acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

青空の下の谷川岳南稜

2019年06月13日 20時14分20秒 | 山行速報(アルパイン)

谷川連峰 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜

2019.5.25(土) 天気:快晴

メンバー:sak(CL),szt(SL),りりぃ,isi,ta2

装備:登攀具一式,ロープ(8.1mm×50m)×2,ロープ(8.6mm×50m)×2

5/24 21:30石下発→0:30ベースプラザ駐車場着(泊)

5/25 4:00ベースプラザ駐車場→5:20一ノ倉沢出合発→6:31中央稜取付き着→7:01南稜テラス着→11:10南稜登攀終了→12:00頃6ルンゼ下降開始→14:22南稜テラス発→16:30一ノ倉沢出合着→17:45基点P

 

 話の流れで,あれよあれよという間に2週連続谷川でクライミングをすることに.しかも当日は5人パーティというやや多めの編成.わたしとしては,南稜は三回目.登っているからと言って,一ノ倉の岩壁はいろいろな意味で気が抜けないのだけれど,当日はそれなりの緊張感を持って,山登りに臨むことができたかな...?

一ノ倉沢出合に来てみれば,前週とは大違いのいい天気.一ノ倉の壁でモルゲンロートがみられるとは,,私にとっては一番最初にここに来た時以来だから4年ぶりの景色のはず. もうそんなに時間が経っているとは,,,月日が経つのは早いものです.

いい眺めでございました. 

1週間の間に,大雨が降ったり30度以上の日が続いたりしたら,出合の雪はだいぶ減っていました.そんな変化を見ることができたのも収穫と言えるのでしょうか?前週同様,雪渓を登り,テールリッジを登り,中央稜の取付きで休憩を取りつつクライミングシューズを履くことに.前の週と違うのは移動が南稜テラスまでということと,気持ちのいい朝日で日光浴ができたことといったところでしょうか.

雪渓は途中で軽アイゼンを出しました.そうしないとツラいよね.

テールリッジより.もう少しで中央稜の取付きです.

南稜は先行が2パーティ.この天気の割には空いてるのでしょうか?

我々は,isi-りりぃ組,sak-ta2-szt組の2組に分かれ登攀開始.先行隊はisiさんが全ピッチリード.後発の3人組は草付きが終わったところでリードをチェンジ.そんな作戦でおもいおもいに岩登りを楽しめたのではないでしょうか?

南稜テラスより1P目.

ばぁ~~っ..

岩はカラカラでございます.

馬の背リッジより.せっかくなんですから後ろを振り返って高度感を堪能してくださいね~~

最終ピッチ.ひたすら青空だぁ~~

最終ピッチ終了点より.もう少しで終わりですよ~

予定通り,私は草付きを過ぎたところからリードを担当.馬の背リッジってこんなに難しかったっけ?あれれ,最終ピッチまさかのA0??なんて,,とハラハラした気持ちを抱きながら,事前の予想通りリードのクライミングにはそれなりの緊張感が漂います.やっぱり入門ルートとはいえ南稜は侮れませんねぇ...

終了点まで来てみれば,南稜の先行パーティが下降の準備をしていたり,中央カンテのパーティが降りてきたり,南稜に取付いた後続パーティに追いつかれたりと,これもある意味想定通りの混雑ぶり.こんなにいい天気ならそうだよね.

そんな事情もあって,我々は終了点から踏み跡をたどり上部の台地状の安定したところで小休止.我々は栄養補給や水分補給をすすめます.

この一杯がたまりません!

のどを潤したところで,再び南稜終了点まで移動.ここの草付きの下りは慎重に.落ちたら止まりませんからね.

下降は6ルンゼ.いつもの所でピッチを区切り,危なげなく南稜テラスまで懸垂下降で通過します.

下降は6ルンゼ.ようやく少し慣れてきたかな?

ここまでくれば,南稜テラスまでは問題ない??

南稜テラスでデポしたアプローチシューズに履き替えて,まずは中央稜の取付きまで下ります.

ここから中央稜の取付きまでが意外と嫌らしいところ.前週に比べれば,鎌形ハングの下の雪渓は小さくなって岩の濡れ具合もだいぶましになってきましたが,油断をして転がるとアウト.なのでこの日は25mを懸垂下降して難所の通過をすることに.ところがこの懸垂ポイントで落石!誰もケガはしませんでしたが,全く気を抜けません.

烏帽子スラブは素早くかつ慎重に抜けたいポイントであることには変わりなく,登山で大切なのは”スピード”ということを実感するのでした.

このあと落石がありました.くわばらくわばら.

中央稜の取付きまでの移動でも,この日はロープを出しているパーティが多く意外と時間を取られます.テールリッジでも途中2回懸垂で下り,一ノ倉沢の出合まで下ってきてようやく緊張から解放されるのでした.

テールリッジの下りも意外と侮れないんですよ~

一ノ倉沢出合.雨と暑さで雪って溶けるのね.

谷川岳一ノ倉沢,いつ来ても緊張感が漂ってますねぇ.次に来る機会はあるのでしょうか??

 

szt

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風の谷の谷川岳中央カンテ

2019年05月24日 07時05分41秒 | 山行速報(アルパイン)

谷川連峰 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ

2019.5.18(土)  天気:曇り/晴れ

メンバー:szt(CL),isi

装備:登攀具一式,ロープ(8.1mm×50m)×2

5/17 20:00つくば発→(佐野藤岡ICより高速利用)→23:00頃 谷川岳無料駐車場着(泊)

5/18 3:00基点P→4:30一ノ倉沢出合発→5:58中央カンテ登攀開始→7:10頃4P目開始→9:17 7P目開始→11:00終了点着→11:55南稜終了点上部テラス着→12:30頃6ルンゼ下降開始→14:10南稜テラス着→14:40中央カンテ取付き→16:00一ノ倉沢出合着→17:20基点P

 

 雪山登山はひとまず前週まで.5月の谷川は雪渓が続いてアプローチが楽.陽も長くなっているし,新入会のisiさんがまだルートを完登したことがないということなので,登ってみよっかな~と思っていた中央カンテに行ってきた.

