東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

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2016縁あってノルウェー移住

クリスマスの忙しさ

2020-12-20 14:04:35 | ノルウェー山暮らし fjellgård
クリスマス前のいまの時期
人々はとても忙しそうです

クリスマスのイベントには無関心な相方でさえ
朝起きると必ず星型の明かりのスイッチを入れることだけは忘れません


(明るいうちから電気をつける違和感は感じないらしい)

さて
わたしが思うここでのクリスマス前の忙しさは大別して3種類

クリスマスギフトの準備とクリスマス訪問
クリスマス前の大掃除
クリスマス料理とお菓子の準備

ギフトと訪問については
クリスマス当日は家族で過ごすのが定番なので
アドベント期間中に友人や遠い親戚宅を訪ねるのが習慣ですが
今年は旅行や訪問はなるべくしないようにと言われているため
外で少しだけ会ったり玄関先で挨拶だけしたりにとどめる人が多いようです


(早々と届くクリスマスカード)

そして大掃除
これ、都会の人はどうかわかりませんが
この辺りではクリスマス前にはふだん掃除しない床や壁や窓を磨いて
家中をきれいにします

古い家の壁は丸太なので一本ずつ横向きに拭くわけですが
壁にはたいてい大きな絵や写真がかかっていて
それらの額縁にもホコリがたまっているし
照明も天井に取り付けるものより壁付けタイプや足のついたランプが多いので
ランプシェードもひとつひとつ拭いていくという具合で
まさに日本の年末大掃除の様相です



そしてたいていの家庭で女性陣の肩にかかっている大仕事が
大量のクリスマスベーキング

スーパーではどこも小麦粉が大特価
ふだん2kgパックが17〜19krくらいするところ4パックで36kr
ほぼ半額です

4パックは8kgでかなりのボリュームですが
次々にパンやお菓子を焼いているとあっという間になくなります



昔ながらの習慣では焼き菓子は7種類以上がヨシとされているそうですが
職場の人に聞くと3〜4種類くらい作ればオッケーなのだとか

うちのご近所さんたちは焼き菓子のほかにレフセを焼いたり
凝ったケーキを作ったりもしていて
いつも感心してしまいます

クリスマスイブとクリスマス当日、それから大晦日には
それぞれ違ったちょっとしたご馳走があると喜ばれるので
たとえばイブにはlutefisk、クリスマスにpinnekjøtt、大晦日にはribbeにしようか
そんなふうに良妻賢母の義母は毎年きちんと計画を立てています


(タラ料理)


(羊肉料理)


(豚肉料理)

写真はスーパーのチラシ兼レシピ集のものですが
すごーく素敵に撮ってあってどれも美味しそう

わたしは相方がribbeしか好んで食べないので今年もribbeしかつくりません
3日前から塩とコショウをすり込んでおいて
あとはオーブンで焼くだけというしごく簡単な料理です

ただ、今シーズンは野生肉がたくさん手に入ったので
少し気合を入れて美味しいジビエ料理を作ろうかと思案中


(ヘラジカ肉、シカ肉、シカの心臓、ついでに生ハム)

シカの心臓は食べたことがありませんが
採ってきたご近所さんいわく鶏のハツと同じようだとのこと
白い脂身は削いであとは切って焼くなり煮るなりすればいいそうです

ちなみにご近所さんから買う地元で採れた新鮮な野生のシカ肉は
1kgあたり300krほど
100gあたり350円くらいでしょうか
お手頃価格



このご近所さんへのクリスマスカードは
感謝をこめてシカ柄にしようと思います

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