acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

吾妻連峰大倉川

2010年09月23日 20時09分30秒 | 山行速報(沢)
吾妻連峰大倉川
9月19日~20日に遡行した。メンバーはS氏とガストンの2名。18日夕方、下山口の浄土平にバイクをデポし、大倉川沿いの林道車止めまで行く。林道上部に石英の鉱脈があるらしく、石英がたくさん落ちている。ゲートは閉まっていたが鍵はかけられていなかった。そこで例の大宴会を行い21時には就寝。早朝に車が2~3台入っていった。
19日、曇り時々晴と雨。6時15分発。少し歩くと車が降りてきた。地元のおじさん達で、釣りに来たが水量が少なくて釣れないと言っていた。まもなく林道終点で車が2台停まっていた。河原に降りると結構大きな沢で、なるほどこれは沢ではなく川であると納得した。これでいつもより水量が少ないんだと、おじさんの言葉を思い出していた。


なるほど今日の水量は少ないのかも知れない



一休みのS氏

水量も徒渉地点に困ることはないが、場所を選ばないと胸まで入ってしまう。滝という滝はないものの、巨岩だらけでルートファインディングに時間をとられる。やがて我々の先を歩いていたおじさんに追いつく。釣りかと思ったが、キノコ採りだとの事。両手を丸めて、こんな大きなマイタケが採れるのだ、と言っていた。まもなくいつのまにか、おじさんは姿を消してしまった。10時、大滝に着く。高さこそ20mくらいしかないが、見事な水量で素晴らしい。右岸から巻くもルートを間違え時間をロス。巻き終わったのが11時10分。


水量が多く迫力があった。



大滝の高巻(ちと滑るのでロープ使用)この後懸垂2回


大滝の上は渓相がガラっと変わり、釜と滝の連続になる。滝はすべて直登できるが、釜はヘツリと2か所ほど泳いだ。一か所はザックピストンをつかったが、難しい泳ぎではない。


大滝の上は興味深い渓相になった


ヘツレない釜は泳いだ


まもなく右岸に幕営適地があったので、時間は早いが本日の行動を打ち切る、12時ジャスト。一連のビバーク準備を終えて、早々に宴会とする。焚き火を囲んで友と飲み語る一時は至福の時間である。持ち上げた酒をすべて飲み干すころは、時計は21時を指しており、酔ってフラフラになった足取りでシュラフに潜り込んだ。


焚き火は良い。焚き火は沢登りの中の楽しみでは重要な地位を占める


20日、曇り時々晴と雨。快適なビバークサイトであった。7時15分発。相変わらずの巨岩越えに頭を使う。ボケ防止には最高かもしれない。8時に小滝に着く。小滝とは名前ばかりで、華厳の滝に似た50m以上の大直瀑である。素晴らしいの一言に尽きる。わざわざこの滝を見るために来ても良いくらいの素晴らしさである。


見た時思わずウ~ンと唸ってしまったほどの素晴らしい滝


少し戻って巻道に行くつもりが戻り過ぎてしまい、またもや時間のロス。赤布と踏跡は付いている。登山道までは1時間弱の苦しい登りであった、登山道9時40分着。


小滝とかいてあるのか?古い道標


かすかに谷地平、駕篭山稲荷社と読める


以前何回か訪れたことのある谷地平避難小屋


今回の山行終了点、浄土平到着

この踏跡を使って小滝見学に行くには、それなりの根性と体力が必要であろう。谷地平小屋10時30分。姥ヶ平12時。浄土平13時着。バイクには駐車料金を払え旨の張り紙がしてあり、料金所に行くと、おばちゃんに「あ、このバイクね、要注意人物としてマークしていたんだよ」と言われながら2日間200円を支払う。車の回収に向かうも、道が良いので走りやすいが、なんせ片道30キロもあるので、往復2時間かかった。S氏は、帰りが遅いので心配していたようだった、15時に浄土平に戻る。数年前、隣の中津川を遡行したが、大倉川は中津川とは全く性格の違う沢だった。適度な水量があり、難しさはないが楽しい遡行ができた。遡行頻度は中津川とは比べものにならないくらい少ないであろう。

追伸
我々の方法だと、磐梯吾妻スカイラインを2回通ることになり、一回1570円×2回はちと辛い。
もうひとつ、磐越道は制限速度80キロだそうで、私不肖にもスピード違反(28キロオーバー)で捕まり、大枚18000円の反則金を取られました。みなさん気をつけて運転してくださいませ。
                     ガストンガニマタ

