acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

那須・苦土川井戸沢

2009年06月21日 22時49分10秒 | 山行速報(沢)
那須、苦土川井戸沢に行ってきました。

ラッキ-なことに梅雨の晴れ間をゲット。
気持ちのいい沢を堪能しました。


井戸沢はいきなり核心

林道終点からてくてく歩きで、歴史の香り濃い三斗小屋跡。
そこから、まもなく苦土川に入渓。井戸沢出合はすぐ。
伏流のゴ-ロを行く。3mほどの簡単な滝をすぎれば、いきなり核心の15m滝。
上部のワンポイントが肝となる。
さほど困難ではないが、ロ-プをだす。


明るく気持ちいい沢のスタ-ト

核心までの井戸沢は平凡な雰囲気だったものの、ここから様相は一変。
徐々にひらけて、明るい雰囲気が気持いい。
晴れた日ならばなおさら。核心以後が本当の姿、井戸沢の本領なのです。


快適な滝登り

きらめく陽光に気分を良くして、滝場をのんびりと登っていく。
沢はのんびり行くのがいいものだ。
同行のNさん。
ゆったりと愉しんでいきましょう。


ナメの始まり

井戸沢のみどころ、ナメの始まりです。
ナメのような、スラブのような快適な沢床をぺたぺたと。
背には那須の山々が徐々に見えてきてこここそ、井戸沢、癒しの核心です。


流石山からのくだり

二俣から傾斜は増してぐんぐん高度を上げる。
息も上がり始めたころ、笹原をかき分け登山道にポコンと出た。
流石山は笹と潅木に覆われた見晴らしのいい山頂。
かすかな涼風が心地いい。


中ノ沢を下る

下山は中ノ沢を下る。
傾斜の少ないおだやかな流れがこれまた癒し系の王道だ。
途中のこぶのあるナメは水流が複雑に絡み合いながら流れていく。
まるで生きているかのよう。
純和風のしとやかな流れを堪能。
下山後は板室温泉で汗を流す。

sakにとっては、入会年に手をつけたものの、水線をたどりきらずに残っていた宿年の一本。
その節にお世話になったKさん、ようやく辿り切りましたよ。
うわさどおりの心地いい沢でした。

天気にもめぐまれて、充実の沢旅。
さて、お次は何処に行こうかな。

sak

那須・苦土川井戸沢

2009年06月21日 19時15分17秒 | 山行速報(沢)

2009/6月下旬 那須・苦土川井戸沢

それが山なら

 ラッキ-なことに梅雨の晴れ間をゲット。 
しかも井戸沢はいきなり核心。
15m滝を超えれば、明るく気持ちいい沢のスタ-トだ。

 屋上から見る街並みに
生きてゆく悲しみや、生きている喜びが
 いくつも混じっているものだろう

悲しみはさぞかし深く、喜びは空いっぱいにあふれゆく
街には街の悲しみと喜び
 よくわからなくなってしまった苦悩で、ため息ひとつ

 それが山なら如何ほどか
仲間がいたなら如何ほどか

 
みどころ

 きらめく陽光に気分を良くして、滝場をのんびりと登っていく。 
 井戸沢のみどころの始まり。 
ナメのような、スラブのような快適な沢床をぺたぺたと。 
 背には那須の山々。こここそ井戸沢、癒しの核心です。

♪ 山には山の愁いあり
   海には海のかなしみや
   ましてこころの花園に
   咲きしあざみの花ならば ♪
                    ~あざみの歌より

沢はこうしてのんびり行くのがいいものだ。 
 同行のNさん。ゆったりと愉しんでいきましょう。


 
見晴らし

二俣から傾斜は増してぐんぐん高度を上げる。 
 息も上がり始めたころ、笹原をかき分け登山道にポコンと出た。 
 流石山は笹と潅木に覆われた見晴らしのいい山頂。 
かすかな涼風が心地いい。

 山上から見る山並みに
生きてゆく悲しみや、生きている喜びが
 いくつも混じっているものだろうか
悲しみよりは、喜びが空いっぱいにあふれゆく
 そうして、ため息をまたひとつ

 それが街なら如何ほどか
夕暮れの屋上ならば如何ほどか


 
沢風 


 中ノ沢を下る。 
 傾斜の少ないおだやかな流れがこれまた癒し系の王道だ。 
 途中のこぶのあるナメは水流が複雑に絡み合いながら流れていく。 
まるで生きているかのようだ。
 和の流れと心地よい沢風が胸に沁みる。

♪ 高嶺の百合のそれよりも 秘めたる夢もひとすじに
  くれない燃ゆるその姿   あざみに深きわが思い
  いとしき花よ汝はあざみ  こころの花よ汝はあざみ
  さだめの道ははてなくも  かおれよせめてわが胸に ♪
                                   ~あざみの歌より

 この沢を最初に教えてくださったKさん、ようやく辿り切りましたよ。 
 聞いたとおり、とても心地いい沢旅になりました。


sak


小川谷廊下

2009年06月09日 19時40分51秒 | 山行速報(沢)
久々の山行
丹沢・小川谷廊下にいってきました。
今シ-ズンの沢初め。
なんとか、復活の狼煙となるといいのですが・・・。


小川谷のスタ-ト

さあ、ゴルジュの始まりです。
やはり、体が鈍っているので、努めてビスタ-リペ-スで。
平日ということもあってか、前後にパ-ティ-はなく、十分ゆったり。
でもやはり、ゆったり気ままな沢旅はいいなあ。



美しい水の流れに癒されて

時に直登の滝場は登れる所は気分に任せて気に入ったところをクライミング。
でも、sakはこんな美しい流れが、好みなのですよ!
滝場もいいのですが、癒しがあるのがまたいい。



巻いた滝場

ここの滝場はちと厳しい。
スリングが垂れているけど、スタンスが乏しい。
むむむ・・・。
ということで、今日は独りなのであっさり巻きました。(笑)



ファイト!一発!

