四季彩日記

英国暮らしを経て、日本の美を再発見

ニセコ 神仙沼 Ⅱ

2006-07-31 18:39:19 | Weblog

湿原を行く神仙沼への木道から一望すると、
たくさんのワタスゲが風に揺れていました。
おわかりでしょうか。
一面の緑に点々と白いものが載っている・・
これがワタスゲです。

下は遊歩道入口近くに生えていたギンリョウソウ。
一株見つけると、あちらにも、こちらにも・・次々と現れます。
別名ユウレイタケ。
幽霊が出そうな薄暗い林の、
腐った木や葉につくので(腐生植物)この名があるのでしょう。
葉緑素をもたない不思議な花です。

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ニセコ 神仙沼

2006-07-30 23:45:13 | Weblog

1週間余りお休みしましたが、また再開いたします。
北海道のニセコ、富良野へ行ってまいりました。

ニセコはニセコアンヌプリの山を中心に
数々の湖沼が散らばり、
豊かな温泉にも恵まれたリゾートです。

「スキーのニセコ」というイメージが強いせいか、
この季節は意外に人はまばら。

おかげで、ゆっくりと歩くことができたのですが、
お天気が悪く、セーターが必要なほどの肌寒さ。
ついに羊蹄山の御尊顔を仰ぐことができず、残念でした。

神仙沼はちょうどワタスゲやヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)の季節で、
花後のチングルマ(中)などの高山植物群落にも出逢えました。
下のトキソウ(朱鷺草)はイメージしていたものより、はるかに小さいものでした。
花は2㎝ほどでしょうか。

足早に歩いていれば見過ごしてしまいそうな
小さな草花を見つける楽しさ。
その可憐さに心が癒されます。

                    (2006年7月23日)

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タンチョウ(丹頂)と出逢う

2006-07-20 17:59:38 | Weblog

根室から斜里へ向かう途中、
別海漁港の近くで丹頂に出逢いました。
道路際の草むらで悠々と餌をついばんでいるではありませんか。
釧路湿原ではカメラに収められなかった丹頂が
こんなところにいるなんて・・。
しかも5羽もいて、「つがい」2組と子ども1羽と考えればよいのかどうか。
夏にこれだけ集まっているのも珍しいことではないでしょうか。
何しろ丹頂のつがい1組のテリトリーは
4km四方という広大なものなのですから・・。

鳥は自由に飛べるので、どこにいてもおかしくないのですが、
やっぱりちょっとエキサイトしました。

上・ハマナスの蕾
下・エゾスカシユリ(蝦夷透百合)
以久科原生花園で

下の写真は知床ウトロのホテルの4階から
下のお庭を眺めたものです。
エゾシカが、生まれて間もないバンビを連れて
のんびり草を食んでいました。

立ち込める霧の中、
母子は立ち去る様子もなく、
朝から夕方まで、庭で遊んでいたようです。

もちろん野生のエゾシカです。

お天気には恵まれませんでしたが、
今回の旅では、道東の自然の豊かさを堪能しました。

(明日から1週間ほどお休みをいたします)

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根室 納沙布岬

2006-07-20 01:20:02 | Weblog

春国岱をあとに、根室半島の先端の納沙布岬へ。
急に低い雲が垂れこめて、納沙布灯台もご覧の通り。
北方四島の島影(国後島)をかすかに望むと、
さすがに感慨もひとしお。

日本最東端の岬です。

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風蓮湖・春国岱 (ふうれんこ・しゅんくにたい)

2006-07-18 23:22:50 | Weblog

いよいよ根室半島に近づきました。
半島の付け根のあたりに風連湖があります。
湖と根室湾を手をのばしたような形で隔てているのが春国岱。

上の写真、風連湖の対岸に樹木が整列しているような姿が見えますが、
これが春国岱の森です。

下の写真はその森の中の様子。
狭い砂州の上には、森だけではなく草原や湿原もあるのです。

東の果ての、何とも不思議な空気感が忘れられません。


森の中にはマイヅルソウ(舞鶴草)の群落が。

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霧多布湿原 Ⅱ

2006-07-17 17:19:38 | Weblog

霧多布湿原 琵琶瀬展望台からの眺望です。
湿原の中を川がゆったりと流れています。

木道を歩いているとあちらこちらに黒百合が・・。
思わず屈んで、香りを嗅いでみると、
これがいけない。
ロマンチックな黒百合のイメージが吹っ飛んでしまいました。
どんな臭い?
そうですね、ハエに花粉を運んでもらうための悪臭だそうですので
だいたいご想像がつくと思います。

下の写真はワタスゲの群落です。
この日は雨の後で、濡れ鼠のようになっていましたが、
本来は綿帽子のようにホワホワしたもの。
もちろんこれは実が集まったもので、
花は地味で目立たないものだそうです。

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霧多布湿原(きりたっぷしつげん)

2006-07-16 18:12:27 | Weblog

釧路と根室のちょうど中間にある霧多布湿原。
バス道路の横に、このような大自然がひろがっています。

民有地になっている湿原部分を買い取って保全する
ナショナルトラスト運動によって
この湿原は守られてきました。

いつまでも、可憐な花たちの楽園でありますように!

