acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

藤坂ロックガ-デン

2011年12月26日 22時07分18秒 | 山行速報(フリ-)
藤坂ロックガ-デン

12/23、岩登り+アイゼン登攀で藤坂ロックガ-デン。



参加者はガストンさん、NAKさん、appleさん、ABさん、GRさん、Sくん、sakの7名。
前夜発組のガストンさん、appleさん、Sくん、sakは道の駅・三毳で車中泊。

朝は普段よりゆっくり起きるという、とってもゆとりのあるスケジュ-ル。
道の駅では、朝日の中にサンタさんに扮したライダ-が集合。総勢20名ほど。中にはトナカイさんも。朝からとても楽しい気分。

よく考えると藤坂は茨城県南から近い。
御岩山や古賀志より時間的にはたぶん最短の岩場ではなかろうか?



駐車場に着くと、すでに朝発組が岩場に行っている様子。
5分ほどで岩場に着く。
このアプロ-チも短くていい。

西壁でそれぞれの課題を中心に思い思いのクライミング。

NAKさん、ABさん、GRさんはクライミング中心に
ガストンさん、appleさん、sakはアイゼン登攀を交えながら。
Sくんは初の岩場。支点の作り方や懸垂下降、つるべ登攀とコ-ル練習をしながらも意欲的にクライミング。



sakは、南稜-凹状岩壁-クラックアラカルト-藤坂基準-小町ハングののちアイゼンで、アイゼンロック-パピヨン岩稜。
風が強く、午後、西壁が陽が届かなくなると、とても寒い。
この後の偵察を考慮して、3時前には岩場を後にする。

藤坂ロックガ-デンはすばらしい岩場であった。
アプロ-チも近いし、ル-ト難度も初級から中級がメイン。
年間1000円の管理費はかかるのだろうが、この支点管理やル-ト管理を考えれば当然だろう。
このご時世、アイゼン登攀するのは肩身の狭い思いをすることもあるものだが、どこでもOKだそうだ。
ま、登れるものならネ。(笑)

100岩では43ル-トとなっているものの、最新では60本近くまで増えているらしい。
登録のときにル-ト図をいただく。
ガストンさんがその昔来た時は、西壁の上部のみが登攀対象であってそうだ。
その変貌ぶりたるや、ともかくも斎藤雅巳氏の労に感謝なのである。



その後は佐野に偵察。
ううむ。なかなか・・・。景色が良すぎるなぁ。

その気になった方はsakまで。

sak

裏妙義・木戸壁右カンテル-ト

2011年12月16日 22時23分43秒 | 山行速報(アルパイン)
裏妙義・木戸壁右カンテル-ト



妙義山といえば、天を衝く岩の峰々。
あれだけの岩壁はなかなかない。
表妙義、裏妙義とも縦走路が築かれているが、鎖場の連続でなかなか気は抜けない。

しかし、アバタ状に加えてその脆さはクライミングの対象にならず、クライミングを楽しむ者にとっては残念至極なわけだ。
どうやら妙義山は安山岩の溶岩、凝灰岩、礫岩で出来ているらしく、700万年前の噴火で出現した。
その後、風化・浸食し現在の荒々しい山容になったものらしい。
荒々しい山容=風化・浸食が激しい=脆い・・・とまあ、そういうわけだ。
その妙義にあって、クライミングできる往年のル-トが近年整備された。



興味を持っていたところに、ガストンさんのお誘い。
さすが、ガストンさん。アルパイン魂のハ-トをガッチリと掴んでいらっしゃる。(笑)

国民宿舎裏妙義のフロントに駐車許可をいただき、丁須の頭に至る登山道、籠沢コ-スを40分ほど歩く。
右手に岩小屋が見える。これが木戸壁である。
岩小屋を正面に見て右へと進むと、岩壁も終わろうかというところにボルトが打ってある。これが取付。



1P・リ-ド
フェ-ス直上。炭団のホ-ルド、いわゆるガバが多くフリクションも効く。
しかし、予兆なく剥離することもあるので慎重さは持ち合わせたい。

2P・フォロ-
凹角~フェ-ス。ボルトが整備されておりそれを辿る。
想像以上に立ってはいるものの、ホ-ルド、スタンスは多いので楽しい。



3P・リ-ド
フェ-ス直上。右にリッジ。リッジ向こうにロ-プとカラビナ残置。懸垂下降で回収できなくなった残骸か?
このあたりからイワヒバが多い。これがちょっと曲者なので注意。松の木テラスまで。

