋でした。


白馬尻から大雪渓を見る

  
大雪渓は大行列   今年は雪が多い   広大な花畑

  
頂上小屋に到着 水場の雪渓の先に白馬山荘 頂上小屋のテント場

   
花と白馬岳     白馬三山の稜線  白馬鑓ヶ岳をバックに 杓子岳のトラバース道

   
急登    杓子岳と白馬岳   白馬鑓ヶ岳山頂   天狗山荘に到着

 

26(土):6:45天狗山荘~7:05天狗の頭~9:05不帰キレット~11:50-12:40唐松岳~13:05-15唐松山荘~15:50五竜山荘(泊)

今日は、第1の目標の不帰キレット越えである。
天気も良く風も微風である。
天狗の頭を過ぎ天狗の大くだり手前までは平凡な縦走路を歩く。
不帰キレットへの下りは急で長いガレ場で、落石に注意しながら進む。
キレット鞍部は平坦で休むには丁度いい広さがある。小休止。
振返り大下りを見上げるが、ここは登りたくないと思える。
一峰~不帰嶮~二峰尾根~二峰が核心であるが、危ない所は2ヶ所のみで慎重に登れば問題ない。
M君もロープ不要とのことなのでフリーで登る。
唐松岳に着くと大変な混雑で、写真を撮ってさっさと下る。
唐松山荘を出発すると、またまた足の調子が悪くなった。
歳のせいか昨日の足の疲労が回復しないようである。
天気は良くガンガン照りの中、ヘロヘロになりながらスローに進む。
やっとこ小屋に到着。
さすがに知り合いはもう居ないようだが小屋はまったく変わってないとM君は感慨深げだった。
夕食のいつものカレーはまったく変わっていなかった。

  
天狗小屋での御来光 朝焼けの白馬鑓ヶ岳 朝焼けの雲海

   
天狗の頭への稜線  雲海と八方尾根   天狗の頭      天狗の大下りへの稜線

   
天狗の大下りへ   不帰キレット   不帰一峰   天狗の大下りを振返る

   
不帰嶮   不帰二峰      不帰二峰を振返る  不帰三峰をバックに

  
唐松山荘    岩場は渋滞している 五竜山荘に到着

 

27(日):8:00五竜山荘~10:15中遠見山~11:50ゴンドラ上駅=12:10白馬五竜スキー場

昨夜は大分風が強かったらしい。テント泊の人たちはあまり眠れなかったようだ。
五竜岳山頂は風速15mは越えているだろう。雨も強くなりガスも出て視界は悪い。
下山を決め、ここから白馬五竜スキー場に向かう。
白岳を越えるには強風で大変だったが、西遠見山を過ぎるころには風は収まってきた。
雨の中の視界の無い遠見尾根は平凡で長くて飽きる。
中遠見山あたりを過ぎた頃から晴れ間が見えるようになったが、稜線は雲の中である。
エスカルプラザに着くと前に来たときよりすごく綺麗になっていた。
八峰キレット越えはまた次回ということで、温泉入って信州そば食べて帰路につく。

 
山荘を出発する   中遠見

by Apple


裏妙義山

2015年04月22日 22時50分13秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2015.04/18(土):日帰り

メンバー:kei2、他1名

 

【コース】
国民宿舎裏妙義~籠沢~丁須の頭~赤岩基部~三方境~巡視道~
国民宿舎裏妙義



  国民宿舎裏妙義(無料)
 ※ フロントに一言声をかけられるといいです。

トイレ  東屋側の奥 または フロントに一言声をかけて・・・


表妙義山は10年前に行ったので、裏妙義山が気になっていた。
表妙義と同様、岩峰と鎖の連続でワクワクキラキラするかと思ったが、
表よりグレードは低かった。(入門


丁須の頭 基部までは鎖で登れるが、丁須の頭上は鎖が付いているがオーバーハングで足元は切れ落ちきわめて危険。↓ 落ちる

このコース最大の難所 「チムニー内20mの鎖場」を下る。
思った以上に狭い岩場で足場を探すのが少し大変。

赤岩基部~烏帽子岩東面はトラバースの鎖が多い。
(赤岩、烏帽子の岩上は藪だらけで一般的には登れないようだ。)

 

 


