acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

上高地・六百山

2011年09月30日 20時14分58秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
上高地・六百山

9月23~25日で上高地の六百山に行ってきた。メンバーはKとGとガストンの3名、プラスKの奥様とガストンの愚妻である。もちろん2人のおばさんはテントキーパーで山には登らない。

23日朝、Gとガストンは小梨平にテント設営と、六百山偵察を目的に一足先に上高地入りする。テント設営後偵察行動にはいる。入山口がわからず少しウロウロするが、見当つけてヤブに突入。すぐに石垣のような堰堤にぶつかる。ウロウロして左から巻いて行くと踏跡があった。やがてコンクリートの堰堤の監視小屋でまたまたウロウロする。右岸の樹林帯に踏跡があり赤布も所々にあるのでそこを進む。しかしやはり中畑沢を登った方がいいような気がして、ある程度登ってからトラバースして中畑沢に入り、ガレ場を行くと、また踏跡があった。どうやらこの踏跡が一番多く踏まれており、これを登ればいいことを確信する。さらに上部には特徴のあるダケカンバが見え、トラバース地点も確認できた。本日は、ここから下降して入山口を確認すべき一番踏まれている踏跡を下っていく。観光客の多い所にヒョッコリ飛び出した。これで今日の目的は達成したので偵察は終了する。
夕方6時半頃、K君と奥様方二人が到着するので河童橋まで迎えに行く。急にテント場がワイワイガヤガヤ賑やかになった。

24日朝、女性軍の作ってくれた美味しい朝食を頂き出発。


早朝の河童橋からの焼岳 今日の天気は最高だ

昨日偵察済みの所まで直行する。そこからはガレ場を適当に登っていく。人が踏んだらしいところがかすかにわかるが、それでも足元がガラガラと崩れ、とても登りにくい。特徴あるダケカンバの真下から右の灌木帯に入る。


特徴のあるダケカンバ この木が樹林帯に入る目印

頂上から西にのびる尾根のコルを目指して登っていく。コルからの尾根は、急傾斜のヤブ付き岩稜であるが、とりたてて難しいという場所はない。


頂上直下の這松帯ノヤブ漕ぎ

一ヶ所5~6mの垂直の部分がある以外、這松のヤブ漕ぎをして登っていくと三角点のある頂上にポンと飛び出した。


六百山頂上の三角点

眺めが良くないと聞いていたが、木の上に登ったりすると良く見えた。霞沢岳に人がいるのも見える。河童橋が真下に見える。穂高連峰はじめ360度の展望を欲しいままにできた。


同行してくれたG君とK君


霞沢岳方面 よく見るとK1に人間がいるのがわかる


河童橋が真下に見える

女性軍に頂上から電話を入れ下降に入る。例の垂直の部分は懸垂下降した。コルからは登るときとは違った踏跡に入ってしまい、滑りやすい急斜面に神経を使った。あとは転ばぬように注意しながら河童橋まで下った。

小梨平6:06-六百山頂上9:50~10:45-小梨平13:40

女性軍と共に明神までハイキングを楽しみ、K君お薦めのソフトクリームを食したが、中が空っぽで、とてもずるいソフトクリームであった。


夕食前に明神吊り橋までハイキング

夜は食べきれないほどの御馳走で大宴会を執り行う。

25日、予約しておいたタクシーで沢渡まで行き、マイカーにて帰茨した。

3日間とも最高の天気に恵まれ楽しい山行ができた。
                                              ガストンガニマタ

二口山塊・石橋(しゃっきょう)巡り(前編)

2011年09月29日 15時56分13秒 | 山行速報(沢)
二口山塊・石橋(しゃっきょう)巡り(前編)

二口山塊には、北石橋、南石橋、ムジナ森石橋、と3つの石橋がある。さらに二口山塊ではないが、近くにマンモス岩(天狗石橋)、谷山石橋、の2つの石橋があり、私はこれらを含めて二口山塊周辺の5石橋と呼ぶことにした。大行沢からカケス沢右俣を遡行したとき目にした北石橋の素晴らしさに、私はこれらの5石橋をすべて見てみたくなった。

1、カケス沢右俣から北石橋
8月28日に、N、G、S、ガストンの4名でカケス沢右俣を遡行したが、既にアップル君が書いているので、そちらを参照していただきたい。ここでは写真だけを掲載します。


大行沢の遡行


大行沢を行く


北石橋(石橋下はナメ滝になっており登れる)


