東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

冬のハンティング

2020-12-09 22:26:11 | ノルウェー山暮らし fjellgård
秋から始まった狩猟のシーズンが継続中です

うちの近くも顔なじみのハンターの狩猟エリアなので
ふと気づくとうちの庭先でリュックを下ろしていたり



うちに用事があるわけではないのでドアをノックしたりはせず
ふわっと自分の別荘みたいにくつろいでいるのはいつものこと

表に出て話を聞くと
すでに2頭仕留めたと満足そう
見ればうち1頭がうちのゲートのすぐ前にゴロンと…



若い!
今年生まれた生後半年に満たない子鹿です

母親を含む9頭ばかりが丘を駆け上がって森の中へ逃げたそうで
午後からはその追跡をする予定だとか

この日は4人のグループで
そのうち1人は去年の秋にうちの敷地内にモスクスが来たときに
駆除の仕事で来たのと同じ人でした

彼は正真正銘の凄腕ハンターで
数年前にフォークランド諸島での
トナカイ駆除プロジェクトチームにも招集されています
でもそんなすごさを感じさせないフレンドリーさ



リュックからオープンサンドやチョコレート
それに温かい飲み物の入ったポットを取り出して
膝をテーブルにしてランチしている様子は
遠足を楽しんでいる少年のよう

こういう場面
引っ越してきたばかりの頃は
よかったらコーヒー淹れますよ、とか
うちの中でちょっと暖まっていったらどうですか、とか
声をかけたりもしていましたが
返事はたいてい

Jeg har. (コーヒー持ってきてるからだいじょうぶです)
Godt kledd. (あったかく着込んでるからだいじょうぶです)

とニッコリ辞退

ここの人たちはアウトドアに必要なものはキッチリ用意していて
たとえ人の庭先に勝手に入って休憩していても
もてなしなどは一切期待していません

ちなみに上記の返事
日本語訳に対してノルウェー語が異様に短いですが
それはノルウェー人の会話が直球・省エネなだけで
決して失礼でも無愛想でもなくて
逆にチョコレートを分けてくれたりします

腹ごしらえを終えて山へ入っていく彼らを見送りつつ
こっそりとシカたちの無事を祈ります



天敵の少ないこの場所で
増えすぎれば自滅するとわかっていても
夜な夜なうちの近くに食事に来るシカたちには
どうしても愛着が湧いてしまうんですよね…

でもこれでしばらく寄り付かないだろうなあ
ちょっとサミシイ

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