連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

意識が大分はっきりしてきた

2019-10-19 | 妻の闘病

昨日は前日までとは見違えるような回復ぶり?に見えた。

言葉もはっきりしてきたし、言う事の一つ一つが現実に即している。

2嫁は相変わらず細やかな配慮をしてくれる。笑い声が部屋に響く。

顔や手足にローションを塗ったり靴下を履かせたりと一瞬も休まない。

「看護師さん来たらびっくりするわねぇ、綺麗になったって!」

「良かったな」オバサンの額から顔を撫でてみる。嫌がる素振りは無い。

「お母さん靴を履いてみようか?」2嫁が新しい靴を履かせてみる。

「あぁこれいいわよ、色もいいし」どうやらサイズもぴったりのようだ。

「明日からこれでリハビリ頑張ろうね」オバサン素直に頷いている。

「ラジオが聴きたい?」愛用の小さいラジオだね? 分かったよ

こうして話せるようになると、帰るのが名残惜しい。不思議なものだ。

2嫁が顔を近づける「日曜日にみんな来るって、良かったねぇ」

オバサンもカバーで覆われた右手を上げた。バルタン星人みたいだな 。


隠しておけない妻の病状

2019-10-18 | 妻の闘病

ゴミ袋を持って集積場へ。そこで隣の奥さんから声を掛けられた。

「若い人が出たり入ったりしてますけど、何か有ったんですか?」

「まずいな・・」と思ったが、正直に事の顛末を話した。どうせ分かる事だ。

「えー!まさか」と、絶句の様子。お喋りでオバサン人あたりが良いからね。

ところが、町内で一番の親友とも言える人には、まだ知られていない。

いずれ分かる事だし、こちらから言うのも気が引ける。水臭いと思われるかな?

近所に住む二男の嫁さん(2嫁)が、リハビリ用の靴を持っていくそうだ。

昨日のうちに、隣県に住む長男の嫁さん(1嫁)と下調べをしてきたという。

病院の売店には合うサイズが無いそうで、スーパーの靴店で買ったそうだ。

「マジックテープでないと駄目なんだって」そうでないと履くのが大変らしい。

何から何まで嫁さん達には世話の掛け通し。自分達も仕事をしているのにね。

当面の仕切りは全て2嫁にお任せ。何でも彼女の指示通りに動けば間違いない。

朝6時半には、小生の朝と昼の食事を盆にのせて届けてくれる。

「今日はタオルも洗うのよ」洗濯の細かい指示までしてくれる。はい了解

「また夕方来るわね」あの動きの良さと明るさは天性のものらしい。


妻が脳梗塞でダウンー5

2019-10-17 | 妻の闘病

手術から5日目

面会時間に行ったら、病室がナースステーション前の個室に変わっていた。

「あれお母さんじゃない?」中で治療中らしい車椅子の女性を見て嫁が叫ぶ。

確かにそうだ。ぐったりと首を横にうなだれているが、オバサンに違いない。

気丈な妻の面影は無い。「部屋で話しますか?」看護師さんが気を遣ってくれた。

頭を撫でながら彼女に話しかける「頑張れよ」不覚にも瞼がじわり。

「死ぬんだから頑張れない」そんな意味の事をたどたどしく口にする彼女。

「何言ってんだよ」何か言おうとしても言葉にならない。そっと頬に手を添える。

「お父さん、手を握ってあげて」嫁にせかされ手を・・何年振りだろう・・

右手は麻痺が無いようで驚くほど力強い。こんなに綺麗な手だったか・・

強い力で何度も何度も握ってくる。「しっかりしなさいよ」と言われているかのよう。

治療中なので直ぐにナースステーションに戻った彼女。後ろ姿にまた涙。


妻が脳梗塞でダウンー4

2019-10-17 | 妻の闘病

15日 午前中に病院から電話「今度は何だろう・・」

ICUから一般病棟へ移る事になったとの連絡だった。おやおや早かったな

という事は、彼女の経過は順調という事なのかな?