4P・フォロ-
右上し少しかぶったカンテ。核心でもあり痛快なところでもある。



5P・リ-ド
フェ-ス。階段状で容易。切れ落ちているので高度感があり気分がいい。
かぶった上部城塞手前まで。ここでボルトは終了する。

6P・フォロ-
上部城塞は支点が取れれば右の凹角もありかなと思うが脆そう。
セオリ-通り左にトラバ-スし、薮とイワヒバの詰まったルンゼを行く。支点は立木だけ。
炭団ホ-ルドと両足ツッパリで越えていくが、薮がうるさい。これを整理したなら、なかなか痛快なピッチになることだろう。



7P・リ-ド
正面の切れたリッジへ上がる。
正面に3本の凹角、右側壁にも浅い凹角。いずれを登っても行けるのだろうが、支点はない。炭団岩で最低限取る。
右側壁中ほどの真中凹角を行く。リッジはアバタ状のナイフリッジ。リッジ終了後、立木でビレイ。



8P・フォロ-
薮の先に岩峰が見える。折角だからとロ-プを伸ばす。
簡単な岩峰を左へと回り込んで直上すると、見晴らしがいい岩塔。木戸壁の頭といった雰囲気。

木戸前ルンゼやその向こうの岩壁、丁須の頭を横から望む。なかなかいい景色だ。
しかし、決して固い岩では無いこのル-ト。いにしえの初登者はもちろん、整備した方々に感謝である。

下りは木戸前ルンゼや北籠沢を下降する案もあったが、同ル-ト懸垂下降で。
炭団岩やイワヒバがロ-プ回収の妨げになるので、ロ-プ一本で短めに。



先日の降雪で北側斜面は雪が残るものの、南面の木戸壁はぽっかぽかの日和。
思いのほか面白い登攀だった。
ガストンさん。この勢いで年内にもう一本、いかがですか?

sak

二子山中央稜

2011年12月15日 10時23分15秒 | 山行速報(アルパイン)
二子山中央稜

12月。
まだまだ、クライミング。



所によっては雪の予報もチラホラ。
ここ、二子山も夕刻からは雪マ-ク。
二年ぶり3度目の二子山中央稜。それまでに片づけなくては・・・・。

GRさんと茨城を早朝出発。
天気の具合が心配ではあったものの、時に晴れ間も覗く上々の具合。
さっさと準備をし、股峠、祠エリア、ロ-ソク岩を経由して取付。
GRさんからスタ-ト。



超メジャ-ル-トなのでル-ト仔細はともかく、なかなか手ごたえが・・・。
あれ?こんなはずでは・・・。(汗)

ということで、核心はきれいにAOの憂き目。
修行が足りん!!!

しまいにカメラの調子も悪く、写真も数枚限り。
なかなかうまくはいかないみたいだ。



しかし、この核心はカムが精神的に効く。

<~この記録を読んでいる未来の自分へ~>

二子中央の核心中間部に#1~3。これ大切。
自分の声を信じてっ!

<~心の叫び~おしまい>

この前半のグダグダさを払拭するかのように後半の快適なクライミング。
やっぱりこうでなくっちゃ!

終了点では下り坂の雨雲が低く垂れこめ、雲海に両神山が浮かんでいた。
あとは雨が落ちる前にと急ぎ足で駐車場まで。再登を誓って。

sak

鹿沼・岩山

2011年12月14日 12時44分30秒 | 山行速報(フリ-)
鹿沼・岩山



過日、鹿沼の岩場でクライミング。
ほんとは古賀志山へいく予定だったんだけど、車中で鹿沼に簡単な岩登りができるゲレンデがあるとの話が盛り上がり行ってみることになった。




アプロ-チは10分ほどと気軽だが、山道までは知る人ぞ知るといった雰囲気。
かの大谷石が山を形成しているらしく少々脆いようなものの、それでも欠けることはない。



ル-ト図などはないので、適当にトップロ-プなど張りつつ、数本取付く。
ハイカ-が岩稜に少々興奮しながら登ってきた。
もの珍しそうにしばらく眺めていたが「どこを目指して練習しているのか?」の問いにうまく答えられない自分がもどかしくもある。

日向ぼっこなどしながら弁当を平らげる。
話は核心を突くようなそうでないような。
こんなクライミングもいい。



午後、ABさんと数本も登ったところで雨が落ちてきた。
とっついているル-トをリ-ド、フォロ-で登って今日は散会。

しかし、いまさらながら思うことがある。
それは、「クライミング中というのは無である」ということ。
空洞です。無心です。でもって次の一手に集中します。

バリエ-ションル-トというのはある意味無限です。
無限だからこそ迷うこともある。
まるで生きる道のよう。
説教くさい話はともかく、山を、次のル-トを探し出すことが指針となる。
帰り道、お気に入りの珈琲はいつもより苦く、そして旨かった。

sak

登攀魂!!!

