久しぶりにワインを買った。いわゆるニューワールドワイン、ミドルボディのチリ産・カベルネワインである。飲用というより料理用につかう予定であるからチリワインなら贅沢なくらいである。値段が比較的安いのも思惑通りで有り難かった。
そんなとき、いつものVOAのPODキャストは、大都市ニューヨークが今年からワイン作りを始めるという農業レポートをしている。
マンハッタンの南、スタッテン島は、かなりな昔、スタッテンフェリーを使って一度往復したことがあるだけだ。都心へ通う労働者風がフェリーに一杯だったことを覚えている。かつては、ニューヨークのゴミ処理場と、あまり嬉しくない名前をもらったこの島だが、近頃は、そのイメージが変わって、今年の夏からは 「トスカーナガーデンプロジェクト」という名前で、区立のぶどう園の運営を開始するのだという。
広大な区立植物園の土地の一部を使い、予算150万ドル(約1億6千万円《1ドル=105円》)を投入してぶどう畑を開墾する。ぶどう栽培とワイン作りのデモなど、農業教育が主旨で非営利経営だが、自由の女神を眺めにフェリーに乗る観光客の誘致効果もねらうのだそうだ。
この島はニューヨーク北部やロングアイランドと類似した季候のようで、カベルネ・ソービニオン、メルロー、サンジョベーゼなど3種のぶどう種を使って、ニューヨークワインの第三の産地を目指すことになる。
このため、スタッテン島区はイタリア・トスカーナ地方のクレスピナという人口4千の小さな町と姉妹提携を結び、現地のワインメーカーをアドバイザーに招聘、さらにイサカのコーネル大、イタリアのピサ大からのワインエキスパートも参加させる予定だそうな。
農薬を使わぬ有機栽培のぶどう園で、区内の公園などから集められた落ち葉をつかったコンポストを肥料にするエコ・マインド。計画が予定通りに運べば、最初のワインは数年後に出来上がるのだそうである。販売はせず、市のイベント用に使うといわれると、何とか味わってみたいと思うがどうなるのか。
ニューヨークワインは日本へのマーケティングには消極的なのは残念だ。ワイナリーの規模がカリフォルニアに比べて小さいからなのだろうが、NYCでは当然のこと地元ワインがよく飲まれており、実際に飲んでも、意外に美味しかった思い出もある。
ミシュランの東京版が世界の話題になっている折、日本の食事にあったワイン、特に日本のワインが今よりもっと望まれる機会も出てくるだろう。
気候や風土に影響されやすく簡単ではなかろうが、こうした自治体中心の和製ワイン作りというのも今こそアリではないだろうか。スタッテン島のように行政の指導や予算補助によるNPOでの導入がとっかかりとしては面白いかもしれない。有名ブランドには無い特徴的なワインが少量でも醸造できれば、グルメな世界が注目すること間違いなしである。
東海地方で同種のNPOといえば、多治見の神言会修道院が運営するぶどう園などが知られている。ニューヨークのように大学との協同事業にするのも一案だろう。南山大はご当地ワイン作りに積極的に協力をしてくれるだろうか。
Home of Closed Landfill Now Aims for Smell of Fine Wine
そんなとき、いつものVOAのPODキャストは、大都市ニューヨークが今年からワイン作りを始めるという農業レポートをしている。
マンハッタンの南、スタッテン島は、かなりな昔、スタッテンフェリーを使って一度往復したことがあるだけだ。都心へ通う労働者風がフェリーに一杯だったことを覚えている。かつては、ニューヨークのゴミ処理場と、あまり嬉しくない名前をもらったこの島だが、近頃は、そのイメージが変わって、今年の夏からは 「トスカーナガーデンプロジェクト」という名前で、区立のぶどう園の運営を開始するのだという。
広大な区立植物園の土地の一部を使い、予算150万ドル(約1億6千万円《1ドル=105円》)を投入してぶどう畑を開墾する。ぶどう栽培とワイン作りのデモなど、農業教育が主旨で非営利経営だが、自由の女神を眺めにフェリーに乗る観光客の誘致効果もねらうのだそうだ。
この島はニューヨーク北部やロングアイランドと類似した季候のようで、カベルネ・ソービニオン、メルロー、サンジョベーゼなど3種のぶどう種を使って、ニューヨークワインの第三の産地を目指すことになる。
このため、スタッテン島区はイタリア・トスカーナ地方のクレスピナという人口4千の小さな町と姉妹提携を結び、現地のワインメーカーをアドバイザーに招聘、さらにイサカのコーネル大、イタリアのピサ大からのワインエキスパートも参加させる予定だそうな。
農薬を使わぬ有機栽培のぶどう園で、区内の公園などから集められた落ち葉をつかったコンポストを肥料にするエコ・マインド。計画が予定通りに運べば、最初のワインは数年後に出来上がるのだそうである。販売はせず、市のイベント用に使うといわれると、何とか味わってみたいと思うがどうなるのか。
ニューヨークワインは日本へのマーケティングには消極的なのは残念だ。ワイナリーの規模がカリフォルニアに比べて小さいからなのだろうが、NYCでは当然のこと地元ワインがよく飲まれており、実際に飲んでも、意外に美味しかった思い出もある。
ミシュランの東京版が世界の話題になっている折、日本の食事にあったワイン、特に日本のワインが今よりもっと望まれる機会も出てくるだろう。
気候や風土に影響されやすく簡単ではなかろうが、こうした自治体中心の和製ワイン作りというのも今こそアリではないだろうか。スタッテン島のように行政の指導や予算補助によるNPOでの導入がとっかかりとしては面白いかもしれない。有名ブランドには無い特徴的なワインが少量でも醸造できれば、グルメな世界が注目すること間違いなしである。
東海地方で同種のNPOといえば、多治見の神言会修道院が運営するぶどう園などが知られている。ニューヨークのように大学との協同事業にするのも一案だろう。南山大はご当地ワイン作りに積極的に協力をしてくれるだろうか。
Home of Closed Landfill Now Aims for Smell of Fine Wine
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます