acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

丹波川・大黒茂谷

2019年09月22日 07時54分15秒 | 山行速報(沢)
2019/9/17 丹波川・大黒茂谷

青梅に住んでからというもの、結果としてあまり奥多摩の沢に行ってないじゃん。
おもむろに積み上げられた本の山から一冊の沢ガイド本を取り出す。
そう、それこそが「奥多摩(大菩薩・高尾)の谷123ル-ト」だ。
 
123ル-トというと、4月から10月の休日をすべて奥多摩の沢登に傾倒したとして、
7ケ月×月9日の休日計算で、シ-ズンの休日が63日。
 
泊付(18ル-ト)も踏まえると、141日を要するから、
141日÷63日=2.238...
 
約2年(126日)と2か月(15日)か、、、

という計算を瞬時にしたかどうかはともかく、今シ-ズンはクドレ沢と水根沢に行っただけ。
青梅に居を構えた6月下旬以降は水根沢だけという有様。
この沢登の王国を前に、地の利を全く生かし切れていない自分がいるのであった。
とかく、「近い」と思えば、意外と足は遠のくものだ。
 
ということで、奥多摩のさらに奥。
大黒茂谷を計画。
 
しかし、しかしだ。
2時間ほど寝坊。
これも「近さ」に起因する”あるある”なのか?
 
 
もっとも本山行は完全遡行にこだわらない。
釣行しながら適当なところで切り上げる計画。
 
 
大黒茂谷は困難な滝場はない。
とはいえ、序盤の巨石帯は時に腰上まで浸かる。
 
お?なかなか、オモロイのか?
と思ったのもつかの間、先行の釣り師さんに遭遇。
 
 
協議の結果、sakは林道まで高まいて中流部から再入渓。
で、釣行の結果はといいますと。
 
 
また、そのうち来てもいいかも♪
今度は遡行メインで。
 
大黒茂谷はアマゴの跳ねる良渓でした。
 
 
sak
 

ミノコクリの夜

2019年09月20日 07時25分45秒 | 山行速報(沢)
2019/9/10-11 ミノコクリの夜

いつのころからか、水辺が心落ち着く場所だった。
規則的なようで不規則な流れのリズムが心地よい。
 
透き通るような秋の青空に赤とんぼが舞う。
 
 
奥只見ダムから袖沢支流北沢を遡り丸山岳を目指したが、明日は午後から崩れるらしい。
北沢は水量多め。前日千葉を中心に大きな被害を残した台風の影響もあるのだろう。
これで、明日の雨がひどく袖沢が荒れたなら下山はおぼつかない。
早々に計画完遂は諦めたものの、さて、どうしたものか。
 
ミノコクリ、かな。

そこなら多少増水しても、袖沢を渡らずして林道に乗れる。
と、いうのが今回の計画。
 
 
ミノコクリで沢キャンプ。
 
 
自然の恵みに囲まれながらの焚火。
炎のゆらぎと沢音のリズム。
月光が、漆黒の森を黄金色に照らしていく。
美しい夜であった。
 
この一晩だけでも、出かけた甲斐はあったと思う。
 
 
そしてトンネルを抜けると、明日が待っている。
 
sak

尾瀬・中ノ岐沢小淵沢

2019年09月18日 23時02分01秒 | 山行速報(沢)
2019/9/6 尾瀬・中ノ岐沢小淵沢
 
初めての沢登りシリ-ズ。
今年は早3本目です。
 
この度の沢デビュ-はkkoさんです。
やっぱり、初めては楽しくなくちゃ。
しかも、sakも楽しめそうなところ、、、
ということで、吟味に吟味を重ねた結果。
尾瀬の前衛、中ノ岐川小淵沢にしてみました。
 
 
大清水で待ち合わせをして、しばらくは林道を歩く。
今回のメンバ-は、yukaさん、akiさん、kkoさん、そしてsak。
結構、長いのでおしゃべりなどしながら歩く。
 
奥鬼怒林道、小淵沢林道を経由して橋の袂から入渓。
早々にナメが現れ、遡行感度は良好。
 
 
 
 
 
 
 
途中、大きな滝も現れて、飛沫を浴びながら滝登り。
なかなか盛りだくさんです。
今日は晴天率100%。
順調な行程に気をよくして、沢デビュ-イベント、焚火でランチ。
今日のメニュ-は鶏と野菜のホイル焼きです。
 
 
なんとか無事にイベントはこなしたものの、着火に手こずって時間は大幅にオ-バ-。
手早く後処理をして、先を急ぐ。
 
 
源頭ム-ドになったら水流を追いかけていくと登山道が横切り、藪漕ぎもなく終了点。
そこからは、小淵沢田代経由で尾瀬沼。
 
 
 
kkoさんは初尾瀬とのこと。
人気の少ない尾瀬沼の湖畔で癒されながら、木道をポクポク歩く。
 
 
あとは三平峠を越えて、大清水まで。
最後はヘッデンになるかと思ったけど、皆さん足取りはしっかりしておりなんとか薄暮の大清水に到着。
 
沢での癒しやちょっとドキドキなところはもちろん、小淵沢田代や尾瀬沼周遊で山を満喫。
一日丸々、山遊びでなかなかの充実度。
参加メンバ-もみんな満足していただけたみたい。
 