中央カンテは,一ノ倉に入ると南稜,中央稜とともにたいていは取付いている人気ルート.先行パーティがいると落石が怖いので,出発は早めの3時の作戦.

一ノ倉の出合に来てみれば,「雪が多いんじゃない?」と感じたのは気のせいか?思い起こしてみれば,5月の時期にここへやってきたのも3年ぶり.月日の経つのは早いものです.

一ノ倉の出合より.この日はガスが多かった.

テールリッジに取付く頃には,後続パーティはすぐそこに.

中央稜の取付きに直前で後続の3人パーティに先を譲る.今日のルートを尋ねると,南稜とのこと.どうやら中央カンテは一番手で登れるみたい.早出の作戦が功を奏しました.中央稜の取付きでクライミングシューズに履き替え,中央カンテの取付きへ移動.6時ちょっと前に登攀開始となりました.

4P目をリードするisiさん.なかなか晴れ間が見えません.

チムニーの直前で4P目を終了.

6P目の構築した終了点.6P目は少しだけルートが外れたもののナイスリカバリーでした.

7P目のコーナークラックを抜けたところ.楽しめましたでしょうか? 

8P目を登るisiさん.このころには陽が差してきました.

終了点直前より.陽は差していますが風は強いのです.

11時頃,終了点到着.下降は岩の向こう側へ.

終了点より,朝日岳,笠ヶ岳,白毛門.夏の景色,とまではいかないかな?

奇数ピッチは私が,偶数ピッチはisiさんが担当.事前の予習が功を奏したのか?概ねルートを外すことなく11時頃には終了点へ.5P目の終了点辺りからは,南稜に大パーティが取付いたことや中央カンテに後続が2組入ったことがよくわかった.ガスは中間部辺りで切れ晴れ間は指すものの,終始風が強く2人とも上着を着ての登攀となった.

ルートの印象としては,ポイントに残置ハーケンや支点がまずまずあって人気ぶりがうかがえる.核心の7P目は残置ハーケンがなければあんなに攻めたムーブはできないだろーな~,と開拓した先人の遺産に感謝する.

終了点から懸垂下降してさらに1P下ったところ.こうしてみると立ってるね.

南稜終了点上部より.肩から懸垂したんだよね~.

南稜終了点の広いテラス.ここに出たときはホッとしました.

烏帽子岩の基部の終了点からは,岩を超すようにして懸垂下降.途中空中懸垂となりますが,ロープ2本なら余裕で下まで降りられます.下降したら対岸の少し古めの支点でセルフビレイ.ここからクライムダウンとなりますが,岩は乾いているとはいえバランスを崩すと止まらないので,念のためもう1P懸垂で下ります.

本来は笹薮と岩のコンタクトラインをトラバースしていけば南稜の終了点上部に出られたのですが,下に向かって微妙に踏み跡がみられるようにも見え途中で見つけた支点で確保しながら目的地である南稜の終了点をウロウロと笹薮を掴みつつ探します.

結局,一旦下がったもののトラバースしたのち少しだけ登り返して,南稜終了点上部と思われる広いテラスに到達.ロープをしまっているうちに,南稜を登っていた大パーティの1人が顔を出し,いま自分たちがいるところが南稜終了点の上部であることを確認してホッとするのでした.

小休止の後,6ルンゼを下降.途中で先行する大パーティから先を譲ってもらい,南稜テラスまではまずまず順調に下降します.ここでクライミングシューズからアプローチシューズに履き替えて移動となるのですが,鎌形ハングの下になかなか大きな雪渓が乗っかっており,そこから滴る水で中央カンテの取付きへトラバースするまではけっこう気を遣っての移動となりました.

中央カンテの取付きには14:40着.下降って気を遣いますよね~

中央稜の取付きを過ぎれば,あとはだいぶ楽になるだろうと思っていたものの,テールリッジ途中のトラバースで先行パーティがロープを出して下っている.少し待っている間に,よくよく考えてみれば風も強いことから,我々も念のためロープを出して50m下降する.

その後は順調に下り,テールリッジから雪渓に乗って一ノ倉の出合に着いたのは16時.駐車場で登攀具を外し,車に戻ったのは17時過ぎ.出発が早かったからもう少し早く降りれるかと思ったけど,やっぱり下降に時間がかかりますね~.

一ノ倉沢出合の雪.小雪壁状態?

登攀では風が強く寒さを感じることが多かったが,谷川岳の麓の樹々は緑に染まって,車に戻るころまでには夏の始まりを実感していた.

szt

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ジャンダルム飛騨尾根

2019年05月09日 22時29分32秒 | 山行速報(アルパイン)

2019/5/4-5 ジャンダルム飛騨尾根-奥穂高岳

 

届かなかった。

その悔しさは何れ晴れる。

否、晴らさなければならない。

本当は、もう少し早ければ良かったんだけど。

 

未練を試練に代えて。

同じ景色を見るために。

そしてその先の景色を伝えるために。

 

 

2019/5/4

 

「二日」

これが、何とか確保できたスケジュ-ル。

 

本当は三日あれば、、、というのは叶わぬ願い。

前回だってそうだったじゃないか。

そして、その経験は生きてくる。

 

パ-トナ-はisiさん

事前に「初日はハ-ドに行くからね」と折込済み。

 

新穂高の駐車場で2時間の仮眠。

4時半には出立して、白出沢出合まで。

ここまでに途中で先行したのが1パ-ティ-。

トレ-スを拾って沢通しでいく。

 

天狗沢を望む

 

天狗沢出合に着くと、テントが1張。

そして先のパ-ティ-が飛騨尾根に入るべく、天狗沢を詰めていた。

 

一休みしながら尾根への取付き方を協議。

末端からではなく、少し登った尾根の側斜面からD尾根に乗る。

 

尾根には雪も豊富。

トレ-スもあるのでラクなんだけど、ひたすらな登り。

視界が開けて幕場跡など見るようになると眼前に飛騨尾根が俊立。

先行パ-ティ-が飛騨尾根へのトラバ-ス終盤を迎えていた。

 

苦しい登り

 

D尾根最後のダケカンバで一休み。

isiさんは余裕の表情。sakはここまでの登りが一番堪えた。

D尾根最後のダケカンバ

この木を目印にルンゼをトラバ-ス。

 

トラバ-ス開始

 

細いルンゼをひと登り

 

小尾根末端を掠めて細いルンゼをひと登りしてから右の草付に乗る。

一段上がって雪の斜面を行き、飛騨尾根に乗る。

 

飛騨尾根にのる(ハイマツMAX!)

