まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『へチ(原題)』完観

2019-10-18 20:29:51 | 韓国ドラマのエトセトラ
韓国時代劇最新ファイル2020 (COSMIC MOOK)
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レビュー一覧は、こちらから。

 

「新しい朝鮮は、まさにここ司憲府から始めねばならぬ。」

グムは、居並ぶ司憲府の者たちに言いました。

これまで、公平であるべき司憲府の信頼は地に落ちてしまっていました。

その病弊をこれ以上見逃すことはしないとグムは言ったのです。

それは国と司憲府の官吏を守るためでもあると言いました。

その第一段として、人事を握ってきた役職を廃止すると言いました。制度の全面的な改革をするということです。

 

当然、激しい反発が起こりました。

老論派が占めてきた役職を廃止するということは、宮廷での牙城を崩されるということになります。派の権力が削がれてしまうわけですからね、必死です。

が、グムは怯まず、イ・グァンジャに王命を読み上げさせたのです。

 

直後にミルプン君が王宮に侵入したとの知らせが届きました。

逃げ隠れしたりはしていませんでした。

兵に囲まれ、座り込んでいました。

 

「実はまだ理解できない。なぜ私でなくお前が王なのか。」

と、ミルプン君は言いました。

「なぜ私が手に出来ないものをお前は全て手にできたのか!」

 

グムが問いました。逃げることも出来たのに、何故自ら王宮に来たのかと。

「王として死ぬためだ。最後は王として堂々と死にたい。それが王だからだ。」

そう言いながらもミルプン君は恐怖に震えていました。

「もっと恐ろしく勇気のいる選択を最初からしていたら或いは王になれたやもしれぬ。だが、もう手遅れだ。遠からず死をもってその罪を償わせる。」

 

ミルプン君は兵に両脇を支えられながら、連行されてそうになりました。

一旦は歩き出したのですが、すぐに兵の剣を奪い、兵を斬り殺しました。

そして剣を振りかざしてグムに向かって走り出したのです。

危ないーっ

その瞬間、ヨジが駆け込んで来ました。グムを庇ってミルプン君の前に立ったーっ

 

でも、その瞬間、グムがヨジを庇って、体を反転させた

 

ミルプン君の剣は自らの体に刺さっていました。

グムの命で死ぬのではなく、自ら命を絶ったのです。

ユニョンが王妃となって待っていてくれるから、寂しくはないでしょう。

 

それにしても、良かった~(^_^;)

ラストでヨジがいなくなっちゃうんじゃないかと、心配だったんですよ。

「イ・サン」のように、寂しいラストになってしまうんじゃないかと思って。

 

イ・インジャとウィ・ビョンジュも、処刑されました。

達観したような表情のイ・インジャに比べて、最期までウィ・ビョンジュは他人に責任をなすりつける体でしたね。

 

タルムンは一人でユニョンを送りました。

花で綺麗に飾った船に乗せてあの世へ見送ったのです。

 

この争乱は、一件落着しました。

でも、グムの気持ちは晴れません。

王座にいる間、おそらく今後もいろんな困難が降りかかってくるでしょう。

その度に罰したり処刑することだってあるでしょう。

怖いと思いました。

自分の判断が本当に正しいのか、自分は王の資格があるのかと問うでしょう。

そう話した時、そばにいたヨジが言いました。

それを問うだけでも資格があると思います・・・と。

仮に間違った判断をした場合でも、グムは自問自答することにより、再び正しい道を歩む事になるだろうから・・・と。

「それゆえ、私は王様を信じるのです。そして、それゆえ、王様をお慕いするのです。」

グムは、そっとヨジを抱き締めました。

 

相変わらずグムと老論派や少論派の重臣たちとは対立したままです。

と言っても、以前のような険悪さは無く、活発に討論を繰り返すことでお互いを理解しようとしているようです。

ま、頭の固い重臣たちは、それまで綿々と続いて来た悪習を変えることに至極消極的だし、自分たちの権力が削がれるようなことは、何としても避けたいと必死になってるわけで。

グムの言う公平で公正な政治を行うには、まだまだ道が始まったばかり。

何時間も続く会議に、重臣たちはいい加減辟易としてますが、グムは疲れを知らないような元気さです。

 

挙げ句の果てに、民と直接会話をしたいと言い出したグム。

最初は、畏れ多いとしり込みしていた民ですが、グムが何でも思うことを言うようにと言うと、おずおずと前に出て日頃の不満を述べ始めたのです。

勿論、両班たちも反対の立場からの意見を述べました。

主張は平行線を辿り、なかなか結論が出ません。

この対話も何時間も続きました。

 

公正で公平な政治を目指し、少しずつ前進していくために。

 

