5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ジラソーリ

2013-07-10 22:29:42 | 自然
今日も猛暑日。今朝は今年初めての蝉の合唱を聞いた。MTさんもツイートしているから、土から這い出したのは同じタイミングだったのだろう。蝉の鳴き声も午前中だけ。午後になって外気温が上がるとウオーキングの足腰に堪える。

路地道の花壇にはひまわりが数本、小ぶりだが鮮やかな黄色の特徴ある顔をみせている。午後の太陽の方角に向いているのだろうか。入道雲にひまわりとはどこかの夏の絵葉書にありそうな図柄である。


そんなひまわりについて、NHK福井のニュースは「1万本のひまわり見ごろ」として大野市のひまわり畑を紹介している。午前11時の大野は28度C、山から吹き降ろすおだやかな風に、黄色の鮮やかなひまわりが涼しげに揺れているという、詩的な表現だ。花は7月中旬まで、8月下旬には種を収穫してヒマワリ油を搾るのだそうだ。

ニュース映像で拡がるひまわり畑を見ていて、映画の「ひまわり」を自然に思い浮かべた。1970年の伊仏露合作映画だ。

ヘンリーマンシーニの哀切なテーマ曲が流れ、タイトルバックに現れる一面のひまわり畑の圧巻。これを観ただけで観客の心はしっかりと捉まれてしまう。戦争に引き裂かれるイタリア人の夫婦をソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが好演している。デシーカ好みのロマンチックな反戦映画である。

WIKIによると、原産地は北アメリカだが、欧州ではスペインに始まり、フランスからロシアに入る。ということで、現在の生産地域はロシア周辺のヨーロッパに偏っている。ロシアでは宗教禁忌を逃れたため、ロシア人たちの常食になった結果、ロシアのひまわり生産は世界一ということになったのだそうだ。

映画のひまわり畑も当然、ロシアの大地で撮影したのだろうと思ったのだが、さにあらず、ロケ地はスペインなのだそうだ。映画が作られたのはソ連時代のこと、農地の撮影には許可が下りなったからだという。

ちなみに映画のタイトルは《イ・ジラソーリ》、イタリア語でも文字通りの《向日花》だというわけである。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