acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

奥多摩・日の出山~三頭山

2020年03月20日 23時24分53秒 | 山行速報(ハイキング)

2020/3/3 日の出山~三頭山


年度末。
年間休日を消化すべく、三連休を取得することになった。
北岳を計画してみたが、二日目以降の天候が思わしくない。
これでは眺めも何もなく「北岳に来ただけ」となりかねない。

山は好天が吉。
頭に浮かんだのは、奥多摩の山景を繋ぐプラン。
日帰りとしては「長め」のトレイルだけど、好天の「眺め」に期待を込めて。


午前四時、青梅市柚木町の無料駐車場を出発。
ほど近いセブンイレブンの明かりが眩しい。
近くには記念館やドラックストアなどもある、ありふれた市街地。

こういう場所は意外と登山道の入り口が判りにくい。
初見でヘッデン頼りだったなら右往左往しただろう。
闇夜に住宅地を徘徊し、そのうえ近所の飼い犬などに吼えられたなら、不審者扱いも免れまい。

通報。職質の上、連行。そして山行中止。

そんなスト-リ-が思い浮かぶ。
だが、ここでお巡りさんの世話になるわけにはいかない。
その事態だけは忌避すべく、事前偵察の甲斐もあり無事山道に入る。

しばらく行くと三室山。
開けた山頂から闇に沈んだ街に灯景が瞬く。
遠くで始発列車が線路を鳴らす。

そして、日の出山。
地平線が焼け、空は水面のよう。
遠く筑波山。爪楊枝ほどに見える東京スカイツリ-。
その傍らからの朝暉。
闇が次第に光で癒されていく。

日の出山から見る、日の出。
これがこの山旅の始まりだ。

しかし、ここで大きなミスを犯していたことを知るのは翌日のこと。
緊急時に光って知らせる黄色いアンテナを持つ”彼”がここにいたならば、あのような事態にはならなかったのだが。
すべては、あとの祭りだ。

そんなことは露ほども思わず先を急ぐ。
向かう御岳山にはいくつもの宿房が見える。
参道では様々な信仰の石碑が連なり、さながら「講」の総本山。

早朝故、誰ひとりいない境内でおいぬ様(狼)にご挨拶。
本坪鈴に隠れハ-トを見つけたり、序盤は「ゆるり山旅」の様相。

ここからは奥多摩らしい山々を繋いでいく。
奥ノ院、鍋割山を経て、大岳山。
道中、陽光に輝く東京湾を見る。
同じ東京とはいえ、奥多摩から東京湾が望めるとは思わなかった。

大岳山からは富士山が大きい。
この眺めは人々を魅了する。
木々の枝葉の膨らみに春を予感する。

鋸山を越え御前山への道中。
「山火事注意」の看板が落ち葉に埋もれていた。
見やすく設置し直そうと拾い上げるが、何となく違和感。

それは、「山火事注意」の看板にもかかわらず、彼が「懸垂下降」している事。
よく見ると、「下山時は滑落事故に注意しましょう」ともある。
なるほど。
しかしながら、懸垂下降とは少し脅かし過ぎなのではないか?

ちなみに、彼は東京消防庁のキャラクタ-「キュ-タくん」。
緊急時には黄色のアンテナが光り危険を察知する能力を持っているらしい。
もう少し前に出会えたならと、山行記録をしたためている今思う。

御前山は意外と遠い。
目前の峰を越えると、その先にまたも峰。
眺望も少ないので淡々と行く。
むしろトレ-ニングには丁度いい。

惣岳山から小河内峠へ向かう途中はヤセ尾根の様相。
反面、小河内峠をすぎると穏やかな尾根が続く。
車やバイクの走行音が聞こえてくると奥多摩周遊道路は近い。

月夜見山は微かに期待していた場所のひとつだった。
月見するに良い穏やかかつ眺望の利く頂を想像していたが、むしろ正反対。
杉が林立し、眺望はない。
その名の由来は知る由もないが、植樹事業によって姿を変えてしまったのかもしれない。
しかし少し目線を変えてみれば、俊立する杉の樹幹から溢れる陽光は美しかった。

山道が車道を縫うように進み、風張峠。
車道と離れ、行き交うエンジン音から解放されると、鞘口峠。
ここから三頭山への登りは、山行のクライマックスでもある。

三頭山は東峰、中央峰、西峰の3つの頂から成る山梨県との国境。
東峰には展望デッキがあり、今日歩いてきた山並みを一望できる。
そしてその先に霞む街並み。

下山はエメラルドグリ-ン色の奥多摩湖面を目指して三頭橋へ。
バス停で1時間半ほど気長に待ち、乗客のない奥多摩駅行きに乗る。
結局、最後まで貸し切り運行となった。

奥多摩駅からは電車で二俣尾駅まで。
公共交通機関を使う山登りはいつ以来だっただろうか。
電車に揺られ、ウトウトしながら線路の継目を通過するジョイント音が心地いい。
今朝、遠くに聞いたあの音だ。
もうすでに車窓は暗闇に包まれていた。

後日談。

どうやら日の出山山頂で「捜索ヘリサ-ビスココヘリ」受信機の入ったポ-チを置き去りにしてしまったらしい。
翌日、運営会社からのメ-ルで事態が発覚した。

事の次第は、こうだ。

私の後に登頂した方が拾得し警察に届出。

ココヘリ捜索専用の電話番号をポ-チに記しておいたことで、警察から運営会社へと連絡が入る。

受信機に記されたIDから私にメ-ルで告知。

ともかく、警察へ届けていただいた方には感謝感謝だ。
もしポ-チに遭難時の連絡先を記していなかったら、何処で失くしたのかさえ分からず迷宮入りするところだった。
山行始めに、お巡りさんの世話になるわけにはいかないと誓ったものの、ここは素直にお世話になるほかあるまい。

