フィクションとノンフィクションのあわいでを行ったり来たり。

コロナ禍になってから毎週月曜日に歯科に通っている。
悪いところを治療する時間が出来たこと。
悪いことばかりではない。
止まってみること、続けていくこと、いろいろある。

本当に全部を曝け出すことは出来ない。
生活があるからさ。
フィクションとノンフィクションのあわいを行ったり来たり。
人間だもの。

向田邦子もそうだけど、最近全然読んでこなかった人をよく読んでいる。
何で読まなかったんだろうって思うのはフレドリック・ブラウン。
たくさん文庫本で出ていたのに今ではなかなか手に入らない。
新訳を3冊買って読んでいる。
いやー、素晴らしいじゃないか。
ほんとなんで読んでこなかったんだろう？
そのおかげで今愉しめているからいいのか。
出会うタイミングっていうのがあるのかもね。

これだけ素晴らしい本が絶版になったりする社会で新刊を作る意味、それを考えながら新しい本の原稿を書いている。
もうこれ以上新刊などいらない世界で新刊を出す意味、自己顕示欲以外になにかあると信じて書きます。
コーヒーは飲むと無くなるから良いなと思う。
無くなるコーヒー、無くならない本、この両輪が私には必要なのだ。