acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

インカトレイルとアルパマヨトレッキング&ナスカ

2013年08月18日 15時19分05秒 | 山行速報(海外)
インカトレイルとアルパマヨトレッキング&ナスカ
5月30日から6月28日までペルーに行ってきた。インカトレイルは10名。アルパマヨトレッキングは6名。ナスカは2名。茨城岳連海外登山委員会の行事であり、当会からは、Nと私の2名参加であった。詳しい山行報告をすることもないので、簡単に報告します。インカトレイルは4日間で、最後のマチュピチュは晴れて良く見ることができ満足した。世界で一番美しい山と言われるアルパマヨトレッキングは10日間。これもアルパマヨ他サンタクルスなどの山々を見ることができ良かった。前々から私はトレッキングには興味がなかったが、これは私の性格から来るものであろう。やはり山は観るものではなく登るものであると強く感じた。最後のナスカはNと私の気楽な二人旅であった。以下数枚の写真をアップします。


インカトレイル(いわゆるインカ道を歩いていく)


インカ道終点が有名なマチュピチュである(マチュピチュ山から見下ろす)


世界で一番美しい山と言われるアルパマヨ


サンタクルス


ナスカへの途中、ワカチナ砂漠に寄り道(Nと二人でサンドバギーを楽しむ)


ナスカでのフライト(ハチドリが写っているハズ)

                             ガストンガニマタ

御神楽・御神楽岳前ヶ岳南壁V字第二スラブ

2013年08月13日 21時54分32秒 | 山行速報(アルパイン)

6月に天気が悪く登れなかった御神楽岳前ヶ岳南壁V字スラブに行って来ました。
メンバーはYさんとG。
晴れの天気予報を信じて土曜日の夜、現地の本名駅近くの駐車場に着くと、雨は降っていないが、星も出てないどんより曇っている様だ。
まあ、翌日の天気予報を信じて軽く一杯やり就寝。
翌日、5時に起床。生憎の曇り空だが雨は降りそうない。
林道を車で走り、御神楽岳登山口の駐車スペースに車を止める。全く車はない。今日入山しているのは我々だけだ。(後でその理由が解る)

渓谷沿いの登山道を登りはじめるとなんだか虻らしきものにまとわり付かれる。その数はどんどん増えてくるではないか!しかも刺してくる。痛て~なこのヤロー!と言っても虻はお構いなしに刺してくる。二人とも戦意を喪失しそうになるが、沢を登るうちに虻はいなくなるだろうとたかをくくっていたが、それはとんでもない間違いでした。八丁洗の板から沢に入渓すると更に虻の数が増え前を歩くYさんの尻には物凄い数の虻が集っている。このままずっと虻にまとわり付かれていると発狂しそうだ。一刻も早く虻から逃れたく沢をもうスピードで登り、V字スラブ取付きであるゴーロ状の滝辺りまでくるとやっと虻から解放された。良かった。^_^

今の時期登山者が居ないのは虻のせいですか?納得です。
沢にはまだ所々雪渓が残っており、天然のクーラーで一休みをする。

前回来た時は天気が悪くここで引き返したが、晴れてはいないが、天気は持ちそうなのでV字スラブに向けて滝を登り始める。何本か滝を快適に登っていくといよいよV字スラブが見えて来た。

V字の広場へ出る手前の滝が現れる。結構悪そうな滝だ。

草付きのある右側から登る。ロープも出す。

滝を越えるといよいよV字の広場だ。広々としていて気持ちの良い場所だ。ここからV字スラブの登攀だ。最初の壁は結構傾斜もあるのでアンザイレンし、つるべで登り始める。岩は硬くグイグイ登れる。

ただし、残置支点は全くなく所々灌木が生えているだけです。登っていくと天候も良くなり下を見下ろすと素晴らしい景観です。気持ちいいですな。

快適にピッチを伸ばします。ただし、残置が全くないので基本的にトップは50mノーピンです。落ちないように慎重に登ります。ハーケンも打ってみましたが、岩が硬くハーケンが跳ね返されるか、岩が割れてしまいます。ただハーケンを打つのが下手くそなだけ?

いよいよ稜線が近づいて来ました。

稜線に出れば最高の景観を期待していたのですが、稜線に出たら物凄い藪で周りが全く見えなではないか!凄く残念。
そこから登山道迄1時間以上ハードな藪漕ぎをこなしやっとの思いで登山道に出た。余裕があれば本名御神楽岳へのピストンも考えておりましたが、そんな余裕もなく、ヘロヘロになりながら、御神楽岳登山口へ下山しました。
今回の山行は虻の洗礼もあり、非常に充実した?山行でした。

BY G

後立山南部縦走(爺ヶ岳〜鳴沢岳〜針ノ木岳、蓮華岳)

2013年08月13日 20時49分33秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2013.8/9(金)~8/11(日):2泊3日

後立山南部縦走(爺ヶ岳〜鳴沢岳〜針ノ木岳、蓮華岳)
メンバー:kei2、他1名

【コースタイム】
8/9 (金):曇りのち晴れ
      扇沢(5:00)→種池山荘(テント泊)(8:20)⇔爺ヶ岳
8/10(土):曇り(午前中 濃い霧)
      種池山荘(4:20)→鳴沢岳(6:50~6:55)→赤沢岳(7:35~7:40)→
      スバリ岳(9:05~9:10)→針ノ木岳(9:38~9:40)→針ノ木小屋(テント泊)(10:20)⇔蓮華岳
8/11(日):晴れ(強風)
       針ノ木小屋⇔蓮華岳
       針ノ木小屋(7:20)→大沢小屋(9:05~9:10)→扇沢(10:00)


【1日目:8/9(金)】
1時間の仮眠後、身支度をして出発。

柏原新道の八ツ見ベンチまで急登が続く。
種池山荘まで標高を稼げずダラダラ歩き。
テント場に到着した時間が早かったのか、余裕。

すこし休憩した後に爺ヶ岳へ・・・。
小屋のすぐそばの斜面で雷鳥の親子を発見。癒される~。


立山連峰の眺望。

7月末に裏剱縦走をしたが、天気に恵まれず眺望もなく悔しい思いをした。


鹿島槍ヶ岳への縦走路


明日蓮華岳までの縦走路。


小屋に戻ってきて、生ビール(900円)で喉を潤す。

【2日目:8/10(土)】
行程が長いので早立ち。濃い霧に包まれてのスタート。
樹林帯をしばらく歩く。やっと樹林帯から解放され、絶景を眺めながらの稜線漫歩。と思いつつ霧が晴れない。
岩小屋沢岳を過ぎるとまばらではあるが人とすれ違う。


新越山荘、鳴沢岳へと足を進める。(気温10度)


視界不良なので次の赤沢岳へとまた進む。ここでもダメ。
予報は晴れるはずだったが・・・。また、天気が変わったのか???


スバリ岳の手前から針ノ木雪渓を登ってくる人達が見えた。

さすが立山連峰の絶景を眺められるとあって人気のコース。次から次へとすれ違う。が、景色は何も見えない。
スバリ岳山頂は狭く、既に休憩している人が何人かいて、自分達が休憩するスペースがない。
すぐに針ノ木岳へと向かうが、ほとんど休憩を取らずに来てしまったせいか疲れも出てペースが上がらない。
膝が痛み始めた。

針ノ木小屋のテント場は斜面の限られたスペースを指定される。
ここで連れとは別行動で先に行って受付を済ませてもらうことにした。



途中休憩を取りながら小屋まで行くつもりだったが、結局休憩を取らずに30分遅れて到着。

テント場は一番下を指定された。雨が降ったら上部から流れてくるのが心配だ。(夜、少しだけ降った。)

しばらく休息を取った後に、蓮華岳へアタック!
雲は相変わらず空全体を覆っている。

蓮華岳へ続く道はコマクサで溢れんばかりに咲いていた。
山頂からは今日歩いてきた縦走路が一望できるが、山頂には雲がかかりイマイチ。


テント場がすごい事になっている。本来、禁止のスペースにまで張られている。
今後のこともあり、「テント場のスペースがなくなったらどうするのか?」と小屋に確認してみたら、小屋の上部を指定して張ってもらっているという。

【3日目:8/11(日)】
風は強いが晴れていたので、蓮華岳へ行ってみることにした。


昨年歩いた七倉岳~船窪岳~烏帽子もぼんやりと確認できるがこれもまたイマイチ。
天候不良で蓮華岳~北葛岳~七倉岳をカット。その縦走路を確認できたので、来年チャレンジ!