 

尾根上は予想外のヤブコギ。

少し下に雪はあるけど、もうグズグズ。

それでも少し我慢すれば踏み跡もあり、ヤブコギグレ-ドⅡ+といったところか。

 

正面の岩峰はロ-プを使うまでもなく、ひと登り。

切れたリッジのコルに出てからロ-プを出す。

 

ここからロ-プを出す

 

飛騨尾根の岩は節理が発達してクラック、ガバも多い。

高度感に加えて、快適なクライミング。そしてこの静穏好天。

 

ただひたすらに、無心となってリッジ、スラブ、フェイスを行く。

支点が少ないものの、取り立てて不安はない。

ただし、傾斜は強くそして長い。

高度の影響もあり息が切れる、体力勝負のル-ト。

 

今日は、「とにかく日暮れまでに行けるところまで行く作戦」。

そのため、事前にビバ-クポイントはしっかり押さえておいた。

 

ア-ベントロ-トがあらゆるものをオレンジ色に染める中、岩峰を行く。

行きついた、T1。

リッジの雪を均した1帖ほどの平坦地に幕を張る。

眼前にジャンダルムが大きい。

 

質素な食事をとったら昨夜の寝不足解消と行きたいところだが、水作りやら何やらで結局21:00の就寝。

気温は零度くらい。寒さもほぼ感じない。

 

 

2019/5/5

 

夜半から強風。

幕が潰されないだろうかと不安になる。

 

5時。外の様子をうかがうと天気は抜群に良い。

あとは風次第。

経験上の見込みもあって7時まで待つことにする。

ダメなら岳沢エスケ-プも検討しようと、isiさんに意思を伝えて二度寝。

 

7時。静穏。

外は今までなんだったのだろうと思うほどに無風。

これ、お天道さまの力なんだよね。

 

幕場(撤収済み)とジャンダルム

 

 

朝食のカップめんを食べて手早く登攀準備。

昨日の先行パ-ティ-がロバの耳あたりに見える。

 

ジャンダルムの天使

 

2ピッチでジャンダルム。

天使との出逢い。

 

ジャンダルムは15mくらいの懸垂下降。

リッジを進み、ロバの耳。

ここからの懸垂下降はトリッキ-&ロ-プスタックの恐れがあるらしい。

 

ロバの耳トラバ-ス(奥穂側からの写真)

 

奥穂からトラバ-スル-トを歩いてきた単独行者のトレ-スもあり、リスクを回避し踏み跡を追う。

それでもロバ耳を10mくらいクライムダウンしたところにある支点から15m位の懸垂下降。

降りついた左手に半分雪に埋もれた鎖が見える。

念の為、ここからもロ-プを出して、トラバ-スル-トに入る。

 

奥穂への花道

 

あとは、奥穂高岳までの花道を残すのみ。

山頂で、山荘側から登りついた人たちと喜びを分かち合う。

 

奥穂高岳

 

ここからは稜線漫歩というにふさわしい。

 

穂高山荘最後の下りを終えて

 

最後の下りに気を付ければ、穂高岳山荘。

涸沢から詰め上げてくる人達、下っていく人達。

人々の期待と余韻が交差し、ここ山荘前で混じり合う。

 

 

ジャンダルムと飛騨尾根

 

「ジャン飛騨、行かない?」

本心から言えば、行きたかった。

けれども仕事を理由に参加を見送ったあの夜。

 

今日という日は、5年前から始まっていた。

そしてその続き、系譜は継がれていくのだ。

  

穂高岳山荘の裏手から白出沢を快調に下る。

大滝は夏道を行くが、グズグズの雪。

 

飛騨尾根を振り返る

 

天狗沢出合を経て、新穂高温泉まではエピロ-グ。

これからの事を考えるに、丁度いい道程であった。

 

sak

 

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古賀志山・猪落しカンテル-ト

2019年02月09日 21時20分09秒 | 山行速報(アルパイン)

2019/2/3 古賀志山・猪落しカンテル-ト


最近、新入会のメンバ-が増えて来て、嬉しい限り。
クライミング経験者の方は、もちろんウェルカム。
初めてクライミングをやる人だって大歓迎です。

と、いうことで。
今回は新入会のisiさんと。

2月といえば、冬季登攀シ-ズン真っ只中。
寒すぎるこの時期に、気軽に楽しめるマルチピッチはないかなぁ、と。
思い浮かぶのは、子持山獅子岩と二子山中央稜。

しかしながら、数日前に降雪。
平地では積もらなかったけど、ちょっと不安。
そこで古賀志山で面白そうなとこないかなぁ。。。

と、調べてみたらありました。
「猪落としカンテル-ト」
今は登る人も少ない、いにしえのアルパインル-トのようです。

真冬ながら、杉の伐採が進んだ南面でポカポカ。
ひと通り、クライミングの確認などが済んだら、クライムオンです。

isiさんは登山講習を1年半受講しひと通りのクライミング技術は習得済み。
聞くと、昨年はヨ-ロッパアルプスにも行かれたとのこと。

1ピッチ

ふたつの洞穴の右リッジから。
最初は階段状だけど、随所に垂壁が出てくるので慎重に。
支点は少な目。
ハンガ-ボルトは無く、ハ-ケンは一部サビがひどいので要注意。
ル-ト中、0.5~1くらいのキャメが使えます。
最後は立木でビレイ。
isiさんも不安なく登ってきた。