2011年12月07日 23時01分56秒 | 会員日記
登攀魂!!!

先日、めでたく新規入会したSくん。
今日は初めてロ-プを使ったクライミングを初体験。
人生で誰しも一度しかない記念すべきクライミングデビュ-の日となった。



新規入会のメンバ-に行う、クライミング初歩の初歩講習会。
場所はつくばのクライミングジム「スポ-レ」で。

ということで、今日のメニュ-は・・・・。
ハ-ネスのつけ方、ロ-プの結び方、トップロ-プクライミング、トップロ-プのビレイ、クリップの練習、リ-ドクライミングまで

覚えることがいっぱいあって大変だと思うけど、あとは自宅で復習して覚えてね。
まぁ、何度もやることで自然と覚えちゃいますけども。

あとは、理屈なしに登れば登るほど身に着くのだ!
皆がうらやむ若さを持ってすれば、一年でかなり登れるようになるはず。
継続は力なり、だ。

ということで、一部の会員はお気づきの方もいるようですが、クライミング事始め「登攀魂」(会員限定)を作りました。

入り口は<カテゴリ-:クライミング事始め「登攀魂」>をクリック
※パスワ-ドはいつものです。サムネイル表示になるので、画像をクリックすれば大きくなります。

本当に初歩の初歩です。
新規入会の方の予習、復習のお役にたてればという程度です。

肝心なことは、現場で実践ね。これ一番。
とはいえ、現場でロ-プの結び方から始めるのでは時間がいくらあっても足らんっ!
事前に「これだけは覚えて来てねっ」というためのものです。

作ったばっかりなのでうまく伝わるかどうかは・・・・謎。
Sくんにわかってもらえれば、合格ですな。
そんでもって、早く本チャンに行けるようになれば、sakもパ-トナ-が増えるわけでウレシイ。
そうそう、パ-トナ-は育てないトナ-。(笑)

sak

ナ-ゲル祭

2011年12月06日 14時43分57秒 | 会員日記
ナ-ゲル祭

12月3日、茨城、東京合同のナ-ゲル祭がつくば市の六斗の森で執り行われた。
弱冠25歳から御大78歳まで、24名の参加。
当会の歴史を感じる場面である。



本年の無事とこれからの安全祈願をご祈祷。
神式のご祈祷は東京の連合艦隊隊長より。
御神酒に榊、祝詞となかなか本格的。
・・・・!
かぶっているのは・・・本格的?



あとは宴へとなだれこむわけですが、食べきれないほどの小料理とつまみ。そして多種多様なアルコ-ルが並んだ。
昔話に今度の山行の話、これからの山や会についての話に花が咲く。

同じ目標というかベクトルを持った者たちの話は尽きない。
山にまつわる社会環境は変わったものの、今も昔も詰まるところは山仲間のスバラシサだ。



とはいえ、昔話ばかりでは山の会が廃る。
これからの話をしようではないか!
「目標を持って山に行く」ことを継続していくことの困難さは幾多ある山岳会の課題でもあろう。
代表のガストンさん曰く、「山岳会は、山に登ってナンボの世界」
色や形は様々あれど、どんどん山に行って、新しい仲間を増やそう!

・・・・。ということでACC-J茨城では新しい仲間を募集しています。(笑)

いろんな会員たちの夢や目標に触れるのはいい刺激だ。
ときに「自分好み」に偏重、増長してはいないか?自分にブレ-キをかけてはいないか?
心の裡で反省させられる場面も。
そうしてなんだか無性に山に行きたくなったりするのだ。

sak

妙義山(相馬岳)

2011年12月03日 11時57分04秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2011.11/27(日) 天気:晴れ

妙義山(相馬岳)登山をしてきました。
メンバー:単独。
装備:補助ロープφ6.0×12m(使用せず)


今回の登山行程は、早朝発車で常磐=北関東=関越=上信越自動車道を走り松井田妙義ICで下車し妙義山中間道Pまで入る。
9:34発~9:45-50中間道~10:24タルワキ沢分岐~11:12コル~11:27-49相馬岳~12:00コル~12:18天狗岩~12:33コル~13:01タルワキ沢分岐~13:27中間道~13:32登山口の1日です。


前回に続き草津白根山の現場監理の仕事があり、月曜日なので前日にどこか登って翌日仕事をする日程で計画することにする。
いろいろ候補を検討してみたが妙義山は中間道は歩いたが最高峰は登ってなかったので相馬岳チョイスする。
そして軽井沢で星野リゾートのクリスマスライトアップを見て行くことにする。