数日後、所轄警察署の窓口に伺った時のこと。

遺失届を記入し無事手続きを終えたあと、お巡りさんから辛口コメント。
「これ(ココヘリ)を落としてしまっては、遭難もできないですねぇ」

もちろん、私は真顔でこう答えた。
「そうなんです」

 

sak

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奥多摩・日の出山~大岳山

2020年02月12日 11時38分09秒 | 山行速報(ハイキング)

2020/1/24 奥多摩・日の出山~大岳山

 

今日は、歩きたい気分。
そういうときもある。

前夜、奥多摩の地図で周回できそうな登路を探した。
僕らの住む町から望める山々。
日の出山から御岳山、そして大岳山へと繋ぐ。
スタ-トは養沢神社。
しばらくは舗装路を行くが、途中林道が崩落している場所もあるので要注意。

山を歩く。
体が目覚めていく。
感性も然り。
そして発見がある。

来てよかったと思う。


養沢鍾乳洞跡を通り過ぎ、程よい登り。いくつかの登山道に合流し、指導標に促され日の出山を目指す。

山頂はガスに巻かれていた。
僕らの住む町を一望する目論見は霧散したが、山並みを流れる雲間に切れ切れになった街が見える。

山に登る。
空が見える。
雲が見える。
遠く、僕らの住む街が見える。

御岳山は山頂に武蔵御嶽神社の座する、山岳信仰の地。
宿坊連なる表参道につづく石段。
そこここに、隠れた物語が配され、楽しい。

御岳山からは奥ノ院、鍋割山へ。
靄に煙る林間が美しい。

大岳山は本来眺めの良い頂なのだが、この日は360度の真っ白け。
何も見えない頂。
独り。
雲の中にいる実感。

少しだけ雪の匂いがした。

sak

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精進湖パノラマ台~三方分山

2020年02月10日 11時23分42秒 | 山行速報(ハイキング)

2020/1/22 精進湖パノラマ台~三方分山

 

前週、kei2さんが精進湖から三方分山~パノラマ台を歩いたという。

何か引っかかるものがあったのは、少年時代に端を発する。
40年近くも昔の夏。家族旅行での出来事だ。

精進湖畔の宿に身を寄せ、湖畔越しに仰ぎ見る富士の雄大さに魅せられたものだった。
記憶を辿り始めると、宿での何気ない出来事を思い出す。

湖畔からの眺望が500円紙幣に印刷されたものに似ていると興奮したこと。
(正しくは、雁ケ腹摺山山頂からの景色だそうだ。)
姉と二人、湖面に水切り石を何度も投げたこと。
父から禁じられていたビデオゲ-ム(アーケ-ドゲ-ムともいうようだ)をこの夜限りに許されたこと。
今は亡き母との数少ない旅の一つであったこと。

そういえば宿の名は何だったかな?
などと思い出を手繰り、行きついたのが「パノラマ台」への登路での出来事だった。

その登路は宿の脇から始まっていた。
15分くらいで登れるのだろうと高をくくって姉と二人で登り始めた。
つづら折りの急登、はるか眼下に精進湖の湖面。

最初は、ずいぶん高くまで登ったことに高揚した。
そしてもう少しでたどり着くのではないかという期待。

裏腹に、このまま進んだら帰れなくなってしまうのではないかという不安。
登るにつれ、それが大きくなっていったのは言うまでもない。

「もう帰ろう。」

どちらともなく、そう切り出した。
そして、無言のまま下り始めた山道。

下り終え、父から「どこ行ってたんだ」と叱られた反面、心から安堵した。

40年の時を遡り、今思う。
あの先には、どんな景色が待っていたのだろう?

そんな山旅も一興。

結局、目指したパノラマ台から富士を眺めることはかなわなかった。
どうにか、富士を望めないだろうかと三方分山までの上り下り。

結局、ちっとも景色には恵まれない山旅だった。
しかし小さな胸の痞えが癒えた山旅でもあった。

時は過去を美しくする。
精進湖畔からの富士は変わらぬ美しさであった。


sak

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浅間・外輪山縦走~前掛山

2019年12月20日 22時43分54秒 | 山行速報(ハイキング)
2019/12/13 浅間・外輪山縦走~前掛山
 

12月も半ばの山といえば、もう立派な雪山であろうという目論見は無為であった。
例年以上に雪が少ないのは登山口にあるスキ-場の情報発信からわかってはいた。
雪が無いのなら、むしろここは欲張って外輪山から前掛山まで足を延ばして楽しめればいい。
浅間の峰という峰を堪能しようではないか。
 
 
仕事を終え、青梅から一般道を繋いで車坂峠着。
風強く、肌も痺れる。-10℃。
さすがは標高2000mの高原だ。
 
 
冬用のシュラフに包まり睡魔に従い眠りに落ちる。
昨日の仕事を引きずった現実的な夢。
そして、不意にアラ-ム。
目を開けると、寒々とした静寂に射し込む月明かり。
今という現実。
 

シュラフから起き出ることに躊躇しながら、微睡んでいると携帯の着信音。
約束の時間だった。

akiさん、artさん、lilyさん、kkoさんたち茨城組と合流。
雪はないものの、山での凍結を懸念してアイゼン、ピッケルは装備に加えた。
噴火対策のヘルメットを持っていくのは、事前の打ち合わせ通り。
 
 
浅間山は今も活動を続ける、活火山。
直近では、4カ月ほど前に小規模噴火を起こしている。
いつ何時、噴火に直面するかもしれない緊張感がこの山行のスパイスとなろう。
 
 
車坂峠から上り下りを繰り返しモルゲンロ-トに歓声の上がるころ、背後には北アルプスの山々が白い。
冬山での所作などの蘊蓄を交えながら行くと槍ケ鞘。
ここからの浅間山はさすがの存在感。
 
 

浅間の峰を右手に見ながら、黒斑山から蛇骨岳へと縦走。
アップダウンはそれほど激しくないので、見た目の距離ほどに苦労はしない。
幾分風が強いので要所の凍結には注意が必要なくらい。
 
 
Jバンドをトラバ-スしながら下降し、最後はザレ場を下る。
ここまでくると風も弱まり、三ツ石の平坦地で大休止。
まるで異星に来たかのような景観の中、早めのランチ。
 
 
登山、特にパ-ティ-でのランチタイムは”華”である。
その形態に応じて、豪華であったり質素であったりはするが、各々の経験と工夫を凝らした仲間たちの食事に興味は尽きない。
人の「食」に対する探求心がなかったら、人類はここまで発展しなかったのではなかろうかとも思う。
 
 
ここで、シェフakiさんからのお裾分け。
 
「無花果(いちじく)のレ-ズンロ-ル」
 
レ-ズンロ-ルの中には無花果が丸ごとひとつ。
果実の自然な甘さにパンの香ばしさが程よく口の中に広がる。
トロッとした果肉の中に無花果の種がプチプチと絶妙な歯ごたえ。
 
ボリュウムが少ない割に価格が高くなってしまい、販売に繋げるのは困難。
というのが、商品化していない理由なんだって。
 
知る人ぞ知る、レアなメニュウ。
美味なり。そして、心が満ちる也。
 

本峰を眺めると、中腹に1パ-ティ-。
おそらくは、浅間山荘からの入山だろう。
 
 
 
あれは山を始めて間もない、まだ青い日のこと。
今とは違う高揚に、懐かしいと独り笑えた。
もう、戻れないあの日の衝動。
 

前掛山への登山道と合流し、単調な登りを淡々といくと、眼前に浅間本峰。
噴火口からの噴煙(というか蒸気)が舞っている。
 

ここから先、本峰へは立入禁止となる。
へルメットを装着し、避難用シェルタ-で一休み。
そして、前掛山までの緩い登りはスカイラインを行く。
 
 
前掛山。
浅間山の噴火の歴史を見るような地形。
まるで前掛山は本峰を展望するがために造られたかのような配置だ。
自然の迫力と非日常的な景観。
皆、思い思いにシャッタ-を押し合い、この瞬間を堪能した。
 
 
あとは往路を戻り、湯の平高原を経て車坂峠まで。
 
 
山で起きる歓喜も辛苦も快良い。
夢でも今でも、現実に杞憂し径を見失わないように。
そして想いは皆、同じでありますように。

sak
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北アルプス 西穂-奥穂縦走

2019年07月30日 07時30分11秒 | 山行速報(ハイキング)

日時:2019.7.25-7.27

メンバー:szt(CL),yuka

装備:山道具一式,テン泊道具一式,お助け紐(6mm×10mくらい),スリング5本,カラビナ5枚

7/24 23:00水海道発→翌4:30鍋平無料駐車場着

7/25 7:53鍋平無料P→(ロープウェイにて)→9:25西穂高口(ロープウェイ)駅→10:25西穂山荘着

7/26 3:20西穂山荘→4:50西穂高岳独標→5:53チャンピオンピーク→6:29西穂高岳→8:23間ノ岳→9:08間天のコル→9:42天狗岩→10:30天狗のコル→12:43ジャンダルム基部→15:22馬ノ背→15:57奥穂高岳→16:42穂高岳山荘

7/27 7:04穂高岳山荘→8:28涸沢小屋→10:51横尾山荘→12:23徳澤園発→13:03明神館→13:45上高地バスセンター(バスにて移動)14:40平湯バスセンター発(バスにて移動)16:08新穂高温泉(ロープウェイ)駅着(ロープウェイも使って..)16:27基点P着


7/24(木)  天気:晴れ

 今年は梅雨明けが遅くなり,久しぶりに立てた北アルプスの計画をあきらめなければと思い始めていたら,次第に天気予報に晴れマークが増え始め蓋を開けてみれば前日には関西以西が梅雨明け.東海以東は南岸に台風になりそうな低気圧のおかげで梅雨明けにはならなかったが,出発日はつくばも晴れ.今年の梅雨は長かった~.

長いと言えば,新穂高温泉までの道のり.昔はよくここまで一人で来たものだと感心する.出発が前日の23時となったため,到着はすでに夜が明けて4時を過ぎていた.仮眠をとるものの周りは明るいため,ちっとも熟睡できずすぐに起き始めて始発のロープウェイで西穂高口へ移動する.

ロープウェイの駅からは,概ね1時間半で西穂山荘に到着.いや~眠いし,頭痛いし,もう動きたくない.この日は,テン場でひたすらまったりして明日の好天を願うのだった.

西穂高口駅より笠ヶ岳方面.いい天気でした.

 

7/26(金)  天気:晴れ→曇り

朝は1:30起床.ゴソゴソと食事,身支度をマイペースで済ませて3:20に西穂山荘を出発.夜に雨が降ったため,独標までの道は少し濡れていたが暗くてもそれほど問題にはならなかった.尾根に出れば風のためか道中は意外と乾いていたくらいだ.前日は西穂から奥穂に行く人はほとんどいなかったようだが,この日は我々より早く動いた人は2組ほど.その後も続々と奥穂を目指して歩いていた.我々はテントを担いでいることもあり,マイペースで進むため次々に抜かされる.まぁ慌てない慌てない.

