acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

ハイパーVソールにフェルト貼付け(最強沢シューズ?完成)

2016年08月29日 12時41分06秒 | 会員日記

岩手のK村です。

以前にも投稿した事がありますが、フリクション抜群のハイパーVソールの沢登り用シューズの情報です。

今回はハイパーVソールの作業靴(#1200屋根プロ)を沢登り用シューズに改造しました。

ハイパーVソールにフェルトを貼付けた改造後写真

改造箇所は下記の3項目です。

1、 靴紐で締めるように改造(靴紐追加)

2、 靴底が柔らかいので、剛性を持たせる目的で0.5mm厚ステンレス製のインソールを挿入

3、 靴底のゴム部パターンの一部をカットし、フェルトを貼り付け

ハイパーVソールの作業靴(#1200屋根プロ)を普段の山歩きに使用していますが、濡れた木道、濡れた木の根、濡れた岩場等でもスリップしないので安心して歩けます。但し、#1200屋根プロは、名前の通り建物の屋根葺き職人が屋根の上でスリップしないような仕様になっているので。靴底が柔らかく地下足袋に近い感覚です。

長時間山を歩いていると足の裏が痛くなる為、0.5mmのステンレス製インソールを使用すると快適になります。

(更に剛性が必要な方は、インソールを2枚(0.5mm×2枚)使用すれば剛性がUPします。)

靴紐を使用する為には、靴のアッパー部に千枚通しで穴をあけて、靴紐を通すだけです。

靴底にフェルトを貼り付ける為には、靴底のゴム部パターンを電気工事用ニッパでカットして、その部分に厚みを調整したフェルト製インソールを貼り付けます。フェルトの厚みが薄いと耐久性に懸念が残りますが、靴底の大部分はゴム底になっているので、全面フェルト製の沢靴のようには摩耗はしないと予測しています。まだ沢中では未使用ですが、ラバーソール沢登り用靴の欠点であるコケの付いた岩(石)でスリップしなければ、最強の沢登り用シューズになると、密かな期待を持っています。

※、改造に要した費用

(1)ハイパーVソールの作業靴(#1200屋根プロ)・・・・2,500円

(2)0.5mmのステンレス製インソール・・・・・・・・・・ 850円

(3)靴紐・・・・・・・・・・・・リサイクル品(他の靴から流用)

(4)貼付けフェルト・・・・・・・リサイクル品(古いフィルト製インソール流用

※、総額3,350円で、フェルトソールとラバーソールの欠点を補う最強の沢シューズが得られれば安いものです。

ハイパーVソールの作業靴(#1200屋根プロ)靴紐追加写真

(ハイパーVソールの作業靴(#1200屋根プロ)ソール部写真) 改造前

(ステンレス製0.5mm厚インソール写真)

ステンレス製0.5mm厚インソール挿入前の靴底(軟らかく剛性なし)

ステンレス製0.5mm厚インソール挿入後のの靴底(剛性UP)

 


片品川水系 根羽沢大薙沢

2016年08月23日 21時09分55秒 | 山行速報(沢)

2016/8/21(日) 天気:晴れ

メンバー:szt,他4名

 

 日頃遊びに行っているスポーレで話をしていたら,日曜日に沢に行くというのでその話に乗っかった.さらに二人の常連さんも加わり,総勢5人で沢に行くことになった.今回はいつもとちょっと違い,私以外は若くかつ強いメンバーばかり.どんなことが起こるのか,期待半分不安半分で5:40につくばを後にした.

 9:20,大清水の尾瀬登山口駐車場を出発.9:50物見橋を渡り入渓となった.

 出だしの5m滝は思い思いに登る.右壁が楽だが,水流右も登れるみたい.

 少し歩くと上部に軌道跡が見えてきて,,,

 釜のある小滝登り.帰りはここを下るから,と早くも帰りのお楽しみを頭に浮かべる.

 釜の先はしばらく単調に歩くだけ.結構長くて,このメンバーではもったいない?

 11:12,ようやく二俣に到着.予定通り左俣から登り,右俣を下るのだ.

 二股から先は適度に滝が出てくる.とは言ってもしばらくは小さい滝ばかりだけど.

