5月11日。コロナの状況、愛知県ではこれまで最多の578人(延37754人)の感染の発表があった。全国では5264人(延652674人)の感染と97人(累11092人)の死亡が確認されている。
重症は全国でこれまで最多の1176人である。また、大阪府では今日一日で55人の死亡か確認されているが、医療を受けられずに自宅や施設で亡くなった人がこれまでに18人に上がるとも発表している。無策行政を遺族たちは赦しはしないだろう。
日本の食糧自給率は2018年で37%と過去最低レベル。裏返せば食糧の63%は海外から高金を払って買ってくるということだから、無駄には出来ない筈なのに、食品廃棄率が30%も出るといい、これが世界のトップクラスらしい。不名誉な飽食日本を責める声は昔からあるが美食に慣れて久しい日本人の食欲を半世紀昔に引き戻すことはもはや難しかろう。
ならば、自然災害による慢性的な飢饉に苦しめられる貧困国支援に力をいれるのは我々の義務だと感じる気持ちくらいは持ちたいものだ。
NHK富山局のニュースが「食糧不足のマリ共和国へ 滑川市の園児が支援米の田植え」という話題を届けてくれた。
マリ支援米の田植えを行ったのは滑川市の坪川地区。今日は地元保育園に通う児童21人が集まった。主催した県内労組団体の担当者から「世界には食べるものがなくて困っている人がたくさんいる」ということについて説明を受けた後、裸足になって田んぼに入り、泥まみれになりながらコシヒカリの苗を植えていった。
土地の砂漠化が進んだり、内乱などが起きたりして、食糧不足が慢性化しているアフリカの国々へ支援米を送ろうという取り組みは全国的に行われているのだそうだ。富山県内では、平成7年から西アフリカのマリ共和国に送っている。
こどもたちが植えた米は、9月頃に再びこどもたちが収穫し、アフリカ支援のNPOを通じて収量200キロが12月頃マリに送られるのだという。
幼稚園児では主催者の挨拶はよく理解できなかったかもしれないが、泥田のにゅるにゅるした触感や、列を整えて苗を植える面白さは、きっとしっかりと大脳皮質の記憶になっているはずだ。
田植えをした理由は彼等が大きくなってから考えてみればいい。その間に日本の米作りはどう変化しているのだろうか。米作国でもあるマリは、滑川のコシヒカリをアフリカのサバンナで生産したいと考えただろうか。
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