西穂独標付近で夜が明け,ヘッドランプをしまう.笠ヶ岳や抜戸岳はよくわかるが,こちら側から奥穂方面はイマイチ山の位置関係がよくわからない.人が話しているのを聞いて,あれが奥穂か~となんか他人事のよう.よくよく考えると結構遠いな~くらいにこの時は思っていた.

西穂独標より奥穂-前穂方面?正直ここら辺の山はよくわからないんです..

独標から先はいきなり切れ落ちた感じの下り.重たい荷物だと余計緊張しますね~.それでも11峰から西穂高岳はペンキでナンバリングしてあるから,それを追っていくと時間を忘れられる.特に問題なく,西穂高岳にはテン場から3時間ほどで到着.ここまでは予定通りの時間で到達.天気もまずまず晴れており,振り返ると一番天気が良かったのがここの前後だったような気がする.

西穂高岳山頂.奥に見えるのがその名の通り奥穂??

西穂高岳から先も基本的にはアップダウンの繰り返し.天気は基本的に晴れてはいるが時折ガスがかかるような天候.間ノ岳の山頂はガスの中だし,間天のコルからの逆層スラブでは好天,天狗岩や天狗のコルに差し掛かる頃にはガスの中と,進むにつれて少しずつ晴れ間が減ってきた.中盤に差し掛かると登りはまずまずのスピードで進むのだが,下りでテン泊装備の荷物も加わりスピードダウン.その結果少しずつペースが落ち始める.

こうしてみるとなかなかの高度感.

間天のコルを過ぎ天狗岩に向かうところ.ここもなかなかの高度感でしたね~

天狗のコルで10:30.出発が3:20だからもう歩き始めて7時間経っている.この先も今までのようなイマイチ安定しないところのアップダウンの繰り返しが予想され,疲労と重たい荷物でふらついてちょっとした油断で滑落という場面が頭をよぎり,相方のyukaさんと自分を念のためお助け紐で結びあってコンテで縦走路を進んでゆく.

ノロノロと進むとようやくジャンダルムがガスの中から姿をあらわす.風も当たらず安定したところで長めの小休止.ここでジャンダルムの頂上まで行くかどうかを協議.ジャンダルムの頂上には有名な天使が待っていることを伝えるが,これまでのペースの遅れを挽回しようということで意見は一致しジャンダルムの頂上はパス.

この辺りでは焦りがあったわけではないが,疲れとガスに包まれたイマイチの景色のためか撮った写真が少なかった.ジャンダルムはわかったけれどロバの耳ってどれ?みたいな感じで黙々と奥穂(というか穂高岳山荘?)に向かって登ったり降りたりの繰り返し.

残念ながらジャンダルムはガスの中.

これを登り返せば奥穂かな?なんて思っていたら縦走路は続いている.けっこう長いな~なんて思いながら歩いていると,あら,あらららら,なんだか切れ落ちたヤセ尾根が見えてきましたよ..基部に白ペンキで何やら書かれている文字をよく見れば「ウマノセ」...

事前に予習をしておかないものだから,「ウマノセ」なるものがピーク状になっているかどうかがハッキリせず見えるピークの先が同じようなリッジの降りなら参ったな~というのがこの時の正直な感想だった.重たい荷物を長い時間担いで歩いた後にここを通るって,けっこう嫌な感じ.

いざ取付いてみると,お助け紐を使っているとはいえyukaさん全く危なげなくついてくる.そしてウマノセを越えてみれば奥穂の山頂を視界に捉え,山頂までの道のりが特に問題ない難易度であることがわかりそれまでの不安から解放される.

ほほ~う,最後にこれですか.いやいや,山登りはやっぱりこうでなくっちゃ??

ウマノセを登るyukaさん.登りは危なげなし.これは今までの山行の成果?

奥穂高岳山頂.ガスに包まれていたのは残念でしたが,ここまでよく頑張りました.

奥穂の山頂で記念撮影を済ませば,後は穂高岳山荘へ歩みを進めるだけ.山荘直前の鎖場でミスさえしなければ問題なし.お互い油断することなく鎖場を慎重に通過し,16:40過ぎにようやく目的地に到着したのでした.

気になっていたテン場も余裕があり,この日の晩は食事を済ませた後は泥のように眠るのでした.

 

7/27(土)  天気:晴れ→雨

前日から天気予報をチェックしていると,どうやら山に入る前に南の海上に発生していた熱帯低気圧は台風に代わり,その進路も近畿地方に向かうとか.当初の計画では,この日は大キレットを通過しあわよくば槍ヶ岳まで進もうなどというものであったが,前日のペースダウンにより早朝の出発も見込めず,3,000m上の稜線で台風が過ぎる中で停滞しても得るものは少なそうということで上高地に下山することに.そのため朝はゆっくりペース.テントの外に出れば思いのほかの良い天気に後ろ髪をひかれる思いだ.

穂高岳山荘のテン場より奥穂方面.右にはジャンダルムがよく見える.

7時には出発しザイテングラードを下り,横尾に到着する頃には穂高の山々に雲がかかり,徳沢に着く頃には雨.やっぱりここは撤退が賢明だった.14時前には上高地バスターミナルに到着.そこからバスとロープウェイを乗り継ぎ基点となった駐車場へ.

大キレット通過という宿題は残ったけど,気になっていた西穂-奥穂の縦走は完了した.またチャンスがあれば北アルプスの遠征に取り組もう.だって行っていない気になるところはたくさんあるんだから...