11:48,7mスダレ状の滝に到着.おっ?と思わせる滝で,,,

OGリン,Tミーも触ってみるものの,,,

ちょっと悪すぎたので右を巻く.巻きも草付きなので小さく巻かないと怖いです.

さらに進むと3段20mの滝が出現.リーダーOGリンはロープもつけず登ってしまったので,Tミー隊長がリードで滝を直登.登ってみれば30mロープいっぱい.50mで行けばよかったと後悔しても後の祭りなので,登れる人は登りやすいところを各々登る.

嬉しそうに滝を直登するTミー隊長.

少し進むとまたまた手ごろな滝が出現.Dr.Mは黙々と登る.この沢は二俣を分かれてからが登攀系?

ホールドはかかるが水が冷たいので,こらえるのが意外と大変だった.

締めの10m滝が見えてきた.

この倒木の10m滝,リーダーOGリンはためらいもせず,リードで登ると,,,

さすがつわものたちだ.私はさっぱり登る気がしないので,左岸を巻く.巻いたはいいが落口へのトラバースが遡行図の通りとてもいやらしい.

フォローで登るDr.M.

無事登れて一息つけたと思ったら,油断からかリーダーがまさかのディバイスを落としてしまう!

Tミー隊長回収のため懸垂をする羽目に,,,

のんびり滝登りなどなどしていたから,気づけば時間は13時を過ぎている.台風も近づいているしひとまず詰めましょうということで詰めていくとガレ場になっているので,,,

ちょっとした藪漕ぎをして,,,

14:02,尾根の登山道に到着した.

そのまま登山道を歩き,14:13丸沼への分岐のコルで右俣に降りる.右俣にはしっかり踏み跡が.

しばらく降りるとナメが出現.一服してからさらに下る.

ナメがしばらく続き,沢下りがナメだと歩くのが楽で助かります.

二俣を過ぎ,行きに延々と登った河原を降りてくれば,例の釜に到着.もちろんここは滑らないと.

出だしの5mの滝は懸垂で降りて,16:37物見橋に到着.林道を下って17時過ぎに駐車場に到着したのでした.

普段と違って速いペースで歩く上に厳しいところを躊躇せず登っていく人たちばかりだったので,ついていくという意識が強く働いた.こういう山行(遡行?)を適度に入れないと自分の能力が停滞してしまう気がする.そういう意味でいい刺激になった一日だった.

Tミー,OGリン,またよろしくお願いします.

szt


湯俣川 弥助沢~伊藤新道

2016年08月21日 19時04分20秒 | 山行速報(沢)

日程:2016年8月12日~14日

メンバー:sasa

ルート
8月12日:七倉-高瀬ダム-湯俣6:30-硫黄沢(野湯)-弥助沢15:00
8月13日:弥助沢(周辺散策)
8月14日:弥助沢7:30-伊藤新道9:30-赤沢12:20-湯俣15:30-高瀬ダム-七倉


12日、まだ暗いうちに七倉の駐車場を出発し、湯俣に6時30分到着。
水俣川の吊り橋は復旧されていて問題なく渡れた。

湯俣川の遡行を開始してすぐに噴湯丘があり、その周辺にはブクブクと温泉が湧き熱湯が流れている。
湯俣温泉の周辺は大雨のたびに川の地形が変わるみたいだ。しばらく河原沿いに硫黄や温泉が湧き出していた。
心配していた対岸への渡渉は膝から太ももくらいで、10年前の9月上旬と比べると今年の水量は少ない。
まもなくゴルジュ帯に入り、巨岩の上の斜面から高巻き用のトラロープが下がっているが、高巻きは疲れるので水線通しに腰まで濡れて通過。
しばらくは渡渉の繰り返しとゴーロ歩きが続く。湯俣川は全体的に斜面の崩壊が進んでいて、その中を縫って行く感じだ。

4時間ほど歩くと乳白色の水流が流れ込んでいる硫黄沢出合いに到着。ここにザックを置きタオルを持って温泉に入れる場所を探しながら硫黄沢を登って行く。
簡単には見つけられず諦めかけていたら、自然が作った立派な野湯を発見。
適度に深く岩の割れ目から硫黄の湯が湧き出していて丁度いい湯加減だ。
ここまで来ると沢全体がぬるい温泉になっているので、流れる沢の温泉も楽しめた。
簡単には人を寄せ付けない険しい道のりの先にある温泉、まさに秘湯といえるだろう。

