まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『へチ(原題)』20話まで

2019-10-16 13:51:57 | 韓国ドラマのエトセトラ
韓国時代劇最新ファイル2020 (COSMIC MOOK)
コスミック出版
コスミック出版

レビュー一覧は、こちらから。

 

感染する危険を省みず、直接患者に会いに来たグムを、民は皆感激の面持ちで迎えました。

何より、疫病が天罰などではなく、世間に流布している噂は全て嘘だと言ってくれ、最後まで一緒に戦うと言ってくれたことは、民を感動させました。

それを聞いた重臣たちも、同じ気持ちだったでしょう。

 

勝手に行動したことを、ミン・ジンホンは注意しました。それは臣下の仕事だと。

でも、グムは言いました。

「何をすべきか、どうすべきかが今重要なのであって、誰がすべきかではない。」

実際、民の動揺が収まったのは、王であるグムが出向いたからです。他の誰も出来なかった事でしょう。

「民を守るのは王のみならず重臣の務めでもある。それゆえ、共に務めを果たそう。」

その言葉を聞いて、ミン・ジンホンは、自分より年若いグムに教えられた気がしたようです。そして、チョ・テグですら。

 

グムは怪しい井戸を封鎖し、以前疫病を収めた時と同じ処方で治療に当たるよう指示。

これが、効を奏しました。

新しい患者が出なくなり、患者の病状が回復し始めたのです。

勿論、大妃も回復しました。

それを知ったイ・インジャは、グムを侮ってはいけないと感じたのです。

 

チョ・テグがグムに従順になっていくのを見た少論派の一部は、彼と袂を別ちました。

少論派の分裂です。流石にショックを受けたチョ・テグでした。

彼の気持ちを一番理解できるのは、皮肉にもライバルであるミン・ジンホンでした。

これが政治に携わる事の難しさだ・・・と、ミン・ジンホンは言いました。

敵を一生理解できなければ、存分に戦えるが、敵を理解できる時があると言いました。

それが、今の彼らとグムの関係です。

 

「初めてだ、王に感服した。」

と、ミン・ジンホンが言いました。

おそらく、儒教社会においては長幼の序を重んじる事が重要なんでしょう。だから、自分より年若な王に対しては、いくら王であっても年長の臣下が教え諭すのが当たり前で、王でも年少者ならば年長の臣下を敬うのが当然とされてきたのでしょうかね。

ま、相手が王の場合は、流石に限度もあるでしょうけど。

「年長の私が年若の王に一つ学んだ。そなたも私と同様苦悩しているだろう。敵である王を理解でき認めねばならぬようで。」

ミン・ジンホンの言葉にチョ・テグは苦笑して頷きました。

 

グムは、今回の一件にミルプン君とウィ・ビョンジュが関わっていると感じていました。しかし、流刑中だった彼らだけで計画できる事ではないと思いました。

第三者がいるかもしれない。グムはそう察しました。

 

チョ・テグから離れた少論派は、イ・インジャに呼び出されました。

そこで、彼が準備した兵力を見せつけられ、宮廷内部にも相当な数の間者がいると知ると、一気に気持ちがそちらに向かったのです。

 

イ・グァンジャ、チョ・ヒョンミョン、パク・ムンスは、それぞれに調査を続けていました。

それらの情報を持ってグムに会いに行きました。

グムは、タルムンのアジトを連絡場所として今も使っていました。

ムンスからそれを聞き、イ・グァンジャたちがグムを待っていたのです。

報告を聞いたグムは、敵が強大な勢力を有していると考えざるを得ませんでした。

 

ある日、パク・ムンスはウィ・ビョンジュのあとをつけ、砦までやって来ました。

あまりにも強大で組織立っていることに驚愕しました。

密かに仲間のフリをして潜り込んだムンスは、そこでイ・インジャとウィ・ビョンジュの会話を耳にしました。

国中に仲間を作っていて、それらの者たちと一斉に蜂起する計画と聞き、急いで都に戻りました。

 

イ・インジャを中心とした反乱軍が事を起こそうとしている!