ファイト!一発!思わず叫びたくなるシ-ンです。
石棚2段 20mは左の岩塔を行く。巻きですが、ちょっとしたクライミング。
落ち口には立派な確保支点があるので、登られてるんですね。
でも、この水量では相当困難でしょう。スゴイ!


最後の堰堤

最後の5mトイ状は、「深い釜で泳いで取り付くしかない!」
とあったので、気合入れていたのですが、今ではすっかり埋まってしまったようで、ひざ下程度。それでもクライミングは、ちょうどいい緊張感。
滝上で大休止。

最後に壊れた堰堤を越えて終了となります。
この堰堤、廃墟の風情がいい感じです。

あとは、下山の踏み後を見つけたら、1時間で駐車場まで。
こんなに美しく充実した沢はなかなかない。
加えてアプロ-チと下山も軽ラク。お手軽に楽しめるのはうれしい。

さて、次は何処に・・・。



丹沢・小川谷廊下

2009年06月09日 19時12分46秒 | 山行速報(沢)

2009/6月上旬 丹沢・小川谷廊下

記憶

古き良き時代というものが誰にでもあろう。 
郷愁にも近い感性であろうか。

父親から古いカメラを譲り受けた。 
実に私の生まれる前に世に出たシロモノらしい。 
いわば骨董か。

古きアルバムでは、このカメラが活躍していたに違いない。 
そういわれれば見覚えはある。 
あれは、小川谷にも似た渓谷の橋上からだ。 
このカメラのファインダ-を初めて覗いた記憶が蘇った。

久々の山行は丹沢・小川谷廊下。 
今シ-ズンの沢初め。 
なんとか、復活の狼煙となるといいのだが・・・。


ROKKOR

さあ、ゴルジュの始まり。 
体が鈍っているので、努めてビスタ-リペ-スで。 
平日ということもあってか、前後にパ-ティ-はなく、十分ゆったり。 
やはり、ゆったり気ままな沢旅はいい。

時に直登の滝場は登れる所は気分に任せてクライミング。 
おおむね美しい水の流れ。この美しい流れが、一時の癒しだ。 
滝場もいいが、これがまたいい。

ミノルタAL-2。1963年12月発売。 
セレン光電池式、ROKKOR-PF(5群6枚)45mm、F1.8 
いわゆる”明るいレンズ”。四角いボディ-が時代を感じさせる。


重厚

流れを遮るのは”つるつるの大岩” 
一見、傾斜もゆるく見えるものの、名の通りフリクションが効かず「ツルツル」だ。 
最初の一歩が踏ん張りどころ。 
突然「ツルっと」なんて考えずに無心で行く。

ファインダ-こそ曇りがちだが、レンズはくすんでいない。 
絞りもシャッタ-速度もマニュアル。 
シャッタ-スピ-ドが一部不安定なものの、シャッタ-自体死んでいない。 
この重厚感、堅牢な造り。この時代のカメラには感心させられる。 
現代のそれとは、アプロ-チがまったくもって別物だ。


 緊張感

石棚2段 20mは左の岩塔を行く。巻きだが、ちょっとしたクライミング。 落ち口には立派な確保支点があるので、登られているらしい。

最後の5mトイ状は、「深い釜で泳いで取り付くしかない」とあったので、 気合入れていたが、今ではすっかり埋まってしまったようで、ひざ下程度。 それでもクライミングは、ちょうどいい緊張感。

引き出しの奥にあったフィルムを装填してみる。カウンタ-を見ながらフィルムを巻く。 
撮影距離、絞り、シャッタ-スピ-ドを決めて目盛りをあわせる。 
シャッタ-を切る。「カシッ」と軽い音。

モデルは子供たち。 
三世代目が被写体となった。 
 

代物

最後に壊れた堰堤を越えて終了。 
廃墟の風情が時代を感じさせる。 
時の流れの代償とでもいうのだろうか。

懐かしき時代がある。良き日の思い出がある。 
世代の記憶と記録はここにあった。 
そんな代物を、自分は残せるのだろうか。

「山は高きを以って・・・。」あなたにとって、この後に続く言葉は何であろうか? 
志向、嗜好、思考。 
最近、山へのアプロ-チが変わってきたようにも感じている。 
今年の夏は、倅と沢歩きをしてみようと想い立つ。 
自分が後に残せるものはそう多くはないはずだ。

第三章は始まったばかり。 
あの写真はどんな風に写っているのだろうか。 


sak