国民宿舎の左手側の整備された道を進む。
丁須の頭へは右の杉林の道。
直進は巡視道経由で三方境へ。




沢沿いに進むと雑木林。


涸れ沢を登って行くと鎖が現れる。





これが丁須の頭


丁須の頭上は鎖が付いているがオーバーハングで足元は切れ落ち
きわめて危険↓ 落ちるなので、ここまで! 
眺望が素晴らしい。


眼下には横川方面と上信越自動車道


コース最大の難所 「チムニー20m」



赤岩のトラバース


浅間山と上信越道


赤岩大岩壁のトラバース


風穴尾根ノ頭の露岩より 「丁須の頭」


ここが三方境。
これより巡視道を下って国民宿舎へ。

 

おつかれさまでした。

 

☆☆☆ kei2 (^_^)/ ☆☆☆

 

 


焼石岳スキー登山

2015年04月14日 18時32分26秒 | 山行速報(山スキ-)

1、日時    :2015年4月12日(日曜日)

2、メンバー  :Kim他6名

3、行動時間  :第2ゲート(7:20)~銀名水小屋(10:20)~焼石岳山頂

                     (12:10)~銀名水小屋(12:40)~第2ゲート(14:20)

 

奥羽山脈の中部に属し焼石連峰の盟主である焼石岳(1,548m)は、頂上付近の真っ白い斜面と、麓に続くブナ林の斜面と相まって、山スキーに適した山として古くから岳人に親しまれた秀峰です。

 国道397号線はツブ沼の先に第2ゲートがあり、ここで通行止めになっているので、ゲート手前の道路脇に車を止めて出発の準備。今日の雪は硬く締まっているのでラッセルは一切なし。

下山時に備えて、所々に赤テープで印を付けながらブナの疎林の中シールを効かせながら登高を続けると、銀名水の小屋に到着。大休止しながら左の獅子ヶ鼻岳から横岳を見ると、今年は黒い部分が目立ち、雪解けが早いように感じた。

 銀名水小屋上から続く無木立の白い大斜面を快適な登高を続けると、焼石岳の頂が姿を現し、頂上直下の雪の急斜面を見ると4名の先行者が快適にターンを刻んでいるのが確認出来る。我々は左側の急斜面から稜線沿いにシールを効かせて登り、12.:10に焼石岳の頂を踏むことが出来た。反対側には真っ白に雪化粧した鳥海山が望まれ、左に目を転じると月山、栗駒山が一望に出き、更に岩手山、早池峰まで眺望出来る素晴らしい展望である。

一昨年は頂上直下の急斜面はストップ雪で苦労したが、今日はザラメ雪の上に昨日降り積もった白い新雪が少し乗っているのみで、雪のコンディションとしては最高の部類に入り、気持ち良くターン弧が描ける。

メンバー全員が今日の絶好のコンディションを満喫し、心の中で雄叫びを挙げながら滑降した後に、頂上から描いた自分のシュプールを見て満足しているのが感じられる。

途中、スキーを脱いでブッシュ帯を横断するシーンもあったが、銀名水小屋上部に広がる誰も踏み込んでいない雪の急斜面にシュプールを描き、銀名水小屋に着き、ここで大休止する事にした。

銀名水小屋からの下りはブナ疎林の滑降になる。濃霧で視界が悪い時や、吹雪いている時には迷い易い地形だが、今日は天候も雪質も最高で視界も良く、所々に付けた赤テープの目印とGPSに導かれながら、スキー場の一部と見間違うような快適なブナ林の滑降を楽しみながら、登山口には14:20に到着。

 帰路、東北道から眺めた焼石連峰は午後の日差しに光り輝き、壮厳さを感じる程であった。

   【第2ゲート付近】

 

【ブナ林上部】

【銀名水小屋上部の斜面】

 

【焼石岳頂上を望む】

【鳥海山遠望】

 

 

 


平標山 ヤカイ沢 山スキー

2015年04月03日 23時56分19秒 | 山行速報(山スキ-)

日程:2015年3月27日

メンバー:sasa

コース:駐車場-ヤカイ沢-平標山-ヤカイ沢-駐車場

 

みつまたで車中泊し、7:30分に火打峠駐車場へ移動する。
駐車場には数台の車が止まっていて、すでに出発したようだ。

駐車場から板を肩に担いで出発した。別荘地の道路終点からスキーでトレースを進む。
藪っぽい樹林帯を抜けると、正面に平標山の全体が見渡せる。
今日も天気が良く、昨日のかぐらスキー場の感じからして、早い時間から日に当たっている正面の斜面は重い新雪になっていると考えられる。

