acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

登川・金山沢

2009年08月28日 22時48分27秒 | 山行速報(沢)
越後の美渓と名高い、登川・金山沢に行ってきた。
突き抜けるような青空のもと、スラブ滝は空から落ちてくるかのよう。
スケ-ルといい、傾斜といい、程よく爽快、そして幾分の緊張。
とはいえ、より快適に登るための秘密兵器で、いやはや、痛快ですな。
邪な最終兵器とはいえ、この爽快さ、痛快さにはかなわないのです。
癖になりそう。(笑)

駐車場所(2台くらいのスペ-ス)から用水路沿いに行くと、自然と金山沢に入っていく。
下部は、しばらくゴ-ロが続くが、所々スラブやナメもチョコチョコと顔を出す。
ようやく滝らしい滝が出てきたら、ここからはしばらく滝場が続く。


滝場の始まり

滝場をしばらくこなして体もこなれてくると、前方の空が開けてくる。
これはスラブが近いことを物語る。
期待に応えて、第一スラブの登場。
高さ、幅、ともにスケ-ルがあって、見栄えがする。

このたびのメンバ-はガストンさん、Nさん、ko-yaくん、sakの4人
人数も多いので、この最初の見せ場では大いに盛り上がる。
しかし、第二スラブのほうがスケ-ルはあるというのだから、期待は高まる。
第一スラブは傾斜もゆるく、階段状や草つきを繋いでいけば、困難はない。


スラブが始まるよ!

第一スラブを上りきると第二スラブが広がる。
落ち口ははるかに上、空に続くかのよう。
中段の真っ白なスラブが美しい。

と、ここでおもむろにクライミングシュ-ズを取り出す。
そう、コレが今回の秘密兵器なのです。


第二スラブ全景

沢登でありながら、クライミング気分も味わえちゃう!
まあ、なんてお買い得なんでしょう。
♪~

う-ん、快適快適。
沢靴だとシビアと思われる場所もこれなら快適。
カラカラに乾いたスラブにびたっと決まる心地よさ。
こりゃ麻薬です。


スラブの真っ只中

都合、4ピッチ。
本来、下部はフリ-で3ピッチというのが、通例らしい。
しかし、支点はほとんどなく、腐ったのが2.3箇所ほど見かけたが、使う気にはなれない代物。
確保支点はハ-ケンで。コレは必携ですね。


第二スラブの落ち口から

第二スラブが終わると一気に水量が減り、源頭の様相。
しかし、まだまだ小滝はたんまりと出てくるので、いつしか、直登チャレンジ大会~ドボンするのは誰だ!~が始まる。


直登チャレンジ大会の様子

二俣は左を選択。
一箇所チムニ-状をステミングで行く滝が最後の見せ場。
あとは淡々と詰めあがれば、南ノ入の頭直下の鞍部。
越後三山が出迎えれくれる。

下山はこの尾根を下ることとした。
上部には池塘もある草原に気をよくしたものの・・・。

地図には破線が引いてあるが、踏み後程度の道形。
薮屋なら、まあ、こんなもんかなといったところだが、所々不明瞭な部分も。
忠実に尾根をたどれれば、迷うことはないようだが、「廃道寸前」か?

夕暮れも迫ってきたころ、踏み後もしっかりしてきて一安心。
思わぬ残業と相成ってしまった。


草原を行く

沢・岩・薮、そしてヘッデン。
いやはや、充実山行というのは、こういうことかなあ。
そしてこんなとき、下山後の一杯は途方もなくウマイのだ。

さあ、つぎは何処?

sak


榛名黒岩

2009年08月21日 22時11分59秒 | 山行速報(フリ-)
榛名黒岩に登攀訓練。
思い起こせば、sakのクライミングもここからスタ-トしたのを思い出した。
久しぶりの黒岩でしたが、暑くも無く、寒くも無く、岩の状態は最高。
非常に快適な一日でした。

このたびは先日、沢登・初体験、Kくんの登攀訓練。
クライミングの道具から基本的な使い方、ロ-プワ-ク、フォロ-クライミング、リ-ドクライミング、懸垂下降手順など。

午前中はピラミッドフェイスで。
ツルベで登る時の手順やコ-ルなど、始めは戸惑いつつも3度4度繰り返しで何とかスム-ズに行えるようになったところで、お昼の後、西稜へ。


西稜Ⅳをフォロ-のKくん

まずは、sakのリ-ド。
フォロ-も不安なく、次には選手交代。Kくんのリ-ドで。
下から見ていても、淀みないクライミング。
フォロ-のビレイ、ロ-プの振り分けも綺麗。
あとは、今日の手順を反復してモノにしてしまいましょう!


