5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

文旦の春

2017-03-01 21:29:27 | たべもの
今日から3月。陽暦で春の季節になったわけだ。

伊予柑、デコポン、八朔などいろいろな柑橘類が果物売り場の販売棚を占有する春でもある。

「文旦たべてストレス解消」というのは某漢方薬局のHPだ。柑橘類は身体の気の巡りを良くし内臓の働きを調整するから、気鬱の時などに食べるとよく、昼夜の温度差が大きく自律神経の乱れが気になるこの季節に食べておきたい果物だとある。

さらに、文旦の薬効として食欲不振、消化不良、咳や痰、飲みすぎに効果ありだともある。

こんなことを書いたのは、家人が今年も注文した土佐の文旦が届いたからだ。こちらも数個を分けてもらった。彼女の知り合いの女性もなぜか文旦に執着があって名古屋の高級スーパーを巡るのだが手に入らないのだそうだ。

女性と文旦、いったいどういう関係なのだろうか。

家人が指定買いをした「土佐文旦」は全国生産の9割を占めるお高いブランド品らしい。収穫したあと、果樹の下にむしろを敷き、シートやわらで覆う「野囲い」という手法で約一か月寝かせて熟成させるのが特徴。寝かせによって酸味が和らぎ味がまろやかになるのだという。

WEBによると、高知県では1929年に農事試験場の職員が栽培したのがはじまり。1941年~43年には県中部の土佐市で栽培の基礎が築かれて最大の産地になったのだとある。戦前から戦中にかけての開発、まさか軍需食糧として開発されたなんてことではなかろうが。

我が冷蔵庫には頂きものの和歌山産の八朔がまだ残っているから、文旦の楽しみは少し先だ。皮が厚くて剝きにくいのが難だが、その分、柑橘の香りが豊な気がする。中身を食べたら、分厚い皮は風呂に浮かべて「文旦湯」を楽しもうと思っている。



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