南の入り口から入ると、大木と花々・・
「ようやく暖かくなってきたのですよ」と、パリっ子。
時がゆったりと流れているリュクサンブール公園です。
春爛漫のパリへ2泊で行ってきました。
まずは、ロンドン-パリをおよそ2時間20分で結ぶ
ユーロスターの車窓の風景をご覧ください。
イギリス側、そして海底トンネルのユーロトンネルを越えたフランス側でも
同じような風景がみられました。
英仏の田園地帯を行く新幹線(日本的にいえば)です。
羊の群れが撮れなかったのは残念でしたが。
とりわけ美しかったのは黄と緑の幾何学模様。
黄色は菜の花か黄ガラシの花だと思います。
畑に漉き込み、肥料にするために植えられているのでしょう。
景色に見とれているうちに、列車はパリに着きました。
ちなみに、食糧の自給率は、イギリスは70パーセント台、
フランスでは80パーセント台・・と聞きました。
日本もがんばってほしいところです。
ようやく春らしい暖かさになってきました。
それでも、早朝は一桁の気温。
最高気温も20℃には達しません。
ロンドンの公園は、ほとんどが無料ですので、
(Kew Gardenだけは入場料がかかります)
これからの季節は大いに愉しみたいところです。
ひとつネックになるのは、お天気。
どんよりと暗い日の方が圧倒的に多いイギリスです。
朝方晴れてていても油断なりません。
すぐに西方から雨雲がやってくることもしばしば。
撮影にも苦労します。
春から初夏へ、陽ざしが溢れることを願って。
あらあら見慣れた庭園。
ホランドパークの一角には「京都庭園」なるものがあり、
これがなかなかよくできているのです。
モミジの新芽が鮮やかで、水と石に調和しています。
このようなところへ来ると、日本にも西洋に匹敵する文化があるのだ・・と、
ちょっと誇らしく思ってしまいます。
日本では、感じられなかったことです。
ところで、どこか洋風の匂いが漂う「京都庭園」と思われませんか。
緑の芝生の縁取りが庭を華やかな印象にしていますね。
でもまあ、よし、としましょう。
庭を出て、シャクヤクの大木を眺めていると、
「日本の庭をみましたか?」と、おばあさんに声をかけられました。
ホランドパークの森の中では、
イングリッシュブルーベルが6分咲きというところでしょうか。
満開になれば、パープル色の海原になるそうで、
その頃にまた見にきたいものです。
ホランドパークは花盛りでした。
チューリップとその中に植え込まれているプリムラ、白い水仙・・。
花壇を眺めていると、何だかほっとした気分になります。
みんな久々の晴れ間を楽しんでいるようです。
「ポカポカの暖かさ」を感じられる方も多いと思いますが、
実のところ、3月からず~と寒い日が続いています。
だいたい朝方は5℃くらい。最高気温は12~13℃。
今日などは10℃を下回っていました。
まだ、冬のコートが手放せません。
というわけで、お花だけが春を謳歌しているようです。
どうして、こんなに寒いのに、お花たちは咲き競い、
木々の梢も緑にけぶってきているのでしょうか。
季節の進行は、気温だけでは計りきれないようです。
日本の季節とも比べようがありません。
これもまた「ロンドンの不思議」のリストにいれておきましょう。
(レストランもビオラで飾られて)
ホランドパークはKensington ケンジントンと呼ばれるあたりにある
ロンドンの中では小さめの公園です。
ケンジントンといえば、ダイアナ妃がお住まいだった、
ケンジントン パレス( ケンジントン・ガーデンの中にある)があるところで、
周辺は高級住宅街。そして、お洒落なハイストリートも注目されています。
ホランドパークには、北側の裏門から入りました。
小さい門でしたが、中の花壇が見えるその佇まいに、ワクワク。
まだまだ裸木の多い中で、
このマロニエだけが瑞々しい新緑に輝いていました。
もう花穂も立っていますね。
開花が楽しみです。
イギリスのハイストリートは米語のメインストリートのこと。
どこの駅近くにもハイストリートがあって、ショッピングが楽しめます。
ここは、わが最寄の地下鉄駅、St.John's Wood のHigh Sreet。
これからの季節、カフェではみんな外でお茶をして、
店の中はガラガラ・・という現象がおこります。
お洒落なファッションブティクや子供服の店は、お値段も高め。でも
リサイクルものを扱うチャリティーショップが3軒もあって、
時には掘り出し物にめぐり合えます。
先日も紅茶のポットを市販のものの3分の1の値、£3.5で手に入れました。
新品同様なのですよ。
その後も、雪の予報はありましたが、幸いにも
天気予報がはずれて、ようやく暖かくなってきました。
それでも最高気温は14℃くらい。
お買物への道すがら、
Flat(マンション)の前庭は、すっかり春の花壇になりました。
それぞれに趣が異なりますが、
花の種類や色、背丈などを上手に組み合わせていて、
総じて、センスは抜群です。
もっと写真を撮りたいのですが、躊躇してしまいます。
というのも、こんなところでも四方八方から監視カメラで見張られていて、
カメラを構える気分になりません。
この写真も歩きながら撮ったので、ピントが甘いですね。
春爛漫のレポートをお届けする予定でしたが、
何とまあ、朝から雪。
芽吹き始めた、白樺の若葉も凍てついています。
公園のお花たちは、どうなってしまったかしら。
午後から雪は止みましたが、まだまだ油断は禁物。
下の写真は、昨夕のものです。