面会時間を待ちかねて行ってみた。オバサンICUの時と同じ管だらけ。

ICUも重症者でいっぱいなんだろう、台風19号の後だからね。

部屋の名札を見たら彼女以外は皆男性。おやおや、遂に男の仲間入りか(笑)

相変わらずぐっすり眠っている。語り掛けると微かに頷く。

入院以来、仕切りの全ては、もっぱら嫁さん達。夢さんは後ろで見守る。

こんな時、男ってのは役に立たないんだねぇ。いかなる時も女は強いよ・・


妻が脳梗塞でダウンー3

2019-10-17 | 妻の闘病

14日 朝の7時半に病院から電話が入った。

「こんな早い時間に・・どうしたんだろう」容体が急変したのかと緊張した。

内容は、検査の時間変更。ドクターの説明がある。9時半までに来院されたしの3点。

9時40分、恐る恐るドクターの説明を聞いた。検査の結果で再手術になるようだ。

血液の流れが上手くいっていないのだろうか?素人考えは単純。

午後3時、ドクターから手術の結果と今後の治療についての話があった。

カテーテルの出し入れの際に、血管に少し傷がついたそうだ。

なるほど、白い筋がはっきりと見える。来週水曜日にもう一度手術するとの事。


妻が脳梗塞でダウンー2

2019-10-17 | 妻の闘病

13日(日)1回目のカテーテル手術が終わった後で、執刀医の先生から説明を受けた。

”リ〇シア〇” を、きちんと飲んでいるにも拘らず、こういう状態になるのは考えにくいと言う。

実は彼女は1年ほど前に、右足が赤くむくんだ状態になって”リ〇シア〇” を処方されていた。

薬を飲んでいる事は聞いていたが、詳しい事を知らずにいたのは、少し迂闊だったかな。

「お互いもう歳だし何があっても驚かないよね」冗談交じりにそんな事を言い合っていたのだが、

まさか本当にこんな事が起きようとは・・ まぁ今迄何もなかったのが不思議なくらいかな。

薬が効いているのだろう、大きないびきを掻いて眠りこけている彼女。

犬のメグの事もあったし余程疲れているのだろう、休養の積りでゆっくりしたらいいよ。

写真を見ると右の脳がかなり白くなっている。だとすると後遺症が出るとすれば左か?

看護師さんの問い掛けには頷いているが、左の手足には反応が無い感じがした。


妻が脳梗塞でダウンー1

2019-10-15 | 妻の闘病

まだ外は薄暗い。寝ていられず起きて部屋の灯りをつける。

オバサンは今、病院のICUのベッドの上。もう目を覚ましただろうか。

慌ただしかった一昨日、日曜日の事が頭の中を駆け巡る。

「なんか変だな?」と、彼女の異変に気付いたのは朝食の後。

左手の動きが定まらないようでぎごちない。

言葉がはっきりしないし、受け答えに時間が掛かる。

疲れているのかな?と思ったが、それにしても尋常ではない。

その後、洗濯物を干しに二階に上った筈だが、時間が掛かり過ぎている。

不安になり様子を見に行くと、洗濯ばさみが上手く扱えていない。

挟んだつもりがボロボロと足元に落ちている。

顔つきも別人のように見えた。これはただ事ではない!

病院に行こうと言ったのだが「行かないわよ!」と頑なに拒否。

自分では大した事だとは思っていないらしい。

直ぐに近くの二男宅に電話、孫と嫁さんが飛んできた。

「お母さん病院に行きましょう」嫁さんと孫に言われてやっと承知。

だんなの言う事は聞けなくても、孫や嫁さんの前では素直なオバサン。

掛かり付けの病院に電話を入れたが、話し中で繋がらない。

「行った方が早いな」近くなので病院の受付まで足早に急いだ。

休日だが入り口は開いている。受付で事情を話して対応をお願いした。

明け方まで吹き荒れた台風19号の影響か、緊急外来が多くて混んでいるそうだ。

13時半に診察開始、当直の先生は脳外科の専門医だそうで実に幸運だった。

MRIの結果、15時30分から直ぐに手術が始まった。

カテーテルで広げると、また別の個所が詰まるの繰り返しだったと言う。

不安な気持ちで待つ時間は長く感じる。結局3時間ほど掛かった。


心をよむ犬、よまれる人間

2019-10-11 | トイプードル・メグ

「どしたいメグ!」テーブルの下なんかに隠れちゃってさ

「ん?疲れた?」そりゃそうだろ、メシをしっかり喰わないからだ

散歩をさせるように言われてるし、ママだって頑張ってるんだぞ

新しいフードは気に入ったかと思ったのに、なんだよあれは

今朝も、フンって横向いてたな。良くないぞあの態度は

見かねたママが、母乳ミルクをかけたら、やっと食べだしたな

赤ん坊じゃあるまいし、甘ったれるのもいい加減にしろ!

オマエさぁ、こっちの腹を読むようなまねをしてないか?

もうその手は喰わないぞ こうなりゃ知恵比べの長期戦だ!


本当にこれでいいんだな?

2019-10-06 | トイプードル・メグ

犬のメグの拒食は、どうやら解決に向かっているようだ

「いるようだ」と言うのは、どうもアイツの頭の中が読めない

メシが気に入らなかったのか、それとも他に原因が有ったのか?

先生にも判断がつかなかったのだから、我々に分かる筈がない

我が儘だけで、あんなにガリガリに瘦せるまで我慢できるの?

無理やり口に押し込まれる日々は、メグもうんざりしたはずだ

こんな事なら、自分で食った方がましだと思い直したのかな(笑)

さてさて、注文していた新しいフードのサンプルが届いた

果たして「食べるかな?」オバサンも夢さんもドキドキ

「あれっ!」当たり前のように食べだしたのには少々拍子抜け

念のため翌日も様子を見た「カリッカリッ」美味そうに食べている

さすが ”〇グ〇ン” 評判通りと見ていいのかな?

続いて届いたのは国産を謳ったサンプル。これも気に入ったらしい

もはや母乳をふり掛けた缶詰など見向きもしない なんて奴だ! 

「どっちにする?」とオバサンに相談 「又すぐに飽きるわよ」

彼女の指さす方に決めて、ネットに注文を入れた

「この一か月なんだったのかしらね・・」メグに振り回された日々


一喜一憂の日々

2019-10-03 | トイプードル・メグ

犬のメグの拒食 一昨日ついに自分で食べ始めた

「やったー!」努力が報われた瞬間、一気に体中の力が抜けた

「やれば出来るじゃん」やっぱりオマエは頭のいい犬だな

今回ばかりは、おばちゃま達の情報網の凄さに改めて脱帽

うちのオバサン、あらゆる人脈(笑)を頼って走り回ったのだ

皆さん犬の飼い主ばかりなので、いろいろ経験している

「母乳の粉末が良いかも」と、ショップで聞いてきたオバサン

分けてもらった粉末を、缶詰に混ぜ込み、上にも振りかけた

クンクンと匂いを嗅ぎまわっている。固唾を飲んで見守る

「おっ!自分で食べたぞ!」良かった~! まさに感動の瞬間

母乳の匂いは、成犬になっても覚えているのだそうだ なるほど

やれやれ、これで給餌シリングで食べさせなくても済むぞ

ところが「あれ?」今朝はまったく口をつけない。おいおい 

あれは「冷やかしだったのかい?」冗談じゃないぞメグ!

待て待て夢さん慌てる事はないって。こうなれば根くらべだ

新しいドッグフードのサンプルを数種類注文してある

どれか気に入るといいけどな、こうなったらオマエと勝負だぞ