時の娘
最近はWOWOWで録画した映画やラグビー・ゴルフを観るのだけが、楽しみになってる感が有ります。
「ロスト・キング500年越しの運命」、500年以上も行方不明だったイングランド王リチャードⅢ世(1452~1485)(在位1483~1485)の遺骨を、歴史好きの一介の主婦が発見すると言う、実話を基にした映画です。
私は世界史は全くちんぷんかんぷん(日本史で言えば頼朝と信長どっちが古いか分からないぐらい)の人間ですが、シェクスピアの「リチャードⅢ世」で兄の忘れ形見の幼い王子を殺害し、王となった醜い容姿の残忍な王として描かれたこともあってか、英国人にとっては悪人のレッテルを張られた王として有名なようです(日本でいえば明智光秀?)。
私の家の階段に沿って作られた本棚は、ほぼほぼ私の35歳から55歳の間ぐらいに読んだ、海外推理小説の文庫本で占められていますが、気が付いたら私はこの1年間ぐらい全く本を読んでいませんでした。
「ロスト・キング・・」を観て、この40年ほど前に読んだ「時の娘」ジョセフィン・ティ訳小泉喜美子ハヤカワ・ミステリ文庫380円を思い出して、本棚から引きずり出して、2週間ほどかかりましたが読み終えました。
安楽椅子探偵として、持って来てもらった歴史書を考察して、実はリチャードⅢ世は幼い甥を殺すような人間でもないし、その証拠も全くない事を推理する話です。
世界史や翻訳物の欠点は、人名が片仮名であることですし、特に王様などは~3世や~1世など同じような名前で覚えられません。
40年前に読んだことは全く覚えていませんので、新たな気持ちで面白く読み終えました(初版は私の生まれた頃ですが、古臭さは有りません)。
老眼鏡をかけて読むと、まあ楽に読めるので、また読書生活を始めても良いかなあと思いました。
ついでにでもないですが、2年前にもWOWOWで観た「ドライブ・マイ・カー」3時間の映画ですが、もう一度観ました。
これまたほぼ内容忘れてましたが、たぶん以前観た時より深く心に響いたと思います。
映画や本は、観た時の自分の立場や想いによって、絶対に評価変わりますね。
食事もそうです、それが人生、年取ると言うことにも良いことが有りますね。