5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

コロンビアレコード、125周年

2012-10-26 22:07:26 | 音楽
BBCのワールドニュース、このところ連日日本のニュースが放送されているのが特徴的だ。一昨日は田中法相の辞任。「YAKUZA」との腐れ縁を詳しく解説している。欧米の聴取者ならイタリアの「マフィア」を想起したのだろうか。今日は石原東京都知事の新党たちあげのニュース。尖閣を日中両国の衝突に引き込んだ張本人の新たな動きということが云われていた。

そんなBBCのニュースの中には、米国・コロンビア・レコードが10月25日で125回目の記念日を迎えたという報道があった。1887年の創立というのだから、もちろん、世界で一番古いレコード会社ということだが、それは知らなかった。

コロンビアといえば、若い頃から、ずいぶんお世話になったクラシック音楽のソースである。もちろんSONYが買収するよりもずいぶん前のこと。LPからステレオに展開し始めたころの話だ。ワルターやセル、オーマンディからバーンスタインといった指揮者、ホロヴィッツ、グールド、ゼルキンといったピアニスト、スターンやフランチェスカッティといったバイオリンニストなどなど、なつかしいアメリカ系演奏家の多くがコロンビア・レコードに数多くの録音を残しており、高校生の少ない小遣いをためてレコード屋に走ったものだ。

コロンビア蓄音機会社がエジソンの蓄音機や録音筒をを首都ワシントンDC周辺を市場にして売り出したのが、コロンビアレコードの始まりということのようだ。最初は、ビジネス書類を秘書に書き起こさせるためのディクテーション・マシンの販売のほうが主目的だったという。コロンビアという社名も首都の「コロンビア特別区」にちなんだもの。

5年後の1891年には、すでに音楽レコードの10ページカタログを頒布し、1900年代には、ブラウン、ブラックのワックスレコードの販売を始めているという。BBCによると、コロンビアレーベルは、マイナーだった黒人音楽の録音でも特徴的だったという。

ハード技術にしろ、ソフトの音楽リソースにしろ、20世紀初頭の最先端技術を誇ったレコード会社というわけだ。いまでいうなら、さしずめ、アップルのIPODとITUNESのノベルティに匹敵するのだろう。

ワックス・レコードから始まったレコードは、LP、ステレオ、CDと大きく変容し、いまではクラウドのデジタル音源が一般的になってきた。グーグルは「ネクサス」、アップルは「IPADミニ」をすでに発表、今日は、マイクロソフトの「ウインドウズ8」が販売を開始した日である。

これからの「音楽」の楽しみ方はさらにどう変化してゆくのだろう。コロンビアの今後にも注目である。







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