富士五湖のひとつ、西湖近くの集落「根場」に、
かつては「かぶと造り」の茅葺民家が立ち並んでいたそうです。
しかし、1966年(昭和41年)の土砂災害により、集落のほとんどが壊滅的な被害を受け、
その風景は無くなってしまいました。
「一時間前までは晴れていたのに、あっという間に、
山津波(昔はそう言っていました)に呑まれてしまったんですよ。」と、地元のおばさん。
昔の茅葺屋根の風景を懐かしむ声が高まり、
2006年(平成18年)、いやしの里一期目がオープン。
その後茅葺民家も増え、現在ではその数20棟。
かつての農村風景が甦りました。
(入口近くの瓢箪畑。瓢箪を使った工芸品の家もあります)
それぞれの家は、伝統工芸品の販売やその手織り体験教室。お食事処、
工芸家の作品の展示など、さまざまに利用され、訪れた人を楽しませてくれます。
(栗をのせたガラス工芸家のお皿)
そして、何といってもこの里からみえる富士山の優しい姿。
まさに「いやしの里」なのです。