2ピッチ

立木から岩塔左に回り込む。
すると、目の前に登山道。

・・・まじか。

登山道には降りず、ピナクルを回り込み、フェイスをひと登りでリッジへ。

3ピッチ

ここが核心。
カンテ左のフェイスをひと登りし、あとはカンテ沿いに行く。
ハ-ケンは多いけど、いわゆるアルパイン的な支点が多いので要注意。
数手、ホ-ルドスタンスが見極められずA0。
要修行です。

猪落としの登山道の傍らが終了点。
登山者と挨拶しながらビレイ。
パラグライダ-がプカプカと気持ちよさそう。

するすると手繰れるロ-プ。
あれ、もしかしてisiさん。フリ-で抜けました?(汗)

ここからはダブルで懸垂下降2ピッチ。(45m+30m)
ポカポカ陽気の中、クライミング談義などしながらランチタイム。
あとは、フリ-の岩場に移動。
isiさんも程よく楽しめた一日だったようです。


山岳会に入会いただいた方から、「なんで、いろいろ教えてくれるんですか?」と聞かれる時があります。
たしかに、講習料金かかる訳でもないし、交通費はワリカンだし、時間をつくってまで教えてくれるの?

「何かウラがあるんじゃない?」

そう思っても不思議ではありません。(笑)

でも、私たちの思いはシンプルです。
それは、、、

山仲間が増えるといろんな山に行けるから、です。

一人だけでは行くことが叶わない困難な山もあります。

自身憧れのル-ト踏破実現に向けてのパ-トナ-育成。
加えて新たな登山スタイルとの出逢い、そして発見があるからなんです。

とはいっても普通の社会人の集まりですから限界もありますが、

とにかく、みなさん。
積極的にどんどん、いろんな山に行きましょう!

 

sak

 

 

acc-j茨城 

acc-j茨城は、クライミング・沢登りを中心に活動している社会人山岳会です。
山々の織り成す風景に、絵になるシ-ン。
ちょっとドキドキハラハラなハイキングから、華麗なクライミングデビュ-まで応援しています。

次はあなたが主役です!

現在2019年会員募集中。詳しくはこちらまで

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裏妙義・木戸壁右カンテ

2018年12月20日 18時30分00秒 | 山行速報(アルパイン)

2018/12/15 裏妙義・木戸壁右カンテ

事前の山行募集に呼応いただいたのはS子さん。
「S子さん、久々にクライミングどうっすか?」という目論見で木戸壁を提案。
この計画に乗ってきたのが、kakさん。
そう来なきゃ。

最終3名でのクライミング。
同年代のメンバ-だからこそ、の思いが頭をよぎる。

裏妙義木戸壁は12月でもクライミングのできる貴重な存在。
5ピッチほどのマルチクライミングではあるが、高度感はなかなかのもの。
また、岩の不安定性で慎重な行動を要するため決して気の抜けない登攀となる。

S子さんの華麗なリ-ドを拝みたかったのですが、sakがリ-ドを拝命。

「頑張らせていただきます。はい。」


予想以上に壁は立っているものの、アバタ岩がそこかしこにあるので困難さはない。
しかし、ドアノブ状には荷重負担をかけないように気を使う。
フリクションは効くし、着実に足を求めて行く。

ハンガ-ボルトはこまめにあるので、ヌンチャクの数を確認しながら登っていく。
途中、ピッチ切りを見誤る場面もあったが、順調な登攀。

松の木テラスから右カンテを行くところ(たしか4ピッチ目)は痛快です。
振り返ると裏妙義の岩塔が林立する奇景。
ほかにも登られている岩塔があるのだろうか。

5ピッチで終了し、同ル-ト下降。
ドアノブ岩への引っ掛かり対策で50mロ-プ1本での懸垂下降。

ピッチ切りはこまめに行くのが吉。
要所の懸垂支点に捨てビナがあるのでわかりやすい。
懸垂下降2本目、下に見える懸垂支点へ行くと、次が斜め懸垂になりそう。
それを嫌ってショ-トカットして松の木テラスへ向かったが、5mほど足りず不安定な場所で切る。
面倒がってはいけませんね。

無事に取付。
途中、雪がちらつく場面もあったけど、南面なのでさすがに寒さは感じなかった。
登攀終了後「もぐもぐタイム」
それぞれに想いを晴らした山行となったのではないだろうか。

S子さんとは谷川、八ヶ岳など幾つも山を越えたものだが、現在は膝の怪我もあり苦難の時期。
kakさんも、先の西大星で味わった苦渋払拭の思いがあったと聞く。
sakとて体の衰えに立ち向かう年頃。

クライミングはやっぱり楽しいですね。
そう言える、それぞれの再起を願って。


sak

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乾徳山旗立岩

2018年12月01日 00時03分00秒 | 山行速報(アルパイン)

2018/11/22 乾徳山旗立岩


わすれもの。

わすれものをする、ということ
それは悲しくなること
自分に腹が立つこと

そして、それにどうにか対処しようとすること


-山行前夜の出来事-

私事。
ここの所、忘れ物が多いなぁと薄々感じてはいたが、集合場所で山服に着替えているとクライミングパンツを忘れたことに気付く。

「自分の忘れ物もとうとうここまで進化したか・・・」

もはや開き直るしかない。
とはいえ、アンダ-ウェア(下)だけで山に行くわけにもいかず、この時間でもジャ-ジが買えるは店ないだろうかと脳内検索中。
パ-トナ-のkozくんから「これでよければ」と、手にはジャ-ジが。

「神かっ! 君は、神か!」

聞けば、この日の昼に行ったフリ-クライミングで使ったものが車中にあったらしい。
所々にチョ-ク跡が生々しいが、kozくんのナイス(な放置)プレイで事なきを得た。

このご恩は忘れません。
必ずお返しします故。

 

