東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

雪景色

2020-12-06 13:11:52 | ノルウェー山暮らし fjellgård
太陽が出なくても
青空が見える晴れた日は外に出たくなります

雪化粧をした木々は本当にきれい
写真ではきれいさの1割も伝えられていませんが
ため息が出るほどきれいです



そんなきれいな木が雪の重みで倒れていたりすると
ついレスキューしたくなりますが



枝先が地面の雪に捕らえられていて簡単には起こせません
そして起こせてもまっすぐには戻りません



樺の木は意外としなやかで
こんな状況でも簡単には折れず
うーん、まあこの姿勢でもいいか、と
リラックスしているようにも見えます



冬の森の散歩は
雪で歩きにくいものの足元を気にしなくて済むがいいところ

春夏秋の森歩きはつねにデコボコ道
うっかりするとつまずいたり足首を捻ったりしがちなので
歩いている間はずっと地面を見ていて
景色を見るためには立ち止まる必要があります

でも雪に深くおおわれてしまえばそういった心配は無用
ついでにヒツジのフンを避ける必要もなし



あら
シカが作ってくれた足跡をたどってラクをしてここまで来たのに
どうやらここで道を左にそれて林に入っていったらしい

4本足と2本足では体重のかかり方が違うらしく
シカの足跡をたどってもある程度は沈みますが
シカの足跡なし、かつスノーシューなしで歩くと
一歩ごとに膝までズブズブと沈むので歩きにくいことこの上ありません
引き返そうかな…

と、右手のほうへ少し入ったところに
梯子のかかった松の木が見えました

この梯子はずいぶん前に
義父の知り合いのハンターが遠くを見渡せるようにと取り付けたもので
以前にも一度登ってみたことがあるのですが
ふと思いついてもう一度登ってみる気に



そんなに高くありません
6〜7mくらいかな?

こういう用途専用の商品があるのか特注なのか
一番上は座れるように、しかも雪が積もらないように作られていて
固定部分にはカーブを描いたギザギザの金属の歯があります
木の幹にしっかり食い込んでずれない仕組み



下を見ると梯子が垂直に見えてちょっとコワイけど
遠くを見渡せて気持ちがいい
ツリーハウスってこんな感じ?

でもしばらく座っているとだんだんお尻が冷たくなってきて
冬は敷物を持参しないといけない場所なのだと気づきます

今度は温かい飲み物と敷物を持ってこようかな

ひとりクリスマスマーケット

2020-12-02 14:48:22 | ノルウェーの村で bygd
とうとう12月
もういくつ寝ると…

いやちがった
ここではお正月を待つ前に
まずはクリスマスを待つアドベントです

もうずいぶん前から
町のお店にはクリスマスグッズがあふれていましたが



アドベントはまた少し別の趣があります



テーマカラーは紫
窓辺に吊す星形の灯りとロウソクが必須アイテム

今年はふと思いついてロウソクを
電飾ではなく本物にしてみました


(1週目は一本だけ灯す)

ついでにカーテンも変えてみたら
毎年使っている星も少し雰囲気が変わって見えてちょっと新鮮



ここのところ気温がプラスマイナス5℃前後と
少し冬らしくなってきました
路面が常に凍っているので運転注意です


(いつも車を停めているふもとのパーキングエリアはツララだらけ)

それにしても残念なのがクリスマスマーケットの中止です

いつもなら11月に入ればもう
あちこちでクリスマスマーケットがあって
出店させてもらったり買い物に行ったりで楽しくも忙しいシーズンなのに
今年はどこもかしこも中止

去年のクリスマスマーケットで初めて出店した
地元から少し離れた場所のメッセも中止
今年もぜひ参加したいと楽しみにしていたのになあ…

そんな時
知り合いのガラスアーティストの方が
アドベントの第2週目に村のストアの入っている建物で
エキシビションをやると知りました

おお!その手があったか!と
さっそく建物のオーナーに連絡を取って
空いている日に出店させてもらえることに

そうです
ひとりクリスマスマーケット

大規模メッセが軒並み中止なのはもちろんCOVID-19の影響で
大勢が集まって密集するのがいけないからで
ひとりで店を出して1組ずつ接客するのはオッケーという理屈

大きな会場でもひとりでもやることは同じですから
場所が地元で近いぶんむしろラク
労力も移動にかかるガソリン代も少ないし
まあさして売れなくてもいいかという気楽さ

地元のひとはみんな
毎年わたしが折り紙やつまみ細工を出していることを知っているので
すこし目新しいほうがいいかとパールアイテムメインで告知を出しました



12時から17時までの5時間の開店
なんと例年の大きな会場のメッセと変わらない売り上げ


(折りたたみテーブルひとつのミニマムな売り場)

これは…
参加費を払わなくていいぶんむしろお得なのでは?
(メッセの参加費はだいたい150〜200krくらい)

おまけに他の出店者がいないので
ついつい余計な買い物をしてしまう誘惑もない

ひょうたんから駒?

帰宅後
クリスマスカードを買ってくれた人から電話があって
追加であと10枚作って欲しいと注文までいただいてビックリ
(奥さんに見せたら気に入ってくれたらしい)

ひょうたんから駒です、ほんとうに


雪道

2020-12-01 02:06:37 | ノルウェー山暮らし fjellgård
雪が止んで晴れた朝
薪を作るために切りためている丸太たちは
すっぽりと雪におおわれています



写真の左下にうっすらと写っているのはウサギの足跡ですが
家のすぐそばにもたくさんの足跡


(バスルームの窓から左側を見たところ)

たぶん1羽だと思うんですけれど
たくさんで追いかけっこでもしていたみたいな賑やかさです


(バスルームの窓から右側を見たところ)

家からふもとまでひととおり除雪したあとの
最初のATVでの走行です


(留守番の相方がチェーンのチェック担当)

このATV
おととしまで冬はベルト仕様(キャタピラみたいなタイヤ)で乗っていました

雪が1mくらい積もっても
海原を進むボートのように頼もしく雪をかき分けて走れる優れものですが
ハンドリングが重くて腕への負担が大きいし
春になってところどころ雪が溶けて地面が露出してきたりすると
振動が大きくスピードもあまり出せないので
去年から思い切ってスノーチェーンを付けたタイヤ走行に切り替えました

トラクターで除雪した道は
さっそくシカたちがハイウェイとして使っています



そうだよねー
歩くの楽だよねー



一面真っ白でどこが道か見えづらいときでも
彼らの足跡があるとなかなか便利

ふもとで車に乗り換えてからしばらくは
ガードレールのない凍った路面を走るのですが
シカが飛び出す可能性と対向車に合う可能性の両方があるので
なかなか気を抜けません



幹線道路に出るとやっとひといきついて
時速80〜90kmくらいで走れるようになります



写真はとてもそんなふうに見えませんが
工事か何かで片側通行の区間を
2台前を走るledebil(先導車)についてゆっくりと走っているところです

対向車線、見える限り工事の様子はないですけれど
少し手前に大型の作業車がいて
作業予定区間をずっと片側通行にしている模様

ちなみに
今の季節は町までの全区間で太陽が見られないので
晴れた日は周囲の山の高い場所に当たる日光を見ては
ああ、あそこに行けば太陽に当たれるのね…とつい遠い目に


(途中で立ち寄ったジャガイモの無人販売の小屋)

でも!
職場は谷間が近くにある関係で
ほんの短い時間(5分くらい?)ですが太陽が顔を出します


(12時半頃です)

うれしい〜

雪道の山道を乗り物を乗り継いで
町まで出てくる甲斐もあろうというものです

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