acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

那須、朝日岳東南稜

2011年03月27日 00時19分43秒 | 山行速報(アルパイン)
那須、朝日岳東南稜

3/11、この冬、二度目の那須。
目指すは、またもや朝日岳東南稜。



独りでも、仲間といっても、何度でも楽しいのが山というもの。
ということで、このたびはAさん、Iさん、お初のFさん。そしてsak。
ライトなアルパインを楽しんじゃいましょう。

晴天の中にも少々の風。
トレ-スも新雪に埋もれ、初っ端からラッセル。
こうなると那須も侮れない。
膝下、時に股下まで。
慌てず焦らず行く感じが雪山の実感。

透きとおった空気に白い息。
空は青く、目指す稜は胡麻塩模様。
下降点まで2時間を要した。

幸い、明礬沢への下降はクラストしていて快適な下降。
少しの登りをラッセルして稜に取り付く。
sakの仕事はここまで。あとはAさんに牽いていただく。



ギャップ手前の岩塔は右に支点がいくつかあった。
先日は見逃していたが、こちらの凹角が王道か。
思い思いにギャップを越え、振り返れば茶臼が大きい。

あとは朝日岳直下のスラブを、ザクザク登れば朝日岳山頂。
みんなの笑顔と嬌声が嬉しい。
ここから見る東南稜は、何度見ても見栄えがする。



峰の茶屋でゆっくり休憩してボトボトと下山。
見慣れないトレ-ス。姿は見かけなかったが入山者がいたらしい。
こんなとき、先頭を歩けた幸運は心に残るものだ。

途中、森が揺れた。
経験のない揺れだった。
ガ-ドレ-ルとその支柱がぶつかり合い、ガンガン鳴っていた。
噴火でも起こるのではないかと身の危険を感じた。
自然に意思はない。意思なくして自然現象は起きるのだ。

それからの出来事は皆に打撃を与えた。
たぶんこれからも。
不安はあるけど、それでも私は自然を愛していくのだと思う。

sak

浅間山

2011年03月04日 22時23分35秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
浅間山


浅間山を望む

この山を一言で表現するならば、「存在感」だろう。
古から現在まで活動を続ける世界有数の活火山。

重座する山容、植生の絶えた山肌、赤茶けたシルエット、そして火口から上がる噴煙。
そのどれもが容易に他を寄せ付けない。
浅間山という評判はもとより、上信の重鎮たる存在感は他を圧倒する。
四阿山から見るそれも同様で、「次はあそこしかない」とひそかに誓ったのだ。


単調な登りを行く

軽井沢から峰の茶屋に上がり、浅間山を目指す。
メンバ-は新入会のIさん、東京のAさん夫妻、sak。
山容は重然としつつも、単調な登りに辟易とする場面も。
折からの強風や昨夜の積雪、クラストした雪面が単調な中にも彩りを加える。


風に乗るIさん


頂を望む

風が強く、行く先を望めば、雲が絶え間なく流れている。
と思ったら、それは噴煙だった。
遠望すればほんのわずかに見える噴煙もここまで来ると膨大なものだ。


火口を覗く

その白煙に火口の大部分はベ-ルを脱ぐことはなかったが、その底知れぬ地球の営みにただただ、畏怖。
浅間の白眉はここにある。強く確信した。

sak