-山行当日の出来事-

道の駅まきおかで一泊。
暗いうちに大平牧場に移動して、もうひと眠り。
すっかり明るくなった6:45に出立。

大平牧場のおばちゃんに駐車料金を払って、適当に牧場を横切り林道に出る。
本当は林道を歩くのが正解みたい。

少し歩くと牧草地帯に石畳の登山道。
登山道はしばらく林道を縫うように行く。

黙々登ると扇平。
ここは月見石が程よい展望台。
雲がかかっているが、晴れていれば富士山が良く見える。

そこからは岩場が目立つようになる。
鎖や道標もありル-トは概ね判りやすい。

ケルンのある眺望良い大テラスを左に見て、その5m先を左に入ると正面に旗立岩。
なかなか立派だね。
このあたりまで来ると急に風が強い。
強風と防寒対策に留意して身繕い。

懸垂支点から50m一杯の懸垂下降。
途中のガレ場は落石注意。
そこから徒歩で下降。
岩場を回り込む形で基部に着く。

今日のメインイベントはkozくんのリ-ド&ツルベ検定といったところか。
ということで、クライムオン。

1P(Ⅳ:25m:フォロ-)

リッジ左側を登る。
支点は豊富、岩も安定しフリクションに不安はないが、岩が冷たく指が痺れる。

リッジ左上部が、核心か。
小ハングは右から。
落ち着いて足場を拾えば問題はない。
kozくん、淀みなくナイスリ-ド。

2P(Ⅲ:35m:リ-ド)

リッジを快適に。
困難はないが、支点は少ない。
キャメで支点構築してビレイ。

3P(Ⅲ:20m:フォロ-)

リッジの突端まで。
上から見ても下から見ても、見栄えのするピッチ。
なんかお買い得。

そこからは先行し、歩いて安定したテラス(「雨乞岩」とあった)。
ボディビレイでkozくんを迎える。


乾徳山の山頂は一投足だが、山頂を回り込んで頂上岩峰直下へ移動。
ここは登山靴で1ピッチ。Ⅲ級程度。(25mフォロ-)
途中、雨がパラついてくる。
明日にかけ寒気が入るとの予報が出ていたが、その前兆か。

山頂は数組がランチタイム。
我々は寒いし、雨がミゾレっぽくなってきたしで早々に下山開始。
幸い雨は強まることなく上がった。
往路を忠実に下って大平牧場。

登攀もあっという間で少し物足りなさもあった。
しかし、kozくんのリ-ドも安心して見ていられたし、ツルベの登攀手順も問題なし。
確実に収穫はあったはずだ。あとは場数です。

そして何より、すっきりしたリッジクライミングの快適さにクライミングを始めたあの頃を想い出す。
山はやればやるほど、行きたい山やル-トは増える。
しかし、時間の制約や仕事・家庭との両立など限界があるのも事実だ。

何か言い訳にして諦めてはいまいか。
自分を納得させてはいまいか。
そして、忘れようとしてはいまいか。
帰路、「行きたい山とル-ト」を問われて、ハッとした思いだ。

わすれもの。

わすれものをする、ということ
それは自我を守ること
あなたが今を生きているということ

そして、いつか取り戻すこと

 

-山行翌日の出来事-

kozくんから連絡。
「車中に自分の財布ないでしょうか?」

探してみると、助手席の下に財布発見。
さて、どうしたものかと一考。
適当な理由を作って仕事中にkozくんに届ける。
ということで、ジャ-ジの借りは早々に返せたわけだ。


自分のわすれものは、あとひとつ。
取り戻すのは、いつになることか。


sak

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子持山獅子岩

2018年10月30日 20時11分07秒 | 山行速報(アルパイン)

2018/10/28(日) 天気:晴れ

メンバー:szt(CL),koz

装備:8.6mm × 50m ロープ×2,登攀具一式.

6:20道の駅こもち発→6:45 3号橋手前分岐スペース→7:10 7号橋登山口→7:53取付き着→8:00頃登攀開始→12:00頃頂上岩壁トップアウト→12:36取付き着→12:42下山開始→13:45基点P

 

 マルチピッチクライミングの練習として子持山に行ってきた.

前日は雨.よって予想されることは,ルートの大渋滞.初めは7:30に道の駅こもち集合としたが,念のため1時間早める.事前の情報から7号橋まで車で行けないことはわかっていたものの,どこから上がれるかイマイチよくわからなかったが,車でずんずん入っていくと適度に駐車できるスペースがありホッとする.

ただ,車はすでに5台ほどとまっており,どのくらいクライマーがあがっているかわからないので取付きまで黙々と歩く.7号橋直前の道が流されて,でかい岩が横たわっている.今までの駐車場までは多分もう上がれなくなるんだろう.

旧林道をふさぐ岩.多分もう道は整備しないでしょう.

獅子岩はここからアプローチ.ちょっと間違えそうになりました.

「この先危険」の方へむかうと...

取付きにたどり着けば先行は1パーティのみ.我々の直後に1パーティ.我々が登っている間に続々とやってきて,その後来たのは6~7人くらいいたのではないだろうか?見上げてみれば,岩はばっちり乾いてそう.

取付きより

到着時はご覧のような賑わい.この後も続々と参りました.

できればツルベで登りたいと思っていたが,1P目から前も後ろも渋滞の様相を呈し呑気に練習できる雰囲気はなし.空気を読んで1P~3P目はわたくしがリード.

1P目は途中の支点で一休み

このルートは全ピッチリードしているはずだがすっかりムーブは忘れている.リードしたピッチでは1P目と3P目がちょっと難しく感じた.クライミングスキルが落ちたのかな?

3P目途中.

3P目が終わったところの支点から先では,工夫すれば後続パーティをかわせそうだったのでここでパートナーにリードを交代.見た目にも容易そうな右のルートを進むことにする.

初リード?ガンバって~!!

後続パーティもやってくる

一旦区切ってさらに藪を進んでもらう

敢えて登れるところをと思い木や石を落とさないようにしながら藪の中を進んでもらい,頂上岩壁下でピッチを区切る.最後はやっぱりパートナーにリードを託しトップアウト.