12時に硫黄沢出合いに戻り、この先の湯俣川は石がヌルヌル滑りやすくなる。徐々に高度を上げはじめ、大岩の高巻きが何度かあり疲れがでてきた。
やがてモミ沢出合いを過ぎ、樅沢から弥助沢に入ると沢の水量が減り穏やかな流れになる。
弥助沢には石が多くなかなか良いテン場が見つからない。連泊するのでできるだけ快適な場所を探しながら進むと、左岸になんとかテントが張れそうなスペースを発見。
テン場には薪が豊富にあり、夜は焚き火とビールと泡盛で贅沢な時間が過ごせた。

13日、停滞日で周辺の散策。

14日、4時に起床。誰もいない弥助沢で、朝日に照らされた稜線を見ながらコーヒーを飲む。最高に気分が良い。
いつもの事で撤収に時間がかかり7時30分に出発。今日も快晴で朝から日差しが暑い。水を浴びながら沢を登る。
急なガレ場を登り終えると、弥助沢の源頭にはお花畑が広がり美しい光景だ。振り返ると槍ヶ岳と北鎌尾根、硫黄尾根が良く見える。
前回は三俣山荘近くの登山道へ詰めたが、今回は僅かな水流を追いかけて伊藤新道に詰め上がった。
北アルプスのこの山域は何度登っても飽きないなあ。去年の秋は三俣山荘から黒部源流を越え高天原温泉でのんびりできたなあと思い出す。
時間に余裕がないので三俣山荘には寄らずに伊藤新道の下山にかかる。伊藤新道はしばらく斜面のトラバースが続き、草付きを踏み抜いた足跡が数ヶ所あり注意して歩く必要がある。
カブリ岩を過ぎると高度を下げ始め、樹林帯入ると草付きも無くなり歩きやすい道が続く。
展望台から先は急な下りになりトラロープが何ヶ所か下がっていて、標高1950メートル地点では斜面が崩れて通行不能になっている。
周囲は急斜面なので簡易ハーネスとロープを準備し、回り込んで一段下がった地点から懸垂下降で崩れた土砂に降りた。
土砂と倒木を渡り周辺を良く見渡すと道を発見。この先は笹藪の切り開きになり滑りやすい。赤沢に出ると伊藤新道の入り口には緑色の長いホースが置いてある。
赤沢は崩壊が激しく速やかに通過したくなる場所だ。10分くらい下ると湯俣川に合流した。

湯俣川の長い下りで足や足首が痛くなってきた。
晴嵐荘に寄り温泉に入っていくと、行きにすれ違った山荘のお兄さんにまた会う。
今年、伊藤正一さんが亡くなったと聞いてとてもショックだ。
16時30分に晴嵐荘を出発して暗くなった頃、七倉の駐車場に着いた。

 

湯俣川の遡行スタート

湯俣温泉の噴湯丘

湯俣川の渡渉

湯船を探しながら硫黄沢を登る

ワイルドな硫黄沢の野湯

顔を洗うと目が痛くなる乳白色の湯

二つの温泉が楽しめる

ふたたび湯俣川を行く

弥助沢の幕営地

焚き火

ガレ場の急斜面を登る

源頭のお花畑を進む

弥助沢の源頭を詰め伊藤新道に合流

美味しそうな木イチゴ

伊藤新道はしばらくトラバースが続く

伊藤新道から望む槍ヶ岳と硫黄尾根

展望台の下で斜面が崩れて通行不能。簡易ハーネスと20メートルロープを準備する

垂直な岩場を懸垂下降

伊藤新道が崩れた斜面

赤沢には目印のホースがある

湯俣川のゴルジュ

湯俣に戻ってきた。水俣川を渡渉する

晴嵐荘の温泉で汗を流す

夕暮れの高瀬ダム湖畔

2004年、白馬からの縦走中に購入した黒部の山賊

 

 

 


倉沢谷本谷

2016年08月17日 00時12分05秒 | 山行速報(沢)

2016/8/10 倉沢谷本谷

子供の頃、習い事って何をしましたか?
「習字、そろばん。え-と、あとなんだっけ?」

任せておきなさい。ウチは迷わず「沢登り」
あれ?これって習い事?