登山道に北石橋の道標があった


2、ムジナ森沢からムジナ森石橋
9月17日、ガストン単独。山形自動車道古関Pで寝たあと、暗いうちに笹谷ICから一般道に降り、入山点近くの広場に駐車し、薄暗いうちに出発。出発直前一台の車が来て「どちらに行かれますか」と声をかけてきた。彼らは釣師のようで私が登山者とわかると安心したようだった。
ムジナ森沢に入るには尾根を一つ越すのだが、ルートを間違うと壁の上に出てしまう。よく見れば踏跡があるが、薄暗くてよくわからない。入渓後は、登れる滝は登り、単独なのでケガをしないように巻いた方が良いと思ったら巻き、石橋を目指す。
コンター950mあたりから右岸を注意していると思いのほか簡単に見つかった。石橋を潜ろうと斜面を登るが急で結構悪かった。北石橋より立派で岩も硬く、フリークライミングのルートになりそうである。石橋は沢に降りて下から見れば良い、との古い看板があったが、沢までどうのようにして降りればよいのか教えてもらいたいものである。


ムジナ森石橋(下から見上げた)


ムジナ森石橋(上から見下ろした)

小休止後1180mのコブを目指すが、これは辛かった。踏跡があるようなないような急斜面のヤブ漕ぎが続き、テッペンに着いたら座り込んでしまった。ダンコ平、仙台神室、山形神室が手の届きそうな所にある。


仙台神室岳


1180mの頭は刈払いがされていた

一般道に合流するまでヤブ漕ぎを覚悟していたが、あにはからんや切り開きがあり楽に出られた。


右のピークが仙台神室、その左のコブが1180m


途中、仙人沢大滝を見学に行くが水量がなく、見るに忍びない滝であった。


仙人沢大滝(水量が少なくて見るに忍びない)


あとは登山道を国道まで歩き、舗装道路を車に戻る。

車発5:00-ムジナ森沢入渓5:20-ムジナ森石橋7:50~8:00-1180mコブ8:50~9:00-登山道合流9:10-仙人沢大滝10:15-国道286号線登山口10:45~11:00-車着11:40

買出しに仙台のイオンスーパーセンターまで足をのばし、明日の鳴虫沢南石橋の登山基地となる二口キャンプ場にむかう。時間があるので秋保大滝を見学したが、この滝は立派で尾瀬の三条の滝をひと回り小さくしたような素晴らしい滝であった。


秋保大滝


秋保大滝(滝壺近くから)

                                               中編につづく
                                     ガストンガニマタ

西上州 黒滝山

2011年09月27日 20時27分29秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
しばらくぶりにアップします。
9月11日、黒滝山に行ってきました。メンバーはG君とガストンの2名。不動寺の駐車場に車を止め、まずは安全登山を祈願してお参りをする。


黒滝山不動寺にお参り

歩き出し、まもなく馬の背渡りのハシゴと鎖。まあ戸隠の蟻の戸渡りの西上州版と言ったところか。ただ手すりがついているので怖くはない。


西上州の蟻の戸渡りと言ったところか

途中、タマゴタケなどのキノコをみるが採っても崩れてしまうので眺めるだけにする。やがて今日の最高点観音岩に着いた。岩登りの練習でもするのか、下降にでも使うのか、ハーケンとボルトが打ってあった。


観音岩

下降は上底瀬に向かう。降りはじめのナイフリッジはナカナカのもの。落ちたらタダでは済まない。しかしリッジ上を歩かなくてもすぐ下によいスタンスがあるのだが。


ナカナカのナイフリッジでしょう。ここには手すりや鎖はないですよ

あとは急な道を上底瀬に降り、林道から不動寺の駐車場へと戻った。

駐車場8:10-観音岩9:30-上底瀬10:25-馬の背入口11:10-駐車場11:20

今回のもう一つの目的である毛無岩に向かう。ガストンは以前毛無岩に登ったことがあるが、その後の台風で登山道の一部が崩壊したと聞いたので偵察するのである。これも首尾よく目的を達成できたので機嫌よく帰ることにしよう。


毛無岩にあった堰堤 涙とよだれを流し大泣きしているように見えませんか?ナニコレ珍百景ですよね!

もう一つおまけ、帰りに見た興味あるゴルジュ。すでに突破した人がいるようだが、来年の暑いときにでも遊びにきましょう。


どうですか?素晴らしいゴルジュでしょう?
                
