四季彩日記

英国暮らしを経て、日本の美を再発見

3月初旬 ミュンヘン Munich

2010-03-19 06:30:04 | Weblog

ようやく、数日前から、春が感じられるようになりました。
この冬は、ヨーロッパの多くの国が厳しい寒さに見舞われました。

ドイツ・ミュンヘンの情景。
この日(2010年3月8日)、この街の気温は
最低気温-12℃、最高気温-2℃。

皮の手袋をはめても、指先が凍るよう。
顔もこわばりました。

マリエン広場に聳える新市庁舎が街のシンボルです。
塔の中央にドイツ最大といわれる「仕掛け時計」があり、
正午にその前で待つこと数分。
寒さに震えながら。その待ち時間の長かったこと。
鐘が鳴り止むと、お人形が動き出しました。
上段は「騎馬戦」、下段は「ダンス」です。

バイエルン州立歌劇場(上)でオペラを鑑賞しました。
恐る恐る、凍結した路面を歩き、
劇場の夜景を見る余裕もありません。

アルテ・ピナコテーク美術館の庭から、ノイエ・ピナコテークを眺めます。
雪景色のミュンヘンは、美しい街でした。

冬のヨーロッパとは、これでお別れです。

(一番上の写真はテアティナー教会)

 

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花瓶に活ける ヨーロピアンスタイル

2010-03-15 05:08:50 | Weblog

フラワースクールで作ったアレンジ。
花瓶に活ける花の定石を踏んで、
花を選んでみました。

色や形、Texture、と、よく考えた花選びになっている。欲をいえば、
バラがもう少し大きくてもよかったかな。

先生のご講評を聞いて、まさにその通りと納得。

ヨーロピアンスタイルのアレンジは、初めに葉っぱで形をつくります。

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ロンドンの駅舎 マリルボーン駅 Marylebone

2010-03-13 21:47:28 | Weblog

まだまだ冬から脱せない日々。
でも駅舎の中は、もう春?

ロンドンを起点として発着する列車のターミナルのひとつ
マリルボーン(メリルボーン)の駅は、ロンドン北西部にある駅です。
カフェやパン屋さんなどが古い佇まいの駅舎に馴染んでいます。


主にイギリスの北西方向へ向かう近郊列車をはじめ、
バーミンガム方面へ向かう列車の始発駅となります。

マリルボーン駅は鉄道駅としてはホームの数が少なく、
大きな駅ではありません。
駅構内も、のんびりとしていて、
列車に乗る用事が無い時でも、ちょっと覘いてみたくなる駅なのです。

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春を探して リージェント・パーク

2010-03-01 05:44:10 | Weblog

日本のアオサギとは少し違うような気がしますが、Heronです。
地上では、いつも不動の姿勢で立ち、周囲を警戒しています。
見上げれば、裸木の枝には、
たくさんの巣が。
Heronのコロニーです。

風雨や曇天の寒い日が続いているこの頃、
「晴れ」を待てずに小雨の中、
リージェント・パークへ出かけて行きました。

もちろん目的は「春探し」です。
しかし、今年の冬は寒さが厳しかったためか、
公園は、まだまだ冬。

それでも、見つけました。
スノー・ドロップ、クロッカス、
そして、ミモザに出会えた時には、心が弾みました。

リス山(我々が勝手に付けた名)に入ると、
「こんにちは~」
リス君たちは、雨も寒さも何のその。
ちょろちょろと元気に走り回っていました。


(2010. 2 .27)

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エジプトの旅 終章

2010-01-28 07:38:06 | Weblog

エジプト旅行をふり返ってみると、
肝心なところが、すべて撮影禁止であったことに気付きます。
エジプト政府の方針ですので、しかたありません。

先日、大英博物館に行ってみました。
もちろん「スフィンクスの髭」を探しにいったのですが、
それらしきものの展示はありませんでした。
収蔵庫に保管されているのでしょう。

エジプト人が「泥棒」と言ったこの「髭」のことを、
(「ギザのピラミッド&スフィンクス」参照)
イギリス人に話してみました。
彼女曰く、「スフィンクスの髭については、よく話題になるけれど、
あれは、彼らが売ったのよ」

そして、「あなたはどう思う?」と、聞かれました。

古代エジプトの文化。その奥深さに触れることができた、旅でした。

(写真は、ルクソールの港近くのホテルの庭)


{1ヶ月ほどブログをお休みいたします}

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エジプト ルクソールの街

2010-01-27 07:06:22 | Weblog

ルクソールのナイル川西岸にある「王家の谷」は、
テーベ山の赤茶けた岩山の谷筋に、
岩を削って造られた、新王国時代のファラオ等の墓地です。
その数60基余り。
特に略奪から逃れられたツタンカーメンの墓では、
ファラオのミイラや装飾品、そして壁画などを見る事ができました。
現在10基余りが公開されています。