「氷河期からの生き残り」と言われる クシロハナシノブ(上・釧路花忍)、
ハクサンチドリ(下・白山千鳥)も高山植物です。
こんなお花たちが、湿原に咲いているのです。

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釧路湿原の周辺で

2006-07-14 23:29:46 | Weblog

釧路湿原の周辺には広大な牧草地が広がっています。
遠くにはタンチョウの姿も見えましたが、
写真にしてみると緑の中の白い一点でしかなく、
ここでのアップはあきらめました。

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釧路湿原 キラコタン岬

2006-07-13 23:59:37 | Weblog

日本最大の湿原 釧路湿原。
ここキラコタン岬からの湿原の眺めは
人の手がまったく入っていない原生の姿だといわれます。
水面下ではモクモクと砂を巻き上げる湧き水が。

「悠久の時の流れ」を実感するひと時でした。

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紫竹ガーデン(帯広市)

2006-07-12 23:36:31 | Weblog

オーナーの紫竹さんが夢を託した
広大なイングリッシュ ガーデンです。

長雨の後で、開花してないものが多かったのですが、
それでもあちこちで優しいお花たちに出逢ました。

園芸品種のルピナス(下)は東京でもみられますが、
北海道のものはともかく立派。背丈は1mほどある豪華なものです。

ケシの花も直径20㎝はあったでしょうか。
一輪だけ他に先駆けて咲いていました。
その鮮やかさに惹かれ、思わず近づいてシャッターをきりました。

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中札内美術村の鈴蘭

2006-07-11 16:27:54 | Weblog

(上)日本鈴蘭、下のお花の名、わからないのですが、
ご存知の方いらっしゃいますか。

柏林を歩いていると、そこはかとなく、いい香りが漂っています。
足元を見るとたくさんの鈴蘭の花。
ここの鈴蘭は、ドイツスズランとは異なり、
日本原産のスズラン(日本鈴蘭)です。
かつて北海道では日本鈴蘭の原生地が多くありましたが、
今では希少なものとなってしまいました。

いろいろな呼び名をもつ鈴蘭ですが、
そのひとつが「君影草(きみかげそう)」。
優しく清楚、そしてロマンチックな雰囲気を
よく伝えていますね。


                                (2006 年6月17日 撮影)

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坂本直行記念館

2006-07-10 00:07:06 | Weblog

帯広から南へ下った中札内村にある中札内美術村。
その広大な園内の一角に
「坂本直行記念館」があります。
念願かなって、ようやくこの地を訪ねることができました。

北海道を代表する菓子舗「六花亭」をご存知ならば、
あの包装紙に描かれた色鮮やかな野の花を思い出されるでしょう。
その絵の作者坂本直行は
開拓農民として苦難の道を歩みながら、
愛する十勝の自然を描き続けた画家です。

柏林に囲まれたこの記念館は
直行にふさわしく、落ち着いた佇まいの中にありました。

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札幌の夕景

2006-07-08 23:25:30 | Weblog

旭川から札幌に戻りました。
ようやく晴れて、夕焼けがきれいでした。
でも、手稲山にはまだ雲の帽子が。
山を望む街はいいなあ・・と思います。
札幌市内、幌平橋付近からの眺めです。

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旭岳山麓の花

2006-07-07 23:28:30 | Weblog

旭岳の登山口近くには旭岳温泉があります。
ロッジ風のホテルの前庭に植えられていた
チングルマ(稚児車)(写真上)と
ピンクのエゾノツガザクラ(蝦夷栂桜)。

ここのものは植栽ですが、いずれも大雪山に咲く高山植物です。

チングルマは10㎝ほどの背丈、
エゾノツガザクラに至っては高さは2㎝前後、
花の長さが1㎝にも満たないもの。
そんな小さなものなのに
双方とも「木」なのです。

過酷な自然に耐えて、小さな花をつける植物の
不思議な世界がここにもあります。

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旭岳登山口

2006-07-05 18:03:10 | Weblog

ロープウェイ乗り場の横に旭岳登口があります。
木道際の湿地は「春」を迎えたばかりです。

水芭蕉も終わりかけているとはいえ、
まだこんな姿で見られるとは!

黄金色のエゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)は別名ヤチブキ
と言われ、山菜として食べられるそうです。
                        (2006年6月15日)

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