夫の至福の時間。
それはヨークシャテリアのクレンを膝に乗せてまったりするとき。
最高に幸せなひととき。
他の人がやってくるとその幸せな蜜月はあっという間に崩れ去る。
マリリンがやってくると、クレンはなんのためらいもなくマリリンのひざへ…。
そしてマリリンの幸せタイムが始まるのです。
が、しかし…。
そこへティガーがやってくると、クレンはいそいそとティガーのひざへ。
マリリンを振り返りもせず、夫のひざは「ただの通り道」…。
そして、ティガーの幸せタイムが始まるのです。
そこへ満を持してアタクシ登場。
クレンは「待ってました!」とばかりに私の膝に飛び跳ねてくるのよ。
夫のひざなんて、「ただの踏切り板」ね。
当たり前よね、アタクシがご飯あげてるんですもの。
まあまあ、そんなに落ち込みなさんなって。
犬だもん。
気を使ったり、その場の空気を読んだりしないんだから、本能のおもむくままよ。
クレンは正直なのよ~。
それでもあきらめきれない夫。
なに?
キッチンの向こうで聞こえるヒソヒソ声は…?
な、なんと、夫、クレンの心をモノで買う作戦に出た!!
クレンの大好きな「柔らかジャーキー」で釣るつもりらしい。
そんなことしたって、アタシとクレンの絆はゆるぎないんだからねっ。
フンっ!!
が、しかし…。
クレン、わいろに釣られちゃった…?
ひどいじゃないよ。
クレンの指定席はアタシの膝の上だったよね???
許さんっ!!
あの男、姑息な手でクレンの心を奪うなんて…。
そんな小競り合いの毎日です。
それもこれも、クレン、あなたがかわいすぎるからなのよぉ~~~☆
すいません、親ばかです…。