ともかく。
アツい夏の想い出にと、家族で沢登り。

昨年は滝登りがメインだったので、今年は泳ぎメインかなぁ、と
倉沢谷をチョイス。

エスケ-プも容易だし、とにかく水に戯れ一日を過ごすにはもってこい。


倉沢林道入り口で身づくろい。
僅かに歩いて急斜面を下降すると沢床。

この下流に、「マイモ-ズの悪場」というのがあってだな、、、
って、聞いてないね。

早々に、水遊び。
天然の水遊びで子供たちのテンションMAX。

天然のウォ-タ-スライダ-で、大人たちもテンションMAX。
全く持って遡行は捗りませんが、いいんです。


時に泳いで取付く滝はロ-プで先導。
足のつかない釜などは、緊張&興奮。

適当に支点もあるのでフィックス作れば、子供でも上がれます。

いささか、水遊びが過ぎたのか、寒くなってきた。
「帰りにあったかいラ-メン食べたい」とのリクエスト。
下界は猛暑。
その言葉、きっと下山したら思い直すに違いない。

あとは適当に林道へ上がる。
この辺の手軽さも良い。
林道入り口まで来ると、やはり茹だるような暑さ。

暑すぎる夏にこの一本。
ほんの僅かなお出かけだけど、手作り感満載のお遊びだけど。
お手軽なのよりはインパクト、あったでしょ?
記憶に残る、夏の想い出になったらいいなぁ。

sak

 


阿武隈川・白水沢

2016年08月16日 23時56分46秒 | 山行速報(沢)

2016/8/6 阿武隈川・白水沢

シバラクぶりの山。
まぁ、いろいろあるよね。

夏なら沢でしょ。
sztさん、お初のkakさんと。

目指すは白水沢。
阿武隈川系は南沢以来。

森の中だから、夏でも日差しが気にならない。
そして適度に登れる滝が連なる。

盛夏にはもってこいの1本です。

当日朝、4時に集合してkakさんの車で出発。
行きも帰りも運転お世話になりました。

甲子温泉の中を通過して、登山道に入るとすぐに堰堤。
即入渓。

2段10mは水流左。
結構迫力があるけど、手がかりは多くお買い得な感じ。

釜の色が美しい。
泳ぎたくなるが、幾分寒いので止しておく。

20m直瀑は右も左も直登もあるらしい。
右岸が安定しているが、あえて左岸を行ってみる。
細かいが、手掛かりは多い。でも支点はプア。
程よい緊張感。
sztさん、kakさんは右岸を行く。

二俣は左俣。
その先の奥の二俣は右沢をチョイス。

時に、わざと流心突破を試みる。
沢に来たなら、濡れなきゃ。

右沢入口となる4段30mはロ-プを出して行く。
sztさんリ-ド。
下段は水流右。

続いて上段は巻き気味に行けばいいのだろうけど、水流近くのカチを拾っていく。
なかなか、スラブ系ボルダ-ちっくで面白い。

左に折れて、3段30mは涸沢。
上部で右にトラバ-スするが、脆いので要注意。

あとは適当に右に左に入って、樹幹の奥の青空目指していく。
で、最終的にはGPSのお世話になる。(笑)

大白森沢下降というオプションもあったけど、あえなく却下となり、
気持ちいい木漏れ日の中をテクテク歩く。
途中、くまモンの痕跡。

甲子山はスル-して下山。
そう言えば、「山頂を踏まない登山」というのにこだわったあの頃を想い出したりしながら。

舗装路に出ると、なんだこりゃな猛暑。
森の底力を思い知らされたわ。

沢登は盛夏にゆっくりと時間をかけて楽しむが吉。
冗談を言いながら、気負いなく行けるのがイイ。


sak

 


谷川岳 馬蹄形縦走 白毛門→西黒尾根

2016年08月14日 11時39分57秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016/8/13(土) 天気:曇り→晴れ

メンバー:szt

ようやく単独山行の遠征をする気になった.