残念なことに、「王家の谷」はすべて、撮影禁止でした。

一番上の写真はルクソールの近郊。
サトウキビの生産が盛んな地です。

そして、馬車で街をゆく観光客。

路地のスーク(市場)を覘いてみました。
樽に入っているのは香辛料。
パエリアを作るときに使うサフランも安価だったので、
ためらわず、多めに入手。

街角で、おじさんたちが吸っていた水パイプ。
その店もこんなところにありました。

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ルクソール ハトシェプスト女王葬祭殿

2010-01-26 00:09:38 | Weblog

ナイル川の東岸に大神殿があるのに対し、
西岸は、あの世となる墓所の地。

ひと際モダンな建造物である葬祭殿は、紀元前1500年ごろ、
エジプト初の女王・ハトシェプストが造営したものです。
髭を付けて男装していた女王は、
芸術的なものを擁護することに熱心であった、といわれています。

この葬祭殿は、後に、キリスト教の修道院として利用されていたため、
破壊から免れたそうです。
美しい彩色の壁画が、多く遺されています。

上の写真は星を散りばめた天井。
下の動物は、ジャッカル(または犬)の頭をもった「アヌビス神」。
冥界の神で、ミイラ作りにも関係しています。
ジャッカルが墓を暴くことのないよう、神にしてしまった(諸説あり)
・・という話を聞きました。

神殿や墓の壁画には、動物や鳥の頭を持った、さまざまな神が描かれており、
見ていて愉しいものです。
古代エジプト人の発想の豊かさを感じずにはおられません。

下の写真は、葬祭殿のからの眺望。

1997年、観光客等60人余りが犠牲になった銃撃事件は
このハトシェプスト女王葬祭殿で、起こりました。
犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。

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エジプト ルクソール神殿

2010-01-25 01:14:20 | Weblog

カルナック神殿の中のアムン大神殿の付属施設として建立されたのが、
ルクソール神殿です。
この神殿も何人かのファラオ(王)によって造営されました。

ラムセス2世の一対の大坐像があるところが第1塔門。
かつてオベリスク(塔)は2本ありましたが、
対になっていた片方は、
なんとパリのコンコルド広場にあるということです。

ラムセス2世(推定・紀元前1314 ~紀元前1224)は、
エジプト黄金期の膨大な富を背景に、
エジプトの新王国の中でも
最も多くの巨大建造物を残したファラオとして
知られています。
天寿を全うして、100人余の子どもがいたとか。
子どもの数には諸説あるようですが、
いずれにしても、偉業を成し遂げたファラオであることは確かです。

カルナック神殿と、ルクソール神殿は、
かつては、スフィンクスが両脇に並ぶ参道で結ばれていたということです。
現在でも、その一部が神殿入り口に見られます。

 

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エジプト ルクソールのカルナック神殿

2010-01-18 07:01:40 | Weblog

ルクソールのカルナック神殿に入ると、
その巨大な像や列柱に圧倒されます。
何だか自分達が小人になったような感覚になる建造物群。



カルナック神殿は何人ものファラオ(王)により寄進された、
祭殿や神像からなり、
エジプトの黄金時代をかい間みることができます。

中でも太陽神ラーと合体したアムン神を祭る、
アムン神殿はエジプト最大規模の遺跡。

ピラミッドの時代からおよそ1000年を下り、
B.C.2000年の頃はテーベ(現在のルクソール)が首都となました。
この神殿の造営が始まったのはB.C.1500年頃からと言われています。


古代エジプト人は、古くから文字を使った人々でした。
この象形文字の数々は、少し意味がわかるようになると、面白く眺められます。
上の写真、円の下に十字のある模様は、
「永遠の命」を表現しているものだということです。

神殿内のあちらこちらで、
まだ発掘途中の遺跡群が見られます。

古代テーベの街は、後にローマ軍によって破壊され、
B.C.27年には大地震に見舞われ(諸説あり)、
建築物は大きな被害を被ったとも言われています。
瓦礫の上に、また民家が建てられて、しだいに街は姿を消していきました。

現在では、カルナックをはじめとする、いくつかの神殿や葬祭殿、そして墓にのみ
当時の面影をみることができます。

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エジプト ナイル川

2010-01-10 06:58:08 | Weblog


ナイル川中流域にあるルクソールは
カイロからナイル川に沿って南へ600kmほど。
ここは新王国時代の巨大な遺跡群で知られますが、
ナイルもこのあたりから、美しい流れになります。