グム・・・英祖の治世は50年を越えます。

朝鮮王朝で最長だとか。

晩年は、自ら息子を処罰し、死に至らしめてしまうと言う悲劇に遇ってしまいます。 

私の中では、「イ・サン」のイ・スンジェ大御所の英祖が一番印象に残ってます。

その老いて苦しむ姿を覚えているからこそ、この作品の若き日のグムを見てみたいと思っていました。

面白かったです。

考えさせられる事も多かったです。

 

まだご覧になっていない方、来月からの NHKBSでの放送で、是非、ご覧になってください。

お勧めです。


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『へチ(原題)』23話まで

2019-10-18 14:16:00 | 韓国ドラマのエトセトラ
韓国時代劇最新ファイル2020 (COSMIC MOOK)
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レビュー一覧は、こちらから。

 

ユニョンが声をかけたため、ミルプン君は、危機一髪のところを逃げ出すことが出来ました。

タルムンからユニョンの逃走を頼まれた男は、渋々二人を自分の家に匿いました。ほとぼりが冷めた頃、国外に逃がそうって計画です。

 

ミルプン君は呆然としていました。なのに、王座はまだ自分のモノだという意識だけは捨てられていません。

ユニョンは、ミルプン君の頬を殴り、正気になれと言いました。決して喝を入れたわけじゃなく、現実を見ろということですね。

これまでミルプン君は愚かなあまり、老論派からも、イ・インジャにも、そして自分ユニョンにも利用されてきただけだと言う事です。なのに、お金に目がくらんだ者たちが王様と跪いてくれた事が忘れられず、今でも自分は民に真の王だと信じられていると勘違いしたままなのです。栄光を忘れられないと言うか。

ユニョンから現実を突きつけられ、今更ながらミルプン君はこれまでの周囲の者たちの言動を思い起こしました。絶望しました。

 

一方、捕まったイ・インジャはグムの前に引っ立てられて行きました。

初めて顔を合わせた二人です。

「えせ者め。」

と、イ・インジャは言いました。

私と何も変わらないだろう!・・・と。

「私に罪があるなら、南人派として生まれたことだ。それだけだ。私は正義の挙兵をしただけだ。冷遇されて来たそんな腐った世を変えようとしただけだ。」

そう叫ぶイ・インジャに、グムは冷静に話しました。

「本当にそれだけか。民を犠牲にし、世を乱したのは、たかがそれしきの理由なのか?」

そして続けました。インジャが言った通り、自分とインジャとは同じだと。自分には高貴な母親から生まれなかった罪があると。

「この世で一番お前の気持ちが理解できるのは、お前が排除しようとした、余だ。しかし、お前は間違っている。世を変えるのは反乱ではない。道は他にある。余が必ず証明してみせる。」

イ・インジャはグムを見つめて何も言いませんでした。

 

グムは朝廷の長く続いて来た悪弊を断とうと、改革を推し進め始めました。

最初は、南人派の登用です。

勿論、老論派は猛反発。少論派も反発しました。会議は紛糾しました。

イ・グァンジャは、改革を急ぎ過ぎでは?とグムに忠告しました。

でも、グムは反乱が治まってまだ間が無くて混乱が治まりきっていない今がチャンスだと言いました。

グムは民心を動かして支持を得ようと考えたのです。

まだ混乱している世なのに、またぞろ党派争いを始めた重臣たちを、民はどう思うか・・・ってことです。

 

少論派はチョ・テグを、老論派はミン・ジンホンを責めました。静観したままなのかと。

でも、長である二人はグムを信用していましたから、何も文句はありません。うろたえて混乱する者たちを冷静に見ていました。

もしかしたら、少し前までの自分の愚かな姿を重ねていたのかもしれません。

ミン・ジンホンは、南人派に要職を譲ったことの責任を取ると、一線を退くと言い、朝廷を出て行きました。あっさりと・・・です。

 

出て行く前に、ミン・ジンホンはグムに助言をしました。

今後、老論派がどう動くかということです。

そして、グムが目指す蕩平策は実現不可能だと言いました。政治とはわずかに前進するものの、再び元通りに後退するものだと。

いずれグムもそれを悟る日が来ると。

だったら、何故私に協力したのだ?とグムが問いました。

「それこそが真の政治だからです。たとえ進歩がわずかで再び後退しようとも疲弊せず失望もせずに希望に向けて歩み続けること。それにより世はわずかかもしれませんが進歩していくからです。」

と、ミン・ジンホンは答えました。

 

ユニョンは気づいていました。ミルプン君をここまで追い込んだのが自分だと。何度も、挫けそうになるミルプン君を奮い立たせてお尻を叩いて来ましたからね。

「私に機会をちょうだい。」

と、言いました。償う機会ですね。タルムンにはしたくてもさせてくれなかったから・・・。

 