 

szt

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みちのく”百名山”一人旅 岩木山

2019年07月17日 16時03分20秒 | 山行速報(ハイキング)

場所:青森 岩木山(百沢コース)

日時:2019.7.14(日)   天気:快晴

メンバー:szt(単独)

装備:山道具一式

7/14 2:00滝沢PA→4:20頃 岩木山神社駐車場着→4:35岩木山神社→5:51姥石→7:34種蒔苗代→7:59岩木山山頂→8:24種蒔苗代→9:32姥石→10:17基点P

 

 前日の岩手山登頂と,下山後の偵察?でほぼ今回の東北ツアーの目的は達成.あとは天気予報と相談して少しでも連休を楽しむだけ.13日の盛岡市内で予報をチェックしていると,翌14日はどうやら青森方面の天気がいいみたい.そういうわけで13日の夜は早々に滝沢PAで食事を済ませてそのまま仮眠.12日の夜から睡眠不足だったので爆睡.暗くなったら寝るって動物みたいです..

14日は深夜?2時運転開始だったが,熟睡が効いたのか岩木山神社までは特に眠くなることもなく順調に移動.正直岩木山まで来るなんて2~3日前までこれっぽっちも思っていなかったので,予習する時間がほとんどなかった.岩木山の山頂を目指すルートとしてはメジャーとは言えないなどと記してある記録もあったが,さすがに4:30から登山の格好をしている人がたくさんいるわけではなかった(夫婦一組とそれらしき人は1人くらい??).

岩木山神社の境内脇にある登山口から山頂を目指していく.百名山だから何とかなるでしょうという読みでずんずん登山道を進む.

立派な神社の境内脇に登山道がひっそりと佇んでいます.

焼止り避難小屋までは,ひたすらブナ林の中の登山道をタラタラと歩いて登ってゆく.避難小屋を過ぎるとちょっと様相が変わり,沢のそばの登山道を登る感じに.この沢が百沢っていうことなんだろう.ただ,沢だけあって雪渓が目立ち始める.事前に参考にした2~3年前のネットの山行記録では雪について書かれていなかったので,雪渓は残っているかもしれないけど軽アイゼンのような滑り止めはいらないだろうと高を括っていると,,,雪渓がびっしりでした...

錫杖清水付近より.この時は雪渓びっしりでした,,,

小休止で栄養補給&水分補給がてら,この先のことを考える.今回の東北遠征では,軽いハイキングくらいに考えていて,軽アイゼンはおろかストックすら持ってきていない.でもな~,そこそこ雪渓は安定していそうだし,笹薮に掴まってごまかしながら行けるとこまで行ってダメなら下るか~,ということでハイキングは続行.結果的には傾斜が急なところは笹薮とのコンタクトラインを繋いでゆくと,傾斜は落ち着き無事雪渓地帯を通過.

種蒔苗代まで来ると緊張感は解け,夏の高山帯の景観に包まれる.

種蒔苗代に7:34.天候にも恵まれ癒し系の景色だ.

約30分で岩木山の山頂へ到達.函館が見えるのかなぁ~,なんて思っていたけど津軽海峡には雲がかかっていて北海道方面は判然としなかった.北海道にはまだ足を踏み入れていないので,いつかは行ってみたいものだ.

岩木山山頂です.いっぱい観光客の人たちが来るんだろうなぁ..

北海道方面(のはず?).山から海が間近に見えるって素敵だね~

下りは来た道を戻るだけ.さすが百名山というか,続々と人とすれ違ったのには驚いた.百沢コース,結構歩かれているじゃありませんか.沢の下りで滑って尻もちをついたのは御愛嬌.2日連続で気持ちの良い山登りができました.10時過ぎには下山できたので,ひと汗流して次はどこに行こう??

 

szt

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みちのく”百名山”一人旅 岩手山

2019年07月16日 14時25分01秒 | 山行速報(ハイキング)

場所:東北 岩手山

日時:2019.7.13(土)   天気:晴れ時々曇り

メンバー:szt(単独)

装備:山道具一式

7/12 20:00自宅発→一般道にて移動→22:40頃 白河IC付近某所にて待機

7/13 0:00過ぎ 白河IC通過→東北自動車道にて移動(途中仮眠2回)→6:00馬返し登山口駐車場着→7:22登山口P発→9:05五合目(旧道)→9:51鉾立→9:58八合目避難小屋→10:51岩手山山頂→(お鉢巡り)→11:14不動平→11:33鉾立→12:06四合目(旧道)→12:54基点P

 

 6月末に沢にかろうじて行けた後,続けざまに計画を立てた沢登りが雨天中止の憂き目に...7月末には珍しくちょっとした遠征の計画があり,せめてそこまでに軽いハイキングでいいから山を歩かないと遠征が散々なことになりそうなため,海の日の三連休は晴れ間を求めて一人で東北へ赴くことになった..

突然東北へ遠征することになったから,行き先など行き当たりばったり.直前の天気予報で晴れ間が見えそうな盛岡辺りを狙って7/12の夜に自宅を出発.東北北部ともなるとさすがに全部一般道ではただのドライブ好きになってしまう.いつかはこんな時が来るだろうと,事前にチェックしていた「東北観光フリーパス」なるものを利用して少しでも高速代を浮かすべく,白河ICからひたすら東北自動車道を北上する.

途中,山があると思われる方向に目を向けてもずっと雲の中...盛岡周辺で天気予報をチェックしても確実に晴れるという予報ではなかったが,「ここまで来たらとりあえず岩手山の登山口まで行ってみよう!」ということで滝沢ICで高速を降りて馬返しまで移動する.登山口の駐車場に6時に着いても山はやっぱり雲の中..駐車場にはバスも含めて5~6台の車が停まっていたが,さすがに山に行く気よりも眠気の方が圧倒的に強くここでもう一度仮眠.そうして運転席で寝ていると何やら顔があっつなってくる..あれれ,,天気が回復してくるではないか,,,

ということで,当日7時過ぎに登る山が決まるのでした..狙いを定めればあとは登山道を登るだけ.準備をしている間に,さらに車がやってきて次々と多くの人が岩手山へ入っていく.さすが百名山である.

