acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

子持山・獅子岩南壁

2024年04月22日 14時59分08秒 | 山行速報(アルパイン)

2024/3/28 子持山・獅子岩南壁

久しぶりの獅子岩南壁
sztさんと

以前一緒に来たよね、という話題となり指折り数えてみる
そうすると、お互い4回目だった
やはり、良い岩場は何度来ても良いものなのだ

倒木があって1号橋の手前から歩く

2月はあれほど暖かかったが、3月に入ってめっきり寒い日が続いた
今日もどちらかというと、曇天模様の寒い一日
鼻をすすりながら屏風岩の基部を登っていく

左に獅子岩が見えたら踏み跡に乗ってトラバース
基部で身支度を整える
下部のルートは乾いているものの、数日前の降雨による染み出しで上部スラブを行くあたりがどうも怪しい
なんならツララが見て取れ、たまに小さな氷屑が落ちてくる

ということで、鼻をすすりつつsakからスタート

寒さに加えて、冷えた岩に指先は途端に凍える
吐息で温めながら行くが、感覚に不安

短めに切って、バトンタッチ
sztさんも指先感覚に苦労していた
フレークの所は内部が濡れていてちょっと嫌だったけど、このルートで一番楽しい(と思っている)

次のピッチで緊張させられたけど、なんか来るたびに緊張度が増しているように感じるのは、
相対的なものだろう。

ちなみにこのピッチをリードしていたsztさんが中間支点に残置されていたビナを回収
おそらく、ここから撤退したのだろう
今日は乾いていたものの、この先嫌な予感しかしない

次のピッチは直上スラブを乗り越えるか、左の藪に入るか
もちろん、左の藪に入るにはびしょ濡れトラバース&ドロドロ草付きを行かざるを得ない
直上は見る限り乾いているが、その先は見えない

結論として直上を選んだのだけれど、スラブ上は濡れていて明らかに楽しくなさそう
念のため、と渡された残置ビナでロワーダウン
あとは懸垂下降で取付きまで戻った


何かを手に入れたいとき、自分は代わりに何を差し出せるのか
それに見合うだけの価値が自分にはあるのか

同じ道標を行く仲間との時間は尊い


sak


動画も

 


八ヶ岳東面・天狗尾根

2024年04月16日 17時30分28秒 | 山行速報(アルパイン)

2024/3/16-17 八ヶ岳東面・天狗尾根


事の初めはひと月ほど前
山岳会の例会で「泊付、冬山バリエーションに行ってみたい」と持ち掛けられた

自立した岳人育成に、バリエーションへと向かう機会創出は先人の勤めでもあろう
そう思い、日程調整した

八ヶ岳東面の天狗尾根は、初級冬季バリエーションとして人気が高い
静かなアプローチ、樹林の登り、そしてワンポイントながらロープを出しての登攀もある
トレースがなければ奮闘的な山ともなり、冬季バリエーションの養分は高めだ

メンバーは4人
skmさん、azmさん、nksさん、sak
登攀計画はskmさんがリードでフィックスを張って、セカンド・サードはアッセンダー
最後にsakがフォローで回収という算段

初日は美しの森から出合小屋まで
意外と多い積雪、踏み抜きに苦戦しながらも、トレースが拾えた

出合小屋で荷を解いて天狗尾根の取付きまで偵察
先行が入っているようであった

水を確保したら自由時間
ココヘリアプリを実験してみたり、ビーコンの使い方講習をしてみたり
一通り済んだら明るいうちから一杯やる
そうしながらも明日のプラン共有は忘れずに
2パーティーが小屋を通過し、この先で天幕を張るとのことだった

早々に夕食の支度に入り、腹ごしらえ
今宵のメニューは具材たっぷりチゲ鍋
ベース方式はこれができるからいい

夕刻、3人パーティーが到着し、今日の出合小屋は2パーティ、7人
目指すは旭岳東稜とのこと
お互い、翌日は2時4時と確認

明日に備えて18時頃シュラフに潜る
寒気もそれほどではなく、夏用シュラフでも十分眠れた

2時起床
目覚めのコーヒーをすすりつつ、朝ラー(朝のラーメン)高カロリーバージョンの準備
それぞれに身支度を終え、旭岳東稜へと向かうパーティーを見送って我々も4時出発
今日の山行成否はタイムキープにかかっている
余念なく意思は伝える

寒気はそれほどでもないとはいえ、雪は締まり歩きやすい
トレースもしっかり残っていて、ただひたすらに足を前に出すだけだ

隣の尾根に、ヘッデンが揺れる
無言でエールを送る

カニのハサミあたりで展望が広がる
そして風が強い
おそらく稜線は暴風だろう

カニのハサミをトラバースして岩場をひと登り
その先に最初のロープポイント
足元の切れ落ちた岩の基部を右へトラバース
そしてルンゼを直上
タクティクスは昨日申し合せておいた通り

そこからいくつか岩場を通過すると、大天狗が立ちはだかる
トラバースして基部でロープを出す

あとはガスに見え隠れする小天狗の基部岩場を左から巻いてひと登りで登山道
ここで11時
なんとかタイムキープできてホッとする

しかしながら流石に稜線に乗ると風が強い
雲が下がってきており、視界も遮られてきた
4人がバラけないよう、粛々とガレ場を下り西風に叩かれながらツルネを目指す

ツルネ東稜に入ると風が稜線によって遮られ、嘘のように穏やかとなる
雪が舞い落ちてきたが、おそらくこれは稜線の雪が飛ばされたものであろう
しっかりしたトレースも刻まれており、ほっこりした気持ちでボトボトと下る

急場が一段落したところで一休み
ダンゴがひどいので、アイゼンを外す

あとは小屋までワンピッチ
稜線で風に叩かれ、時間を要したが明るいうちに小屋に戻ることができた

撤収を終え、あとは駐車場を目指すだけ
なんだけど、緩んだ悪雪に苦労して結局ヘッデンを出すことになった

機会創出と体験は自立した岳人育成の出発点
統率の意思、時に厳しく留意点は伝えた

あとは主体的な学びの実現
山行を消費して終わるのか、この先に臨むのか

Where there is a will, there is a way


sak

↓動画も


アイスクライミング2024 備忘録

2024年04月11日 19時32分33秒 | 山行速報(雪山・アイス)

アイスクライミング2024 備忘録

標を目指す
新たな景色を見るために

この一手は次に繋がっている
そうして、こう思う
やっぱり山は良い、と

最後に残る原動力はやはり「好き」なのだ

 

ブログ記事まとめ

八ヶ岳・広河原沢左俣

足尾・松木沢名無し沢

西上州・仔犬殺しの滝

小川山・唐沢の滝

八ヶ岳・南沢小滝


↓動画も