「礼文島にお花ありましたか?」
礼文島を歩いたのは、お盆を過ぎた8月20日。
この話を聞きつけてこんな質問が。
「ええ、もう花園でしたよ。礼文島固有のものは少ないですが・・」
礼文島の花の旬は6月~7月中旬くらいだと思っている人は多いようです。
わたしもそのひとりでしたが、
溢れんばかりのお花に出逢って、考えが変わりました。
ツリガネニンジンの紫とトウゲブキの黄・・。
初夏とはまた異なった彩りの花たちは、
夏の名残を惜しむかのごとく、鮮やかに咲き競っていました。
「礼文島にお花ありましたか?」
礼文島を歩いたのは、お盆を過ぎた8月20日。
この話を聞きつけてこんな質問が。
「ええ、もう花園でしたよ。礼文島固有のものは少ないですが・・」
礼文島の花の旬は6月~7月中旬くらいだと思っている人は多いようです。
わたしもそのひとりでしたが、
溢れんばかりのお花に出逢って、考えが変わりました。
ツリガネニンジンの紫とトウゲブキの黄・・。
初夏とはまた異なった彩りの花たちは、
夏の名残を惜しむかのごとく、鮮やかに咲き競っていました。
昨年歩いたのは礼文島の南に位置する「桃岩歩道」でした。
そこで今年は北の西海岸、「4時間コース」といわれているあたりの
お奨めポイントをガイドさんに案内していただきました。
まずは、標高180mのゴロタ山へ。
山道途中からもうこの眺望です。
エメラルドグリーンの海原。そして玄武岩の柱状節理。
鮑古丹(アワビコタン)の湾の先はスコトン岬です。
日本離れした風光。
わたしはどこの国へ来てしまったのかしら。
(しばらくお休みしましたが、また再開します)
8月の北海道は礼文島から始まりました。
稚内港から礼文島までは、フェリーで約2時間の船旅です。
上の写真は、北海道遺産の「稚内港北防波堤ドーム」。
洋上に浮かぶ利尻山は、近づくにつれ、
異なった表情を見せてくれました。
礼文島 香深からの夕景もまた素晴らしかった。
(2006年8月19日撮影)
ポスターなどでよく見かけるこのお花畑は
「彩りの畑」。
櫓の展望台もありますが、
やはり目線の位置から撮った方がきれいです。
1日中眺めていても見飽きない
ファーム富田の花園です。
(2006年7月26日)
明日から10日余り、ブログをお休みします。
帰りましたら、またよろしくお願いいたします。
ファーム富田のラベンダー畑は、観賞用のものもありますが、
その多くは、エッセンシャルオイルを抽出するために
植えられています。
かつては香水の原料として人気があり、1970年ごろの最盛期には、
この地でラベンダーを作る農家は250戸もあったそうです。
しかし、その後、合成香料の登場で、需要が激減。
そんな厳しい状況の中で、ファーム富田だけは、栽培を続け、
ラベンダーの花を守り続けてきました。
花園に秘められたこの物語を想うとき、
紫にけむるラベンダー畑は、さらに輝きを増してくるように感じられます。
今年は4月、5月に気温が上がらず、
花の開花が例年より遅かったとのこと。
そのおかげで、私は早咲きのラベンダーも、遅咲きのものも
同時に見られました。ほかのお花もちょうど見ごろをむかえていました。
遠方の花との出会いは
タイミングが合うかどうか。これは「運」のうようなものです。
開花の日を計算して行っても、
遅霜に遭って、花がしおれている・・などということもあります。
花とのめぐり会いも「一期一会」なのかもしれません。
ラベンダーの香りにむせかえるファーム富田。
富良野といえば、やはりここを訪ねなければ・・。
花園の美しさは言うまでもありませんが、
それだけではなく、
ファーム富田に魅せられる理由が他にもあります。
その話は次の機会に・・。
札幌から日帰りで富良野に行ってきました。
ここは新富良野プリンスホテルのニングルテラス。
森の中に15棟のログハウスの売店があります。
自然の素材を使った富良野らしい小物ばかりで、
巡るだけでも楽しい。
木作りのものが大好きな私ですので
興味津々・・。
ついに誘惑に負けて、オルゴール時計を買ってしまいました。
お値段は2000円以下でリーズナブル、ということもあって。
曲はもちろん「北の国から」です。
紐を引っ張り、澄んだ音色が響く時、
この暑い東京に、富良野の風が吹いてきます。
(2006年7月26日)
昨秋に泊まった、旅の宿『吟渓』にこの夏もお世話になりました。
ポテト共和国(ペンション村)にある1軒で
林の中の静かな雰囲気と、おいしいお料理。
オーナーご夫妻から、ニセコのお話をお聞きするのも楽しみです。
窓辺から朝露を戴く木々を眺めていると、
こんなところに1か月くらい滞在したいなあ・・という気分。
下は「ミルク工房」の庭にポンと置かれていたもの。
干草ロールが転がっている光景には、憧れを感じてしまいます。
7月下旬、ニセコではジャガイモの花が真っ盛り。
土地の人の話によれば、
花色がピンクのものは男爵系、
白っぽいのはメークインだそうです。
紫がかった花もあり、さまざまな種類のジャガが
みごとな田園風景をつくっています。
近づけばほのかな甘い香り。
秋に収穫されるジャガイモも、甘く、旨みがあり、
とびきりの美味しさです!
