西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

昔話しです

2010-03-23 23:42:42 | 日記
25年も前のことです、名古屋市の天白区に小さなトレーニングジムがありました。そのジムはプレハブ作りで、備え付けてる器具と言ったらすべてフリーウェイト(ダンベル・バーベルという事です)だけでした。ジムのオーナーは対外的に忙しく、指導はもっぱら安藤さんという初老の小柄なコーチでした。そこでおこなっていたのはほとんど健康維持のトレーニングが中心でした。ある時何人かの練習生が入ってきました。コーチはその練習生達の熱意をかい、トレーニングメニューを考え、熱心に指導始めました。みるみるうちにあげれる重量が増え(パワーリフティングという競技です。スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの3種目で競うものです)熱心な指導のおかげで、そのジムから名古屋市新人戦、名古屋市大会、中部日本大会(あのころは中部地区がこの競技の中心でした)全日本社会人学生選抜など優勝するようになったのです。そうするとジムの雰囲気ががらっと変わりました。言葉で言うと「あの人が優勝するんだったら、僕だってやれるんじゃないかな・・」に変わってきます。それは「とっても無理だ」と自分で壁を作っていた練習生達が、良い成績を上げる同僚を見て「なんだ、アレなら簡単にできるじゃん・・」とういう思考に変わり壁を取り払ったのです。そして今何よりすごかったなと思うのは、安藤コーチが自分の手柄にしなかったことです。ジムの練習生は俺が頑張ったから俺の成績は上がったんだと思ったはずです、ジム全体の底上げが簡単にできたのです。壁をなくす環境作りは、大切です。そういった環境の中でこそ、内在している力が発揮されるのです。今までも書きましたが、こうやれと言う強いリーダーシップも大切ですが。それより大切なのは、今持っている秘めた力を十二分に発揮できる環境を作れば、おのずと伸びていくと言うことです。ウムを言わせぬ、指示命令でやらされるんじゃなく(おうおうにして、そういう指示を出したものはうまくいったら自分の力、うまくいかなかったら、やった人間がだめだったと言い放ちます)うまくいけば、自らが達成感を得られるような環境を作ることが、自ずと良い方向に行くという事です。昨年そのお世話になった安藤コーチが亡くなりました。奥様からの年賀状の返信で知りました。私は後悔しました、名古屋を離れた後、ほとんど会うことが無かったからです。恩人のコーチと昔話しをしながら、お酒を酌み交わしながら、あのきつかった練習をお酒の肴に、昔を思い出す喜びが叶えられなくなりました。残念です・・。環境つくりの大切さについては、私はどの場でも同じだと思っています、学校(PTA)でもそうでした、やる気のある先生、生徒達のやる気をそがなければ、自然に良くなりました。市政でも同じだと思います、市役所の職員(プロです)のやる気(と専門知識)、市民のやる気をそがず、働きやすい環境をつくれば西都市は良くなると信じます。今取り組んでいる救急医療もそうです。医師会病院の先生方、事務長を中心としたスタッフは西都児湯の救急医療を何とかしたいという熱意にあふれています、今何より大切なのはその熱意をそがないことです。ハッキリ言って西都の救急医療の宝は今のスタッフの熱意と技術です。私たち自身の命が掛かっています、九州でも指折りの技術を持ちつつあるこの病院を応援していく事が大切です。先日も書きましたが、病院の医師スタッフの熱意がさらに盛り上がり、具体性を創設する環境をつくれば、市が1年間預かっている間に(今の経営は二次救急以上は黒字です、市民がさらに負担することはないと考えます)病院のスタッフ、西都市の行政、市民、が団結して、将来の医療体制を考え行動するなら、宮崎県でも特筆する救急病院が出来ると信じています。現場で頑張っておられる方をこれからも応援していきます。

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