ここのピッチ,登りづらいと思うのは私だけ?

上までくれば,毎度のことながら眺めが素晴らしい.ハイカーの方々や後続パーティもやってきて狭いながらもそこそこの賑わいに.せっかくなので記念撮影もしたりして.

安定しているのに,ロープを外すと途端に怖くなるのは私だけ?

記念撮影されるハイカーの方々

腹ごしらえをしたら,装備をばらし取付きにデポした荷物を回収して下るだけ.最近は安定した晴天が多くこの日もクライミング日和でした.

下部の派生ルートに取付くパーティ.今度はここを登りに来てもいいかも?

帰路は尾根の道から.青空に岩壁が映えますな~

この奥にも退避スペースがあり3台ほどとまっていた

ツルベで登るという目的は果たせなかったが,それは宿題ということで.課題があるから登山は楽しめる?

帰りの道中では久しぶりに温泉につかり,別行動となる相方と別れひとり下道でつくばへ帰ったのでした.次はどこに行こうかね~~

szt

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谷川岳・一ノ倉沢4ルンゼ

2018年10月22日 00時58分06秒 | 山行速報(アルパイン)

2018/10/13 谷川・一ノ倉沢4ルンゼ


~ 山行前の回顧録 ~

山行の数日後に込み入った仕事が控えていて、念の為にと前日同僚と仕事を共有。
これで大丈夫。と安心した反面、

「あれ?これってなんか身辺整理?」

と思い至り、少しだけ嫌な予感があったのだけれども、パ-トナ-には黙っておくことにした。

- おしまい -


紅葉シ-ズンの谷川。
ロ-プウェイの駐車場は夜間閉鎖のため、臨時駐車場は夜明け前から相当な賑わい。
続々とヘッドランプが隊列を組んで進んでいく。
これはもしや、たいへんな混雑かも。

ヘッドランプが暗闇を切り裂くこの感じ。
あの頃のような高揚も意志もないけど、やはりこうでなきゃ。

マチガ沢あたりで前後を行く灯りもなくなる。
「警笛ならせ!」の道路標識を過ぎると、眼前に広がる一ノ倉の舞台。

2ルンゼ、3ルンゼとトレ-スしたならば、やはり次は4ルンゼ。
本谷バンドを渡って上部に抜ける計画。
初イチノクラのkojくんとsztmさんと。

テ-ルリッジはいつも通り。
秋空に紅葉も映えるが、「紅葉アタリ年」ではないみたい。

前日の雨の影響もあり烏帽子スラブは結構濡れていた。
南稜テラスまで、烏帽子奥壁の取付き確認などsztmさんは予習に余念がない。
kojくんはテンションが高め。
sakも初イチノクラのときは興奮したなぁ、と郷愁。

本谷バンドをロ-プを出してトラバ-ス。
トラバ-スしてたら、下部からパ-ティ-が上がってきて、本谷の雪渓が消えた事を知る。

自身、下部は以前登っていることもありノ-マ-ク。
今年は春先に残雪が多いとの情報が頭に残っていて、情報収集もしていなかった。
kojくんは下部の幻の大滝に興味がありそうだったので申し訳なかったなと反省。

F滝はいつも水量がショボショボだけど、今日は水流多め。
左を巻き気味にリッジにを行く。

F1はガイドでは右からとあるけど、支点が見当たらず不安なので、sztmさんには確実に支点のある左草ルンゼを上がってもらう。
後続は水流沿いをフリ-で我々を追い抜いて行った。一番合理的なのかもしれない。

後塵を拝し、あわてても仕方ないのでここで休憩。

F2は水流左。
F3も水流左。
完全に沢登の世界だ。

F4に着くと、先行パ-ティ-が登り始めたところだった。
しばらく様子を伺う。
ル-トは明瞭だが、確実に濡れる。
しかも頭から水流を被っている。


~ 核心部での個人的な回顧録 ~

一段上がってのトラバ-スは支点プアのチョイ怖。

シャワ-となる場面では支点も豊富だが、ヌメっているので慎重に。
早く抜けてぇ-。
と気が急くものの、確実に足を置いて水流を渡るとひと登りで終了点。

しかしながら、支点はボロボロ。
足元の岩にスリング巻いてビレイ。

そしてここからが(心理的な)核心。
とにかく寒い。
寒すぎて、もう下山後のラ-メンのことしか頭に浮かばない。
「家系が喰いてぇ。」

そんな中、セカンドのkojくんがシャワ-登攀で吼えるのを聞いて、「若いっていいな」と”ほっこり”した。

- おしまい -


F5は乾いた右岸リッジを巻き上がり、F6手前の広場で登攀は終了。
思い思いに靴を履き替え行動食を口にするが、寒くて咀嚼がぎこちない。

ここから右手の草付を適当に登っていく。
適当に、というものの時に結構な傾斜があるので、要注意。

草付を登り始めて1時間ほどで一ノ倉尾根の踏み跡。
そこから40分ほどで一ノ倉岳。

「みんな、今日も覚悟してね♪」

抱返り沢に続いて、ヘッデン山行が濃厚。
kojくんは2度目の会山行ながら、「ヘッデン率100%」
それよか、バテないんだから凄いよねぇ。


~ ヘッデンについての回顧録:sakの場合 ~

ヘッデン山行を指折り思い起こすと、”マイベスト山行”がズラリと並ぶ。
それらに共通するのは、「出し切った」と思える爽快感。

苦しい思いは誰しもしたくはない。
反面、自身の成長を実感できるのもこういう時なのではないだろうか。

それが「苦闘の美味」かと思う。

- おしまい -


ガスが濃くなる中、明るいうちに肩の小屋。
ヘッデン頼りでの岩場下降を嫌って、下山は天神尾根から田尻尾根。
これは、大アタリ。
さしたる困難もなく、肩の小屋から2時間半で下山。

ヘッドランプが暗闇を切り裂くこの感じ。
繰り返しの日々も、孤独と戯れる時も
あの頃のような高揚も意志もないけど、今も僕を歩かせる。
やはりこうでなきゃ。

sak

 

~・~・<感想>~・~

 去年登ったのは幽ノ沢だったので,一ノ倉に来たのは2年ぶり.なんだかんだで今年は4ルンゼを登り,結局毎年谷川の岩壁を楽しめているのは間違いなくsakさんのおかげです. 今回は骨のあるピッチをすべてフォローだったので楽させてもらいました.