登りはあまり考えもせず新道をゆく.さすがに約500kmを運転して,おまけに熟睡できていない1時間の仮眠3回では寝不足感もてきめんで,登山道を進める足取りがいつになく重かった..それでも高度を上げるにつれて雲は切れ,樹々のギャップから盛岡市街方面の良い眺めが気持ちイイ.旧道登山道からは,バスを使って入っている団体さんと思われる楽し気な声が聞こえてくる.旧道から登るともっと眺めが良さそうだ.

六合目付近からの眺め

旧道を登る団体さんご一行.あちらの方が眺めは良さそうです.

鉾立までくると岩手山の山頂が見えはじめ,盛岡市街の景色も一望できる.そしてそれまでの傾斜も落ち着いてきて,ちょっと歩けば立派な八合目避難小屋だ. 

鉾立より岩手山方面.本当の山頂は見えないのかな?

不動平からひと登りで,ようやく一番高いところがみえてくる.山頂までの道中にはコマクサが咲いている.7月とは言え,標高2,000mを超えれば梅雨明け前の涼しい風が吹き抜ける.ガスは時折かかるものの,雄大な景色を堪能することができて東北遠征はこれで目的を達成できたと言えるでしょう.

ここからは山頂を経由してお鉢巡り

標識にある通り,コマクサも堪能できました

下りは旧道を経由し,盛岡の山々と町並みを眺めつつ続々と山頂を目指す人たちとすれ違うのでした.久しぶりに好天のハイキングを楽しむことができ,遠征した甲斐がありました.

 

szt

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雪の〆は立山で

2019年05月19日 13時00分16秒 | 山行速報(ハイキング)

2019.5.11-13  天気:快晴 

メンバー:szt(CL),yuka

装備:冬装具一式(わかん除く),テン泊装備

5/10(金) 21:00自宅発→(主に高速道路にて移動)→1:40頃 扇沢無料駐車場着

5/11(土) 7:45扇沢駅発→9:22室堂ターミナル発→10:15雷鳥沢キャンプ場(BC)

5/12(日) 4:33 BC発→6:18剱御前小屋着→7:25別山南峰→9:20富士ノ折立登り返し→10:44大汝山→11:37雄山着→13:37一ノ越→15:40 BC

5/13(月) 6:05雷鳥沢キャンプ場→7:04室堂ターミナル着→9:17扇沢駅着

 

 振り返ってみれば,今シーズンはよく雪山に行ったものだ.個人的には,3年振りの雪山ラッシュといっていいかも.そんな雪のシーズンもそろそろおしまい.締めとしてチョイスしたのは,夏場も含めて初見参となる立山だった.

5/11(土) 天気:快晴

前回の頸城火打山に続いて,今回の山行も初日から快晴.1週間前の予報では天気はイマイチそうだったが,週末が近づくにつれ天気予報がどんどん良くなる方向に.これは誰の力なのでしょう?

前日の夜は,さすがに扇沢が遠いだけあって,珍しくもほぼ全線高速道路を利用.2時近くの就寝だったが,GWを外したアルペンルートは始発が7:45.どう頑張ってもそれ以上早く動けないため,のんびりとした朝を迎える.

電気バス,ケーブルカー,ロープウェイ,トロリーバスに揺られて外に出れば,そこは雪に囲まれた世界.文明の利器ってすごいですね.

初日はターミナルから1時間ほど歩き,雷鳥沢キャンプ場に幕を張る.なんやかんやで時間はお昼近くになってしまい,さすがに計画していた奥大日岳は早々に諦める.キャンプ場周囲でビーコンの使い方の練習をし,あとはのんびりキャンプ気分いや観光気分の一日を過ごし,ちょっとだけ夕日に染まった立山を眺めて眠りにつくのだった.

雷鳥沢キャンプ場から立山.少しだけ赤いかな?

 

5/12(日) 天気:快晴

2日目は,雪が腐りだす前に剱御前小屋までの登りを始末しておきたく,薄暗い中BCを出立する.途中のハイマツ帯で雷鳥と初めて対面.たしかに冬毛は白くて綺麗である.天然記念物になって話題にするのもうなずける.ちなみに今回参加のyukaさんは,雷鳥の鳴き真似をすぐにマスター.雷鳥に出合う度に,鳴き声を真似て雷鳥に呼び掛けていた(ように見えた).是非,宴会芸としていろんな人に披露してほしいものだ.

剱御前小屋までは,雪が締まってアイゼンがよく効き歩きやすい.小屋の直前に1か所だけ絶対落ちたくないところがあったが,基本的にはトレースが踏まれまくっていて快適に小屋に到達する.

その後は,雄山まで北アルプスや富山の白い山々を眺めながら稜線散歩.人によっては全くアイゼン出さずに歩いて行った人もいるんじゃないかな?

剱御前小屋までの登りより.キャンプ場も小さくなってしまいました.

剱御前小屋直前の絶対に落ちたくないところ.油断しなければ問題ないでしょう.

別山手前の稜線より剱岳.そろそろあそこに行くことを考えてもいいのかなぁ..?

至る所で遭遇した雷鳥.奥に見えるピークは別山南峰.

富士ノ折立直下.この直前からアイゼン出しました.気が付けば奥に剱が,,

大汝山山頂にて.残雪の後立山連峰がよく見えました.

大汝山よりこれから向かう雄山.一面の山々を同時にお届けできないのがもどかしいところ.

 朝の剱御前小屋でお話をしたおじさん.ものの数秒で視界から消えてしまいました.

雄山山頂にて.ここでも奥には剱岳が...

 多分,,薬師岳(のはず?).下から眺めていたころを思い出す..