リ-ドするKくん

ということで、あとはフリ-クライミング体験。
夏子(5.8)、岳友会ル-ト(5.9)にトライ。
久々のフリ-に絞られ、テンション交りのクライミングにsakは苦笑い。

Kくんもトップロ-プでトライ。
「夏子」こそ1テンだったものの、「岳友会~」はノ-テンで登りきる。
むむむ。ナカナカですなあ。


岳友会ル-ト

快適な天候に、快適なクライミング。
sakの初めてのクライミングは「訓練」でも充分に楽しかった。
当時、帰る道すがらに思ったものだ。
懐かしい想い出が、フトよみがえる。
初心に戻って、クライミングを楽しむというのもいいものだ。

Kくん、次はマルチをツルベでトライだよ。
復習を忘れずにね。

sak








日食の写真

2009年08月08日 18時33分41秒 | 会員日記
7月22日、中国杭州での日食の写真です。これは皆既日食直後の写真です。皆既日食は神様が見せてくれませんでした。回りがボヤけているのは雲がかかっているからです。



追伸
昨日(8月9日)、「世界の端まで行ってQ」という番組を見ていたら、杭州の市内では皆既日食が見えていた。私は、わざと市内から10数キロ離れた郊外に出たのだが、裏目にでてしまったようだ。う~む、残念。

ガストンガニマタ

富士高度順応訓練

2009年08月08日 17時44分57秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
8月7日、富士高度順応訓練に行ってきた。連れはM夫君。6日、首都高の混雑の中、富士宮口に向う。でも夕刻5時過ぎには現着した。まずは宴会、そして7時過ぎ就寝。1時起床。でも大雨で寝なおす。今日はダメの予感がする。5時半頃になったら青空が見えてきたので出発する。当日は富士宮親子富士登山とかで、このルートは大賑わいであった。この混雑を避けるようにして登り、お鉢回りの後、やはりこの混雑を避けるようにして降りた。



九合目到着。あ~あ疲れた、のM夫君



3776m剣ヶ峰でのM夫君



お鉢回りの、この雪渓で氷アズキを作って食べた。たいへん美味であった。



無事、登山口まで降りました。

新五合目発5時50分~剣ヶ峰着11時15分

さて帰ろうとしたらエンジンがかからない。あれこれやってもダメ。結局近くの人にブースターケーブルで電気を貰いエンジン始動。1時間くらいのロス。
帰りの東名高速では、厚木付近の大事故で6時間も通行止め。家に着いたのは、12時近くのことだった。大変良い訓練になりました。

ガストンガニマタ

万太郎谷・オタキの沢

2009年08月07日 13時23分42秒 | 山行速報(沢)
万太郎谷・オタキの沢に行ってきました。
堰堤先から入渓。
美しいナメを愛でつつ、川棚沢出合。
関越トンネルの煙突を見上げながら休憩。
さあ、ここから先がオキドウキョのトロとなる。


泳げば泳ぐほどまた、泳ぎたくなる

空は青く、好天なのだろうが、谷はまだ肌寒い。
しかし、しかし。ここは泳ぎで暑気払い。
最初の泳ぎをこなしてしまえば、むしろ、水につかるのは心地いい。
積極的に泳いで、登って、時に流されて・・・。
これぞ夏の沢登りだ。


一ノ滝登攀

最初の核心、一ノ滝は左壁を行く。リ-ドはko-yaくん。
本日のメンバ-はsak、ko-ya、最近入会のKくんの3人。
Kくんは、クライミングジムでの鍛錬の成果もあって、安定した登攀。
なにより落ち着いて登れている。期待の新人だ。


オタキの沢の核心?

一ノ滝を越えると、わずかでオタキの沢が出合う。
おおむね、スラブで構成されており、水温も本谷と比べて高い。
30m凹角でロ-プを出す。
水流左を行くが、登攀はともかく、残置支点はなく、カムとナッツがないと厳しい。


オタキの沢上部スラブ帯

この登攀で、なんだかもうおなか一杯になってしまい、次の滝は左岸を高巻く。
いったん沢床に戻って15m滝を登り、多段40mナメは左岸の草つきをトラバ-ス。この草つきはスラブ交じりでチョット悪い。


オタキの沢のみどころ

傾斜を増して、沢を行くとオタキノ沢のみどころ・2段60m滝に出る。
半円に広がった様は威圧感があるものの、ジグザグに登っていけば、容易に登ることが出来る。


2段・60mを行く

容赦ない陽射しにスラブのぼりで干上がりつつある体に程よいシャワ-が心地いい。
ここを登ればしばらくスラブ滝。
最後に高度のある岩壁に行く手を阻まれるが、岩壁と岩峰の裂け目を行く。
いくつかの小滝を行くが、時に悪い巻き、時にヌメヌメで厳しい場面もあるので注意が必要。

あとは沢筋から藪コギ。
下山は茂倉新道で。蒸し暑さに幾分やられながら。

とはいっても、やっぱり夏は沢登りが気持いい。
アルパインの宿題もたくさんあるんだけど、やっぱり、宿題は土壇場勝負ってことで。

さあ、次は何処へ

sak



子供と一緒に

2009年08月05日 00時46分12秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
夏休み。
今年は、子供と一緒にチョットだけ沢登り体験を計画。

安達太良山域、塩沢スキ-場から箕輪山を目指しましたが、結局は僧悟台まで。
途中の八幡滝から霧降滝までの癒しのナメ床をひたひたと。
ここは、登山道にもなっていて、快適。不安な方には鎖もついてます。
でも、普通の靴ではすべるので注意。



山というよりは、沢遊びの大好きなうちの子。
ナメ床に十分時間をかけて、遊びます。



そんなこんなで、箕輪山にはまったく執着なく、僧悟台でおやつを食べての下山となりました。
むしろ、山頂より、登山道にあるキノコと下山後の温泉が楽しみなようです。

とはいえ、気づいちゃいるまいが、洗脳作戦は着々とすすんでおるのだよ。
ふふふ。