聖岳~上河内岳~光岳縦走 4日目

2010年09月22日 14時41分51秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2010.09/04~07
聖岳~上河内岳~光岳縦走登山をしてきました。

今回の登山行程は、前夜発車で便ヶ島Pまで入り、
~西沢渡~苔の原生林~薊畑分岐~聖平小屋(泊)

~薊畑分岐~小聖岳~前聖岳~奥聖岳(往路戻る)
~聖平小屋~南岳~上河内岳~畑薙分岐~茶臼小屋(泊)

~茶臼岳~希望峰~仁田岳~希望峰~易老岳~三吉平
~光小屋~光岳~光岩(往路戻る)~光小屋(泊)

~イザルヶ岳~三吉平~易老岳~面平~易老渡
~便ヶ島Pまでの3泊4日です。




イザルヶ岳▲2,540mから見た御来光です。
雲が真っ赤に染まり幻想的な風景になりました。(富士山4)




易老渡に到着です。
登れる山は全て登りました!
長い山旅でしたが、もう一日泊まりたかったな。

by Apple

聖岳~上河内岳~光岳縦走 3日目

2010年09月22日 14時35分14秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2010.09/04~07
聖岳~上河内岳~光岳縦走登山をしてきました。

今回の登山行程は、前夜発車で便ヶ島Pまで入り、
~西沢渡~苔の原生林~薊畑分岐~聖平小屋(泊)

~薊畑分岐~小聖岳~前聖岳~奥聖岳(往路戻る)
~聖平小屋~南岳~上河内岳~畑薙分岐~茶臼小屋(泊)

~茶臼岳~希望峰~仁田岳~希望峰~易老岳~三吉平
~光小屋~光岳~光岩(往路戻る)~光小屋(泊)

~イザルヶ岳~三吉平~易老岳~面平~易老渡
~便ヶ島Pまでの3泊4日です。




茶臼小屋からみた富士山です。
墨絵のような味のある風景が写真から
感じられるでしょうか?(富士山1)




富士山と三日月です。
朝日が出る前の静寂が写真から
感じられるでしょうか?(富士山2)




富士山と朝焼けに染まる空です。
朝のマジックアワーが写真から
感じられるでしょうか?(富士山3)




3日目の朝出発しふたたび稜線に出る。
ハイジの岡と空と雲が美しい。
きょうも良い天気だ!




茶臼岳▲2,604mに到着です。
ここでしばし景色を堪能する。
ぐるりと南アルプスの山々が見渡せます。




仁田岳▲2,523.8mです。
見過ごされがちなピークですが、
兎岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳の山々が一望できます。




易老岳▲2,354mや三吉平を越え、
静高平に到着です。
ここまでの登りがキツかった!
光小屋が見えます。




小屋で宿泊の手続きを済ませ、
光岳▲2,591.1m山頂でのスナップです。
キャイ~ンのポーズではありません




光岩での3人です。
目的を達成し、
一瞬ガスが切れて光る岩を見ることもできたし、
みんな満足です。




光小屋では、
自炊になりますが小屋の中の自炊場は快適です。
今夜のメニューは、
パスタ・スープ・ピーナッツクリーム+パンです。

by Apple

聖岳~上河内岳~光岳縦走 2日目

2010年09月22日 14時19分24秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2010.09/04~07
聖岳~上河内岳~光岳縦走登山をしてきました。

今回の登山行程は、前夜発車で便ヶ島Pまで入り、
~西沢渡~苔の原生林~薊畑分岐~聖平小屋(泊)

~薊畑分岐~小聖岳~前聖岳~奥聖岳(往路戻る)
~聖平小屋~南岳~上河内岳~畑薙分岐~茶臼小屋(泊)

~茶臼岳~希望峰~仁田岳~希望峰~易老岳~三吉平
~光小屋~光岳~光岩(往路戻る)~光小屋(泊)

~イザルヶ岳~三吉平~易老岳~面平~易老渡
~便ヶ島Pまでの3泊4日です。




今日は行程が長いので、日の出前に小屋を出る。
ガスの稜線をしばらく歩くと明るくなり、
小聖岳▲2,662mに到着する。。




前聖岳の急登を登るまえの一服です。
後方には雲海が一面に広がっており、
聖平に流れ込んでいます。




前聖岳▲3,013m山頂でのスナップ写真です。
後方に見えるのは赤石岳です。
お天気にも恵まれ元気です!




奥聖岳▲2,978.3mから見た赤石岳です。
眼下には名渓の呼び声高い赤石沢です。
いつか溯行してみたいと思います。




下山途中で振り返ると、
聖岳が堂々と鎮座しています。
明るくなると尚いっそう立派な山に見えます。




聖平小屋で一服し、
重いザックを担いで出発する。
南岳までの登りが以外に長く時間がかかったが、
上河内岳▲2,803mに到着です。




上河内岳の分岐で他のパーティと歓談し終え、
岩稜を下っています。
一時ガスが晴れて岩と青空が美しい。




今度は、上河内岳の稜線がはっきり見えます。
この山も立派である。
さすが200名山である。




奇岩竹内門である。
広い稜線に門のように連なる岩である。
岩の模様が湾曲しており奇岩にふさわしい造形である。




亀甲土壌の草原であるが草に覆われて見えない。
2,500mの標高にありながら、
樹林に囲まれた奇跡の景観である。




茶臼小屋の夕食です。
噂に聞いていた、
ビンチョウマグロの刺し身が本当に出ました。
冷凍だよと言うが、う~ん驚きです!

by Apple

聖岳~上河内岳~光岳縦走 1日目

2010年09月22日 14時04分48秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2010.09/04~07
聖岳~上河内岳~光岳縦走登山をしてきました。

今回の登山行程は、前夜発車で便ヶ島Pまで入り、
~西沢渡~苔の原生林~薊畑分岐~聖平小屋(泊)

~薊畑分岐~小聖岳~前聖岳~奥聖岳(往路戻る)
~聖平小屋~南岳~上河内岳~畑薙分岐~茶臼小屋(泊)

~茶臼岳~希望峰~仁田岳~希望峰~易老岳~三吉平
~光小屋~光岳~光岩(往路戻る)~光小屋(泊)

~イザルヶ岳~三吉平~易老岳~面平~易老渡
~便ヶ島Pまでの3泊4日です。




便ヶ島登山口から林道を歩きトンネルをくぐる。
しばらく行くと西沢渡に出合う。
今回は水量が少ないので徒渉する。




樹林帯の急登を登ると倒木が苔むしてくる。
苔の原生林かなと思うと左手に兎岳▲2,818mが見える。




なかなか▲2,314ピークがないなと思っていると
突然視界が開け稜線に出る。
ここが薊畑分岐である。
眺望が良いのでしばし休憩をとる。




聖平が眼下に見える美しい平原である。
見上げると南岳や上河内岳や明日向かう稜線がよく見える。




平の木道を歩いて行くと目前に聖岳が見える。
大きく立派な山である。
樹木や枯れた木々を眺めながら小屋に向かう。




今夜お世話になる聖平小屋です。
水も豊富で綺麗な山小屋ですが、
トイレが遠いのが難点である。




聖平小屋の夕食です。
具沢山の豚汁が名物でとても美味しいですが、
おかわりできないのが残念です。

by Apple

奥多摩・水根沢谷

2010年09月15日 01時32分20秒 | 山行速報(沢)
奥多摩・水根沢谷に行ってきました。

当初、計画では米子沢に行く予定でしたが、日本海側は雨。
しからばと、計画もぐぐっと南下し奥多摩に。
それでも、決して予報は良くはなかったのだが、なんとか保ってくれた。
メンバ-はAppleさん、Yu-Chanさん、Aさん、sakの4人。



水根沢谷を選んだのは、今年の長い夏、「水と戯れる」にはギリギリ間に合いそうだったからに他ならない。
ココには沢登りのいろんな要素がコンパクトに詰め込まれている。
それらをお手軽に楽しんじゃおうというわけだ。
しかし、最近「お手軽」がキ-ワ-ドになったのは、歳のせいかなあ。(笑)

当日、早朝発で6:30には駐車場着。
意外と近いぞ。
急な舗装道路をテクテク行くと、昭和の香り漂う集落。
水根沢へは一投足。



初っ端から泳ぐ。(ブレブレ失礼っ!)