山頂から眺められる山々を次から次へと雲が覆っている。
せっかく晴れていても山容が見えない。
早めに小屋から下山することにした。


しばらくは夏道の急斜面下る。


所々に鯉のぼりの目印がある。(雪渓の終わりまで)
雪渓からアイゼン(6本)を装着。(小屋でレンタル有り500円:4本爪)


イメージしていたほど雪渓の距離は長くなかった。
樹林帯の夏道を歩きで、風もなく汗だくになりながら扇沢に下山した。



扇沢から針ノ木岳への登山口付近には一般車が通れない道路へのゲートがあるが、お盆の時期とあってゲートが開放され、その先にはずらーっと路駐されている車が続いていた。
そして更に扇沢Pに入れない車が渋滞を作っていた。


以前、今回とは逆コースを歩いたことがあるが、前回は小屋付近までびっしり雪渓がついていたのを覚えている。
その時も視界不良で眺望を楽しめなかったので、今回は尚更、悔しい山行で終わった。


☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆

裏剣岳縦走+(白馬岳)

2013年08月06日 22時05分03秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2013.7/27(土)~8/1(木):5泊6日

裏剱岳縦走+白馬岳
メンバー:kei2、他1名

【コースタイム】
7/27(土):曇りのち雷雨、雹
      室堂(9:30)→剱沢キャンプ場(11:45)[テント泊]
7/28(日):曇りのち雨
      剱沢キャンプ場(6:30)→真砂沢小屋(8:20~9:00)→二股分岐(10:15~30)→
      ベンチ(11:10~20)→池ノ平小屋(12:40)[テント泊]
7/29(月):大雨
      池ノ平小屋(5:20)→阿曽原温泉小屋(14:00)[小屋泊]
7/30(火):大雨のち曇り時々薄日
      阿曽原温泉小屋(7:30)→欅平(13:00~13:30)→祖母谷温泉(14:30)[テント泊]
7/31(水):晴れのち曇り、雨
      祖母谷温泉(5:40)→不帰避難小屋(12:20)[避難小屋泊]
8/1 (木):大雨、雷 強風のち曇り 下山後晴れ
      不帰避難小屋(5:30)→猿倉(14:40)[下山]


※ 事前の天気予測では最初の2日間が多少の雨でその後回復傾向と見込んで出発した。


【1日目:7/27(土):曇りのち雷雨、雹】

立山黒部アルペンルートを乗り継いで室堂に到着すると、辺り一面、どんよりとした厚い雲に覆われていた。
全体的に雪解けが遅く、かなり多く残っている。


雷鳥坂の雪渓を登り剱御前小舎まで、あともう少しという所で、雨が降り出した。
辺り一面濃いガスの中を進む。
剱沢キャンプ場に到着。雨が酷くなる前に設営完了。しばらくすると、雨が本降り、そして頭上で物凄い大音量の雷鳴が響き渡る。それもかなり長い時間。自分達は気付かなかったが、雹も降ったらしい。(小豆ほどの大きさ)


【2日目:7/28(日):曇りのち雨】
出発前に、富山県警剱沢警備派出所で剱沢雪渓の状況を確認。


濃いガスが立ち込める中、説明を聞いた通りに雪渓を下る。(要アイゼン:6本)
(雪渓に目印なし:右岸の夏道の終点から雪渓に入り、真砂沢ロッジに引いている水ホースを目安に左岸側から下る。)



9月の中旬に八ツ峰のバリエーションに挑戦することもあり、下見がたらと思っていたが、ガスが邪魔をして全体を見ることが出来なかった。

今年度(25年度)の真砂沢ロッジの営業は7月20~8月20日頃。
小屋が大雪で痛んだ為、夏場のみの営業。

小屋から先はアイゼン不要。(多少雪あり)
登山道の整備が間に合わないのか、草が伸び放題で登山道が隠れている。
目印が乏しく踏み跡を確認しながら、河原に出るが進行方向が分りづらい。



ようやく二股の分岐に辿り着く。


ここから1時間急登。草で荒れ放題。


休憩ポイントとなる展望ベンチで三の窓雪渓を見下ろす。山はガスで見えない。
更に1時間登ると仙人池ヒュッテとの分岐で木道に出る。
この手前から急に雨が・・・。池ノ平小屋まで30分。そして本降りに・・・。
巻道をひたすら歩くが意外と距離があった。