この地は、ヨーロッパ人の避寒地として、
また遺跡見学の観光地として賑わっています。
ナイル川沿いには、高級ホテルが建ち並び、
ナイル川クルーズを楽しむ旅行者も。

しかし、あちらこちらで、
銃をもつ警官が、観光客の護衛をしている姿が見られ、
これもエジプトの一面なのです。

白い帆掛け舟はファルーカと呼ばれ、
これに乗って、ナイル川遊覧を体験。
30℃近い暑さの中で、ナイルを渡る風が心地よく感じられました。
(2009年 12 月26日)

 

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エジプト サッカーラの階段ピラミッド

2010-01-06 07:34:03 | Weblog

ギザの南、およそ10km。サッカーラにある階段ピラミッド。
ピラミッドにもいろいろな形があることを初めて知りました。
これは、ピラミッドらしき形をした建造物のもっとも初期のもの。
従って、ギザのピラミッドよりも建設は古く、
B.C.2650年ごろの建造と推定されています。
高さは60mほど。

上は、階段ピラミッドへの入り口。
ここには、ピラミッドを中心に、さまざまな葬祭殿や祭殿の遺跡があり、、
「ジョセル王のピラミッドコンプレックス」(複合建築)と呼ばれています。

カイロの市内に戻り、
エジプト考古学博物館へ。
残念なことに館内へのカメラの持ち込みは禁止されているので、
外観だけしかご覧いただけません。
ツタンカーメン王の黄金のマスクを始め、黄金の棺。立像や玉座、秘宝の数々。
それらが、実に美しい色合いで遺されていました。
もちろん、ラムセス2世など、ミイラの数々も展示されています。

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エジプト ピラミッド& 西方砂漠

2010-01-04 01:19:44 | Weblog

近づくと、ピラミッドは岩の集積でした。

かつては、ピカピカの化粧石で全面が覆われていたそうですが、
それは13世紀に剥ぎ取られ、
カイロの街の建設やモスクの基礎に使われたということです。

直方体の岩で閉ざされているところが、元の入り口。
現在は、右下の人がいる辺りの盗掘用開口部から、中に入れます。
(フク王のピラミッド)

中には狭い回廊が続き、
高さ120cmのトンネルも登らなければならず、容易ではありません。
ようやく辿り着く広間(玄室)には石棺以外には何もなく、殺風景な空間でした。

ピラミッドには、謎の部分が多く残されていますが、
4500年ほど前の、古王国時代に造られたものが
最もスケールが大きく、その時代の王の勢力を物語っています。

駱駝に乗って砂漠を散策。
この辺りからは、西方(リビア)砂漠を一望します。

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エジプト ギザのピラミッド&スフィンクス

2010-01-02 08:06:35 | Weblog

午前の早い時間に、ギザに着いた時には、
周囲は霧に包まれていていました。
霧は冬に多く発生するそうですが、
この靄は、霧だけでなく、細かな砂も影響をしており、
晴れていても遠方は常に霞んでいました。

昨日の記事に、スフィンクスの「髭」が大英博物館にあることを記しました。
このことに関して、地元のガイドさん曰く、
「泥棒」。
その言い方が適切かどうかは微妙なところですが、
現在、エジプト政府はこの髭の返還を交渉中です。

右側のピラミッドはフク王のピラミッド。
左のカフラー王のピラミッドと同様、B.C.2550年頃の建造です。

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2010年がよい年になりますように

2010-01-01 08:03:55 | Weblog

2010年

あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

クリスマス休暇にエジプトへ行ってきました。
古代遺跡の壮大さは、写真では表現しきれませんが、
まあ、しばらくお付き合いください。

カイロから西に13kmほどにあるギザにある、3大ピラミッドのひとつ、
カフラー王のピラミッドです。高さは143m。
高さ20mのスフィンクスは、
鼻が削られ、顎の長い髭も取られた姿。
この髭の一部が大英博物館にあるとのことなので、
展示されているのかどうか、確認に行ってみましょう。

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冬至・クリスマス

2009-12-23 02:17:46 | Weblog

2009 年12月 22日。本日は冬至です。
北緯51度30分のロンドンの
日の出は8時03分AM.
日没は3時53分PM.
今日の最高気温は3℃、最低気温は-2℃。

これからは、少しづつでも昼の時間が長くなるのが嬉しいです。

街はクリスマスのイルミネーションが華やかです。
ピカデリー・サーカス Piccadilly Circus から見た
リージェント・ストリートRegent St.と
コベントリー・ストリートCoventry St.です。

今年のフォトナム&メイソンのデイスプレイのテーマは
「白鳥の湖」でした。

今年のブログはこれでおしまいです。
みなさま、どうぞよい新年をお迎えくださいませ。

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