5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

グリーンかホワイトか

2014-05-12 21:50:06 | たべもの
今日の夕食の一品に軽く炒めた「グリーン・アスパラガス」が出た。香りも口当たりもいい。やはり季節の野菜だからだろう。

昼には「鮮度抜群《美唄産の雪解けグリーンアスパラ》の配送予約を今月末まで実施中」というキャッチフレーズに惹かれて、PCに受信した商品DMをじっくりと読んでいたのだから、「なんと間がイイ」ことだろう。そして夕食後には、中日の夕刊にも「アスパラ」の話題を見つけた。「これでもか」である。

「食活、Food風土」という特集。今夜のファイル31は「ドイツのシュパーゲル」。シュパーゲルとはドイツ語でアスパラガスのこと。彼の地は「ホワイト」である。

ドイツ人の初夏の味覚といわれる「シュパーゲル」。長い冬が終わって最初に出回る新鮮野菜だから余計にドイツ人たちのこだわりも大きくなるのだろう。一人当たり年間消費量は1.2キロで日本人の3倍近くなるのだという。彼らの体型からすれば当然のことかもしれない。

古代ローマ人が薬用としてガリアに持ち込んだこの野菜。16世紀には南ドイツで食用生産が始まり、北ドイツで「ホワイト」が栽培されたのは19世紀半ば頃からだという。

北部で「ホワイト」が出来る理由は、氷河が残したたっぷりした砂地土壌だからだ。大産地は、首都ベルリンに近いブランデンブルグ州で、太いが、繊細で柔らかい「ホワイト」が出来るのだそうだ。

シュパーゲルの収穫期はドイツ全土で聖ヨハネの誕生日(6月24日)までと決められていて、地場産の新鮮シュパーゲルが食べられるのは春から初夏にかけての2ヶ月限定ということになる。昨年の全国生産は10万トン。今年も育ち具合はよさそうだというから、作る方も食べる方も忙しくなりそうだ。

記事には、技術依存のドイツ人らしく、要領よく剥ける二枚刃の皮むき器とか、立てた状態で茹でる縦長鍋など、シュパーゲル専用の調理器材が売られているとあるが、これなど日本の主婦にも売れそうだ。

それに「昔はナイフで切らず、すするようにして食べるのがマナーだった」というが、日本人のアスパラを食べるスタイルは昔からにススリ型だったではないか。

「茹でアスパラとジャガイモ」がドイツ式定番というが、「春じゃが」と「春アスパラ」なら日本の食卓でも十分評判になりそう。「旨いビールがあればもっと良い」というつぶやきが聞こえてきそうだ。




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