演劇「マクベス」をブログにアップした後、先日見た映画「すばらしき世界」を思い出した。 なぜか書きにくくてそのままになっていたのだ。 3/1(月)に姫さんに誘われて高岡イオンへ見に行った映画です。
西川美和監督×役所広司×仲野太賀出演。 直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案にした実話だそうだ。
👇 仲野太賀の役が、作家佐木隆三なのかもしれない。
👆のポスターのキャッチコピーに ”この世界は 生きづらく あたたかい”とある。 13年ぶりに娑婆に出て仕事を得ようと奔走する元ヤクザの三上(役所広司)にとって、”温かいが結局生きづらい世界だった”と言うのが私の感想だ。
下町の片隅で暮らす三上(役所広司)は、見た目は強面でカッと頭に血がのぼりやすいが、まっすぐで優しく、困っている人を放っておけない男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯だった。社会のレールから外れながらも、何とかまっとうに生きようと悪戦苦闘する三上に若手テレビマンが番組のネタにしようとすり寄ってくる。
運転免許をとり、刑務所で習得した工業用ミシンを使い仕事をする…社会復帰しようと必死の三上の周りには援助する人々もいるにはいるのだが、やはり難しい。人間として正しく生きることと、社会で生き抜く処世術を身に着けることは、彼にとって矛盾することだった。 結局最後は…。 これを「すばらしき世界」と言うのか、「悲しき世界」と言うのか? 実話だと言うのがなおさら切ない。 私には、悲劇であってもシェイクスピアのようなフィクションの世界の方が楽しめる。
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