距離が近い那須辺りの沢をと思っていたのだが,暑さが落ち着きそうだったから無性に長い距離を歩きたくなった.春先にやろうと思っていた谷川の馬蹄形縦走を一日の計画でトライしてみることにした.

前夜につくばを出発し,仮眠はとったが合計3時間ほどしか眠れなかった.最後までもつか少し不安だったものの3:40に土合橋の駐車場を出発した.

白毛門は確か今年の2月に来ているから,最初の直登はなんだか体が覚えていた.それでも暑いから汗が吹き出し,1時間もすれば全身ずぶぬれだ.

5:13,松ノ木沢の頭に到着.

登り始めから辺り一面ガスっていて,松ノ木の頭でも残念ながらガス.今回も一ノ倉の岩壁は見られなかった.まぁ,せっかくだから春先の雪の一ノ倉の展望を宿題として残しておこう.

登っても登っても辺り一面ガスは変わらない.冬に登った時よりも周りの景色がわからない.冬はあれだけびくびくしながら登っていた,ジジ岩,ババ岩付近の雪壁だってどこだかよくわからない.

気づいてみたら冬に撤退したところも過ぎたのか?とにかく登ると雲間からこれから歩く先の稜線がチラリと見えるではないか.

でも,谷川岳や一ノ倉の岩壁は雲の中.残念だ.

5:46,白毛門の山頂に到着.

声がすると思ったら,白毛門の山頂には10人近いパーティが.装備と時間から判断するとこの人たちも1日で抜けるつもりか?登っているときはあんなに暑かったのに,じっとしていると風があって寒いくらいだ.

これから通過する笠ヶ岳,朝日岳が見えてくる.う~んとにかく歩くのみ.

ひたすら進んでいくと笠ヶ岳への登り道.近くまで来るとなんかウキウキしてきてしまった.

笠ヶ岳の山頂までの道中に目を凝らしてみれば名前はよくわからないものの,花だって咲いている.

実はそこまでにもあったのかもしれないが,歩くことに没頭して花に気を配る余裕もなかった.

これはリンドウ??

6:20,笠ヶ岳山頂に到着.展望はなし.

そして7:08,朝日岳山頂に到着.ここは風の通り道なのかじっとしていると寒い.そして展望もいまひとつなためか,コースを誤りそうになった.地図で確認確認.

7:30にジャンクションピークを通過.

一ノ倉の岩壁らしき壁が見えるがよくわからない.ガスはちっとも晴れないままである.

清水峠がもう少し.避難小屋も見えてきた.

8:11,清水峠に到着.ここまで5時間かからずに来ている上出来か,それとも飛ばしすぎたか?

七ツ小屋山の手前はガスに覆われていたが,

七ツ小屋山を過ぎれば,ガスもなくなりかけてきたか?

蓬ヒュッテには9:29到着.とてもきれいな山小屋だ.

武能岳に向かっていると,ガスがなくなってきてこれから向かう茂倉岳,一ノ倉岳が見えてくるではないか.しかし遠いぞ.これからこれからと自分に言い聞かせる.

振り返ってみれば今まで歩いてきた道のりが見渡せる.

縦走をしていて充実感が得られるのは,振り返って「あんなに歩いたんだ」と思う時が多い.今日も長いこと歩いているぞ.

途中には花がきれいに咲いている.

笠ヶ岳や朝日岳は雲の中のままだ.

そんなことをしているうちに10:13,武能岳を通過.

茂倉岳,一ノ倉岳に行くまでにもう一登りあるぞ!

ここらへんから,左膝に痛みが出始める.清水峠手前で飛ばしすぎたのが祟ったか?お尻の筋肉も披露気味だし,ロングハイクが久しぶりであることを体が語っている.

茂倉岳に続く稜線歩きのアップダウンはさすがにきつい.

しかし先週登った磐梯山の暑さも加えた登りに比べれば楽だよな~とも思う.先週一緒に登ったみんなの頑張っている顔が頭をよぎり,心臓や脚に力を与えてくれる.