 F4のトラバースをしているときに,数年前の二ノ沢の大滝と同じような冷た~い水を浴びるピッチのリードを振って申し訳なく思っていましたが,計画を立てたのはsakさんなので大丈夫っしょ!と勝手に一人納得してました.

 チャンスがあれば来年以降に,本谷下部から4ルンゼをつなげに来られればいいかなぁなんて思ってます.その時のパートナーはkojさんはじめ期待の新人さんたち...かな?

szt(m)

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白馬岳主稜

2018年05月12日 21時25分08秒 | 山行速報(アルパイン)

・ 期間:2018年4月28日

・ メンバー:sasa、S田

・ アクセス:自家用車、4月26日に白馬岳線交通規制解除により猿倉まで通行可

・ コースタイム:6:05猿倉-7:45白馬尻小屋-11:00八峰-14:40二峰-15:30白馬岳山頂-15:55白馬山荘-18:15白馬尻小屋-19:00猿倉

・ コース状況及び危険個所:

白馬尻小屋付近で左側の沢筋からデブリあり。

尾根末端からの登りはトレースがあり、踏み跡が階段状になっていた。

八峰への登り、その後も五峰あたりまでは、ところどころで雪が割れていて、ブッシュや脆い岩が出ている。

雪が大きく割れているところは、雪の段差があったり雪と斜面との間に隙間があったりして、通過するのに苦労した。

雪割れ箇所では雪があるところを辿って迂回する、跨ぐ、出ているブッシュや岩を伝うなどして通過した。

八峰、六峰~五峰あたりではテントが張れるスペースがあった。

頂上直下の急雪壁にも踏み跡はあったので、なるべく登ってから50mロープを使用した。

今回使用しなかったが、左側の岩にハーケンが2本あった。

大雪渓の下りは昨年2017年の同日昼頃に雪崩事故が起きているので、特に雪の緩んでいる昼の時間帯に通過しないこととした。

・ 記録:

白馬尻から大雪渓を横断し、尾根末端より取り付いた。

白馬尻方面がよく見える。

日差しが強く、暑い。半袖で登る人もいた。

テーブル状になっている雪でひとやすみ。

八峰までの斜面で最初に出てくる雪の割れ目は段差が大きく、左からブッシュを伝って通過した。先行パーティは右に巻いて雪のあるところを進んでいた。

八峰前には数張テントが張れるスペースがあった。

八峰越しに主稜ルートを眺める。

その後も何回か雪の割れ目があって緊張した。

時間の経過とともに徐々に雪は緩み、割れ目自体も下の方に深く切れ込んでいたり、空洞ができていたりと踏み抜く不安がよぎった。

ブッシュや岩、土の出ている箇所では短いブッシュをつかんで土の露出面をトラバースした箇所もあった。

幅が狭かったリ、傾斜が急な雪稜は緊張したが、雪の割れ目の対処の方が怖かった。

昼を過ぎると雪が緩んでいるのがはっきりとわかった。

六峰辺りから上には、3パーティがテントを設営していた。

二峰から頂上方面を眺める。

 

二峰には14:40頃到着。1張ツェルトが設置されていた。

日が陰り、緩んでいた雪面が固くなり始めた。

頂上直下の60mの雪壁にも踏み跡があり、なるべく登ってから50mロープを使用。

スノーバーで支点を作った。

結果として頂上より約30m下に支点を作っていたようだった。

同じく約30mのところで左にある岩にハーケンを2本発見。ハーケン周辺の踏み跡なし。

頂上へのピッチ後半は傾斜がさらにきつくなるが、雪庇はなかった。

 

頂上からは主稜がよく見えた。

頂上は風が強く、長居はできない。

白馬山荘は4月28日から営業開始だが、レストランはやっていないようだ。

大雪渓は凹凸があり、表面が固くなりかけていることからシリセードするとお尻が痛い。

スキーのシュプール箇所は特に表面が固く、スリップに注意した。

白馬尻小屋地点にはテントが数張あった。

(S田)

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湯俣から北鎌尾根、小槍から槍ヶ岳 継続登攀

2017年10月19日 21時59分59秒 | 山行速報(アルパイン)

・ 期間:2017年10月7日~10月9日

・ メンバー:sasa,S田

・ アクセス:自家用車、七倉~高瀬ダム上までタクシー利用(2,100円/台)

・ コースタイム:

10/7 7:45七倉-8:10高瀬ダム-11:05湯俣-14:10千天出合-17:20北鎌沢出合

10/8 4:35北鎌沢出合-6:40北鎌のコル-9:35独標-13:20北鎌平-14:15槍ヶ岳-15:00槍ヶ岳山荘-15:25小槍取付き-17:25槍ヶ岳-18:15槍ヶ岳山荘-20:35水俣乗越-23:30北鎌沢出合

10/9 8:30北鎌沢出合-11:30千天出合-14:00湯俣-16:15高瀬ダム上-16:30七倉

・ コース状況及び危険個所:

1)湯俣~北鎌沢出合

雨の影響で水量が多く、渡渉にはストックを使い、スクラムで行くことがあった。

2)水俣川出合の吊橋からの巻き道

巻き道は川から高い位置にあり、ザレた足場の悪い箇所を通る。

何箇所目かのザレたトラバース道でトラバースするロープと河原へ続くロープの両方が出てくる。ここで下りても先へ進めるようであれば下りたほうがよい。トラバースすると、その後河原へ降りるのに灌木を伝いながら苦労して下りることになったからだ。