それを知ったグムは、一気に動きました。

イ・グァンジャとチョ・ヒョンミョンを復職させました。

そして、ミン・ジンホンとチョ・テグの協力の元、宮廷内部の間者を一挙にあぶり出して捕らえたのです。

間者たちは、グム自身を殺そうと動いたところを一網打尽にされたのです。

 

パク・ムンスの姿を見たグムは涙が込み上げてきたようです。

これで、心から信頼して共に戦える味方が戻ってきてくれましたから。

 

ムンスから反乱計画を聞き、グムは流石にその規模の大きさに驚きました。

その時、報告が入ったのです。

清州城が反乱軍に襲われ陥落したと。

イ・インジャは、砦の存在がばれたと知った時、計画の実行を前倒しにすると決心していたのです。

で、まずは王の命を・・・と、宮廷内部の間者たちに指示した一方で、自分達本体は地方の城を狙ったってわけです。


人気ブログランキング

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『へチ(原題)』19話まで

2019-10-16 09:48:04 | 韓国ドラマのエトセトラ
いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史 (ジッピコンパクトシンショ)
康熙奉
実業之日本社

レビュー一覧は、こちらから。

 

ある地域で発生した疫病は、あっという間に都辺りまで広がりました。

グムに次々届く報告は、悲惨なものでした。

それと同時に、こういう事態は全てグムが前王を毒殺し王位についたからだという虚言も広がって行ったのです。

 

グムはただちに重臣を召集し、対策会議を開きました。

でも、皆、グムに関する迷信、虚言に惑わされているだけで、何の対策も考えてもいません。

グムは苛立ちを見せましたが、一方で、てきぱきと指示。各大臣に役目を言い渡しました。

チョ・テグは少々見直したような目付きになりました。

 

グムはミン・ジンホンとチョ・テグの二人を呼びました。

内密に相談することがあったのです。

それは、ミルプン君とウィ・ビョンジュの脱走。

この疫病の混乱に乗じて・・・と思われるとグムは言いました。

それと、1ヶ月ほど前に起こった、ある地域での疫病と、今回の症状が似ていると言いました。それは既に対処できていて、蔓延するのを防ぐことができていたにも関わらず・・・と。

何者かが、よからぬ意図で起こした疫病かもしれないとグムは言いました。

そうなると、考えられるのはミルプン君しかいません。

ミン・ジンホンとチョ・テグは愕然としました。

 

そこで・・・とグムはチョ・テグに言いました。

「そなたは私を信頼していない。信頼するよう要求もできぬ。だが、今は国が危機にある。そして更なる危機が迫り来るやもしれぬ。だから、しばし私情を抑え私に力を貸してくれぬか。そなたの知恵が必要だ。私ではなく、この国の民と朝廷のために。」

この言葉はチョ・テグの心を動かしたようです。

党派間において常に勢力争いをし、王はその駒に過ぎない感すらあるこの時代。でも、国を第一に思うがこその信念とも言えましょう。

まぁ、そういう信念を持つ者も少ないのかもしれません。己の損得勘定のみの者が殆どなのかもしれませんが、少なくともチョ・テグやミン・ジンホンは信念の人だと思いますよ、あたしゃ。

 

イ・インジャあ、ミルプン君とウィ・ビョンジュを砦に連れて行きました。

文句たらたら付いて行ったミルプン君たちですが、砦の兵の数、その訓練、兵器等を見て、目の色が変わりました。

資材を全て投じて謀反を起こそうと考えていると聞いてはいたものの、ここまで大がかりだとは思ってもみなかったようです。

ウィ・ビョンジュは、あっさりと膝を屈し、イ・インジャに従うと言いました。

でも、ミルプン君は王族のプライドを捨てることができず、いちいち偉そうな物言いのイ・インジャが気に入りません。

なにせ、ミルプン君は挙兵に当たっての名分にすぎないと言われてしまいましたからね。飾りにすぎないんだから、何もするな・・・なんてね。

激怒したミルプン君を、ウィ・ビョンジュが宥めました。まだ王座を諦めていないのなら、力を利用すべきだと。

王座という言葉は、ミルプン君にとって、いまだに魅力的な響きでした。

 

疫病に関する情報を集めていたタルムンたちは、有力な情報をつかみました。

井戸の水の味が変わったという情報です。

その中に、王宮が使う井戸があったのです。

 

一方で、タルムンはユニョンの行方も追っていました。

自分がユニョンを見逃してしまったがため、グムを苦境に追い込んだという強い後悔がありましたからね。

まだ行方はつかめていませんが、ある地域でユニョンがとうとう目撃されました。その情報がタルムンに入るのも時間の問題かと思われます。

 