振り返れば武能岳が遠くに見える.歩いたもんだ.

茂倉岳,一ノ倉岳が近づいてきた.

11:27,茂倉岳に到着.

やっとこさ谷川岳がみえてきた.とにかく先に進むのだ.

11:45,一ノ倉岳を通過.ここらへんから人が多くなってくる.

通過して目指す谷川岳を写真に収める.肩の小屋もよく見える.

ようやく今まで何回か登った一ノ倉の岩壁を眺めることができた.それにしても壁は立っていてまさしく絶壁だ.我ながらなんであんなところを登るんだ?やっぱり頭のネジが緩んでいる??

ここの稜線歩きは,去年登った3ルンゼ,二の沢本谷の終了地点を通るはずなのだが全くわからない.

下をのぞき込むと今年は雪渓が少ない.幻の大滝は現れるのだろうか?

12:24,オキの耳に到着.さすがにここまで来ると,人でごった返している.

残すはトマの耳.あそこまでいけばあとは下るだけ.

12:35,トマの耳に到着.出発から9時間でここまで来たのか.

初めにも書いたが,約2か月ぶりの単独遠征.それなのにこんなにきついことをやるものだから,左膝は悲鳴を上げている.ネジが緩んでいるどころかもはや抜けている??

そういえば,単独遠征の前に天神尾根からここまで来たんだっけ.あの時は左足首が悲鳴を上げていた.一緒に来たメンバーも辛そうだったよな~.

そんなことを思い出しつつ景色を眺めてみれば,白毛門,笠ヶ岳,朝日岳にかかっていた雲はすでになく,山々がよく見える.

一度肩の小屋に立ち寄り,水には余裕はあったものの清涼飲料水を購入し,あっという間に飲み干す.

小休止の後,西黒尾根を下っていく.ひざに痛みがある中,この尾根を下ることが今回の山行の核心か?

ラクダのコルまでの下りは意外と歩きづらく,痛い膝と疲れた体にはなかなかこたえる.

そして,13:39ラクダのコルに到着.

厳剛新道の方が下りは楽そうだな~という誘惑にかられるが,ルートとしては尾根を登って尾根を下る方が収まりがいい気がしたので予定通り西黒尾根を下っていく.

途中,2か月前に使った天神平のロープウェイの駅が見える.文明の利器は楽だよな~とうらやましく思いながら西黒尾根をひたすら下る.

8月13日の土曜日だからか,西黒尾根を登る人,下る人が意外といる.この時期にみんな頑張るな~

そうこうするうちに15時頃には国道に降り立ち,登山指導センター,ロープウェイ駅を通り過ぎる.

ロープウェイが何とも言えないスピードでのんびり降りてくるではないか...

15:19,無事駐車場に到着し馬蹄形縦走が終了となった.

今回は1日で抜けたけど,歩けるものならノンビリ1泊,2泊でまた来てみたいものだ.

無理をするものだから,帰りの車の中では投げやりな気持ちになることが多かった.今回の収穫は単独遠征ができるようになったといったところだろうか?

久しぶりに歩くことに没頭した一日でだった.

 

szt


会津磐梯山

2016年08月10日 08時45分30秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016/8/7(日) 天気:晴れ

メンバー:szt,他3名

 

振り返ればユースチームによる遠征が5月から毎月一回のペースで行われている.これはこれでいろいろな出来事があって面白いのだが,今回はいよいよ福島遠征である.

正直に言うと事前の段階から,今回の核心は暑さだと思っていた.でも何とかなるさ,とも思っていた.

そう思いながら,8:40にギリギリ間に合った駐車場を出発した.

時間もそこそこ早いこともあり,林の中は涼しいが歩いて登っていくとじわじわ汗が噴き出してくる.

実は今回のチームには一人だけ地元出身者が.地元にもかかわらず「磐梯山に登ったことがない」というものだから,じゃあ登りましょうということでこの遠征が実現したのだ.

30分ほどで中ノ湯跡に到着.これから目指す磐梯山がよく見える.それにしても暑い!!

暑さに負けず登ってくれば,檜原湖や西吾妻山が見えるポイントが.

