ライラックの花をよく見ると、
色だけでなく、花の形も様々です。
そのほとんどが、園芸品種(改良種)であるとのこと。
原種に近いのは、一番上の写真。
これは日本ではハシドイといわれているものに、よく似ています。
ロンドンでは、家々やフラット(マンション)の庭にも、
ライラックが植えられています。
この花は北国のものですね。
この日はこれだけまとまったライラックに出会えて、
何とも嬉しいガーデン探索となりました。
ライラックの花をよく見ると、
色だけでなく、花の形も様々です。
そのほとんどが、園芸品種(改良種)であるとのこと。
原種に近いのは、一番上の写真。
これは日本ではハシドイといわれているものに、よく似ています。
ロンドンでは、家々やフラット(マンション)の庭にも、
ライラックが植えられています。
この花は北国のものですね。
この日はこれだけまとまったライラックに出会えて、
何とも嬉しいガーデン探索となりました。
昼食の後、ぶらぶら歩き出すと、遠くにライラックらしき潅木が見えました。
近づいてみると、やはりその通り。
紫の濃淡からピンク、白・・と、花の色もさまざまで、
あたりには、甘い香りが漂っています。
このボリュームたっぷりの「咲きっぷり」に
札幌の大通公園や北大植物園のライラック並木を思い出しました。
Broad Walk は、シャクナゲの道でした。
その突き当たりにあるのが、(写真4枚目)オランジェリーレストラン。
ここでランチタイムです。
午後からも、また花に誘われて公園を歩くことになります。
まだまだBroad Walk が続きます。
珍しい葉色の大木がありました。
ブナの仲間であるようです。
このような色のカエデ類は、北海道でみたことがありますが、
ブナは初めてです。
樹の中に入ってみると、枝葉がドームのようになっていて、
おもしろい空間が出現。
子ども心にかえったような・・、
なんだかウキウキした気分になりました。
まっすぐなBroad Walk を一歩はずれると、こんな自然のままの草叢も。
お化けのような大木(写真3枚目)は樺の木の一種のようでした。
たった一本の樹がこのような形をつくっているのです。
右端の人影からその大きさがわかります。
キュー・ガーデンに集められた不思議な樹木のひとつです。
チューリップの花壇に誘われ、池を廻りこむと、
Broad Walk には巨大な花の群落が。
よくみれば、これらはすべてシャクナゲでした。
植栽のされ方といい、豪華な花付といい、さすがキュー・ガーデンです。
写真を撮ったり、森の中を探索したりしながら、
この道をゆっくりゆっくり歩きました。
地下鉄Kew Gardens駅で降りてマロニエ並木を行くと、
突きあたりにVictoria門が現れます。
世界各地の植物のコレクションで知られるキュー・ガーデンは
1759年に設立された歴史をもち、
現在は植物の研究と保護の最高峰機関として世界をリードしています。
お堅い植物園を連想しますが、園内はいたってのんびりとした雰囲気。
堂々と巨木が茂り、花々が咲き競い、
あちらこちらで家族連れがピクニックに興じていました。
これまで三度訪ねた内で、お花の美しさは今回がピカ一。
しばらくガーデン探索にお付き合いください。
(ゲートを入るとすぐ目につくのが温室パーム・ハウス。前面には池が)
これが凱旋門?
