蒼穹のぺうげおっと

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ハガレン 48話 感想

2004-09-13 12:01:37 | ハガレン
今回を含めて残り3話、物語的にはクライマックスを迎えるところですが、今回は嵐の前の静けさのように、「さようなら」というタイトルが示すとおり、決戦を前に様々なことに区切りをつけた回となりました。

■スロウスの最期
前回の感想でもホムンクルスとしての苦悩、母親としての苦悩の板ばさみの中で何が生まれるのか期待せずにはいられないということを書きましたが、今回それがまさに昇華されていて個人的には非常に満足でした。
47話ではスロウスのホムンクルスとしての苦悩が語られ、この48話では母親としての苦悩(最期は母親としての愛)が語られ封印されていく様子は見事でした。
#先週それをやらなかったのはラストの最期に対する配慮だと理解。

そしてその苦悩の中で生まれたのは、息子であるエドの決意。
ホムンクルスを創ったのも、賢者の石を創ったのも、またそれを求めて起こされる戦争も全ては錬金術師に関係している。
その責任は錬金術師が負わなくてはならないんだ。
大佐(今は准将か)と車中で交わされたこの会話は母親との別離を通じて得た一つの結論で、静かな展開の中でスロウスというホムンクルスが負ったテーマが昇華されたのが嬉しい。
これが一つ目の「さようなら」。

■マスタング
ブラッドレイと決着をつけるのはマスタング准将しかいない、と思っていたのですが、正直北方派兵されたときは予想外れたかな、と思っていました。
しかし、こういう形で決着をつけに来るとは思いませんでしたよ。
作中でも語られましたが、マスタングには「大義」が無い。
ブラッドレイは確かに戦火を引き起こしていますが、連戦連勝で軍隊だけでなく国民からの支持も厚いはず。
それをヒューズの敵討ちだけで行動したとなればそこには「大義」は無く単なる「私憤」になる。
ブラッドレイを討ったとしても、国境周辺は小競り合いが続いているのだから大将を失った国は荒れる。
マスタングが後を担い、その責を果たすというなら分かりますが、「大義」が無い以上これは有り得ない。
エドとの「さようなら」はこの覚悟を聞いたものですが、この結末をどう持っていくのか?
完全に逆風なんですが、逆転劇はあるのでしょうか?

残り2話に期待しましょう。

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