2/11(祝)、青年劇場の「キネマの神様」を観た。 原田マハ原作、山田洋次監督で映画化される。お芝居の方は、高橋正圀の脚本、藤井ごうの演出である。
東京、市ヶ谷界隈にある古ぼけた名画座「テアトル銀幕」を舞台に、映画を愛する人々の想いや暮らしぶりを描く。
「テアトル銀幕」は、近くに建つシネコンなど周辺の再開発の波に揺れながらも、馴染みの客たちに支えられ経営を続けている。 支配人の寺林新太郎(テラシン)は、何十年来の常連で趣味は映画とギャンブルと言う円山郷直(ゴウちゃん)が急病で倒れ、しかも多額の借金が発覚したことを知り、心を痛めている。 しかもゴウちゃんの娘が失職してしまった…。
しかし、一通のメールから奇跡の物語が始まる…。80歳近いゴウちゃんが、ネットカフェでパソコンを習いながらブログを書き、大好きな映画について論じるのだ。 相手は、”ローズ・バッド”(Rose Bud・薔薇の蕾)と言う有名なブロガー。「ニュー・シネマ・パラダイス」や「フィールド・オブ・ドリームス」、「七人の侍」など、名画の名前が次々と出て来て論じられる。
その当たりのセリフが早くて聞こえにくく(かなり後ろの席だったからもある)、ちょっと消化不良気味だった。最近はテレビも録画で見ることが多く、聞き取れないセリフを聴き直す習慣がついたらしい。
が、パソコンでポツポツと入力しながら意見を書き、英語の返事を翻訳してもらい、好きな映画について心置きなく語るゴウちゃんと、側面から助ける娘や若者たちとのつながりが温かく描かれていた。 スクリーンや回り舞台を活用し、文字で文章で意見を交換する場面や、大勢の観客が押し寄せる場面の演出が面白かった。
原作を図書館で借りたところです。じっくりと読んでみます。
運動はサッパリですよ。でも、映画や演劇を見るために出かけるからそれもいいのかもしれないね。
先日、TVドラマ「俺の家の話」(能の宗家の話・長瀬智也主演)を見ていたら、池袋西口の小さな公園が出て来て懐かしかった!
数年前に卯辰会で上京した時、あそこの東京芸術劇場で「ハムレット」をやっており観に行ったものです。もうそれだけの元気はありませんね…。