沢デビュ-応援企画。
さて、次は何方を何処にご招待いたしましょうか?
 
sak

奥利根・楢俣川先ノ沢

2019年09月05日 00時31分18秒 | 山行速報(沢)
2019/8/30 奥利根・楢俣川先ノ沢

沢登りにはどこかしら、遊びゴコロが必要なもの。
美味しい沢登のプランに様々な素材を求めてしまうのは、癒し系沢登にありがちなこと。

しかしながら、午後から天候は下り坂。
本当はノンビリ遡行といきたいところだけど、午前中の好天を捕まえて山頂まで抜ける計画。

癒し系とは言え、流程も遡行高度もそこそこあるので、同行のakiさんに覚悟のほどを聞いてみる。
akiさんは水根沢に次いで、今回が2度目の沢登。

答えは”GO”
肚は決まっていたようだ。

癒し系なのに、心持ちは臨戦態勢。
さあ、これが本当の沢登り。
akiさん、楽しんでいきましょう。
 
 
朝焼けの奥利根

予定を前倒しして、4:30の出発。
ゲ-ト前に駐車して、舗装路を歩く。
「せんのさわはし」まで来てから、装備を付ける。
 
せんのさわはし

しばらくはゴ-ロ帯。
とはいえ、流れの煌きはさすが奥利根だ。
 
最初の滝場

最初の大きな釜を抱いた滝を過ぎると滝場が続く。
ロ-プを出すこともなく、水線を絡めて上ることができるので楽しい。

中流部は断続的にナメが続く。
これがつながっていたならば、まさに名谷となったことだろう。
 
中流部のナメ

容易ではあるものの、次から次に滝が現れる。
一説には”千ノ沢”ともいわれるとかなんとか。
崩壊地を左に見ると、しばらくで大滝。
高さでは先ノ沢最大の滝であろう。
小さく左岸から巻いて、滝上で小休止。
 
 
大滝

四ノ沢を合わせると、水量も減って源流の様相となる。
しかし、目指す笠ヶ岳はまだ見えない。
 
源流域

沢沿いのヤブがうるさくなってくると、岩稜帯が望める。
でも、まだまだ遠い。
こちらは大きく割れている方の大岩
 
こちらが正解

1830m付近の大きく割れてない方の大岩(それらしいのが2つあるので注意)から踏み後を追って尾根に向かう。
途中踏み後を見失うが、上へ上へ目指していくとすぐにヤブ丈は低くなる。
そこから左に見える草付きへトラバ-ス。
草付きはそこそこ傾斜もあるけど、スタンスを拾いながら行けば問題はない。
このあたりから、周りはガスで覆われる。
 
草付きの登り

左に見える灌木の尾根へは岩を登る。
この灌木の尾根は、時に空中戦を交えて苦戦するが、先に見える岩稜基部まで距離は幾らもない。
岩稜基部にたどり着くと、ここで風と小雨。
雨具を着込んで、岩稜帯を行く。
 
岩稜帯

この岩稜帯は岩と藪とお花畑で構成されいて、とても楽しい。
好天なら、尾瀬の山々、谷川の山々も一望できることだろう。
 
山頂が見えた

噛みしめるように尾根を詰めれば、笠ヶ岳の山頂標識が見えてくる。
ダイレクトに山頂へと詰めあがるのは、沢登の醍醐味。
何も見えない山頂だけど、akiさんと二人で記念撮影。
お互いの健闘を称え合う。

ここからは、登山道を行く。
この笠ヶ岳周辺は何度来ても素晴らしい。
人気のなさ、野趣あふれる草原と池塘。
 
蛍池

片藤沼や蛍池など、思わず一泊したくなるようなシチュエ-ションだが、ここは湯ノ小屋方面へと長い下山を覚悟しなければならない。
しかし、人気のなさとは裏腹に整備が行き届いており(時に倒木はあるものの)登山道は平和だ。

下山途中、土砂降りになっても平和なのだ。
大体、土砂降りの中で温かいス-プが飲める幸せったらない。(akiさん、ごちそうさまでした。)
二人して濡れネズミの下山も、充実感と満足感でいっぱいなのである。
 

山行の終わり方だけで、その山は語れない。

あの流れのきらめきとしなやかさ。
快適に登れる岩稜の片隅に可憐な梅鉢草。
あとは少しの藪漕ぎ。
仲間の覚悟と頑張りにも感謝。

このくらいが丁度いい。
湯ノ小屋の出湯につかりながら、今日という日を思う。
 
sak