こちらもナポレオンに因んだ凱旋門でですが、
「カルーゼル凱旋門」と呼ばれていて、
よく知られるパリの「凱旋門」よりはるかに小ぶりです。
ところが、この門のアーチから西方面を望むと、シャンゼリゼ大通りを経て、
はるか彼方の一直線上に「凱旋門」が見えることに気付きました。
写真に撮るにはあまりにも遠すぎましたが。
何と粋な計らい。さすがパリです。
カルーゼル凱旋門をくぐると、ルーブル美術館の中庭に出ます。
一番わかり易い入り口、ガラスのピラミッドから入場。
30万点を超える膨大な美術品を、一日で観終えることはできません。
そこで、館内地図を見ながら、観たい美術品のある展示室へ直行しました。
「ミロのビーナス」(写真下)、フェルメール[レースを編む女]等々、
どこへ行っても、人垣ができています。
どこの国の人も考えることは同じなのですね。
極めつけは「モナ・リザ」。
「モナ・リザの間」は見物客で溢れんばかり。
そして驚いたことに、多くの人が写真を撮っているのです。
本物のモナ・リザは、巷のモナリザより、はるかに上品なものでした。
何だか写真にするのはもったいないような気がして、
シャツターを押すのを諦めて出口へ向かいました。
コンコルド広場から階段を登った高台にチュイルリー公園があります。
かつてはチュイルリー宮の庭園で、17世紀に整備された歴史ある公園です。
振り向けばエッフェル塔のエレガントな姿。
観光客がぞろぞろ歩いていて、さながらルーブル詣でのごとくです。
背後の建物(下2枚の写真)がルーブル美術館。
さすが威容を誇る建物でした。
(公園内には様々な彫像が鎮座しています)
とてつもなく広いコンコルド広場。
パリを歩くときは、方向がわかり易いこの広場からスタートします。
ここを基点に北西方向には、凱旋門へ向かうシャンゼリゼ通りが延び、
反対の南東側にはチェルリー公園とその先にルーブル美術館。
そして北へ行く道路を道なりに右に曲がって歩くと、オペラ座へ着きます。
優雅なエッフェル塔の左に見えるオベリスクが象徴するこの広場は、
かつてフランス革命のときには、ギロチン台が置かれたところ。
ルイ16世やマリーアントワネットをはじめ多くの命が奪われました。
今は暗黒の歴史を偲ばせるものは、何ひとつなく、
シャンゼリゼ通りの入り口(写真下)にはマロニエの並木が
みごとな花をつけていました。
(オペラ座への道もなかなかお洒落です)
モンパルナスからレンヌ通りを北へ。
地下鉄に乗るためにレンヌRennes駅まで行くと、
ラスパイユ通りに市がたっていました。
塩、野菜、チーズ、魚、衣類、帽子などなど・・。
塩屋さんの塩には何と日本語の表示もしてあるのです。
「日本のガイドブックに載っているので、日本人がよく来るのでね」と、
店のおじさん。
魚用のハーブ入り塩を買いました。
ホワイトアスパラカスはこの季節ならではの珍味です。
パリの友人とモンパルナスMontparnase のカフェへ。
ラ・クポールは創業80年で、アール・デコ調の店内は当時のまま。
地階はダンスホールになっているそうです。
ここも、かつて哲学者や芸術家たちが通ったカフェで、
柱に施された絵がすばらしく、重厚な雰囲気。
周囲の壁には近年の作家の作品が掲げられていました。
カフェといっても、日本のレストランと変わりなく、
ランチのおいしかったこと!
さすがパリ!と思わせる、盛り付けでしたが、
食べるのに夢中で、写真を撮るのを忘れました。
また行くチャンスがあったら、お料理をご紹介したいものです。
リュクサンブール宮を正面に、
マロニエの並木が8列ほど。
このような大木を「塀のように」仕立てるなんて、実にフランス的ですね。
この光景を見て、東京の明治神宮外苑のイチョウ並木を思い出しました。
外苑では、並木が絵画館を引き立てています。
並木の創設時に西洋からこの手法を学んだのでしょう。
大らかに枝を広げるマロニエが、こんな風に剪定されていて
何だかちょっとかわいそう。
それでも、ちゃんと白い花をつけていました。
窓辺の寄植えもおしゃれ。
ライラックがいい香りを放っていました。
リュクサンブール公園の森は、「マロニエの森」といってもよいほど。
大木に円錐形の花穂を飾り(写真下)、みごとでした。
園内北側には、現在、上院として使われているリュクサンブール宮があります。