78. 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に
いく夜寝ざめぬ 須磨の関守
源兼昌(ミナモトノカネマサ)(12世紀初め)
「淡路島から海を渡ってくる千鳥の妻や友を慕って鳴くもの悲しい声にいく晩目を覚ましたことだろうか、一人寂しく暮らす須磨関の番人は」
この歌は「源氏物語」の主人公光源氏が、須磨で寂しく暮らした時の気持ちになって詠んだ歌だそうです。
78. 福江島 かよふタクシーの 立つ波に
行くよ酔わずに 朝の付き添い
島・かよふ・の・に・いくよ・の 11字 同じ
内科系では主に心筋梗塞など心疾患を、外科系では手術必要な大腿骨骨折患者を、福江島にある五島中央病院という大きな病院に救急車で搬送しますが、この時島と島の間は、海の上を行く不定期有料航路である海上タクシーという手段を使います。
奈留病院(奈留医療センター)から浦湾の浮き桟橋まで3分ほどの救急車、そこから海上タクシーの後方にある広間にたんかで運び入れます。
状態の安定しない患者の場合は同伴で看護師と一緒について行きますが、波が高い時は正直患者さんよりこっちの気分が悪くなってくるのが難点です。
奈留港を出発前に、「今日は酔わないかなあ?」と患者さん以上に不安げに船室の窓から送ってくれた救急車を見送る私の気持ちを詠っていますが、「島」・「かよふ」と合って「いく夜」を「行くよ」に変えたぐらいで、歌としては二流です。
百首の中に数首、われにかえって、ヘリコプターや海上タクシーなど、島ならではの医療も入れさしてもらいました。
返事
花水木さん:鹿児島や五島だけでなく、漁獲量は別にして、
キビナは獲れるのですね。京都では見たことないと思いますが。
大雪男さん:病院の検食でも、キビナのみそ田楽は出ますが、
天麩羅は食べたことがないような?家内が残りで作ってくれたような?
和さん:「なせばなる」結構忙しそうですが、更新されています。
ブログ形式の不備か?確かに出が悪い時あるので、上部の記事一覧を押してみてください。