政務に追われるグムのために、ヨジがお菓子を作って来ました。

ヨジ・・・自分では料理が上手だと勝手に思いこんでいましたからね。危険じゃ?・・・と思ったら、やっぱり

一口食べたグムは顔をしかめました。我慢して飲み込んでいましたけど、そこまでひどかったのね。

でも、グムは幸せでした。ヨジと他愛のない会話をし、笑ったり怒ったりすることが。

前に言ったことがあったろ?・・・とグム。女官になるということがどういう意味を持つのかと聞いた時の事です。

アボンが言ったように、勝負をしかけたわけではないとグムは笑いながら言いました。

そして、kissしたのです。

既に、ヨジも知ってたよね?女官の教育を受けたんだから。

 

老論派は、まず司憲府を動かしました。

グムが禁止したにもかかわらず、イ・インジャの義父を捕えたのです。本人以外は罪に問うなとグムが言ったのに。

それだけでなく、三司の他の二つ司諫院と弘文館の長がやって来てグムに反対の意向を示しました。

会議にも出席しません。

 

グムは一歩も引きませんでした。

イ・グァンジュを領議政に、チョ・ヒョンミョンを大司憲にと言う人事を発表したのです。

突然の事に、当の二人も驚きました。尻ごみしました。

いきなりの大役です。経験が浅い自分たちが出来る筈が無いと思ったのです。

では、この難局を一人で歩めと?・・・と、グム。

蕩平策は、これまで一人の王も成し遂げたことの無い、いえ、やろうとしたことも無い政策です。ただでさえ困難な道、一人じゃ無理だとグムも分かっていました。

「これは王命であると同時に頼みでもあります。どうか共に歩んでください。」

 

町では、タルムンの仲間の語り部がいつものように意見を述べていました。

「王様は国政の安定のために南人派の登用をすすめている。だが、重臣どもの姿を見てみろ。老論派も少論派も保身のために王命に逆らう気だ。兵乱の時は逃げ回っていたくせに!」

これは、民も同感でした。

苦労したのは彼らです。言いたいことはたくさんありました。

語り部を押し退けて台に乗り、口々に重臣たちのやり方に怒りを示しました。

 

タルムンは、ユニョンの供をさせた男から、その後何の知らせも無いことが気になっていました。

で、家に行ってみて、気づいたのです。ミルプン君を匿っていたと。形跡が残っていたのです。

すぐに付近を探しました。

 

その頃、ユニョンはミルプン君と一緒に、男が案内する渡し場に向かっていました。

タルムンから渡されたお金を全て男に渡す約束で、ミルプン君も一緒に逃がしてほしいと頼んでいたのです。

ところが、どうも男の様子がおかしいと感じたミルプン君。

男と争いになってしまって、そのさなか、ユニョンが男に刺されてしまったのです。

あの世では王妃になって待っているから、あなたも必ず王になって・・・と言うのが、ユニョンの最期の言葉でした。

 

男はやっぱり、役人に通報していました。ミルプン君のことを。

その場から逃げ出した男は、一目散に待ち構えていた役人のところに駆けて行きました。

しかし、役人が来たとき、既にミルプン君は姿を消していたのです。

ユニョンの遺体だけが、残されていました。

 

タルムンが来たのは、その時でした。

ユニョンが死ぬことだけは耐えられないと言ってきたタルムン。

まさか、こんなところでユニョンの死を見るとは。

タルムンは後悔しました。手を放すんじゃなかったと。

 

司憲府の高官たちが、チョ・ヒョンミョンの大司憲就任を拒否し、司憲府へ入るのを拒みました。だからと言って、チョ・ヒョンミョンが怯むわけはありません。

にらみ合いとなりました。

これを聞いたグムは、ミン・ジンホンの言葉を思い出していました。

ほんの少しの進歩のためにも、疲弊せず失望せず前を向いて行こうと。

そして、自ら司憲府に乗り込んで行ったのです。

 

同じ頃、ミルプン君が宮廷に来ていました。

手には刃物を握って。

 

ちょいとーっ

予告編でヨジがグムを庇ってたけど?

まさか、ミルプン君に刺されてしまうんじゃないよね


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「コッパダン(原題)」衛星劇場で日本初放送決定

2019-10-18 10:36:13 | 番組放送予定、DVD等発売レンタル予定

キム・ミンジェssi、ソ・ジフンssi、パク・ジフンssi等の若手俳優に加え、「君も人間か?(原題)」でソ・ガンジュンssiと共演していたコン・スンヨンさん出演のラブコメ。

衛星劇場さんで、日本初放送決定です。

 

放送開始は、12月13日(金) 23:00~

 

詳細は、こちらです。

 

先日、偶然某動画サイトで目に留まった作品です。

これはどーかな?と、思った直後、衛星劇場さんからこのニュースが届きました。

コン・スンヨンさんが、好きな女優さんの一人なので、興味を引かれました。

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