暑さに耐えながら,休みながら,ゆっくり歩きながら弘法清水小屋に到着したのが10:45.

ここ最近長いハイキングをしていないものだから,やっぱり心肺機能が落ちている気がする.

弘法清水で喉を潤し,小屋の前で景色を楽しみ一息つく.

山頂に行くのに荷物を置いていく方もおられ,,,

目指すは磐梯山の山頂へ.道中涼しい風が抜けるところがあり,天然のクーラーに癒される.この風を浴びるために,はるばる来たと思ってたっぷり浴びる.

11:35,息も絶え絶えに休みながら山頂に到着.山頂は残念ながらガスがかかっていて展望はなかった.

記念撮影を済ませ,いざ昼食に取り掛かろうかと思ったら,,,

なんと食材は小屋の前にデポしたザックの中ではないか...

展望も今一つなので,さっさと小屋まで降りて早速昼食を作り始める.

今回は,,,

焙ってみるとおいしいよというアドバイスをもとに,カレーパンを焙り.

ハムサンドを焙り,

夏の暑さを乗り切るためにリュックに忍ばせたキュウリをほうばり,

夏といえばスイカ!ということで,デザートはスイカで〆たのでした.

下りはお花畑方面から降りてみると,

こんな景色や,

こんな花々が見られて歓声が上がる.

振り返ればガスが切れた磐梯山が見えるではないか.

毎回思うけど,山頂まで登った後に眺める山って充実感が詰まっているように感じるのは私だけなのだろうか?

その後は汗を流しながら八方台駐車場まで降りて,無事下山.温泉で汗を流しました.

今回はメンバーの体力が上がっていたことを実感.皆さんの頑張りには目を見張るものが.このままいけば...

しかし私の心肺機能は,,,もっとトレーニングが必要かなぁ・・・

 

szt


斑尾山

2016年08月08日 22時02分35秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016.8/7(日):日帰り  晴れ

メンバー:kei2、他1名

 

【コース】
大池登山道を横切る林道P~斑尾山(ピストン)
※ 駐車場はありませんが、2台ほど止められます。



ここから山頂まで1.5km。  いきなり急登スタート。


ところどころに滑った跡あり。  途中、熊の糞あり


道はしっかりしている


標高1100mを超えると、開けた登山道に・・・
緩やかな傾斜が山頂まで続く


1時間もかからず、山頂についてしまった。 眺望なし・・

来た道を戻って終了。
最初から最後まで眺望なし。

下山途中、熊の糞が増えていました。


☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆

 


黒姫山

2016年08月08日 21時53分12秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016.8/6(土):日帰り  晴れ

メンバー:kei2、他1名

 

【コース】
西登山道入口~古池~新道分岐~しなの木~しらたま平~黒姫山~新道分岐~大橋林道~
大橋駐車場~西登山道入り口



両脇笹に覆われている登山道を進んで行く


10分ほどで古池到着
見える山、黒姫山を目指す


池を左に巻きながら散策路を進んで行く


山頂への道標


ここから少しずつ傾斜が急になっていく。


2006年に焼山の入山規制解除になったが、再び入山規制で立入禁止。


しらたま平から展望が開ける


戸隠山と高妻山、乙妻山


笹原の尾根を小さくアップダウン


小さな祠と壊れた方位板のある頂上。

眺望は、間近に飯縄山、戸隠山、高妻山、乙妻山、焼山、火打山、妙高山
そして北アルプス、八ヶ岳、浅間山、苗場山・・・etc  

眺望を堪能したので、来た道を新道分岐まで戻ることに。


未舗装の大橋林道を30分ほど歩く。
単調なので長く感じる。
西登山道に比べ、解放感があるのでこちらの登山道を利用する人が多い。


車輌侵入禁止のゲートあり。この先に駐車場あり 10台程度
ここから車道を3分ほど歩くと西登山口駐車場へ。


無事到着。 

時期的に植物もほとんどなく、しらたま平に着くまでほとんど展望が開けない。
湿度のある樹林帯をひたすら登るだけなので、面白みに欠けた登山だった。
山頂の眺望は良いので、秋以降は楽しめるのでは・・・
地元の人の話では、富士山も見えるらしいです。

 

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