道の駅みょうぎに着くと季節外れで閑散としてるかと思いきや、けっこう登山者がいます。
前に桜の時期に来たときの混雑にくらべれば空いているいえるが、人気にある山なんだと再確認した。
中間道駐車場まで車を移動し、特に準備もないのでササっと出発する。
登山口から熊出没注意の看板がやたら目につく。そんなに出るのかな~と思いながら中間道へ。
中間道は前にも歩いているのであまり感動は無い、そんな訳で見晴台はすべてスルーする。
タルワキ沢分岐もネットで調査済なのですぐ見つけることができた。
特に疲れもないので休まずサクサクと登る。ペンキマークもしっかりあるので迷うこと無く進む。
途中クサリ場が二ヶ所あるが、ぜんぜん危なくない。
もっと険しいところあるんじゃないの?と思っているうちのタルワキ沢のコルに到着する。
疲れてないので、いざ!相馬岳へと稜線を登ると、野鳥たちがエサをつばんでいる。
本当に間際までいかないと逃げない野鳥で人慣れしているのだと思う。
ここも危ないところは無く山頂に到着する。ここでおにぎりとミルクティーでランチをとり一服する。
時間もあるので天狗岩を登っていくことにする。
途中の西肩で大ノ字から登って来た登山者に先の様子を聞くと腕が疲れて大変だと言う。
ほんとかな~?と思いながら明日字を上手く書けないと仕事にさしつかえるので予定どおり往路を戻ることにする。
いま考えれば行っても大丈夫だったかなと思うけど、また行けば良いのさ!
下山後「もみじの湯」で入浴し、万座ハイウェイのチェーン脱着エリアまで行き車中泊、翌日現場まで行き仕事をする。




中間道駐車場の案内板です。イラストでわかりやすく描いてあります。




中間道にあるタルワキ沢分岐です。注意してあるかないと見過ごしてしまいそうです。




タルワキ沢の道です。夏だと薮がうるさいような感じですが危なくないです。




この岩の間を登るとタルワキ沢のコルに出ます。思ったほどの勾配は無いですし、ペンキマークがあり道は判りやすいです。




相馬岳▲1,104mです。コルから稜線沿いに登ると20分ぐらいで到着します。周りはまばらな林で展望は今一です。




山頂からバラ尾根と金洞山の尾根が見渡せます。大分険しそうですが行けそうな感じですね次回の楽しみにします。




天狗岩に行く途中の西肩より見える裏妙義山です。こちらも険しそうですが興味をそそられます。




金鶏山と富岡の町並みです。薮で良く見えませんが足下がスッパリ切れ落ちています。




西肩から見た相馬岳です。まばらな林の中右端に三角点があります。

by Apple

立山初滑り

2011年12月02日 22時58分33秒 | 山行速報(山スキ-)
2011年11月23-26日 Nak
 以前、富士山を滑ったときの知合いの人たちと立山の今シーズン初すべりに出かけた。行く前の週末はまったくというほど雪がなく、多くの人が宿をキャンセルしたらしい。でかける4日ぐらい前から雪が降り出し、出発前夜はほとんど寝ることもできない忙しさだったが、さあ、どれくらい積もっているだろうか?。

 23日の入山日午前中は天気が良かったが、正直がっかりするほど雪が少なく、岩ごろごろの斜面を眺めて、雷鳥沢テント場前の斜面ですべるだけとなった。その日の午後から丸2日半は吹雪が続き、雷鳥荘の前の斜面を2、3時間滑っただけである。



室堂から、奥大日岳

 下山する26日にようやく晴れ、いやいや上の写真のように快晴である。
3時間ほどしか時間がないので、一の越から雪の溜まっていそうな浄土山東面の谷を滑りに行った。雪は程よくしまり、快適に登る。だが、浄土山は岩だらけである。


浄土山の北東側斜面


立山雄山

北西風の風下になる谷の左岸はまあまあ積もっているが谷の芯から右岸側は岩だらけ、一見きれいでもすぐ下に岩があり、板がガリッとなる。浄土山に到着し、剣や立山を眺めてゆっくりしたかったが、休まずに下る。雪のちゃんと積もっていそうなところを最初はちまちまと降りた。雪質は抜群、今シーズン最高!かもしれない。祓堂からは広い斜面を岩にぶつからないようにかつなるべく大きなターンで玉殿付近まで一気に滑走、雪はよく滑り、あっという間だが最高のひと滑りであった。






玉殿岩屋付近から振り返る:

今日、入山してきたうれしそうなスキーヤーやボーダーを横目に室堂に下山した。