acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

悪天の根子岳敗退記

2019年02月28日 06時11分38秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019.2.23(土) 天気:曇り|風強し

メンバー:szt(CL),yuka

装備:冬装具一式

2/22 22時過ぎ常総発→1時過ぎ菅平牧場入口駐車場

2/23 7:52菅平牧場入口P→8:35菅平牧場管理事務所登山口→10:25一次撤退→10:53トレースからの登り返し→11:50二次撤退(標高2,100m付近)→12:32牧場展望台→13:09基点P

 

雪の百名山として,今回狙ったのは四阿山.けっこう最近まで百名山としては,ほとんど意識していなかった山.地図で確認してみれば,標高が3,000mを越えるわけでもなく,独立峰としてそびえ立っているわけでもなく,険しい山容というわけでもなく,個人的な印象で言うと地味な感じ?であれば,登るとすれば冬,雪のある時にと思っていた.

予報では,当日の天候が思わしくなさそうであったが,休みとなれば最近は山に向かわずにはいられない.とにもかくにもまずは山に行くべしということで,菅平牧場から入山する.

前夜に菅平牧場への道を登っていくと,一般車進入禁止の看板が立っている.ということで,牧場の入り口にある駐車場で一夜を明かす.

翌朝,準備を整えていざ出発!と思っていたのも束の間,相方が突然視界から消える...何が起こったのかとよく見ると,前夜に雪から解けた水がカチンカチンにブラックアイスとなっていた.怖ろしや恐ろしや.

   

見事な転びっぷりでございました.

気を取り直し,登山口までの舗装道路をてくてくと進む.おそらくは本来なら根子岳が見えるであろうはずが,残念ながら生憎の天候により全く拝めない.というか樹林帯がないと雪交じりの風が吹きつけていかにも寒そう. 

   

 登山口への一本道.こう見えて地味に傾斜があるのです.

牧場の管理事務所と思われる建物の陰で,ゴーグルをセット.防風対策を早々に施す.だって,牧場脇を通るのにとっても寒そうなんですもの..

   

ご覧の通りの天候の悪さ.こんな日に山に登ろうとするとは..

ほぼ歩き始めからゴーグルをつけたため,登るスピードは控えめ.だって汗かくとゴーグル曇って凍って見づらいでしょ.

牧場脇を通り過ぎれば,樹木が増え始め風は弱まる.はっきりとしたトレースは残っており,山頂を目指すにはトレースを辿ればよいのだろうが,この日は山頂に行ったとしておそらく展望はゼロ.ならばとyukaさんに視界が効かない時の地形図とコンパスを使った進み方を伝授.伝授といってもごく基本的なことしか伝えられないんすけどネ.

   

地形図とコンパスを頼りに黙々と方向を見定めて登るyukaさん.

地形図を見ながらのため,予定していたよりもスピードは落ちる.そしてトレースからも外れる.さらに樹林帯からも外れ体も冷える.ということで,,適当なところで切り上げ,一旦トレースの所まで下る.

   

地味な作業でしたがなかなかのコース取り.こんな天気でなければねぇ..

トレースまで戻ると,所々にピンクリボンでマーキングされている.このまま下山でもいい天候だが,せっかく来たのでもうちょっと粘ってみることに.それにしても,お互い物好きですなぁ...

   

ご覧の通りのピンクリボンがありまして..これを辿ることにしましたが...

ピンクリボンを辿っていくものの,しばらくすると視界が悪くて見逃しているのか,はたまた目印が切れてしまったのかピンクリボンを追えなくなってしまう.そこでトレースを追っていくがそのトレースも途中から薄くなり最後には消えてしまう.GPSを頼りに少し登ってみるが,樹木は減り風は強まるばかり.

標高2,100m付近まで来たが,さすがにこれ以上粘って山頂へ行く必要性も感じない.お互い協議をして今日はここまでということにして下山に取り掛かる.

   

標高2,100m付近.晴れていれば何の問題もない山でしょう.