最初のゴルジュで泳ぎ突入。
こうなれば、「水線突破隊」の出来上がり。
もう濡れるのは怖くないのだ。


滝登りが楽しい

滝はほとんどが直登でき、�~�級程度の岩登り。
核心は2段12mの上段。
瀑心突破にトライするも上段、落ち口が水圧とスラブで難しい。
あえなく、お助け紐のお世話になる。
ちなみに右壁スラブが登れる。(�級)

ワサビ田を見ると沢は蛇行し、釜を連ねる。
第二のゴルジュだ。
ここまでくれば目的地の「半円の滝」まであとわずか。
ということで、竿など出してみる。

第二ゴルジュは概ね容易で水線を詰上げる。
「半円の滝」は見ればすぐそれとわかる。「なるほど、半円だねぇ」などと関心。
たしかに、天然のウォ-タ-スライダ-である。
両足を突っ張りペタペタ行けば困難はない。


半円の滝登攀

滝上をわずかで、丁度良い休憩地。
ここで遡行終了となる。

時間はまだ午前中。しかも昼間で充分な時間がある。
ということで、フリ-タイム。
焚火をする者、釣りに興じる者。思い思いの時間をすごす。
しかし、男子というのは、いくつになっても”水遊び””火遊び””狩猟行為”がことのほか好きなんだなぁと実感。
普段はいい大人揃いなんだけどなぁ。(笑)

肴汁などいただけば、そのぬくもりにホッと一息。
下山は30分ほど。
あっという間の沢旅にも、泳ぎ、滝登り、釣り、焚火。
午前中でコレだけてんこ盛り。これで一杯あれば言うことなしかなぁ。

sak


南会津

2010年09月12日 23時43分41秒 | 会員日記
南会津

南会津のとある沢に行ってきた。
このたびの目的はのんびり沢歩き&釣り。



沢をやっていると、泳ぎやら、焚火やら、山菜、キノコ、渓流釣り・・・と、いろんな遊びに手を染めて行くことになる。
普段、泊つき沢登のときにしか釣りはやらないのだが、その泊つきが遠くなりにけり。
ということで、釣りメインの沢歩きと相成った。



沢登としてもチョット気になる沢の偵察を兼ねての釣行。
限られた時間でまずまずの成果に満足至極。
岩魚はいつ見ても美しい。

釣りもそこそこに、平瀬と函を繰り返す沢は両岸切り立ったスラブ。
林道から見ても、谷から仰いでも絵になる。
やはり、南会津はイイ。



帰りにいつもの「むら湯」でのんびり。鉄の味がする湯からあがって一杯。
「自然都市・奥只見」のポスタ-を見る。
ぶなの原生林が美しい。

sakの山風景にこの南会津はとてもしっくりと来る。
モチロン、故郷というわけでもなく親戚が居を構えるでもない。
なぜか、懐かしい気持にさせてくれる。
好きな山域と問われたなら、やはり南会津の山々と答えるだろう。

道端で無造作に販売されていた、「南郷トマト」を買い食いしながら、夕焼けに想う。


sak

笠ヶ岳 後編

2010年09月11日 11時32分05秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2010.08/21~22
笠ヶ岳登山をしてきました。

今回の登山行程は、前夜発車で新穂高温泉Pまで入り、
~笠新道分岐~杓子平~抜戸岳~笠ヶ岳山荘(泊)

~笠ヶ岳~雷鳥岩~クリヤ谷~中尾高原口(バ)
⇒ 新穂高温泉Pの1泊2日です。




槍ヶ岳脇からのぼる御来光です。
太陽高度も高いので、赤くは染まりません。




笠ヶ岳山頂の祠から白山方面を見ると影笠ヶ岳が!
影鳥海が見れなかったので神様が・・・てな感じです。




笠ヶ岳▲2,897.8m山頂の三角点です。
後方には乗鞍岳・御嶽山が見えます。




猛暑の夏この太陽の輝き!
感じていただけますでしょうか?
北アルプスでも暑いのです。




雷鳥岩にて笠ヶ岳をバックに!こちらの登山道は、
すれ違う人もほとんどおらず静かな山行ができます。




クリヤ谷の水源付近の水場です。
岩から染み出しているようで冷たくて美味い水です。




クリヤ谷から振り返ると錫杖岳前衛峰が見えます。
もうすぐ山旅も終わりです。

by Apple

笠ヶ岳 前編

2010年09月11日 11時18分44秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2010.08/21~22
笠ヶ岳登山をしてきました。

今回の登山行程は、前夜発車で新穂高温泉Pまで入り、
~笠新道分岐~杓子平~抜戸岳~笠ヶ岳山荘(泊)

~笠ヶ岳~雷鳥岩~クリヤ谷~中尾高原口(バ)
⇒ 新穂高温泉Pの1泊2日です。




蒲田川左俣谷沿いの林道を進むと笠ヶ岳分岐にがある。
ここで水を満タンにし、急登の笠新道へいざ出発!