                             ガストンガニマタ

筑波山の風景<21> 遠足

2011年09月24日 23時46分49秒 | 筑波山の風景

<筑波山の風景・21>

園児の遠足

筑波山にまつわる伝説や神話は数にいとまがないほどに語り継がれている。
西暦717~724年に書かれたとされる常陸国風土記から現地の言伝え、神話の世界にも話は及ぶ。
そのひとつひとつは当時の人々が故郷の母なる山として筑波山の魅力を伝えるための、~いわゆる身贔屓な~逸話が多い。
少年の頃に聞いた、富士山と筑波山の逸話もそのひとつだ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

天地創造の母なる神のおはなし。

神様が富士山を完成させたとき、あまりの出来の良さに我ながら感動し、残りの材料を放り投げた。
その投げた材料が適当な所にドサッと落ちて固まり、それが筑波山になり、山頂が割れて2つになった。

・・・・・・・・・・・・・・・ 

八百万神の所を旅する母なる神が、富士山に到着する頃には日はもう暮れてしまいました。
そこで神は自らが作った中でも一番のお気に入りだった富士の神に泊ることを頼んでみました。 

ところが、富士の神は、
年に1度の収穫祭の儀式の最中ということを理由に母なる神の申し入れを断りました。  

我が子からこのような待遇を受けた母なる神様はこの仕打ちを恨み、
未来永劫にわたり雪と氷に閉ざされて、信奉者も誰ひとりとして近寄る者すらいない山にしてしまいました。

自分の作った中で最も美しく気高く、なによりも気に入っていた富士の神のむごい仕打ちにすっかりと気を落とした母なる神は
今まであまり気にかけていなかった筑波の神に、同じように一夜の宿を頼みました。 

すると筑波の神は、
「1年で最も大事な収穫祭の儀式のある日ですが母なる神様をお泊めしないわけにはまいりません」
と答えて、食事や酒を振る舞い、丁重にもてなしました。
このもてなしを受けて母なる神の心は晴れ、歓びそこで歌をよまれました。

「いとしい我が子よ 高い筑波の嶺の神の宮よ
天地と共に 月日と共に変わることなく
人々が集い 食べ物も豊かに 
そしてそれが永遠に続くように
そしてそれが日増しに栄えるように
永遠に幸せと楽しみの尽きることないように」

以来、富士山は美しいけれども冷たく、いつも雪をかぶって誰も登ることができなくなりました。 
一方、筑波山は、人々が頂にまで行き交い、歌い、舞い、飲んだり食べたりとにぎやかな山になったのだそうです。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



この逸話は、最後に母なる神様が、見かけだけで判断していた私は愚かだったこと、
心の美しさは外面だけではわからないものだと反省することで締めくくられるわけですが、
今日、筑波山を子供たちが嬌声を上げながら駆け上る姿を見かけ、逸話は時代を越えているのを実感するのである。

sak


赤谷川本谷

2011年09月17日 21時28分58秒 | 山行速報(沢)
赤谷川本谷


「山に行ったらお月様をみてね。きっと笑っているから。」
娘の言葉が耳に残った。
子供ながらに風流なことを言うようになったなぁと歓心。
山行前夜、十五夜お月様はやさしく微笑んでいるように見えた。


入渓点

白毛門登山口で東京のARさん夫妻と合流、1台をデポし川古温泉へ。
赤谷川を目指し林道をヘッデンで行く。

入渓点でヒル退治。
スパッツの奥深く、1匹に喰われていた。
いったいどこから入ったんだろうと驚く。


マワット下ノセン

マワット下ノセンは右岸を巻く。
先日来た時に積んだケルンはそのままだったということは、大水が出ていないということだ。
実際、水量は少ない。


マワットノセン

マワットノセンも右岸を巻く。
前回チョット悪い草つきだったので、ルンゼをもっと登ってから灌木帯に入る。
安定はしていたが、降り口を見失う。しばらく行きすぎ、戻って滝上に出た。


ARさん

そこから巨石帯を行く。
大きな岩や隙間を縫ってクライミング。アップにはちょうどいいかもしれない。
途中から傾斜は増す。まるで巨石の積み重なった大きな滝にも見える。
おおむね右岸を行けば無駄はない。


