四季彩日記

英国暮らしを経て、日本の美を再発見

列車で モンタンヴェール Montenvers  へ

2009-08-20 02:32:03 | Weblog



リゾートとして、またアルピニストの登山基地として賑わっている
シャモニ・モン・ブラン(通称シャモニ)。
フランスの山村だけあって、洗練された雰囲気です。

エギーユ・デュ・ミディから降りてきて、まだ余力があったので、
夕方から登山列車に乗って、
モンタンヴェールへ。
この赤い列車はアプト式列車で、標高差1000 mを20分で走ります。

モミの林をぬけて、カラマツの山岳地帯に入り、
終点のモンタンヴェール駅(1913 m)に到着。
駅のテラスに出ると、目前に
メール・ド・グラス Mer de Glace の壮大な姿。
「氷海」の名を冠する、フランス最大の氷河です。
正面にはグランド・ジョラスの北壁が、屏風のように立ちはだかっています。

今でも氷河の中央部分は厚さ120 m もありますが、
1988年以来、年に3~4mの減少が見られるということです。
ここにも温暖化現象が忍び寄ってきているのです。

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ポワント・エルブロンネ Pointe Helbronner からの眺望

2009-08-19 06:22:18 | Weblog

標高3462 m のポワント・エルブロンネは、
イタリア側にあるゴンドラの終着点です。
人の暮らす緑の山と村を見下ろして、
ちょっとほっとした気分になりました。

展望台からは、これまでとは異なったモン・ブランの姿。
もちろん真っ白な峰がモン・ブランです。

吹きさらしの強風、そして、つるつるのアイスバンの床。
フリースの上に登山服を着て、手袋、毛糸の帽子・・と、
万全の防寒対策でしたが、
それでも寒く、早々に退散しました。

ここまで来ると、マッターホルン(4478 m)とモンテローザ(4634 m)の姿が
はっきり見えています。

帰路は、これまで来たルートを戻る道のりです。
ゴンドラで、エギーユ・デュ・ミディへ、
そしてロープウェイでシャモニへ。
ようやく下界へ降り立ったのは午後1時。
4時間半の、「夢の体験」でした。

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イタリア側 ポワント・エルブロンネ Pointe Helbronner へ

2009-08-18 06:42:37 | Weblog


(氷のトンネルの横を通り過ぎると、ゴンドラの乗り場があります)

前日、シャモニ観光局のベルナデットさんとの話。
「エギ-ユ・デュ・ミディへ登ったら、
次はイタリア側のポワント・エルブロンネへいっていらっしゃい。」
「とても、イタリアまでは行けません」と、私。
「どうして?」
「体調に自信がありません。」
「ポワント・エルブロンネの方が標高が低いので大丈夫。
これが一番すばらしいのよ。」


(どんどん遠ざかるエギーユ・デュ・ミディ)

そう言われたものの、
エギーユ・デュ・ミディへ登るまでは、
その先へすすめるかどうかは不明でした。

ところが、3800 mを超えても意外と大丈夫。
これなら行けそう・・・と、
「パノラミック・モンブラン・ゴンドラ」に乗り、
ポワント・エルブロンネへ出発です。

4人乗りのゴンドラが3連繋がって、
およそ5kmを30分ほどで移動します。
スタートしてすぐに、切り立つ峰々が目の前に迫ってきました。

そして、眼下にはジェアン氷河が。

巨大なクレバスには、戦慄すら覚えました。
驚いたことに、ここにも人がいるのです。
まん中のあたりに。ゴミのように見えています。

すばらしい空中遊覧。
帰りも同じコースを戻り、再度この風景を堪能しました。

(ゴンドラからの写真はガラス越しにとっています)

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エギーユ・デュ・ミディ Aiguille du Midi からの眺望

2009-08-15 19:33:06 | Weblog

エギーユ・デュ・ミディからはモン・ブラン山塊を間近に眺望。

左からモン・ブラン・デュタキュール(4248 m),
尖がった頂がモン・モーディ(4465 m)、
真ん中にモン・ブラン(4810 m)、
モンブランの右手稜線にふっくらと見えるボス(4513 m)、
右になだらかなドーム・デュ・グーテ(4304 m)
と 4000 m 級の峰々。
その迫力たるや、とてもとてもこの写真ではお伝えできませんが。

左はグランド・ジョラス(4208 m)、
その右側の尖がった頂はダン・デュ・ジェアン(4013 m)。(写真上)


遠く彼方にイタリア アルプスが。
左手二番目の尖ったマッターホルン、そして右側の山塊がモンテローザです。

このようなクライマーたちの姿は、あちらこちらに。

エギーユ・デュ・ミディ尾根への出発口から
次々と降りていくアルピニストたち。
「がんばって~」と思わず声をかけてしまいました。

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エギーユ・デュ・ミディ Aiguille du Midi へ