左岸の尾根を回り込んだ辺りから尾根沿いの登りになる。昨日のトレースはクラストぎみで、たまにシールがスリップしてしまう。
稜線に出ると風でクラストした雪稜になり、シールでなんとか進める感じだった。ルートの南側には雪庇が出来ているので注意が必要だ。

平標山の頂上は、雲ひとつない青空と富士山まで望める大展望が広がっていた。

今回は登ってきたルート沿いに滑り降りることにする。頂上から続く斜面はザラメ状でなかなか良い感じだ。
尾根沿いの上部樹林帯は快適な新雪が楽しめたが、標高が下がるとだんだん重い雪になり苦労した。


近くにある苗場温泉の雪ささの湯に寄ってみる。ここは茶褐色の湯で小赤沢温泉や松代温泉の湯に似た感じでいい温泉だった。

 

火打峠駐車場(夏タイヤのマイカー)

ヤカイ沢から平標山

平標山頂上

谷川岳方面

頂上から続く斜面

上部樹林帯の斜面

 

 

 

 

 


神楽ヶ峰 中尾根 山スキー

2015年04月02日 22時50分18秒 | 山行速報(山スキ-)

日程:2015年3月26日

メンバー:sasa

コース:かぐらスキー場-第5ロマンスリフト-神楽ヶ峰-中尾根-かぐらスキー場

 

23日から日本海側は雪が降り続き、水上から先はチェーン規制になっていた。
25日の昼にはチェーン規制が解除になり、パウダースノーを楽しもうと思い、かぐらスキー場へ行くことにした。

かぐらスキー場は初めてで、スキー場内の地理があまり分かっていない。やたらとゴンドラやリフトを乗り継いで上を目指す。
少し遅れて第5ロマンスリフトの運転になり、たちまちボーダーやスキーヤー達が集まる。
遭難者がいるようで、ヘリが飛ぶためゲートから先は通れなかった。仕方ないので神楽ヶ峰から延びるとなりの尾根を登る。
ラッセルは、くるぶし程度でいい運動になる。頂上からは苗場山が目の前にあり迫力がる。
しばらくビール休憩してから稜線を北上。中尾根は樹林帯が多い尾根だった。シールを剥がし、パウダースノーがありそうな北面の沢を滑る。
雪がフワフワで滑っていて超楽しい! 

リフトを乗り継ぎ、2回目はゲートから入れた。どうやら遭難者は無事に発見されたようだ。
ひと登りで中尾根に到着する。2回目は尾根上を滑るが、モナカになっていたりで滑り難い。
ゲレンデに合流し駐車場へ戻ると足がパンパンになっていた。

 

神楽ヶ峰

苗場山をバックに

中尾根 北面の沢

シュプール

2回目の登り

中尾根

 


月山・飯豊山(石転び沢)スキー登山

2015年04月02日 19時06分04秒 | 山行速報(山スキ-)

2014年 5/03(土)-06(月祝) 天気:晴れ→雨・晴れ→曇り・晴れ→雨
月山・飯豊山(石転び沢)スキー登山に行ってきました。
 
メンバー:Apple(単独)
装備:山スキー一式
 
今回の登山行程は、前夜発車で常磐道=磐越道=東北道=山形道=寒河江SA(車中泊)まで入る。
03(土):寒河江SA=月山IC=R112=10:05姥沢P=10:35-45リフト上駅~11:15牛首~12:55-13:00月山山頂~13:30-45四谷川西側斜面~14:10姥沢小屋~14:30姥沢P(車中泊)
 
昨年GWは厳しい山スキーだったので、今年は癒し系の月山をチョイスする。
軟弱山スキーヤーは、このへんが丁度いいのである。
 
早朝に起きて混まないうちに月山姥沢駐車場まで入り車でのんびりする。
明るくなると天気はまずますである。リフトが動き出す時間に合わせてシールを付けて出発。
リフト乗り場に着くと結構な人が待っている。さすが人気のスキー場である。
リフトに乗りこれから登るルートを観察しながら朝日岳の山々を眺める。
終点で降りGPSとビーコンのスイッチを入れ登行を始める。
トレースがあるのでそれに沿って登るが、大きく下って登り返すルートのようだ。
体力無いので登り返しが無いよう、トレースを外れ姥ヶ岳をトラバースするように尾根に向かう。
月山山頂が良く見え、すばらしい天気である。
尾根沿いに登り這松をかわしながらシール登行する。
ギリギリまでシールで行ける雪面を選び、雪の消えたところもブッシュをシールで登る。
山頂の平らな部分になりスキーを脱ぐ。(帰り滑らないからね)
坪足で山頂の祠で参拝する。ご利益ありそう!
山頂付近は意外と風があり風が冷たい。
廻りの写真を撮り早々にスキーデポ位置にもどりシールをはがして滑降する。
雪はザラメでいい感じ、楽しく滑れる。
四ッ谷川上部の平原に滑り込み、風の無い所で大休止して行動食をほおばる。
リフト東側の尾根下を滑るが、途中亀裂や雪庇が崩壊しそうなところは飛ばしで滑降する。
姥沢小屋後に回り込んでリフト下の斜面に出て一服、雲行きがあやしくなったので急いで駐車場に戻る。
車に着いてスキーを脱いだら土砂降りの雨が来た。間一髪セーフであった。
この後はひとり大宴会。駐車場に残った車は5~6台であった。

