韓国時代劇最新ファイル2020 (COSMIC MOOK) | |
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グムが英祖になるのは分かっているのに、ミルプン君の企みが成功しそうでハラハラさせられます。
思っていた以上にじんわりと泣けてくるシーンが多々あります。
心穏やかに視聴出来ないと言うことは、それだけハマってるという証拠なんでしょうね。
グムは席藁待罪をしながら、死んだヨルリョン君の幻を見ていました。
ミルプン君に無惨に殺されてしまった弟を。
“耐えてください、卑劣な連中の手で倒れてはなりません”
幻のヨルリョン君がそう言いました。
だからこそ、翌朝になって姿を見せたミルプン君の嫌みな言葉に対して冷静に言えたのでしょう。
「私の心配は無用だ。心配せずとも、私がお前を殺してやるから。」
景宗は、ミルプン君が準備した偽の文章を信じてしまっていました。
領議政とイ・イギョムの息子と孫を中心とした輩が、景宗を亡き者にしようとしたというのが、その文の内容だったようです。
いつの間にか、ウィ・ビョンジュも復帰しちゃってますよ。
不正を告発されたんじゃなかったっけ?
グムが提案した自浄期間にどさくさに紛れて復帰しちゃったってこと?
おまけに、グムを尋問する裁判官の役を無理矢理引き受けましたよ。
捕まった者たちには、厳しい尋問が行われました。
尋問と言っても、この時代、拷問が付き物だったのかしら。尋問する側が満足する返答をするまで拷問が続けられるようですが・・・。
でも、彼らは一向にグムの関わりや謀反を認めようとはしません。
ウィ・ビョンジュは、ここまで?と言うくらいに証拠を捏造し、彼らの罪を立証しようとするのですが、全く自白しません。
嘘をつきたくないと言う気持ちもあるでしょうが、罪を認めるということは、即、死に繋がってしまう事が一番の理由でしょう。
捕まったのが、傍流ではあるけど老論派と言うことで、少論派は勢いづいています。
景宗を推すのが少論派と言うこともありますけどね。
ミン・ジンホンは、我関せずの方針を取ってはいますが、やはり心中は穏やかではいられません。
で、チョ・テグと二人だけで話をしました。
突然グムを糾弾するのは、何故だと聞きました。すると、チョ・テグは、グムの罪は明白だと言いました。
その様子を見て、少論派がグムを追い落とすためにしているとは思えませんでした。そういう姑息な人物ではないと思っていましたし。
ミン・ジンホンはチョ・テグに言いました。
いくらグムを排除したいとしても、この方法は良くないと。裏に何かある気がすると。
その頃、パク・ムンスたちは、死んだハン・ジョンソクの一件を記した書類に怪しい箇所を発見していました。
死因を捏造した報告書をウィ・ビョンジュが作成していたことに気がつきました。つまり、ハン・ジョンソクの本当の死因を知られたくないということで、すなわち、ビョンジュ自身が関わっていた可能性があると言うことです。
グムに濡れ衣を着せようと画策しているビョンジュの悪事を一刻も早く明かさなくてはいけないと、パク・ムンスたちは捜査を始めました。
グムは、一旦、席藁待罪から解放されました。
確固たる謀反の証言が得られるまで、王族と言うことで、礼を尽くすべきだと、イ・グァンジャが主張し、東宮殿に戻されたグム。
体調は良くありませんが、じっとして死を待つつもりはありませんでした。
タルムンは、ミルプン君の指示を受け、町中に貼り紙をしました。
グムは前王の子供ではないと言う嘘が書かれていました。
語り部にも、そう街角で話させました。
気づいたパク・ムンス。
激怒してタルムンのアジトに乗り込みました。
理由を問い詰めるパク・ムンスに、タルムンは悪びれる様子も見せずに言いました。
「腐った綱を捨てて他の綱をつかんだだけです。」
ショックでした、ムンス。
グムがあれほど信頼している仲間なのに・・・。
出ていこうとしたムンスにタルムンが言いました。
「世弟が心配なら救う術でも探しては?怪文書を読むことくらいしかできないと思いますがね。」
ちょっと、意味が分からないと思ったんですよ、あたしゃ。
後々、この言葉が重要な意味を持ってることが分かってくるのです。