2009-08-15 07:08:31 | Weblog

ベルナデットさんから勧められた通り、混雑を避けて、
朝8時30分にロープウェイに乗りました。

モン・ブラン山群の展望台 エギーユ・デュ・ミディは3842m。
約1000mのシャモニの町から、途中でロープウェイを乗り継ぎ、20分ほどで、
2800m余りを登ります。
呼吸が苦しくならないか、高山病にならないか・・心配でしたが、
少々頭がボーとした程度でした。


(上はシャモニのロープウェイ乗り場・
正確にはこちらが降り場。乗り場は反対側にあります)


(ロープウェイからシャモニの町を望みます)

ロープウェイの終点、北峰駅からは歩道橋を歩き、
さらにエレベーターに乗って、ついにエギーユ・デュ・ミディに到達。

下の写真は歩道橋から山頂展望台を眺めたところです。
エレベーターこはの岩の中を登っています。

(2009年 7月 25日)

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シャモニ Chamonix から モン・ブランMont-Blanc を望む

2009-08-14 00:54:56 | Weblog

ジュネーヴからバスでおよそ1時間30分。
シャモニでの第一の目的は、モン・ブランMpnt-Blancを眺めることでした。
ここで3泊する間に、文字通り、その白い峰を見せてくれるかどうか・・。
ちょっとした「賭け」でもありました。

到着した7月24日、シャモニの町は暑さを感じるほど晴れていましたが、
モン・ブランは雲の彼方。

まずは、シャモニ観光局へ。
ここの天気予報は確実に当たるのだという話を聞いていました。
流暢な日本語を話す、ベルナデットさんは、
「3日続きの晴れです!」
「バンザーイ」

夕方から雨になりましたが、
翌朝6時ごろ、雲が開けて朝焼けのモン・ブランの姿。
ヨーロッパの最高峰、4810 mです。
そして・・・
快晴の朝を迎えました。
(上の写真・真ん中の雪に覆われた山。下の写真・シャモニからだと低く見えますが、
中心の穏やかな稜線がモン・ブランです)

さあ、展望台へ出発です。


(2009年 7 月25日)

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アヌシー Annecy  ツール・ド・フランス

2009-08-04 00:22:04 | Weblog

アヌシーへは、ジュネーヴからのガイドツアーで行きましたが、
客は我々二人だけ。
アヌシー在住のガイドさんから、いろいろな話を聞きました。

ちょうどこの日(2009年7月23日)は、
この町でツール・ド・フランスのタイムレースが行われた日。
コースはアヌシー湖一周でした。

人口およそ5万という小さな町に、
この日訪れた人は40万人とか。
1年の観光客が、全部この日に集まったよう・・とガイドさん。

湖の周囲は大変な混雑ぶりで、多くの人が詰め寄り、
人垣を掻き分けても、なかなかレースの模様は見ることができません。

スタート地点で、かろうじて撮れたのが上の写真です。
オフィシャル・グッズを売る車もあちこちで見かけました。

ようやく湖畔に出られましたが、
残念なことに、陽が陰りはじめ、ご覧の通り。

このアヌシー湖は、ヨーロッパで最も透明度が高い湖だそうです。
40年前から、生活排水が湖に流れないようなシステムを開発し、
その先駆的な事業を視察しようと、今でも、多くの人が訪れるとのこと。

運河の先にはアヌシー湖があります。(下の写真)
その間に架かる橋は「愛の橋」。
この町の方々は、結婚式の日に、この橋の上で愛を誓うのだそうです。
私もこの橋に来ましたよ・・とガイドさん。

何とロマンチックな人々!
アヌシーの風景は、このような方々が創りあげたものなのですね。

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アヌシー Annecy

2009-08-03 19:27:43 | Weblog

夏休みを利用して、ジュネーヴからシャモニへ6日間の旅をしました。
かねてから憧れていたフランスのアヌシーへは、
ジュネーヴからの日帰り旅行でした。

ジュネーヴのシンボル レマン湖の大噴水 Jet d'Eau を後に、
バスで1時間余り。
途中、国境を越えて、スイスからフランスに入ります。


アヌシー駅へ到着。
運河沿いの旧市街に入っていくと、
「わ~綺麗・・」と思わず声をあげてしまいました。
溢れんばかりの花々が、運河の清流を引き立てています。

下は、ポスターやガイドブックにしばしば登場する
島の宮殿 Palais de l'Isle。
運河の中洲にあり、アヌシー領主の城として12世紀に造られたものです。
その後は、牢獄や裁判所として利用されていましたが、
現在は歴史博物館になっています。

運河沿いに並ぶカフェやおみやげ物屋さん。
どこを覘いても、美味しそうなもの、可愛らしいものが溢れていて、
(イギリスからフランスへ行くと、このように感じるのです)
そぞろ歩きを楽しみました。

(2009年7月23日)

 

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