森林限界を抜けると予想通りガンガン照り(^_^;)。
振り返ると眼下には林道と谷が見える。
だいぶ高度をかせいだ!




東には槍ヶ岳・穂高連峰が、
逆光で水蒸気が多くややかすんで見える。
大キレットがひときわ目立つ!




抜戸岳▲2,812.8mへ向かう急登です。
もう一踏ん張りなのだが、ここからが長く感じる。




抜戸岩を通過するころには、
ガスが沸き上がり視界が悪くなる。
思ったより小さく、なんてことない岩場です。




大笠・小笠をバックにスナップ写真を撮る。
この最後の登りがきつかった。




今夜お世話になる笠ヶ岳山荘です。
他の山小屋にくらべるとやや小ぶりですが、
水も豊富にあり快適な山小屋です。




笠ヶ岳山荘の夕食です。
山小屋とは思えない豪華な食事ですが、
穂高の山小屋にくらべると・・・。

by Apple

沢登ブ-ム来たる?

2010年09月05日 23時29分11秒 | 会員日記
先日、何気に沢登の遡行図を探していた時のこと。

倉沢谷本谷の遡行図はないものかと、検索。
どうやらヤマケイの「奥多摩・大菩薩・高尾の谷 123ル-ト」に遡行ガイドが掲載されているようだ。
たしかコレって絶版だったよなあと思いつつ、どっかで中古本でもあればとネットで検索してみた。

な、な、ナント。
中古本「奥多摩・大菩薩・高尾の谷 123ル-ト」が6000円!!!
これらのシリ-ズは正価で2,000円だったはず。


じゃあ、コレはどうなの?(2010/8/末現在)


「丹沢の谷 110ル-ト」    (中古本)・・・・・ 4,990円!
「奥秩父・両神の谷 100ル-ト」(中古本)・・・・・ 5,000円!!
「上信越の谷 105ル-ト」   (中古本)・・・・・14,750円!!!


二冊あわせて20,750円!!!

沢登りって、そんなに人気が出てきたの?沢登ブ-ムが来るの?と一瞬驚いたが、冷静に考えてみれば、絶版になったことで高騰、いや、暴騰しているというべきか。

たしかに、ネットで探しても、意外と遡行図を作成している方は稀で、沢登に行く場合、既存のガイドに頼ることが多い。
しかも何処の書店でも手に入らないとなれば、価格高騰も理にかなっている。

自前のガイドブックでひと儲けも考えてみたものの、これはいわゆるバブルと同じ。
モノの本質、価値を鑑みれば愚なる所業。
・・・・。
ひっそりと沢を引退の折、さらに高騰していることを狙って・・・。
というのは冗談として、こうなると、それじゃあ、白山書房はどうなのよ?と思われる方も少なくないであろう。

でもって、検索してみると・・・。

「関東周辺の沢」 5,000円!
「東京周辺の沢」 5,888円!

「東京周辺~」より「関東周辺~」の方が低価格!
これはちょっとした驚き。
「関東周辺の沢」は絶版になって久しく、sakも入手したい一冊。
一方、「東京周辺の沢」は2000年に入っての刊行で、入手もしやすいはず。

いやはや、「関東周辺の沢」5,000円には少し惹かれたものの、結局は「絶版」という稀少さだけで価格鑑定しているだけの話。
決して沢を知っている者の所業とは言い難い。

ネットは便利だ。
それは間違いない。
でもネットの中での価値は、そこに現実には無いモノの価値だ。
と、ここまで行き着き、チョット気になることを思い出す。






やっぱりあった。
とある行きつけの本屋に「奥多摩・大菩薩・高尾の谷 123ル-ト」を発見。
1,942円。

本当の価値は、現実でも仮想世界でも変わることは無いはずだ。
ネット社会での沢登ガイド高騰現象に反旗を翻して、正価以下での入手をしてやろうかと。


sak