 
月山姥沢駐車場    リフト乗り場

  
姥ヶ岳に向かう   姥ヶ岳東面に向かう  稜線で休憩

 
一番長い雪面    振返って眺める

   
月山山頂にて     山頂からの眺め


04(日):7:50姥沢P=8:25リフト上駅~9:05-20姥ヶ岳~9:40-50南斜面沢コース~10:10姥沢P=R112=湯殿山IC=山形道=鶴岡IC=R7=R290=R113=道の駅白い森おぐに(車中泊)

昨夜はもの凄い風で車が転げそうだった。酔いも冷める。
車の頭を風上に向けたら揺れが少なくなって寝ることができた。
朝日が昇ると昨日の風がうそのように晴れ上がった。微風快晴またまた山スキー日和である。
リフトに乗り景色をながめながら行くコースを考える。
今日は姥ヶ岳を登り南西斜面をすべり姥沢に戻ることにする。
シールがばっちり効き快適に登行し姥ヶ岳山頂を踏む。大休止し他のスキーヤーと談笑する。
ゆっくり眺めを堪能したら、シールははずして朝日連峰に飛び込むように滑降する。ザラメ雪で快適である。
リフト乗り場に着くと、スキーヤーで大渋滞であった。
もう一本行きたかったが、あきらめ石転び沢に向かうことにする。
途中観光しながら、道の駅白い森おぐにで車中泊する。
もちろん大宴会。村上で買ったハマチは美味かったな~っ。

 
今日もいい天気   リフトより朝日連峰を見る

   
リフト降り場     姥ヶ岳への斜面   姥ヶ岳山頂よりの空 月山を眺める

  
姥ヶ岳山頂   朝日連峰に向かって滑降 滑った斜面を振返る

 

05(月):道の駅白い森おぐに=6:10梅花皮荘P~7:25飯豊山荘~7:55-8:20音身平~9:20-35石転び沢出合(手前1000m)~10:55飯豊山荘~12:00梅花皮荘P=小国警察署=道の駅白い森おぐに(車中泊)
 
今日は行程が長いので暗いうちに出発する。
途中で陽が昇り雪の飯豊山で見えた。神々しい景色であった。
梅花皮荘の林道ゲート前の駐車スペースに車を止め準備をしていると、
警察官のパトロールで昨日遭難があったとルートなどを詳しく聞かれた。
あまり気に留めず重いスキーとブーツを担いで林道を歩く。
飯豊山荘までのアスファルト道路と温身平まで砂利道は除雪が完了していた。
ここで運動靴をデポしてスキーを履いてシール登行を始める。
思った以上に雪は溶けており、雪の繋がりを探しながら進むのでスピードが上がらない。
堰堤はスキーを担いで階段を上がる。その上からは枝沢を何度も徒渉しながらで難儀する。
石転び沢出合の大分前で雲行きが怪しくなり冷たい風が吹き下ろす。
何かヤバイような感じになり大休止して考える。
まだ先は長いし届かないだろう。行動食を食べて下山することにする。
石転び沢は遠かった。次回は宿泊道具を持ってリベンジするとにしよう。
飯豊山荘ゲート前まで粘って手で漕ぎながらの歩くスキーで滑り込む。
梅花皮荘で風呂にはいりサッパリして帰路につくが、この後は遭難対策で大変な2日間を経験する。

   
梅花皮荘林道ゲート前 長い尾林道を歩く 飯豊山をバックに 除雪は完了している

  
飯豊山荘ゲート前  温身平       雪のブナ林を縫って行く

  
石転び沢を遠望する ここで撤退する   石転び沢は遠かった

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金峰山

2015年04月02日 18時44分30秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2015/3/25 金峰山


