島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

イカ釣り

2008-09-08 | 奈留島
 
 膿瘍切開した患者さんとしゃべっていて、イカ釣りに連れて行ってもらえることになりました。
   
   本物の漁師さんと一緒に行くイカ釣りの旅です
 土曜日夕方出発ですが、心配なので昼は軽く食べるだけにして、おやつも食べず、おやつは持って行くだけにしました。
 昼過ぎかなり雨が降りましたが、浦湾内はベタ凪です。 また雨が降るなら帰ってこようと、出発。

    
 海岸から10m以上離れると心配になり、地面から5m以上高くにいると不安になる私なので、恥ずかしながら、持って来た浮き輪を早速膨らまし、しっかり足元に保持しています。
   
 終戦が数日遅かったら、少年兵として潜水艦で出発予定だった80歳の漁師さんは、60歳の私よりもはるかに身軽に動き回り、煙草を獅サうに吸います。
 思わず「一本ください」と言いそうになりました。
が、千畳敷の沖に錨を下ろし、波間に漂う頃から、チョット気分が悪く、油断すると酔いそうになり、煙草どころではなくなっていました。
   
 疑似餌をつけた長い糸を、船べりから何本か降ろし、それを手で操りながらひたすら待ちます。
    なかなか当りません
 集魚灯が点いて、いかにもイカ釣りの感じが出てきました。
 三日月が昇り、それでも周囲は漆黒の闇、遠くに巻き網船団の灯が動いています。
が、だんだん余裕が無くなってきました。
   
 やっと私の糸にも一匹、釣れた感じも解らず単に糸を上げてみると、小さなイカがかかってくました!!!
 恐ろしい勢いで墨を吐きます!
    ヤッター!!
 それで緊張の糸が切れたのか、もうダメです!
船べりから海中へ、量は少ないですが、5回ほど嘔吐を繰り返しました。
 食物残渣が、集魚灯に明るく照らされて、海中に沈んでいくのが、やけに鮮明に綺麗に見えて、
   それで終了! THE END   すみませんでした
 港に帰って、早速さばいてもらったイカを、言われたとおりにサランラップに包んで冷凍しました。
 死んでるイカは、まだ吸盤をまな板に吸い付ける元気がありました。
 生きている私は、もう食事する元気はありませんでした。
コメント (3)
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