遠くに望む重鎮

遠くに裏越ノセンが見える。
水量によってその表情を大きく変えるそれは、赤谷の重鎮。

赤谷川本谷は大滝を4つ重ねる。
序盤のマワット下のセン、マワットノセンが門番となり、裏越のセンは本院。
そうして出てくるドウドウセンは、やはり奥ノ院。赤谷の本質がそこにはあろう。
それを越えれば、開けた美しい楽園のような光景が広がる。
とはいえ、4つの大滝は巻くこともできるから、人気が高い。


裏越ノセン

さあ、楽しいクライミングの時間だ。

裏越ノセンは左岸下部の草つきを一段上がってテラスへ。
そこでロ-プをつないで、バンドを行く。


バンドを行く

1P
奥さんリ-ド。草つき岩バンド途中まで。草が茂っていて、岩も湿っているので慎重に。中間支点はキャメと細い灌木。


F滝上のクライムダウン

2P
sak。岩バンドをトラバ-ス、錆びた残置ハ-ケンを過ぎ、バンド終了点からクライムダウン。
足場は見えるけど、ヌメってそうでちょっと怖い。アングルハ-ケンを打ってスリングを垂らして伝い降りる。(ラストが回収)
降りたところに、つぶれたハ-ケン。3ミリスリングで支点利用。
F滝の落ち口へトラバ-スし水流をジャンプで超える。右岸テラスにハ-ケンを打ってビレイ。


3P正面右からリッジを行く


E滝

3P
ARさん。正面リッジを右(滝側)から。
岩は乾いており、快適。途中フェ-スがあり、ここは左側から薮をつかんで、少々強引に登る。
さらに上に4mほどの垂壁。左から巻けばいいのだが、上の灌木にロ-プが掛かって左に振れない。
ここでちょいと苦労し、時間をロス。
垂壁を上がればテラスから右の水流沿いにトラバ-ス。支点構築はキャメ。

4P
sak。D滝落ち口へトラバ-ス。腰から下に飛沫を浴びて水流左、細かいスタンスをつないでいく。
そのうえは右リッジでも、左スラブでも行ける。ハ-ケンと薮支点でビレイ。

5P
一気に開放的な雰囲気。
ロ-プは解いて、スラブをペタペタ行く。
A滝は右のクラックをノ-ロ-プで終了。


A滝あたりは開放的

その上の滝は腰までつかって右テラスに上がってからトラバ-ス。
落ちるといやなので念のためロ-プを出す。
そこを越えると扇沢出合。


今宵の幕場はあの岩より上の小さな台地

時間によっては、奥ノ院と意気込んでいたものの、タイムオ-バ-。
ここは冷静に、幕とする。
幕場は扇沢対岸。オニシダの台地を整地する。少し傾斜があるものの、増水しても安心。
少ない薪を集めてささやかな焚火とシンプルな食事。
沢風に身を委ねる心地よさ。

谷底から見上げる夜空の河に、ひときわ明るい不知夜月。
月明かりに照らされながら深い眠りに落ちていく。

明けて翌日は、ドウドウセンの高巻から。
いつか、きっと。この想いを次に繋げるために巻くべし。


ドウドウセン上の河原が見えた

扇沢を登ってわずかで2段チョックストン。
その手前、右の草付に踏み跡。そこは小沢になっていて、いつしか薮頼りの強引な登りとなる。
尾根上に出たら右へと折れてその尾根を詰める。
途中、露岩がでたら左から巻いてから尾根に上がるが、このあたりシャクナゲが多く苦しい。この巻きの核心であろう。
尾根を伝っていくと、ドウドウセン上の河原が見える。
その河原に落ちていく支尾根へとトラバ-スし、河原に向けて草つきと灌木のコンタクトラインを降りていく。

