韓国時代劇最新ファイル2020 (COSMIC MOOK) | |
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内医院の柱に血痕があったとチャドンから聞いたグムは、それがミルプン君の侵入した形跡だと判断。
景宗が突然薬を飲んで倒れたのは、何か毒を混入させたからでは?と思ったのです。
それが何に混ぜられているかが分からないので、グムは全ての薬を中止しました。
倒れた原因、薬の成分が調べられないこの時代においては、そうするしかなかったでしょう。
ところが、王妃やチョ・テグからしてみると、未だに疑いを持ってるグムの指示となると、その毒薬混入と言うことすら疑わしいわけです。
他に原因があるのに、薬を飲まさないことで、さらに悪化させるつもりではないだろうか・・・と、思えるわけです。
グムはパク・ムンスに指示を出しました。
ミルプン君を尋問しろということ、そして逃走中のユニョンを探しだせということ。
タルムンは、今、宮中で起こってる騒動の原因がユニョンにあるのでは?・・・と、疑っていました。
でも、妖婦ユニョンにとっては、タルムンを騙すことは簡単だったようです。
すっかりミルプン君への執着は消えたとしおらしく言われると、信じる気持ちが出てきてしまうのです。
裏では、内医院の医女長を手なづけて毒を混入させたんですけどね。
倒れた景宗の代わりに会議を仕切ったグム。
そこで、景宗の病状について説明しました。毒が混入された疑いがあるので、内医院の薬は使わないということ、全国の医師を召集し、治療に当たらせることを公表しました。
チョ・テグは、異を唱えました。
本当に毒が混入されたのか、御医じゃなく外部の医師に治療させるのはいかがなものか、そして何より、治療に最善を尽くす意思があるのかと。
グムは、そんなことを言われるとは思ってもみなかったのかもしれません。
景宗に対する自分の真意を疑われるなんてことを。
グムは怒りが込み上げてくるのを必死に堪えました。罪に問われてもおかしくない侮辱的な言葉だな・・・といいました。
「王様に免じてその罪を大目に見よう。今は、王様を救うことを優先すべきだ。」
この様子を見ていたミン・ジンホンはグムに言いました。チョ・テグの意見に従ってはどうかと。
ミルプン君の関わりが証明できず、外部の医員の治療が失敗に終わった場合、グムの責任は重大になるということです。
グムもそれは十分認識しています。
自分の意思がきちんと理解されなくても、景宗の身に危険が及ぶことを避けたいのです。
「見て見ぬふりをすべきです。」
と、ミン・ジンホンは言いました。時には、火の粉を避けることをするのが為政者だと。
しかし、グムは思ったのです。
そうやって責任を逃れるくらいなら、王になどならなくて良いと。
大妃は、ミルプン君だけじゃなく、グムにとっては宮中にも敵が多いことを改めて感じました。
信頼できる者をグムを守るために呼び寄せようと考えました。
それが、ヨジだったんです。
なんと、ヨジ、出張中とチョホンはグムに説明していましたが、実は女官となる訓練を受けていたのです。
ヨジ、グムを守るために女官になると言ったのは、あの場限りの思い付きではありませんでした。本当にグムの見える宮中で守りたいと思ったのです。
長い時間かけて女官となるに必要な勉強をしていたんですね。
チョホンは、ヨジを大妃の元に連れて行きました。
大妃はヨジの澄んだ目を気に入りました。そして、自分付きの女官としたのです。
それなら、宮中のどこにでも大妃の名だと言って入ることが出来ますから。
ヨジは遠くからグムの姿を見ました。
まだ、グムには知らせていませんからね。
宮中では、景宗の病状の原因と治療方法を探るために、一丸となって動き始めました。
しかし、医員の見立てでは、かなり難しい状態だと言うことでした。
ウィ・ビョンジュの流刑地にイ・インジャと言う人物が現れました。
あんなに簡単に罪人に接近できるなんて、警備、薄すぎじゃないの?!
で、調べて見ました、イ・インジャと言う人物について。
英祖の時代に反乱を起こした人物じゃありませんか!
詳細は、こちらから。まだ、wikipediaで“イ・インジャ”について作成されていないようなので、このサイトを参考までに。
イ・インジャは、情けない姿のウィ・ビョンジュを、連れて行くかどうか悩みました。何か、事を起こすつもりのようです。
ただ、景宗の病状は知らせたようですね。ユン・ヒョクが話を聞きに来たときに、真っ先に尋ねましたからね。ネットもテレビも無い時代に、こんな情報を持ってる事事態が怪しいですよね。
チャンダルとアボンは、ト・ジグァンから、解毒方法の無い毒をミルプン君が清から仕入れたという情報を手にいれました。
パク・ムンスは、ミルプン君から衝撃的な計画を聞かされました。
なんと、ミルプン君、グムが自分を疑い、内医院の薬を止めるだろうと予測していたのです。その上で、解毒出来ない猛毒を混入させたのです。
そうなると、景宗が死んだとき、その責任はグムにあるということになるわけです。
ミルプン君がした証拠が無いんだから、証明のしようがありません。
自分が王になれないのなら、グムにも王座はやらない!
そう、ミルプン君は狂気がかった叫び声を挙げました。
呆然とするパク・ムンスでした。
宮中ではもう成す術が無いという結論に達していました。
その時、イ・グァンジャが危険な手法を提案しました。
トリカブトの猛毒を朝鮮人参と一緒に使うという方法です。それは、賜薬の刑の時に飲まされる毒薬です。
体内の毒を押さえる働きもするとかで、瀕死の状態にある者に与えて救った先例もあるんだとか。
危険を伴う処方のため、流石にグムも躊躇しました。
それでも、他に治療法が無いのなら・・・と、決断したのです。
周囲の者たちは、グムに責任が・・・と、止めました。でも、グムは命じたのです。そして、言いました。
「責任とは負える者が負うものだ。」
以前、グムがかけられた景宗の言葉でした。
この決定に、重臣たちは驚愕しました。
ミン・ジンホンも、グムの決断に相当驚きました。愚かだと思う気持ちもあったかもしれませんが、愚直なまでに純粋に景宗を思っているのだと知ったんじゃないでしょうか。そうであってほしいです、私としては。
パク・ムンスが急ぎ戻って来て、ミルプン君の企みをグムに報告しました。
グムだけでも、この罠から逃れてほしいと言いました。
その頃、タルムンはユニョンの本性を目の当たりにしていました。
毒を混入させた医女長を殺して出てくるのを見たのです。
これで、グムの無実を証明する者がいなくなってしまいました。
その薬のせいか、一度は景宗の意識が戻りました。
しっかりとグムを見つめ、グムの手を取って言いました。
「許してくれ、世弟。お前の座を奪った私を。王座はお前のものだった。それを私が奪ったのだ。それから、グム。どうかお前は民を思いやる良き王になってくれ。私はそんな王を夢見たが、ついぞ叶わなかった。どうか、お前こそは・・・。」
景宗が死にました。
それにしても、何故、こんな重大な辞世の言葉を残す間、誰も重臣がいないの?
一緒に聞いてくれさえすれば、グムが危機に瀕することもないでしょうに。
グムの泣き方が、子供のようで、こちらまで泣けて来ました。
そして、予想通り、チョ・テグたち少論派は一斉にグムを攻撃し始めたのです。
全ての責任はグムにあると。