小屋に着く頃には全身ずぶ濡れ。
体がすっかり冷えてしまったので、雨が止むまで小屋で休ませてもらい、テントを張った。


本来ならば、八ツ峰の眺望が素晴らしいハズだが、6峰までしか見ることが出来ず残念だった。

※ この時期にカタクリが咲いた。まだ春が訪れたばかり???
  小屋付近は雪渓が残っていてあまり花は咲いていなかった。

【3日目:7/29(月):大雨】
大雨の中、見通しが利かないこのルート(雲切新道)を下るのは少し不安があった。


仙人池ヒュッテを少し下ると、梯子+急勾配の雪渓に入る。(要アイゼン)
紅ガラなどの目印は無い。乏しい目印を頼りに雪渓の終点手前、間違えないように左岸の夏道に入る。
※注意:直進は滝

仙人温泉小屋通過。
傾斜のある雪渓が目の前に立ちはだかる。紅ガラやロープがない。
雪渓の下は川が勢いよく「ゴーゴー」と流れている。

反対岸斜面と雪渓に隙間があり、重い荷物を背負って飛び移ることはできない。
1本のロープを見つけるが手が届かず、ストックでたぐり寄せて、捕まりながら岸にようやく辿り着く。
ここから仙人ダムまで滑らないように慎重に下り、阿曽原温泉小屋に着く。
途中、倒木や崩落が何か所もあった。

雨具を着ていても、全身ずぶ濡れ状態。
今回は、阿曽原温泉小屋に宿泊。
宿泊者は自分達2名のみ。



乾燥室でストーブを炊いてもらい衣類を乾かし、冷えた体を温泉で温め、食べきれないほどの食事を出してもらい、本当にお世話になりました。

【4目:7/30(火):大雨のち曇り時々薄日】
小屋を出発(7:30)してすぐに2つの川を石伝いに渡るが、このところの雨で増水していて2つ目の川を渡れず、小屋に引き返す。

小屋番の人に別ルートを案内された。
5分ほど隧道を通るルートで、ライトを点けないと何も見えない状態。この雨で隧道内も雨が溜まっていた。
隧道を出ると、背丈ほどの雑草で先が見えない。踏み跡もほとんど無い状態。
小屋番の人の説明を聞き、ここから自分達で雑草をかき分け登山道まで出なくてはならない。
蔓(つる)が絡み合って、なかなか前進できない。

正規ルートの登山道に出たのは9時。(小屋からここまで5分前後)
ひとまず安心。

安心したのも束の間。
倒木や崩落箇所が続出。道を塞いでいた。慎重に通過。

そして、折尾谷の砂防堤内トンネルについて小屋番の人が言っていた。
トンネル内は腰まで雪解け水が溜まっている。
入口付近に鉄の棒があるから、排水口に詰まっている砂等を棒で突けば5分程で水が抜ける。
そうしたら、通ることができると・・・。


実際には、鉄の棒が見当たらず、スコッブが置いてあった。
トンネル内は地下道のようで、階段を4段ぐらい下がると通路になっている。
内部は暗くヘッドライトを点けてスコップで排水口を探すが水中の中は見えず、感覚で探すしかない。
階段の上段まで雪解け水+大量の雨が勢いよく流れ込んでいて、どうにもならない。
トンネルの上部は雪渓、そして滝となって砂防堤内トンネルの出口を塞いでいる。
鉄の棒を見つけたがスコップより短く、水の中に手を押し込んで排水口を探すが、全然見つからない。
また水温が冷たく、長く手を浸けていられない。

水温はかなり低いが腰までの深さなら『行ける!』と判断。
決死の覚悟で水の中に入ったが、水深は腰ではなく、つま先立ちで胸まで浸かるほどの深さ。
かかとまで着いてしまうと肩まで浸かってしまうので、ストックを使いながらつま先立ちで出口付近まで進む。

トンネル内から外に出るには、出口を塞いでいる滝の水圧に耐えなければ、一気に増水の川に流されてしまう。
水圧に耐えながら進路を確認し登山道に出る。
『脱出成功!!』 お互いに無事を確認。


ここからかなり先になるが志合谷トンネルと言う場所がある。
崩壊した岩石が堆積した急勾配の谷間で、崩落地の下に作られたトンネルを通過する。長さ150mで通常でもヘッドランプを頼りに歩いていくトンネルだ。(嫌な予感がする。)

足元ばかり見ていたので、岩壁に頭をぶつけ溜り水に勢い余ってひっくり返りずぶ濡れ。
超ビックリ!!

その後は倒木や崩落箇所を越えながら、問題なく欅平、祖母谷温泉小屋に到着。




欅平から阿曽原温泉小屋のルートは通行止めになっていた。
※ このルートは関西電力管轄で許可が下りていなかった。 
  目を疑う程の登山道の崩壊。納得!!

  剱沢雪渓ばかり気にしていて、阿曽原温泉小屋が営業しているから安心していたが、
このルートは秋の時期に合わせての整備で、この時期は考えものだ!?

  

【5目:7/31(水):晴れのち曇り、雨】
※祖母谷温泉から白馬までの標高差2,200m、そして距離が長いこともあって登山者はほとんどいない。
どちらかというと、下りでの利用する人の方が多いようだ。

百貫の大下りという急登を登りきった先に今日の宿泊地である不帰避難小屋がある。

前日から阿曽原温泉小屋番の人が清水岳から祖母谷まで草刈で避難小屋泊をすると聞いていたので、少し心強い。

5日目にしてやっと晴れ。


それも荒れ放題の登山道を登って行く。登山道は痩せ細っていて、滑り易い。
途中、渡渉が何度かある。通常よりも増水しているのだろう・・・。
渡渉が終わると、草の取り付き。
樹林帯を抜けないと眺望がない。


鎖場の垂直な岩壁を一気に登るとやっと眺望が・・・。
小屋まであとわずか。



小屋直下に水場あり。

小屋に着くと、白馬から下ってきた1パーティ(5人)が休憩していた。
下山中に1人が足を負傷。
結局、そのパーティは下山できず、小屋に宿泊。その後どうしたのだろうか?

この日すれ違った人は2パーティ(計4名:白馬→祖母谷)
自分達と同じルートで登って来た人はいなかった。

昨日の行程に比べると意外と楽だった。

【6目:8/1(木):大雨、雷 強風のち曇り 下山後晴れ】
朝から大雨。視界が利かない。

清水岳手前から雷鳴が・・・。頭上で鳴り響き始めたので、ハイマツの登山道の間に身をひそめる。
15分ほど雨に打たれたまま、鳴り止むのを待っていたが体が冷えてきたので出発し始めた。
その後も、間隔をおいて数回鳴って止んだ。

標高を上げるにつれ、雨と風が激しく体に叩き付ける。とにかく耐えながらひたすら歩くだけ。
視界のない道は長く、不安に感じる。
ようやく小屋の分岐、そして村営頂上小舎で一時休憩。登山情報を確認。
天候が回復しないので、このまま下山することに決めた。

小屋を出てすぐに、長野県の山岳遭難隊が負傷者を援護して来た。

隊員に、登山道は激しい雨で所々濁流になっていて、川に架かっている橋が増水で通れない様だったら、引き返すように促された。

驚いたことに、下からは次々と人が登ってくる。天候が悪いのに一体どうなっているのだろう?・・・

小雪渓を過ぎると、雨、風から解放され、続々と大雪渓を上がってくる人が見える。


大雪渓に入る手前に川に橋が架かっており、かなり増水していた。かろうじて通過することが出来た。



大雪渓は所々に大きなクレバスがあり、迂回路を通っての下山。


白馬尻から猿倉林道にも雨が溢れ流れていた。

※ 小雪渓、大雪渓(要アイゼン):事故多発

今回の山行は、天気に恵まれず、非常に残念(>_<)
天気が良かったら、最高のコースだったのに・・・。

裏剱コースはまたリベンジしたい。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆

南岳(大キレット)+穂高縦走

2013年08月05日 22時51分24秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2013.7/20(土)~21(日):1泊2日 
(山行予定:7/20(土)~22(月)2泊3日)

南岳(大キレット)+穂高縦走
メンバー:kei2

【コースタイム】
7/20(土):快晴
      上高地(5:45)→横尾(7:50~8:10)→槍沢ロッジ(9:20~9:50)→
      天狗原分岐(11:40~11:55)→南岳小屋(14:40) [テント泊]

7/21(日):晴れのち曇り
      南岳小屋(5:30)→北穂高小屋・北穂高岳(7:40~8:20)→涸沢岳(9:50~10:00)→
      穂高岳山荘(10:15~10:50)→奥穂高岳→(11:20~11:25)→
      紀美子平(12:45~12:50)→岳沢ヒュッテ(14:30~14:45)→上高地(16:30)


【今回の目的】
1.大キレット  2.北穂高岳~涸沢岳 

2日前 突然思い立っての計画。
金曜日の夜、準備も慌ただしく、自宅を21時に出発。
沢渡に2時に到着。そして仮眠。
シャトルバス 始発(4:40分)に乗る予定だったが、起きれず30分遅れて上高地へ到着。

【1日目:7/20(土)】
横尾山荘を経由する槍沢ルート。
槍沢の途中にある天狗原分岐の雪渓の側で一休み。


すると、「(落(ラ~ク!)」と叫び声が・・・。
上部雪渓からものすごい大きさの落石が“ゴロン、ゴロン”と勢いよく転がり落ちてきた。
落石から目を離さずに落石の行方を追った。
自分の目の前を通過した後、しばらく転がり落ちて止まった。
休憩を取らずに雪渓をトラバースしていたら直撃していたかもしれない・・・と思うと“ゾッとした”。


ここで槍沢とお別れ。


[氷河公園から槍ヶ岳]


雪の下に埋もれている天狗池(氷河公園)を経て横尾尾根のコルに合流。
コルからは大岩が積み重なった斜面を登る。(やたら荷物が重く感じる。)
上部の急勾配の危険箇所には、クサリと梯子が設置されていて、それを登りきると稜線に出る。
ここまで来れば南岳のテント場まで、あと20分。


[小屋前のテント場]


[夕焼けの笠が岳]


[月光と北穂高岳]


【2日目:7/21(日)】
3時起床。4時テント撤収後、南岳山頂でご来光待ち。(小屋から5分)
ご来光はイマイチ。

5時30分、別のテン泊の人に見送られ、いざ出発!!


[キレット入口からの大キレット縦走路]

キレット入口からいきなり急な岩場(クサリ・梯子)を落石、滑落要注意しながら慎重に一気に下って行く。

最低コルからの痩せ尾根、“長谷川ピーク”、“A沢のコル”まで歩いてきた縦走路を振り返る。
A沢のコルまでは所々小休止ができる所がある。

滝谷を見下ろす“飛騨泣き”の岩場を通過。
そして断崖絶壁に架かるクサリ・梯子の連続の急登を進む。
肩に荷物が重く圧し掛かる。
やっとの思いで小屋に到着。(大休止)


[北穂高小屋から大キレットを振り返る]

今回の目的1. 大キレット 達成 ☆☆☆


北穂高岳~涸沢岳を目指す。


[北穂高岳]


[最低コルから見た前穂高岳]

北穂南峰からいきなり急な岩稜帯の下りが始まる。
滝谷ドームを通過後、“壁バンド”と呼ばれる急傾斜の岩場を横断。
いつの間に通過していた。
断崖絶壁に架かるクサリ・梯子の連続を登りきると、稜線。山頂まであと少し・・・やっと到着!!


[涸沢岳]

今回の目的2. 北穂高岳~涸沢岳 達成 ☆☆☆


この日は穂高岳山荘でテン泊の予定だったが、翌日の天気予報が下り坂だったので このまま岳沢経由で上高地まで
一気に下ることにした。

奥穂岳山頂に着いた頃には辺り一面ガスで何も見えず・・・。


ガスの中歩いていると、雷鳥がお出迎え。
疲れた体が一瞬癒される。

ガスで先が見えないせいか意外と吊り尾根が長く感じる。


紀美子平に辿り着いて、前穂高岳山頂に登頂するか迷ったが、1度登っているし、ガスで何も見えないので、今回はスルー。

重太郎新道はものすごい傾斜がキツイ岩場で滑落事故の多発地帯。
自分も鎖を持っていたから良かったが、“スリップ注意!!”という看板を見た瞬間、スッテーンと滑ってしまった。
鎖を持っていなかったら・・・、また手から離れてしまったら・・・と思うと これまた“ゾッとする。”

足もだんだん悲鳴をあげてきた! 一歩踏み出すにも痛みが止まらない。



一刻も早く下山しないと、雨が降ってくる。

最終シャトルバス 18:00に間に合わない。などと気ばかり焦ってしまったが、なんとか無事に16:30に上高地に到着。
あー、間に合った~(*^_^*)

荷物は軽いに越したことはない!!


☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