3)千天出合の高巻き

大高巻か小高巻かで2ルートあった。目印は赤布(大高巻)とフィックスロープ(小高巻)で、両方とも右岸にてほぼ隣接している。

往路小高巻は見るからに悪そうだったため、大高巻を選択。大高巻は踏み跡を辿って上がった尾根から踏み跡が不明瞭。尾根からは熊笹を藪漕ぎしながらルンゼ状をトラバースして尾根伝いに下ると小高巻ルートに合流した。河原への下り口に赤布あり。

帰路は小高巻ルートを通った。道はかなり不明瞭であり、狭く、崩れているところもある。目印である赤布が色あせて木や葉と紛れてしまっていた。往路で大高巻ルートを進んだ時は、ある程度トラバースしてから小高巻ルートに合流したおかげで悪い箇所を通らずに行けたものと思われる。

4)北鎌沢出合~北鎌のコル

北鎌沢出合からしばらくの間は水が流れていた。

5) 北鎌尾根_独標直登ルート

取り付きへは切り立ったピナクルを天上沢側からハイマツを踏んで回り込むと、頭上に古いスリングが下がっている。ここでロープを出した。スリングが下がっているチョックストーンを超える箇所が悪かった。

6)北鎌尾根_P14周辺

P14手前にある白くザレたピークの所ではロープを出して登った。ロープは20mもあれば間に合うと思われる。

P14の登りはザレているので直登せずに千丈沢側を少しトラバースしてから尾根へ戻った。ガレ場が多く怖い思いをしたので、トラバースせずに直登した方が良いと感じた。

7)北鎌尾根_槍ヶ岳穂先直下

下部チムニーを右側から回り込んで登り、上部チムニー付近ではスリングに誘われて右へ行ってしまった。その後、左へルートを取り直し山頂へ上がった。

8)小槍~槍ヶ岳

小槍からの懸垂下降では50mロープ1本だと、足場の安定したコルまで少し足りない。残地スリングを利用してコルへ降りた。

曾孫槍、孫槍のピッチには中間支点が少ないためカムでランナーをとった。各ビレイポイントはしっかりしている。

孫槍を過ぎ槍ヶ岳頂上までのピッチは、50mロープだと長さが少し足りないため2ピッチで登った。

・ 記録:

1日目:10月7日 雨 一時くもり

 

水俣川に架かる吊橋
今回、1名は渓流シューズ、1名は月星ジャガーシグマの装備。

  

水俣川出合の吊橋からの巻き道
ザレた足場の悪いトラバース道

水俣川
ロープがたくさん垂れ下がるへつり 

 

千天出合から少し手前の右岸_大高巻入り口
小高巻ルートが見るからに悪そうだったため、大高巻ルートを選択した。

P2入口
千天出合の高巻後左岸に渡渉して少し進んだところにあった。
テン場があり、木の幹にピンクテープが巻いてある。
近くにはレリーフもあった。

北鎌沢出合
目印にケルンがあり、周囲はテン場。
この日は7張ほどあった。

2日目:10月8日 晴れ

北鎌のコルへの最後の草付き
2,300mを過ぎた所にある二又でピンクテープのない右側の沢を進んだ。
あとはコルと思われる場所を目指して、登りやすい所を選んで登った。

北鎌のコル
ピンクテープの左側の沢も尾根道に行くが、北鎌のコルへ行くなら赤布と沢筋の方向に注意したほうがよい。

  

独標付近からの北鎌尾根全景
「北鎌尾根は基本直登、回り込みは千丈沢側」の方針で攻略。

独標取り付きから上を見る
最初が悪いが、そこを越えるとザレているが登りやすい。

白いザレの登り
P13~P14あたりの白いザレ場はヒヤヒヤする。

P14はザレているので直登せずに千丈沢側を少しトラバースしたところ
傾斜のあるガレ場

P15の尾根に登りあげる。

P15のレリーフ

 

穂先下
最後の直登。下部チムニーは右から回り込んで登った。
上部チムニー付近ではスリングに誘われて右へ行ってしまった。1段登った後左へルートを修正した。

山頂からの槍ヶ岳山荘方面
3連休の紅葉シーズンのため、登山客でにぎわう。

槍ヶ岳への登山道よりルンゼを下る
小槍基部と同じ高さまで下り、トラバースする。

 

小槍基部
カンテを登り、途中からクラックを目指してフェースをトラバースする。このフェースにはハーケンが3ヶ所あった。
身体ごと入れるクラックを抜けた先にしっかりとした支点がある。さらに5mほど上部にもしっかりとした支点がある。ここが懸垂下降の支点でもある。

小槍からの懸垂下降
小槍から降りてきた時点で16時を過ぎていたが、続行することにした。

孫槍のフェース
小槍・曾孫槍が見える。

孫槍ピークからの眺め
雲海に沈む夕日

 

孫槍ピナクル
ここから大槍取り付きまではフリーでクライムダウンした。

大槍への1ピッチ目

槍ヶ岳山頂
頂上に打ってあるリングボルトを確保支点にした。
なんとか明るさが残っているうちに登頂することができた。

槍ヶ岳山荘
槍ヶ岳山荘より水俣乗越まではしごが多く、水俣乗越からは傾斜のきついザレ場。
ザレ場の下りでは踏み跡が出てくるまで気が抜けない。

3日目:10月9日 晴れ

テン場周辺の紅葉
1日目の沢装備は乾いていないため、着るのがつらい。

 

千天出合の高巻後、振り返る。
写真左にフィックスロープの小高巻ルートがある。

水俣川出合にある吊橋近くに続く高巻へロープを伝って上がる。

 

水俣川の紅葉
湯俣到着後は早足で下山。高瀬ダム16:15到着。
高瀬ダム~七倉間のタクシー通行時間はこの時期6:30~17:00だが、高瀬ダムに待機しているタクシーは16:30七倉に引き上げるそうだ。間に合ってよかった。
(S田)

 

 

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