Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

第43回日本アカデミー賞

2020-03-06 | 映画・テレビ・演劇・芸能

   昨年から今年にかけてよく映画を見たので、日本アカデミー賞にはちょっと関心があり、9時にテレビの前に座った。 

 最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞、そして作品賞の3冠を「新聞記者」が獲得した。 高岡はおろか富山でさえも上映されず、金沢まで見に行った映画である。

 👇 主演女優賞のシム・ウンギョンと主演男優賞の松坂桃李のスピーチ場面。 シム・ウンギョンは予想していなかった、と号泣し、松坂桃李はこの映画の完成まで二転、三転、四転、五転した苦労を言葉少なに語ったのが印象的だった。 「パラサイト」を作品賞に選んだ米アカデミーにも驚いたが、「新聞記者」を作品賞に選んだ日本アカデミーもなかなかのものだ。

             

  👇は、昨年7月に金沢まで「新聞記者」を見に行った時の私のブログです。 

  https://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/e/f64ac54cdc4edc02e2b93430c1b3d8c0

  👆の URLが開かないので、内容をコピーしました。 

 さて映画について:近年現政権下で行われている不思議な現象~公文書改ざんやレイプ疑惑もみ消し、新設小学校・大学問題など異常事態とも言える事件が次々と続くにも関わらず、誰にもわかるウソで終わりにしている~どのような仕組みでそうなるのか、そこに焦点を当てた映画だ、とプロデューサーの河村光庸さんは言っておられる。彼が脚本を書き、監督や俳優、制作プロダクションと交渉し完成した。

 👇 権力の闇に迫る新聞記者役のシム・ウンギョンさんと「内調」に出向中の若手官僚役の松坂桃李さん。(写真はすべてネットより)

  「内調」とは「内閣情報調査室」。官邸直轄の情報機関だそうだ。なんとここでウソのニュースが作られ流されている。チャートを作り情報をでっち上げ、SNSで拡散させる。これには驚いた。
 👇は、編集長の北村有起哉さん。

  👇は、与えられた仕事に悩む松坂さん。

 映画の感想:予備知識を持ちすぎ、期待が大きすぎたからか、ちょっと物足りない面もあったが、ドキュメンタリーではなく政治エンタメと謳ったからにはこれで精いっぱいかも。展開にも少し無理のある場面もあったが、「内調」の存在やメディア操作やニュースでっち上げ過程がよくわかり、多くの人に見てもらいたい作品です。
 国のトップの政治家たちがこんなごまかし行為を当然のように続けていては、それを見ている現在の若者たちや子どもたちはどんな大人に成長していくのだろう、と絶望的になります。