島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

高麗島伝説

2008-05-10 | 五島列島
土日当直、朝からは、ムカデに咬まれた人が来ただけで、(春は毎日のようにムカデ咬創の患者さんが来ます)雨の当直、昼前なのに少々寒く、静かに過ぎています。

先日、福江島の石田城址にある歴史資料館で、「高麗島伝説」の歴史講座があったので聞きに行きました。

  「高麗島伝説」
 昔、高麗島と言う富裕な一小島が有りました。
島のお地蔵さんの顔が赤くなったら、一大事変が起こると聞かされていた信仰厚い島民が、いたずら心でお地蔵さんの顔に赤絵具を塗った人がいたため、急いで島を離れました。 その後一夜にして、島は海の底に沈んでしまった。
 と言う、あの有名な「柳田国男」さんも紹介している、由緒正しい伝説です。
こういう話は、中国や日本の他の場所にも、少しづつ形を変えて有るそうですが、たまたま、五島列島の西40㎞ ぐらいに「高麗曽根」(地図の丸印)と言う岩礁が有って、浅い所では水深4mぐらいで、下に石垣が見えたり、陶器の破片がガラガラと波に揺られて音をたてていると言う話から、
 幻想の高麗島に実在の高麗曽根をあてはめるようになってきたそうです。
結局、最近の潜水調査で、高麗曽根の石垣は砂岩の自然配列であり、陶器片などは見つからず、少なくとも高麗曽根が高麗島の沈んだ跡ではなかったようです。
 でも、アトランティス大陸と同じように、高麗島もどこかにはあると思います。

コメント (3)
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