河原に降りたら、ドウドウセン上部の見学が可能。
A滝とB滝は地下でつながっていてA滝の釜から水が流れ出ない。なかなかの造形に見惚れる。

河原から最初の8m滝を高巻けば、あとは癒しの沢旅だ。







開けた光景に舌鼓。
笹原の山姿が美しい。草原の大地が眩しい。流れる水は清麗にして甘露。
ときに腰まで浸かる釜も困難なく楽しめる。

途中、一面の野苺。地球は美しく、かくも豊か也。そう感じる一瞬だ。


野苺畑

奥の1:1は本流の左へ。途中の小沢を左へ行くと草原へ出た。
「わぁ-っ」と言って次の言葉が出ない。このフィナ-レはナカナカない。


草原に出た

草原の傾斜をスリップに注意しながら慎重に登り、笹薮に入るとものの1分足らずで登山道。
これは凄いねぇ、なんだかねぇ、と皆ニヤニヤしてしまう。


登山道に出た

俎山稜

下山は谷川岳経由で。

下山後の温泉。立待月が微笑んでいた。

sak

二口山塊 大行沢カケス沢右俣

2011年09月05日 10時34分32秒 | 山行速報(沢)
2011.08/28(日) 天気:晴れ
二口山塊 大行沢カケス沢右俣遡行してきました。
メンバー:ガストン親方・N氏・G氏・Appleの4人パーティ。
装備:ザイルφ8.0×30m 2本、アブミ、ハーケン

今回の登山行程は、前夜発車で二口キャンプ場Pまで入り小宴会後仮眠、
6:06発~6:08入渓~6:37下部ゴルジュ3m滝~7:21岩小屋6m滝~8:26-37ゴーロ帯~8:54-9:20二段10m滝~8:44-50ケモノ沢出合~10:24-41カケス沢出合~10:48 8m滝~12:13樋状滝~13:03-10北石橋~13:40カケス沢出合~14:20-48樋の沢避難小屋~15:52-16:00京渕沢~17:12二口キャンプ場Pの1日です。

蚊の猛攻を受け否応無く早くに起き出す。しばし散歩した後朝食をとる。
アプローチ0なので、ハーネス・ガチャ類・ヘルメットを付け出発する。
入渓するとまもなくよく記録写真にでてるU字型のゴルジュが表れる。
早朝の水は冷たいドボンは嫌なので慎重に進む。
後方でドボンの音が・・・思わずニンマリする。
しばらく滑床を歩くとローマの円形劇場のような滝と滝壺が表れる。
エデンの園に出てくるような美しい光景である。
しばし見とれる暇もなく親方はロープを引きサッサカ攀っていく。
この後は長いゴーロ歩きで釣竿を出したいが行程が長いのであきらめる。
京渕沢の大滝を右手に眺めると、まもなく2段10m滝に出会う。
水流左側を攀り滝上でハーケンを打ち確保、滝壺左より回り込んで水流左側を攀る。
美しいブナ原生林の中を延々と滑床を歩く。ここが大行沢のゆえんであろうが、長いので飽きます。

カケス沢出合にて休憩と行動食をとり、ミニ滑床を登って行くとまもなく小滝が表れる。
フリーで攀るにチト悪いので、2m滝・3m滝共お助け紐出動。
ゴルジュ帯に入ると8m滝は左側カンテ風草付きを登り釜左灌木で確保、釜を渡り右側草付きを登る。
小滝を難儀しながら越えていき3m樋状滝は突っ張りで登る。
この後も小滝が出るがフリーで攀るにはチト悪いし時間も押してきたので登山道に出るべく高巻するが、これが裏目にでて大きく時間ロス。
登山道より北石橋に到着し記念撮影完了後ただちに下山する。
普通は登山道を登って手前の沢を降りて北石橋をくぐるようである。
本流に戻り滑床を歩き6m滑滝を超えると樋の沢避難小屋に到着する。
ここで遡行終了し登山道で下山する。




苔むしたゴルジュ帯です。ころあいの斜度がヘツリをしてしまいドボン多発地帯である。水流を歩いた方が早い。




赤茶けた岩質の滑床です。水も澄んでいて快適な沢歩きができます。




大きな岩小屋がある6m滝です。大行沢一番の美しい滝かなと思います。左側を直登します。




2段20m滝の一段目です。水流左側より取付き、水流に向かって斜めにバンドを攀ります。




2段20m滝の二段目です。両方登れると思うが今回は水流左側を登る。




ブナ原生林の中の滑床。マイナスイオンを浴びての遡行ができます。




カケス沢右俣のゴルジュ帯の8m滝です。左側より巻ぎみに登りましたが足場は悪いです。




カケス沢右俣の3m樋状滝です。突っ張りで登れますが、大股開きは中高年にはきついのでフッド&ヒップで登ります。




お助け紐でビレイするガストン親方。足場の悪い中理想的なフォームで確保しているのは流石です。




北石橋の下を流れる滑滝です。中国にあるような立派な石橋なので一見の価値ありです。




北石橋の上部です。橋の上を渡ってみたかったが、時間も押してきたので見送る。




6m滑滝です。ここを越えると樋の沢出合です。時間切れでここで遡行終了です。

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