6:30 朝食を早々に済ませて、7時半くらいの列車を目指す。
ベルンからブリックまで行く列車はかなり混んでいた。
なんとか席を確保し、ほっと一息。
外はどんよりと曇っていて、これから山へ向かうと言うのに、なんだか不安…
ブリックから氷河特急に乗り換えて、ツェルマットに向かう。
ブリックにつく時間がちょっと遅れたので、荷物を持って、走る!
ギリギリ間に合った。
氷河特急っていったって、特急というより、山の中をのんびり走る鈍行列車って感じ。
切り立った崖や深い深い谷の間をゆっくり進んでいく。
奥のほうには、雪に覆われたとんがった山々が見えてくる。
そろそろマッターホルンも見えるかな?
10:00 ツェルマットの駅に到着。 快晴!
でも、駅からはマッターホルンは見えない。
焦る事はない、これから三日間楽しめるんだから。
駅からメインストリートのバーンホフ通りを歩き、
これからお世話になる「ホテル・ワリセーホフ」を探す。
ここは、グリンデルワルドと違って、シーズンオフとはいえ、
お店も開いているし、かなり活気がある。
お土産やさん、スキーショップ、サンドイッチショップなどを見ながら5分ほど歩くと
右側にホテルがあった。
手前はレストランになっていて、奥にホテルのレセプションがある。
お部屋にはすぐ入れるというので、安心。
最上階、4階のお部屋。
お部屋は木の香りがするナチュラルテイストのかわいらしい感じ。
広いし、素敵だわ~
ん? 階段? そう、二階もあるの。 ロフトに上がってみると、そこにもベッドが二つ。子供部屋ね。
さらに嬉しいサプライズ! 二階の天窓からはとんがったマッターホルンが見えるじゃない!!
部屋からはマッターホルンは見えないって聞いていたから、ものすごく得した感じ。
子供たちは、ロフト付のこのお部屋がすごく気に入ったようで、 ここで遊んでいたいというが、今から山へ向かうのだ。
温かい服装(スキーウエア)に着替えて、ゴルナーグラード鉄道駅に向かう。
途中、お昼ご飯を買うことに。ティガーはどうしてもっていうので、マック。
私とマリリンはサンドイッチショップでバゲットサンドを購入。
11時。
行きは直接山頂まで行き、帰りはハイキングしながら降りてこようと、
ゴルナーグラードからリュっフェルベルグまでのハイキングコースのことを聞くと、
親切なチケットカウンターのおばちゃんがそこは凍ってるから無理よと、教えてくれた。
かわりにリュッフェルアルプからツェルマットのコースはどお?
林間コースで子供でも楽しめるわよって言ってくれたのでそちらにすることにした。
ありがとう!
列車はぐんぐん上っていき、約40分で山頂に到着。
ガイドブックでいつも見ていた展望台。
写真でしか見たことのなかった景色が目の前に!!
まん前にはドカーンとマッターホルンが聳え立っている。
雲ひとつない最高のお天気。
青い氷河も美しい。まだ雪積もっていないから、氷河の形やでこぼこまでわかるよう。
うーん、感動!
20分後の下山列車に乗って、アルプ駅で降りる。
もちろん降りる人は誰もいないし、駅も無人。 ハイキングトレイルの看板もないし、不安…
細いトレイルを見つけ、歩き始める。
普段歩くの大嫌いなティガーがものすごい張り切っている。
「こういう冒険してみたかったんだ~」と先頭を歩いていく。
木の間からマッターホルンが見え隠れして、それはそれは気持ちのいいコース。
楽しいよね。
なーんてのんびり歩いていたら、事件は起きた。
幅1mくらいかなあ、小さな滝を凍っていたの。そこを超えていかないと先に進めないの。
私が一番に行き、あとから子供を渡してもらって、ということにして
まずは私がなるべく凍ってなさそうな石に足をかけて…
と思ったときにはすでに滑っていた!!!!
氷ってあんなにすべるものなの?
とっさにつめをたて、ひざと足でなんとか踏ん張る。
幸いにも、スキーウエアにゴムのひざ宛がついていたので、
なんとか踏みとどまり、ほうほうのていで向こう岸に飛び込む。
よかった、落ちなくて…
もし落ちたらかなり下まで行っちゃうよね。
小さいとはいえ滝だからね…
想像するだけでひざががくがくする…
その後、二人の子供を慎重に抱っこして渡らせて、なんとか無事に家族4人渡りきった!
命がけとなった滝越え、4人の結束が深まったことは言うまでもない。
そして、その後は大きなトラブルもなくのんびりハイキング。
ツェルマットの街に着いたのは、3時間後だった。
(1時間半のコースと聞いていましたが…)
4時。ハイキングアドベンチャーから帰ってきて、かわいらしいホテルの部屋でくつろぐ。
私は、ホテルの隣の隣くらいにあるスキーセンターにスキー場情報を仕入れに行く。
コース自体はなだらかだから、子供でも大丈夫そうね。
スキーはリフト乗り場で借りられるらしい。
街中でも借りられるし、安いだろうけど、荷物を持っていくことを考えると
あちらで借りたほうがよさそう。
6:00 夕食は念願のチーズフォンデュ。
ホテルのお隣のレストランが安いしよさそう。
子供用にワインなし、大人用にハーブテイストのを頼み、思う存分堪能する。
一人用っていっても、普段我が家でする量より多いかも?
レストランでもらった色鉛筆でマリリンが今日の思い出を書いていた。
4人で必死で渡った氷の滝の絵を描いてくれた。怖かった様子がよく表現されています。
しわしわになってしまったけど大切な思い出です。
明日は念願のスキー。楽しみ楽しみ。