立山までの縦走ではにはいろいろありましたが,12時前になんとか雄山に到着.ここでたっぷり大休止をとって,白い山々の眺めを堪能します.それにしても今シーズンの雪山の〆が,3,000mを超すところになった上に好天に恵まれるとは..まるで,いままでの雪山山行をともにしてもらった参加者の方々の熱意が,高気圧の塊となって日本列島を覆ているかのよう,とは言いすぎでしょうか?

一ノ越からの下りにて.天気が良すぎて,完全武装が必要です.

BCに戻ったのは16時に近づいたころ.時間が余って浄土山まで足を延ばせるかと思っていましたが,出発が4時半であることを考えると余裕を持ったタイムスケジュールが吉と出たようです.テントの中に入ったら,翌日の荷を減らすためにもしっかり夕食は腹に納め,最終日の帰路の移動時間も考慮し明るいうちに寝袋に包まるのでした.

 

5/13(月)

最終日は予定通り4時に起床し,6時にテン場を後にします.途中雷鳥と遭遇しお別れを済ませたら,7時過ぎには室堂ターミナルに到着.初めて来る立山周辺の山々を,たっぷりと目に焼き付けて室堂ターミナルを後にします.乗り物に乗ってしまえば,2時間ほどで扇沢に到着.扇沢までの道中や,自宅までの道中で翌週以降の山行計画に思いを馳せるのでした.

室堂ターミナル付近より大日岳と奥大日岳.登れるものならいつか登ってみたいものです.

北アルプス,人気があるのは分かりますねぇ,,夏にもなんか計画を立ててみようかなぁ...

 

szt

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残雪の頸城・火打山 灼熱の??雪上キャンプ

2019年05月07日 07時02分19秒 | 山行速報(ハイキング)

2019.5.4-5 天気:快晴

メンバー:szt(CL),fuk(SL),kko,may

装備:冬装具一式,テン泊装備

5/3 21:00頃つくば発→高速道路使用→1:00頃笹ヶ峰キャンプ場P着(泊)

5/4 6:23笹ヶ峰キャンプ場P→7:37黒沢→9:48富士見平→10:10高谷池ヒュッテ着(ベースキャンプ設営)→11:17ベースキャンプ(BC)発→12:48火打山山頂→13:19下山開始→14:20 BC着(雪上講習)

5/5 7:26 高谷池ヒュッテ→9:04黒沢→10:13基点P→(ロープワーク練習)→12:00頃山行終了

 

 今年の大型連休は久しぶりに雪山を楽しむことができた.今回向かった先は豊富な雪を期待して新潟の火打山.その昔,雪のない時期に行った火打山では日本海を眺められたことに感激したんだっけ.

5/4(土) 天気:快晴

 基点は以前と同じく除雪の完了した笹ヶ峰キャンプ場の駐車場から.前回来たのは15年近く前のことでどんなところを歩いたのか,正直よく覚えていない.高速のICから駐車場まで狭いくねくね道を延々と運転したことは覚えているんだけど...

今年の雪はやっぱり少ないのでしょうか?

黒沢までは緩傾斜の広葉樹林帯を進む.トレースはあるようなないような.山スキーの人が多いためなのか,トレースは明瞭とは言えないがスキーも踏まれていそうなところをなんとなく進む.当日は登山者が意外と多いように感じたせいか,入山しているスキーヤーは少ないように感じた.

黒沢を過ぎたところでアイゼンを装着.

登山口から小一時間ほどで黒沢に到着しアイゼンを着ける.ここからはトレースがはっきりし始め,トレースを辿っていくと黒沢右岸の尾根を黒沢の反対側から回り込んでいく.しかしながら尾根に出るまでがなかなかの急登.しかも斜面は西向きのため朝陽が当たらず雪面はクラスト.バランスを崩したらかなりの距離を滑ってしまう.慎重を期して,kkoさんとmayさんには途中の安定したところでヘルメットとピッケルを装備してもらう.

ご覧の通りなかなかの急登ですが,kkoの足取りに危なげはなし.

上から撮ってみましたが,残念なことに急斜面ぶりが伝えられず

急な斜面を登りきって尾根まで出ると,いくらか傾斜が落ち着いてくる.ここで一息入れ,周りの山々の景色をそれぞれ思い思いに堪能する.

高妻山方面.白いです.

いくらか傾斜の緩んだ樹林帯を進んでいくと,富士見平と思われる辺りまでやってくる.ここまでくると樹々はぐっと減り,展望がぐっと広がる.この日は雲一つない快晴.いい天気で展望は最高だけど,陽射しの強さと照り返しも最高レベル.休むたびにせっせと日焼け止めを塗りたくる.

ようやくお目見えした火打山.山頂付近はもう溶け始めています.

左に高妻山,右に北アルプス.そして空は真っ青.最高の展望です.

富士見平にkkoさんと到着する頃には,fukさんとmayさんの姿は視界にない.快調に飛ばしているみたい.いやはやお強いですね~..

富士見平から高谷池ヒュッテまでは,ちょっと気持ちの悪い斜面をトラバース.事前の天気とこの日の天気なら雪面は安定していそうですが,条件が悪いときにはこのルート取りの選択はためらうところ.そんな気持ちになったのは私だけなのでしょうか?

ちょっと気持ちの悪いトラバース.この日は雪崩れる可能性は極めて低そうなので良いのですが..

遠くに見えていたとんがり屋根の高谷池ヒュッテには10時過ぎに到着.ここまではまずまずのスピード.初めての雪山テン泊というkkoさん,mayさんですが,その体力は今後の山行で生きてきますよ~.スキーヤーもふくめ日帰りの人が多いのかと思っていたら,高谷池ヒュッテの周りには意外なほどテントの花が咲くことに.われわれはヤドカリのように前のパーティが作ったブロックを拝借し,若干の整地も加えてテントを設営する.