「風が強かろうなあ。」
春めいてきたこの頃ではあったが、時折やってくる冬型の気圧配置に大方の予想はしていた。
瑞牆山荘前の駐車場でこの風だから、稜線はなかなか手強いだろうよね。
メンバ-はsuztさん、sak。

駐車場から砂払いの頭までは樹林でもあり、トレ-スもあり。
それでも途中、瑞牆山の迫力ある姿やこれから行く五丈岩の遠望に癒されながら行く。
雪はつるっつるな感じではなかったので、アイゼンは履かず。
忠実に踏み跡を辿る。

砂払いの頭でアイゼン、目出帽、ゴ-グルをつける。
ピッケルは使わなそうだったけど一応腰にぶら下げる。

歩行困難なほどの風ではなく視界も良好。
山頂までの道はこのル-トのハイライト区間。
「この稜線を歩くために。」
今までの樹林登りはプロロ-グ。

切れた千代の吹上はなかなかカッコイイ。
富士山、南アルプス、八ヶ岳、瑞牆山
奥秩父の盟主からの眺めはスバラシイの一言に尽きる。

見上げれば、深まっていく蒼天。
山頂から遮るものは無い。

往路を下ると、山頂目指すパ-ティ-もチラホラ。
さすがにこのロケ-ションは魅力だよね。

早めの下山で帰りは信州峠から内山峠まわりで。
信州峠からの瑞牆、金峰山はとっても迫力でした。

 

sak


 


八方尾根~唐松岳

2015年04月01日 18時38分19秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2015/3/8-9 八方尾根~唐松岳

心躍る響き。

「八方尾根、唐松岳」

なんかアルペン------な、この響き。


「発砲を、根っから待つだけ。」

句読点を間違うとさ、
なんか、不穏な響きになるので気をつけましょう。

早朝出発して白馬界隈に7:30着。
メンバ-はkei2さん、suztくん、sakの三名。
あわててもゴンドラが運航してないので、無料駐車場でのんびり準備。
ぼとぼと歩いてゴンドラまで。
意外と曲がりくねった道だけど、このあたりはkei2さんが詳しくて助かりました。

一同、ゴンドラ「アダム」に乗り込む。
いや-。ラクチンだわ。

その後、二本のリフトを乗り繋いで八方池山荘まで。
ここでアイゼンをつけて出発。

さてさて、このたびの計画。
メインは八方尾根~唐松岳の往復なんですが、途中天幕で一泊するという、チョットしたお楽しみがあるわけです。

歩き初めはゆっくりと。
視界が無いのでボトボト歩き。

ケルンを過ぎ、ケルンを過ぎ。
第三ケルンでも真っ白け。
なんか、アルペンな感じがしないよ-ぅ。

翌日は下り坂の天気予報なので、本日の登頂を目指す。
八方池あたりで幕装備はデポ。
依然としてガス濃い中をボトボト歩き。
アイゼンに雪団子がついてなかなか大変。

先の急登にツア-の行列。
これはチョット。。。
ということで、トレ-スを外れて団体さんの脇をザクザク登る。
が、
ココでなかなか疲れてしまった。
登りきったところでsuztさんに先を行ってもらい、ペ-スを整える。

まあ、その先も視界が無くってボトボト歩きに徹する。
それでも途中、不帰の稜線がうっすら見えたりしてたけど、正直期待はしてなかった。

が、しかし。
稜線に近づくにつれ、稜線に出て、そして山頂で。

 

心躍る景色。

云う事ないよ、もうさ。
さすがだよ、八方尾根。
「ありがとう、唐松岳」って気分だよ。

しばらく堪能して下山に取りかかる。
尾根に纏っていたガスもこのころには晴れて来て、下山も気分がいい。

サックリと八方池に着く。
まだリフトに間に合う時間だったけど今日はココで幕。

suztくんは初めての雪山泊。
癒し系の食糧計画にご満足いただけましたでしょうか?

明けてあとは降りるだけ。
スキ-場の最上部はまだリフトが動き出す前なので歩いていく。
そういえば、長野五輪が行われたのは1998年かぁー。
外国人も多くって、さすがオリンピック開催した地は国際的リゾ-トなんだよね。

想い出すのは、やっぱりスキ-ジャンプ競技だよなぁ。
という事で、帰りに白馬ジャンプ競技場に寄ってみたり。
山岳リゾ-トってこういうのなんだろね。

ということで、帰りのおみやは「おやき」
和風で締めくくるってことで。


sak