(我が家では毎年、ニセコの真狩村からジャガイモを取り寄せています)
(2006年7月24日)
上の写真、ニセコの大谷地で見かけたウツボグサ(シソ科)。
これは日本各地で見られる花だそうですが、
私にとっては初めての珍しいものです。
笹原の中でひと際目立つ、紫色でした。
下はオオウバユリ。北国のユリ科の植物です。
漢字で書けば、大姥百合。
花図鑑には「漢字名は花が咲く頃に葉(歯)がないことによるという」
とされているのです!
この花が1.5mもの高さになって、暗い林の中で咲いていると
薄気味悪くてあまり好きでない・・という北海道人もいますが、
この漢字名のイメージも影響しているのではないでしょうか。
ともあれ、こんな名をつけられたユリも気の毒です。
一方、かつては、このユリの根から採れる澱粉が
アイヌの人たちの重要な食料源となっていました。
きっとおいしいユリ根であるに違いありません。
そんな視点からこの花を眺めれば、
また、印象も異なってきます。
7月下旬のニセコでは、あちらこちらでオオウバユリが花盛りでした。
ニセコの半月湖は標高が300m余りのところにあり、
標高750mほどの神仙沼とはまったく異なった風光の湖でした。
白樺などの木立の中を下って湖に降りる途中には
エゾアジサイの清楚な姿が。
クルマユリもちょうど見ごろを迎えていました。
(2006年7月23日)
鏡沼で出逢ったツルコケモモ(蔓苔桃ー写真上)と
タチギボウシ(立擬宝珠)。
共にに北国のものですが、
特にツルコケモモは高層湿原でみられる高山植物です。
この花の小さいこと。長さは5mm程度でしょうか。
アップにしてよく見れば、
花は下向きで、反り返った花冠をもっています。
秋には赤い実をつけるそうです。
小さい姿であっても、
凛とした気品を湛えている高山植物。
どれだけの花たちが、人の眼に留まることなく、
ひっそりと咲き、そして枯れていくのだろうか・・・
そんなことを考えていると、
自然の豊かさが、どっと押し寄せて来るような気持ちになりました。
ニセコの湿原はワタスゲ(綿菅)の季節でした。
これは鏡沼のワタスゲ。
眺めていると、湿原を吹き抜ける風が見えてきます。
風に連れられてどこまで飛んでゆくの?
心地よさげに綿帽子をつけた果実たちですが、
その裏では、命をつなぐ仕組みがきちんと計算されているのです。
大谷地を後に、午後は半月湖、そして鏡沼を訪ねました。
水は空を映すので、曇っていた半月湖は魅力に欠けました。
わざわざ坂道を下ったのに残念。
次はアップダウンのある山道を40分ほど歩いた鏡沼。
生い茂る木々の間から沼の視界が展けた時は、
「わあ、来てよかった!」。
陽がさして、湖面は鏡そのもの。
周囲の湿原ではワタスゲが風に吹かれて
まさに「別天地」の風光でした。
(2006年7月23日)