前回の記事は、こちらから。
インタクは、ダランを殴ろうとしたミミの手を掴み、それを止めました。そして、“うちの人間”云々のセリフを言ったんです。
そして、
「ずっと自分の傍で秘書として働いてもらう。」
とも言いました。
ミミに対しても、いくら従姉妹と言えど、勝手に家に入ったりクビにしろと言うのは許さない・・・とね。
確かに、ミミは本当は偽物の従姉妹なのに、それを忘れて傍若無人に振舞い過ぎだと思うんですよ。見ててムカつきます。
全て、インタクの財力のお陰で今の彼女の立場もあるのに。それを忘れてる様な振舞いですもん。
それは、インタクの叔母夫婦チョン女史&ソンテクも同じ。昔、インタクに酷い事をしておいて、それをすっかり忘れたかのように縋りつく様子なんぞ、見てて本当にムカつきます。面倒見てくれるのが当然のような態度ですもんね
ダランは、殴られた事は勿論ムッときたわけですが、それよりも、インタクの言葉の方が気になってました。
だから、翌朝、インタクに確認しました。
「それは、正社員になったということでしょうか?」
頭が空っぽなのか?・・・とインタク。めでたく、ダラン、正社員に昇格しました。
そして、それとともに、インタクの自宅での家政婦役はお役御免となりました。秘書としてきちんと仕事をしてもらうために、家政婦としての仕事は免除されたのです。
インタクは、ミミがソヌの事で不安になって、ダランに対してあんな態度を取ったと知り、ソヌに直接問いただしました。
入院中の女性が誰なのか、ずっと秘密にしていたその事を、ダランに打ち明けたのは何故か・・・と。
なんと、あの女性は彼の実の妹でしたよ。
そして二つ目の質問には答えず、
「今までの人生で忘れたいと願う経験はありませんか?」
と、反対にインタクに聞きました。勿論、これはインタクが起こした事故のことを指してのことでしょう。
ソヌは、妹の事故の事をそう言う経験だと言いたかったんですね。事故後、両親が離婚し、あれこれあって、ミミと付き合っていたころは、妹が死んだと聞かされていたから、生きていると知らされても今更・・・とミミに打ち明ける気にはならなかったんだとか。
そして、それなのにダランには話した・・・。
ダランが好きなのかとインタクが聞いたら、ソヌはインタクがミミに対して持ってる気持ちと同じだ…と答えました。つまり、妹と思ってるということです。
でも、インタクはその言葉を信じてません。気にかかる…と言いました。だから、ダランには構うなと言いました。
ダランは、正社員になって本当に嬉しそうです。秘書として誠心誠意インタクに尽くそうと思っています。
それで、インタク母の還暦が近いと知り、お祝いを計画。インタクには内緒で、ミミやチョン女史、ソンテクを招待し、家族だけでインタク母のお祝いをしようとしたのです。
手料理も作りましてね。
散歩に行ってたインタクが帰宅すると、全ての準備が整ってて、メンバーも揃ってお祝いの食卓を囲んでました。
でもね、インタクは我慢ならなかったのです。
昔、自分に向けて言われた叔母たちの酷い言葉を持ち出し、彼らを貶したんです。
「何よりも我慢ならないのは、母と一緒の食卓に座る事も嫌がっていたお二人が、昔は言わなかった“義姉さん”を連呼する姿、幸せそうにほほ笑むこのおぞましい雰囲気です。」
チョン女史は直前に仕事を失敗し、多額の借金を背負う羽目になってまして。インタクにゴマをすってその資金を貰おうという下心があったんです。そういうことを、インタクはちゃんと見ぬいてました。
でも、そこまで厳しく二人を非難したので、流石にチョン女史とソンテクは激怒。帰ってしまいました。
この騒動にインタク母が驚いて怯えてしまい、粗相をしてしまうんです。
「その女を連れ出せ。」
と、インタクが母を指して言った事で、騒ぎを止めようとしていたダランも激怒。インタクの頬を殴ってしまいました。
結局、ダランとミミがインタク母を施設に送り届けることになりました。
散々なお祝いの席になってしまいました。
落ち着いてみると、ダランはインタクを殴った事を相当後悔しました。だって、やっと正社員になったばかりですもん。
ところが、翌日インタクがダランの元を訪ねて来たんです。
母親が落として言ったクマのぬいぐるみを、返しておけ…と言って。
ダランは、それを断りました。日曜日だし、個人的な事に干渉するなと言ったから・・・と。
怒って引き返すつもりだったインタクですが、戻って来ました。
「同僚として勤務時間じゃなくても一緒に行ってくれ。」
ダランは、施設に一緒に行き、部屋の前で別れました。
インタクは、初めて母親と二人きりになりました。
ぬいぐるみを、“タクチ”と呼んで抱きしめる母親。もしかしたら、タクチって、インタクの元の名前
捨てられた後、名前も変えた・・・なんて話を誰かがしてなかったっけ?
インタクは、母親に向かって独り言をつぶやきました。
「生きるのが辛かったろう。それが私の所為だと頭では分かっていた。でも、自分の耳で聞いたら心でも理解できそうだった。」
「でも、永久に聞けなくなった。本当に便利だな、その病気。記憶を消す病気か・・・。尚更腹が立つし余計に悔しい。」
ぽろぽろと涙をこぼしながら呟くインタクを、母が不思議そうに見つめていました。
「母さんだけを思って生きて来た。なのに私を思い出しもしない。」
インタクは、昔、母親の元を訪ねて行ったことがあったとか。でも、結局母親は門を開けてくれなかった・・・。悔しさで、父親の車を暴走させた所為で、人をはねて殺してしまった・・・。
それがソヌの妹ですね。インタクは殺してしまったと思っています。で、ちなみに、その事件を治めてくれたのがソンテクだとか。
「母さんの所為だ。私は悪くない。母さんの所為だ。」
そう言って泣くインタク。
その時、母が言ったのです。
「ごめんね。母さんが悪かった。」
正気になった
そして、インタクを抱きしめたのです。
インタク、初めて素直に泣けましたね。
待ってたダランは、昨日、インタクを殴ってしまった事を謝りました。
必死になって解雇しないでくれと頼み込みました。
「お前がしでかしたテロ行為をどう懲らしめたらいいんだ?」
と聞いたインタク。
ダランは、考えた挙句目には目を・・・と覚悟を決め、目を閉じました。
インタク、殴る?ドラマじゃ、このシーンはkiss・・・ですけどね。