都中に怪文書が撒かれました。

“疫病の蔓延は、先王の恨みだ。王は先王を殺害し王座を奪った罪人だ”

と言う内容です。流石にグムも驚きました。

ミン・ジンホンは、警備の担当者を首にしようと言いましたが、グムは耐えろと言いました。組織的な動きが考えられる今、警備担当者を変えることで民は反逆の兆しを察するかもしれないわけで。そうなると世間は更なる混乱を起こす可能性があるからだと言いました。

 

そんなとき、追い討ちをかけるように知らされたのが、大妃の病でした。

疫病と同じ症状でした。

駆けつけたグムは、大妃殿に入ることを止められました。感染の危険があるからです。

そこに、駆けて来たのが、ヨジ。

グムは心底驚きました。

 

女官になったら、普通の女性としての人生は望めないから、私は反対した筈だ・・・と、グム。

「私は望みました。」

ヨジが言いました。

平凡な女性としての人生より、王様と志を共にしたいからと。

それに、なって良かったと思うとも言いました。

パク・ムンスがいなくなった今、自分だけでも王様を傍で守ることができるからと。

人目が無かったら、ヨジを抱き締めたかったでしょうね、グム。

 

世間では、皆の努力も空しく、疫病患者は増える一方でした。

それに、グムに関する虚言が広まり、酷い王は、とうとう民を捨てて、大妃まで捨てて一人だけどこかに逃げようとしていると思われてしまったのです。

民は、医師の治療すら拒み始めました。

虚言は虚言を生み、収拾がつかない状況になっていきました。

 

イ・インジャはそれを望み、そろそろ動くべき時が来たかと思いました。

 

そんなとき、ウィ・ビョンジュが動きました。イ・インジャには何もさせてもらえないけど、何か手柄を立てないとと思ったのです。そうじゃないと、自分の未来は無いと。

で、ある地方の役所を訪ねたところを、パク・ムンスに目撃されてしまったのです。

 

目撃したムンスは驚きました。処刑された筈と思っていた人間の姿を見たのですから。

それに、その動きは怪しいことこの上ありません。

すぐさま、イ・グァンジャとチョ・ヒョンミョンを訪ねました。

皆、世間情勢はちゃんとつかんでいました。グムが苦境に陥っていることも知っています。

 

何かが起こる前兆だと思う・・・と、パク・ムンス。

ウィ・ビョンジュの行動を見張ることにしました。

 

タルムンからグムに井戸の水が変だと言う情報が報告されました。

何者かが、自分を陥れるために、民に危害を加えた、グムはそう結論を出しました。

決して許さない!・・・と。

 

ところで、チョ・テグがグムの見方を変えつつあることで、他の少論派からは浮いた存在になりつつあるのかもしれません。

それを見越したのかどうか、少論派の有力者にイ・インジャが接触してきたのです。

この混乱は全てグムのせいだと、少論派を扇動し事を起こそうとさせました。

宮廷の内部からも揺さぶろうという魂胆のようです。

 

ある日、会議の場にグムが現れません。

皆、緊急事態なのに、何をしているんだと大声でわめきたてました。

かといって、誰一人として疫病患者のいる活人署に調査に行こうとはしないのです。怖いから。

 

グムは、その活人署に行こうとしていました。

イ・グァンジャやチョ・ヒョンミョン、パク・ムンスが去り、ヨジが残ったのは全て自分を守るためです。人生をかけた決断をしてくれた者たちのためにも、自分がここで終わることはできないと思いました。

自分はこの座で王の役目を全うすると。

 

患者と治療に携わる医師たち、そして患者の家族たちでごった返して混乱していた活人署に王が現れました。

これはもう、彼らにとっては想像できない事態でした。

畏れ多いと土下座する彼らを、グムは立たせました。

そして、彼らにはっきりと約束したのです。

「この国の王である私は、絶対に我が民を見捨てはしない。この病は天罰ではない。必ずよくなる筈だ。どうか、私の言葉を信じてほしい。私は都の地を一瞬たりとも離れはせぬ。最後まで民と共に戦う。」

皆、感激しました。

安堵しました。


人気ブログランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする