オスロでは、まずムンク美術館へ。
地下鉄で数分の郊外の広々とした公園の一角。
ムンクがオスロ市に寄贈した多くの作品が収蔵されています。
ノルウェー出身のこの画家への、市民の厚い想いが感じとれる
すてきな美術館でした。
エドヴァルト・ムンク Edvard Munch
(1863~1944)
フラッシュ無しで撮ったので、ブレがひどくて、
ホンモノとはほど遠いものですが・・。
4点制作された『叫び・Scream』のうち、
2点がムンク美術館にあります。
このうちの1点と、『マドンナ』が2004年に強盗に持ち去られ、
2年後に戻ってきたとういうことです。
傷ついた2点の画は、
ムンク美術館と交流のある、出光興産グループの出資により修復され、
再び我々の前へ姿を現しました。
この高度な技術による修復過程は、
特別展として、館内ビデオで見ることができました。
(1910年ごろの作)
ムンクは、銅版画やリトグラフ、木版画を多く制作しています。
『叫び』や『マドンナ』など、同じタイトルのリトグラフが
多数展示されており、これにはびっくり。
ムンクは膨大な作品を遺しているのです。
マドンナMadonna(1893ー94年)
Under the Chestnut Tree
(1937年作)
この画は「栗の木の下で」というタイトルですが、
この木はマロニエですね。
Horse Chestnut がどこかで変わってしまったのでしょう。
「穏やかさ」が感じられる晩年の作品の中で、私は『自画像』に心惹かれました。
自画像・Self-portrait. Between the Clock and the Bed
(1940~42年の作)