下山が決まれば後は早いもの.登りに辿ったリボンやトレースを頼りに下るだけ.下っていると,登りでは見逃していた牧場の展望台を発見.天気が良ければ見逃すはずもなさそうだが,この日は天気がねぇ...

   

登りで見逃していた牧場の展望台.近づいてみると..

   

晴れていればおそらくこんな展望が臨めるはずなのに...

   

当日の眺めはこちら.というかこういう天気の日に入る山じゃないでしょ..

展望台に,本来はそこから眺められる冬の写真が貼ってあったが,その景色の差に愕然.というかここは北アルプスの展望が売りの山なんだから,こういう天気の日に入山する我々が間抜けというか酔狂というか...

それでも,同行のyukaさんには地形図とコンパスを使う練習にはなったみたい.収穫があればそれでいいのです.その後は駐車場までとことこ歩きこの日は行動終了.後日の好天を狙った再戦を,お互いに誓い合ったのでした. 

 

szt


八ヶ岳 赤岳天狗尾根

2019年02月27日 14時09分23秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/2/16、17

八ヶ岳 赤岳天狗尾根

メンバー:sakさん、sztさん、isiさん、koz(きくりん)

 

1月に旭岳東稜を登っている時に見えていた、険しい面もちの天狗尾根。4人で予定を合わせて行ってきた。

私の仕事の都合で、つくばをAM10時発。美しの森駐車場に14時、16時は出合い小屋についた。

先着がいるかなと思いきや、誰もいない、ラッキーと思い小屋内に泊まる事に。

この日は、食事担当sakさん、CLがsztさん、私は登攀長、、、という役割でsakさんの計画書に記載してあった。

登攀力の乏しい長ですが、頑張ります。。。

食当のsakさんのメニューはおでんに鍋にチャーハンにと、本当においしくお腹いっぱいになりました。頭が下がる思いです。ご馳走様でした。そして、新入会のisiさんは飲める方でした。おいしそうにウィスキーお湯割りを飲む姿は、普段の装いからは、想像出来なかった一面。そして山への想いも、熱い。。今後も一緒に山へ入りましょう。よろしくお願いします。

翌日は5時?には小屋を出発。前日の偵察で雪は少なそうだったので、わかん等はデポしていくことに。

装備は一式小屋で着装。

雪が少なくさくさく歩けてしまう。

天狗尾根に上がる箇所にピンクテープが巻いてあり、道中もトレースとテープだらけで、沢山人の入るコースなのだなと思った。

日の出前、薄明りに映る山容の迫力がかっこいい。

サクサク高度を上げていくとカニの鋏が見えてきた。

通過後のカニの鋏

その先は右へトラバースするポイントでフィックスが張られていた。

そこを私はフリーで行こうとしてしまい、ロープを出した方がいいんでは、とアドバイス頂きちょっと危険な場所で

セルフをとってロープを出す。登攀長はまだまだ状況判断がいまいちです。反省、、isiさん危険な場所で用意させてしまい申し訳ありませんでした。

2人一組でロープをつなぎ、ルンゼの雪壁を登る。

小岩峰を超えて、核心の大天狗へ。右から巻くコースを選択。

ここも二人一組でロープを繋ぎ登る。

以外とあっさり超えてしまう。上部には丁寧にチェーンとボルトが打ってあり、ここでビレイする。

皆さんサクサクっと超えてくる。

ロープはしまい、稜線上を歩いて行くと

あっという間に登山道で出た。AM11時。

快晴、無風と最高の条件でこんなに寒い思いをしなかった八ヶ岳は初めて、、。

気持ちよくツルネ歩いていき、薄く残るトレースと1月の記憶を元に下山し無事に出合い小屋に到着。13時。

15時には、駐車場に着いた。

雪も少なくラッセルなし、無風、快晴と順調に行き過ぎてしまい、登攀力の乏しい登攀長ですら、実力を出し切る事無く終わってしまった、、がこんなにうまく行くことは少ないと、一回一回気を引き締めて山行に臨むことにしようと思います。

 

koz(きくりん)