高谷池ヒュッテ.このあともまだまだテントは建ちました.

テントを設営してもまだ11時過ぎ.この時間であれば十分山頂アタックは可能.ということでまずは今回の山行のメインディッシュ,火打山の山頂を目指すことに.しかし,陽射しの強さ,緩んだ雪面,標高の高さ,前日までの睡眠不足が重なったのか,なかなかつらい山頂までの道のりでした.

夏道は雷鳥平から尾根伝いに行くようですが,この日のトレースはスキーヤーが尾根の南側の斜面を辿ったようで,我々もそのトレースに続いてゆきます.はぁはぁ言いながら雷鳥平から続く火打山の肩まで歩き小休止.

火打山まであとちょっと!

時間も12時を過ぎ,肩から山頂までの間も雪は緩んでおり登りでは体力を吸い取られます.一歩一歩足を動かして喘ぎながらノロノロと山頂を目指していって,,,

山頂直下の登り.私はまっすぐ登りました.そのほうが楽そうだったので,,

無事山頂に到着.風はほぼ無風.周りに雲はありません.午前中に比べると幾分空気の澄み具合が落ちる気がしますが,それでも後立山連峰の山々や念願だった日本海を眺めることができ,まずはミッション達成といったところでしょうか.山頂では,記念撮影をしたり,山座同定をしたりとみんなで楽しいひと時を過ごすのでした.

はいポーズ!

こちらも,はいポーズ!

焼山,その後ろには北アルプスも.

白馬の大雪渓を教えてもらいました.わかります?

一見のどかな噴煙です.

そして日本海.早朝だともっと澄んで見えるのかな?

去年の五頭連山の沢登り以来となる,山の上からの日本海を堪能したら,頃合いを見て下山を開始.今度は妙高山を見ながらのハイキングです.

猛々しい妙高山を見ながら下山開始.

あんなに登りは苦しかったのに,下りはどうしてこんなに苦しくないんでしょう.雪面もゆるゆるな上,トレースもありベースを張った高谷池ヒュッテまでは快調に下ります.途中のちょっとした斜面で滑落停止姿勢の練習をしますが,あまりに雪が緩んでいてすぐに服はベチョベチョに.ちょっと滑落停止の練習をするには条件が揃わな過ぎたため,ここはすぐに切り上げてキャンプ地に戻ります.新入会したての皆さん,滑落停止はとっても大切なので,来シーズンはもっときちんと練習しましょうね.

キャンプ地に戻った後は,ビーコンの使い方の練習です.かくいうわたくしも今シーズンに入って正確な使い方を習ったばかり.実際は講習とは名ばかりの私の復習なのでした..

その後はテントの中に入り,ちょっとしたロープの結び方のおさらいや,雪山での水の作り方を実演.作った水で夕食を準備し宴会を執り行って就寝となりました.それにしても5月って陽が長いし,暖かいですね~.日当たりのいいキャンプ場ということもあり,快適な夜を過ごすことができました.

 

5/5(日) 天気:またしても快晴

2日目は5時起床.のんびり朝食を作り,ゆったりと後片付けをしていよいよ本格的な下山開始です.澄んだ空気のなか,雪をまとった山々の景色が見納めになるのは名残惜しいのですが,下界に戻らねば次の山にも向かえません.

さぁ,帰りますよ~.隙のない後ろ姿.

途中,やや傾斜の強いところでは簡単なアイゼンワークやピッケルワークも練習です.自分の身は自分で守らねばなりませんからね.

適度にクラストしていていい練習になった気がしますよ~

下りのポイントであった,クラストした急斜面の歩行も全く危なげなく完了し黒沢に到達.ここでアイゼンを脱いで,10時過ぎには駐車場に到着となりました.

荷物を降ろした後は,テントや装備品を乾かしつつ,準備していたロープとハーネスを持って懸垂下降の練習です.お二人とも初めての懸垂下降ということで,初めはあまり難しくないところで体験してもらいました.懸垂下降はこれからの山行で使いますから,よ~く覚えておいてくださいよ~.

懸垂デビューのkkoさん.

こちらも懸垂デビューのmayさん.

振り返ってみれば,滑落停止に,ビーコンに,アイゼン&ピッケルワークに,懸垂下降に,ロープの結び方にと盛り込みすぎだったかな?何よりも一番だったのは,やっぱり雲一つないお天気と山の景色だったのでは?と思っているのは,わたしだけではありませんように...

 

szt

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立岩

2019年05月06日 18時44分54秒 | 山行速報(ハイキング)

2019.5/6(月):kei2、他1名

 

西上州のドロミテと言われているらしい。
ドロミテ?  行ったこともなければ知っている人も少ないと思う。
調べてみたら・・・
イタリアの北部に位置する世界遺産で荒々しく削られた山々の雄々しい姿が特徴的な山だそうです。
一方、南牧村の”立岩”(たついわ)は、岩と痩せ尾根の変化に富んだ魅力的な岩壁の山と紹介されています。


登山口から植林された斜面を緩やかに30分ほど登っていくと、鎖のあるガレ場の立岩登り口に到達。
登り出た所が立岩のコル。

ナイフリッジの鎖場

立岩最高点・西立岩山頂

ヤセ尾根

切り立った絶壁の中にある不動様 
上部からミストシャワー・・・あせる威怒牟幾不動滝(いぬむきふどうだき)


威怒牟幾不動(いぬむきふどう)


不動様はボロボロ


無事周回して戻ってきました。


GW中にも関わらず、先行者がいない中、静かな山歩きができました。
整備された登山道で不安要素なし。
威怒牟幾不動滝は一見の価値あり。是非自分の目で確かめてください。


おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆

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