この様子をト・ジグァンの手下が見ていました。
やはり、タルムンを見張っていたのです。本当にミルプン君の下についたのかどうか、まだ信じられなかったようですね。流石、悪事の道を生きてきた者です。用心深い。
ミルプン君に協力しているト・ジグァンですが、心の底から味方になったわけじゃなさそうです。なにせ、ミルプン君は彼らを人間扱いしていませんからね。ムカつくことも多いわけです。
協力しているのは、今のところ損はしない気がするからだと思いますよ。危なくなったら、真っ先にミルプン君を捨ててしまうに違いありません。
グムが自ら取り調べを受けにやって来ました。
その前に、二人で話がしたいとミン・ジンホンに言いました。
これ以上は我慢できません・・・と、グム。
「私を討つ絶好の機会にも関わらず左議政は静観していますね。陰謀の黒幕はミルプン君だとご存じだからでは?」
そして、呉越同舟はどうだと聞きました。
すると、ミン・ジンホンは答えました。
「残念ながら、私は“借刀殺人”の手を使います。」
他人の手でグムを討てるのに、何のために手を組むのか・・・と。
少なくとも、あなたは国を案ずる方ですから・・・と、グムは言いました。
捏造された逆謀により朝廷と国が揺らぐことは望まぬのでは?それでこそ、ミン・ジンホンでしょう・・・と。
そして続けました。
「お選びください。ミルプン君が王になるのを静観するか、それとも、私の船に乗り、その後船から私を突き落とすか。」
ミン・ジンホンは、何も答えなかったようです。
でも、グムの成長ぶりに驚いたのは事実でした。悔しいところでしょうか。
グムは、ミン・ジンホンを説得出来たとは思えませんでした。
突然、東宮殿にパク・ムンスがやって来ました。
こんなときに!と、グムは叱りました。
「いいえ。世弟様を訪ねるべき時は、まさに今です。私は世弟様の弟ですから。」
ムンスが答えました。今でしょ!ですね。じんわり泣けそうなシーンです。
この時、ムンスは例の貼り紙を持参していました。
が、既にグムも持っていたのです、同じものを。
それがタルムンのしたことだと聞いて、流石にショックを受けたグム。ただ、タルムンを恨む気持ちは一切ありませんでした。
互いに背負うべきものが違うから・・・と、グムは言いました。
でも、これが一つの謎を解く切っ掛けとなったのです。
それぞれの貼り紙は勿論手書き。コピーはありませんから。
眺めていたグムは、それぞれの文章に一ヶ所違う文字が使われていることに気がついたのです。
すぐさま、部下に命令して、町下で貼り紙を集めて来させました。
どの文章にも、一つずつ違う文字がありました。
それらを組み合わせてみると、一つの文となったのです。
“誰かを退けて潰すもの、その真実はグムではなくミルプン”!
タルムンはグムを裏切ってなどいなかったのです。
味方すらも欺いて、ミルプン君の懐に入り込み、何かをしようとしているのです。
パク・ムンスたちは、ウィ・ビョンジュの悪事の証言を得ました。
さぁ、巻き返し図れる?!
しかし、その頃、既にグムが尋問されようとしていました。
反対するかと思ったミン・ジンホンが、OKしちゃった。
尋問場に向かおうとするグムに、大妃が箱を差し出しました。
中に入っていたのは、粛宗の眼鏡。
「世弟が苦難に陥っても私は何一つしてやれぬゆえ、ささやかな品を贈ります。」
こんな貴重なものを、この私に?とグム。
「父親の遺品を息子に渡すのは当然でしょう。世弟の物ゆえ受け取ってください。都に広まる噂が嘘だということは誰よりも私が知っています。それゆえ、今回の件は濡れ衣だと明らかにして堂々と王宮に戻って来てください。」
これまた、泣かされるわ~っ。
尋問は、景宗自ら行うことになっていました。
ここで罪を告げれば、命だけは助けよう・・・と、景宗。
でも、グムは認めませんでした。
「私は逆心を抱いたことも、謀反を企てたこともありません。犯してもいない罪を自白するなどできません。」
ならば、やむをえないと景宗。
その時、ミン・ジンホンが口を挟みました。
「私はこの尋問に同意できません。世弟様は何の疑いも無いからです。私はその事実をよく存じています。」
おおーっ!ここで!!