大菩薩嶺

2019年02月12日 23時57分45秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2019.2/10(日):kei2

天気:晴れ

 【コース】 丸川峠入口駐車場~丸川峠~大菩薩嶺~大菩薩峠~上日川峠~駐車場

 

週末、今シーズン最強の寒気&南岸低気圧で関東平野にも雪。
雪狙いで、大菩薩嶺に決定。
(昨年10月に日帰りで小菅から周回28km歩いた時は遠かったなー。)

早朝の路面凍結を避けるため、前夜発車中泊。早朝登山口に向かうが、雪がまったくない。
(友人が行った時は、ラッセルが半端なかったと言っていたので、覚悟を決めていた。)

駐車場は9割埋まっている状態。
付近を見渡すが、雪がない。どうしたものか・・・
軽アイゼンだけ持ち、出発。

 

この通り、まったく雪がない。大丈夫だろうか???

 

青いトタン張りでできている味のある山小屋 丸川荘に到着。

 

汗で髪の毛が凍り、ツララ状態。

 

ここから先、多少の雪はあるが、まだまだノーアイゼンで行っちゃいます。

山頂まではなだらから道で快適×快適。

 

大菩薩嶺

 

雷岩から眺める富士山は抜群。

 

夏道が分かるほど、積雪が少ない。

 

遠く、南アルプスまでくっきり。

貸し切り状態で写真撮影に夢中になっていた。
人気の山なのに、なんで人がいないのだろう???

 

体を突き刺すような寒さに耐えつつ、温度計を見ると-14度。体感的には-20度。(風がピューピュー)
これ以上、もう立ち止まることはできない。

 

大菩薩峠までは稜線歩きで見通しも良いので、景色を堪能しつつ下山。
この時期
の大菩薩嶺はもしかして穴場!?

 

おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


西上州 相沢奥壁&神津牧場 転戦→子犬殺しの滝

2019年02月11日 07時22分40秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/2/9.10

西上州 相沢奥壁&子犬頃殺しの滝

メンバー:sztさん、koz(きくりん)、会員外Yさん

 

今シーズン始めたアイスも4回目、内3回はY先生と。今回もY先生と、アイスでは正月の赤岳鉱泉以来sztさんと西上州へ行ってきた。

下仁田道の駅で前夜にYさんと待ち合わせて、軽く1杯。sztさんとYさんは2年ぶりの再開で、積もる話もあって楽しそう。

ですが、遅い時間だったため、翌日に備えようと区切りいいところで就寝。

なんでもYさんの知り合い方からの情報によると、タレントさんがアイスクライミングをするTVの撮影があるらしく、明日私達が行く予定のエリア付近らしい、、。がそんなの関係ないと翌朝6時には相沢奥壁へと向かい1番乗り。

氷瀑付近にはフィックスが張ってあったりしたが、結局1日中現れなかった。

Yさんがリードで取付く。

 

ノーテンで見事に登りきってしまったY先生、、、、。恐るべき、、、、本当はおいくつなんですか?見事すぎる登りに、落氷があるなか脱帽ならぬ脱ヘルメットしそうになりました、、、、流血してしまう勢いです。でもいつか追いつきます。その時までは頭を守り、チャレンジしていきますのでこれからもよろしくお願いします。

 

そのあと私たちはトップロープで2本、これだけ大きな50m級の滝を登ったのは初めてでトップロープでも大変でした。

途中でお隣パーティーが張っていたトップロープのラインとお互い交換して1本登れせてもらう。

そのあと氷瀑中間までリードの練習をしてこの日はタイムアップ。

帰りにYさんから神津牧場のアプローチを車で途中まで行ってもらい教えてもらった。親切にありがとうござました。

荒船の湯で温まり、ノンアルビールで乾杯。この日でY先生は帰宅し明日は、sztさんと二人。先生の居ない弟子っ子二人は不安を残しつつこの日は二人で食事を済ませて軽く1杯飲んで就寝。。。

Yさんに教えてもらった通り神津牧場の氷瀑を目指して車を止めて歩き出すが、なんか違う?明らかに間違えている事に気づくがsztさんが地形図を見ながら何となく行くと氷瀑右エリアの上部に出た。コマンチは岩が露出して登れる状態ではない。ナバホもちょっと厳しいかなという感じ。

 

↑コマンチ

その後入門滝を懸垂で降りる。二人共ろくに調べないで来て、迷ったが結果として先に上部の滝が登れないことを知れたから結果all right。

懸垂で降りた所で、同会のSさんパーティーに会う。上からアプローチしてきた私たちに驚いていた。笑

昨日sさんたちは、子犬殺しの滝に行き登ってきたそうだ。犬殺しの滝は登れる状態ではないらしい。

色々と道具の話しなどお話しして、私たちは左エリアへ移動。

ですがアプローチもろくに調べない私たちには自業自得の結果で、リトルインディアンは登れる状態ではなく、他の滝は大人数の先行パーティーが登っていて、子犬殺しの滝へ転戦することに。

昨日通った荒船山登山口を通り過ぎて、林道を行けるところまで車で。ここからも最初の分岐を右に行くのを間違い林道を歩荷トレーニング、、、間違いに気づき、戻ってピンクテープを辿って子犬殺しの滝で到着。

 

 犬殺しの滝は発達していない。

 

13時近かったので、お互いリード&フォローで2回登ろうという事でじゃんけんでリードの順場を決めて、取付く。

滝の抜け口には、綺麗に横一直線にクラックが入っていてお互いかなり怖い思いをした。リードで行ったsztさんは引き返せないから行くしかないし、、私もフォローで登って、、こえーー、、、、。その後のリードで行くのに踏ん切りつけるのは勇気が必要だった。

sztさんも私もリード経験は乏しかったが、集中して取付きそれぞれリード&フォローで2本登ってタイムアップ、お腹いっぱい。大満足。とにかく、今シーズン目標のリードで滝登るのを達成できた事が嬉しい。sztさんも収穫が大きかったはずだ。

 

来年はアルパインのルートに入りましょうね!

とても充実した2日間を過ごせて、お二人に感謝です。

Sさんも情報ありがとうござました。転戦する事を会のメールで流すのを忘れてしまい、反省。以後気を付けます。

 

 

止まらないんじゃなく、止めれません。1日24時間では足りません。出来る事を全力で、、、、。

 

koz(きくりん)

 

~~~付記~~~

 振り返ると,Y先生と一緒に山へ行ったのは2017年12月.2018年は一緒に出掛けていないことにびっくり.

そしてお会いしていない間の,Y先生のムーブのスキルアップ&肉体改造によるアイスクライミングのパフォーマンスの向上のぶりにさらにびっくり..

その上,ジャケットやらヘルメットやらアックスやら,装備の充実ぶりもますます進んでいるし...

そんなY先生越えを狙っているきくりん..山行記録も速攻でアップしているし...

もう開いた口が塞がりません.こちらは山遊び好きの平凡な一庶民として,”今まで同様”心穏やかに過ごしていきたいと思います.

szt


古賀志山・猪落しカンテル-ト

2019年02月09日 21時20分09秒 | 山行速報(アルパイン)

2019/2/3 古賀志山・猪落しカンテル-ト


最近、新入会のメンバ-が増えて来て、嬉しい限り。
クライミング経験者の方は、もちろんウェルカム。
初めてクライミングをやる人だって大歓迎です。

と、いうことで。
今回は新入会のisiさんと。

2月といえば、冬季登攀シ-ズン真っ只中。
寒すぎるこの時期に、気軽に楽しめるマルチピッチはないかなぁ、と。
思い浮かぶのは、子持山獅子岩と二子山中央稜。

しかしながら、数日前に降雪。
平地では積もらなかったけど、ちょっと不安。
そこで古賀志山で面白そうなとこないかなぁ。。。

と、調べてみたらありました。
「猪落としカンテル-ト」
今は登る人も少ない、いにしえのアルパインル-トのようです。

真冬ながら、杉の伐採が進んだ南面でポカポカ。
ひと通り、クライミングの確認などが済んだら、クライムオンです。

isiさんは登山講習を1年半受講しひと通りのクライミング技術は習得済み。
聞くと、昨年はヨ-ロッパアルプスにも行かれたとのこと。

1ピッチ

ふたつの洞穴の右リッジから。
最初は階段状だけど、随所に垂壁が出てくるので慎重に。
支点は少な目。
ハンガ-ボルトは無く、ハ-ケンは一部サビがひどいので要注意。
ル-ト中、0.5~1くらいのキャメが使えます。
最後は立木でビレイ。
isiさんも不安なく登ってきた。

2ピッチ

立木から岩塔左に回り込む。
すると、目の前に登山道。

・・・まじか。

登山道には降りず、ピナクルを回り込み、フェイスをひと登りでリッジへ。

3ピッチ

ここが核心。
カンテ左のフェイスをひと登りし、あとはカンテ沿いに行く。
ハ-ケンは多いけど、いわゆるアルパイン的な支点が多いので要注意。
数手、ホ-ルドスタンスが見極められずA0。
要修行です。

猪落としの登山道の傍らが終了点。
登山者と挨拶しながらビレイ。
パラグライダ-がプカプカと気持ちよさそう。

するすると手繰れるロ-プ。
あれ、もしかしてisiさん。フリ-で抜けました?(汗)

ここからはダブルで懸垂下降2ピッチ。(45m+30m)
ポカポカ陽気の中、クライミング談義などしながらランチタイム。
あとは、フリ-の岩場に移動。
isiさんも程よく楽しめた一日だったようです。


山岳会に入会いただいた方から、「なんで、いろいろ教えてくれるんですか?」と聞かれる時があります。
たしかに、講習料金かかる訳でもないし、交通費はワリカンだし、時間をつくってまで教えてくれるの?

「何かウラがあるんじゃない?」

そう思っても不思議ではありません。(笑)

でも、私たちの思いはシンプルです。
それは、、、

山仲間が増えるといろんな山に行けるから、です。

一人だけでは行くことが叶わない困難な山もあります。

自身憧れのル-ト踏破実現に向けてのパ-トナ-育成。
加えて新たな登山スタイルとの出逢い、そして発見があるからなんです。

とはいっても普通の社会人の集まりですから限界もありますが、

とにかく、みなさん。
積極的にどんどん、いろんな山に行きましょう!

 

sak

 

 

acc-j茨城 

acc-j茨城は、クライミング・沢登りを中心に活動している社会人山岳会です。
山々の織り成す風景に、絵になるシ-ン。
ちょっとドキドキハラハラなハイキングから、華麗なクライミングデビュ-まで応援しています。

次はあなたが主役です!

現在2019年会員募集中。詳しくはこちらまで


足尾渓谷 夏小屋沢&横向沢

2019年02月04日 19時46分16秒 | 山行速報(雪山・アイス)

足尾渓谷 夏小屋沢&横向沢

2018/2/1.2

メンバー:会員外Yさん、koz(きくりん)

 

先週は八ヶ岳のバリエーションルートへ行く予定だったが、私の急性腰痛により山行が中止となってしまった。ご迷惑をお掛けしました。貴重な冬季シーズンの山行を逃してしまい少し残念な気持ちと共に、何故か少しほっとしていた自分がいました。休養も十分にとって体も治ってきたのはいいが、この休みはパートナーが見つからずいて、元々は一人で滝散策したりして、トップロープソロで練習しようかな、、、なんて、考えていたらYさんからアイスのお誘いが、

二つ返事で足尾渓谷へ行くことに。

日光 道の駅日光ニコニコ本陣で当日待ち合わせをして車2台で銅親水公園へ。この前日は茨城でも降雪があって、日光の道路にも雪が。

駐車場から1時間30分歩いて、横向沢でまずは練習。Yさんリードでトップロープを張ってもらい数本登る。

その後夏小屋沢へ行くと、1パーティーが登攀中だったため、黒沢へ移動するも所々岩が見えていて

氷が薄い模様、、、Yさんと話してもう一度横向沢で、私のリードの練習を数本実施し、夏小屋沢へ移動。

F1、F2はナメ状の滝でF3は中々たっている印象だったが、先々週の南沢大滝ほどではなかった。

Yさんが全てリードで行き、私はフォローで登攀。ルート感覚で登ることが出来た。

今シーズン中にはどこかのルートに入りたい気持ちが強くなった。

この日もあっという間に時間が過ぎて行きタイムアップ。

駐車場にはへっでんギリギリの18時着。温泉に入り、そのまま水分を取らずに道の駅にて車内で宴会。

ビールが美味しいこと美味しいこと。。。

 

翌朝、来週もアイスクライミングの約束をしてYさんは帰宅。今日もありがとうございました。

 

私は一人、奥日光の滝を車で散策、、地形図中の沢で等高線の込み合った場所に今後こっそり練習できる滝を見つけられないかななんて、放浪、、、やっぱり、車から降りて歩かなきゃ見つからないよななんて思って、その後、10時発でハイカーで賑わうとある滝へ行く事に。賑わう氷瀑付近の沢には、過去にネットで検索した際、賑わってない氷瀑があることを知った。そこへ行ってみようと出発。賑わう滝まではスノーシューで行く人が多く居た。その明らかなトレースを辿り約2時間で賑わう滝へ。凄い人の数だった、、、、。その賑わいをよそに一人ラッセル開始。

 

 

うん、。、、、進まない、、進めない、、、、

、、、、、。

雪が沢山降ったんだよな昨日は、、

 

 

わかんない、ワカンナイなぜ俺は、、、、、

 

 

 

ワカンを持って来なかったのか、、ワカンナイ、、、。

 

2時間腰高ラッセルで、もがきながら目当ての滝へ到着。

なんか、宝物を見つけた気分だ、、、。15m位の滝だった。

初登なはずはないが、そんなん関係なく、なんかこう今すぐ登ってしまいたいそんな気持ちにかられた。。。。

 気づいたらハーネスを履いていて、スクリューで取付きに3ヵ所支点を作ってプルージックを使用したソロシステム作って(ソロに使える道具を忘れた、、)1個目の支点を作るところまで登ってみたが、冷静なって(怖くなって)辞めました。その後は打ったスクリューに墜落荷重かけてみたり、

 アバラコフ作ってこれまた荷重をかけてみたり、いずれ来る?であろう(いつになることか)リードで登った際の

氷面でのビレーシステムを作ってみたり、、

根暗に一人練習をしました。いつかパートナーを見つけて登りに来たいですなぁ。

時間も押してきたので下山開始。

4時も過ぎると、賑わっていたハイカーもいなく誰とも会わなかった。18時駐車場着。

駐車場に着く直前、辺りが暗くなって来た中に光り輝く女性が現れた、、、、

強風の中、突如目に入って来たので不思議な光景だった。

撮影会?モデルさんなのかこの寒い中、大変です。。。。

カメラマンさんやモデルさんも笑顔で楽しそうだった。

 

そして私も

新雪の中、一人でもがいて大変でしたが、嫌いじゃないです。こんな一日も、、。

知る人は知っているであろう滝だが、見つけた時はなんかわくわくした。

誰もやったことのないことを初めてやった人や自然の造形物を見つけて

初登しようと人達はこんな気持ちだったのかな。

 

1人で練習して意味あるか?前に進めているか?

ラッセルは少しずつしか進めない、ワカンを忘れたら更にもがきながら少ししか、進めない、、、

こうしたい、ああしたいはある思うが、すぐにはうまくはいかない。計画性のない自分に対して、

もどかしいと思う事もある。

でもそれも今回のようなラッセルと思えば、、きっとその先には何かあるはず。いつか何か掴めるはず。

ラッセル、ラッセル、

ワカンは忘れず、ラッセル、、、、。

 

koz(きくりん)